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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理
12c (12.1.2)
E48088-03
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A Oracle 12cデータベースの使用

この章では、WebLogic Serverリリース12.1.2でOracle 12cデータベースを構成および使用する方法について説明します。

WebLogic Serverリリース12.1.2には、特にOracle 12cデータベースとOracle 12c JDBCドライバの使用を必要とする新機能がいくつか用意されています。次の各項では、Oracle 12cデータベースおよびOracle 12c JDBCドライバを使用するために使用環境を更新する方法について説明します。

必要なOracle 12cドライバ・ファイル

この項では、WebLogic Server 12.1.2でOracle 12cドライバを使用するのに必要なファイルをリストします。すべてのファイルの場所は、WebLogic ServerディストリビューションにあるORACLE_HOMEに関連して提供されます。ファイルは適合セットとして使用する必要があります。

次のojdbcファイルの1つを選択します。

次の表に、追加の必須ドライバ・ファイルをリストします。

表A-1 追加の12cドライバ・ファイル

ファイル 説明

ucp/lib/ucp.jar

ユニバーサル接続プール

opmn/lib/ons.jar

Oracle Network Serverクライアント

jlib/orai18n.jar

I18Nサポート

jlib/orai18n-mapping.jar

I18Nサポート

jlib/oraclepki.jar

Oracleウォレット・サポート

jlib/osdt_cert.jar

Oracleウォレット・サポート

jlib/osdt_core.jar

Oracleウォレット・サポート


次の表に、SQL XMLサポートの追加ファイルをリストします。

表A-2 SQL XMLサポートの追加ファイル

ファイル 説明

RDBMS/jlib/xdb.jarucp/lib/ucp.jar

SQLXMLサポート

LIB/xmlparserv2_sans_jaxp_services.jar

SQLXMLサポート

jlib/orai18n-collation.jar

SQLXMLサポート


Oracle 12cデータベース・ファイルのダウンロード

12c Oracleデータベースのjarファイルは、本バージョンのWebLogic Serverには同梱されていません。12c Oracle Clientキット(ランタイム・パッケージまたは管理者パッケージのいずれか)をhttp://www.oracle.com/technetwork/index.html「ダウンロード」タブからダウンロードして、インストールすることをお薦めします。

WebLogic Server CLASSPATHの更新

Oracle 12cデータベースとOracle 12c JDBCドライバを使用するには、WebLogic Server環境のCLASSPATHを更新する必要があります。「必要なOracle 12cドライバ・ファイル」で指定した必須ファイルをCLASSPATH (11.2.0.3ドライバのjarファイルの前)に追加します。

次のコード・サンプルに、WebLogic環境のCLASSPATHを更新する単純なLinuxバッチ・ファイルの概要を示します。ORACLE_HOMEが適切に設定されていることを確認します。この例では、SEP変数がプラットフォームに適切なCLASSPATHセパレータ(";"または":")に設定されていることを前提としています。

# pick one of the ojdbc jar files
CLASSPATH="${ORACLE_HOME}/jdbc/lib/ojdbc7.jar${SEP}$CLASSPATH"
CLASSPATH="${ORACLE_HOME}/ucp/lib/ucp.jar${SEP}$CLASSPATH"
CLASSPATH="${ORACLE_HOME}/opmn/lib/ons.jar${SEP}$CLASSPATH"
CLASSPATH="${ORACLE_HOME}/jlib/orai18n.jar${SEP}$CLASSPATH"
CLASSPATH="${ORACLE_HOME}/jlib/orai18n-mapping.jar${SEP}$CLASSPATH"
CLASSPATH="${ORACLE_HOME}/jlib/oraclepki.jar ${SEP}$CLASSPATH"
CLASSPATH="${ORACLE_HOME}/jlib/osdt_cert.jar ${SEP}$CLASSPATH"
CLASSPATH="${ORACLE_HOME}/jlib/osdt_core.jar${SEP}$CLASSPATH"
CLASSPATH="${ORACLE_HOME}/ RDBMS/jlib/xdb.jar ${SEP}$CLASSPATH"
CLASSPATH="${ORACLE_HOME}/LIB/xmlparserv2_sans_jaxp_services.jar${SEP}$CLASSPATH"
CLASSPATH="${ORACLE_HOME}/ jlib/orai18n-collation.jar${SEP}$CLASSPATH"

DOSバッチ・ファイルの場合は、次の構文を使用するように各行を変更します。

set CLASSPATH=%ORACLE_HOME%\jdbc\lib\ojdbc7.jar%SEP%%CLASSPATH%

Oracle 12cデータベースに対するWebLogic JDBC機能

次の各項では、Oracle 12cデータベースに対するWebLogic JDBC機能のリストを示します。

JDK 7に対するJDBC 4.1サポート

環境でJDK 7を使用しており、JDBCドライバがJDBC 4.1に準拠している場合、WebLogic ServerではJDBC 4.1仕様をサポートします。新しいJDBC 4.1のメソッドを使用する場合は、ojdbc7.jarを使用する必要があります。http://download.oracle.com/otndocs/jcp/jdbc-4_1-mrel-spec/index.html「JDBC(tm) 4.1仕様」を参照してください。


注意:

Java SE 7のgetParrentLoggerメソッドの使用に必要なjava.sql.driverインタフェースは、現時点ではサポートされていません。http://docs.oracle.com/javase/7/docs/api/index.html?java/sql/Driver.htmlを参照してください。


JDK 7では、http://jcp.org/aboutJava/communityprocess/maintenance/jsr114/114MR2approved.pdfで定義されたRowset 1.1の軽度の変更もサポートしています。新規RowSetFactoryのWebLogic Serverへの実装をweblogic.jdbc.rowset.JdbcRowSetFactoryといいます。

アプリケーション・コンティニュイティのサポート

アプリケーション・コンティニュイティはOracleデータベース機能の1つであり、アプリケーションに依存しない汎用インフラストラクチャを提供して作業のリカバリを可能にし、システム、通信およびハードウェアの多くの障害をユーザーからマスクします。「アプリケーション・コンティニュイティ」を参照してください。

データベース常駐接続プーリングのサポート

データベース常駐接続プーリング(DRCP)はOracleデータベース・サーバーの機能で、これにより中間層システムをまたぐ可能性のある複数の接続プール間の接続を共有できます。「データベース常駐接続プーリング」を参照してください。

プラガブル・データベースを使用するコンテナ・データベース

コンテナ・データベース(CDB)はOracleデータベース機能の1つであり、多数のデータベースを、単一CDBに含まれる複数のプラガブル・データベース(PDB)を使用して単一データベースに統合することにより、多数のデータベースを持つ場合のオーバーヘッドを最小限に抑えます。プラガブル・データベースを使用するコンテナ・データベースを参照してください。

Global Database Servicesのサポート

Global Database Services (GDS)はOracleデータベース・サーバー機能の1つであり、ロード・バランシングの自動化、フォルト・トレランス、および分散データベース環境でのリソース使用率に対応します。「Global Database Services」を参照してください。

自動ONSリスナー

WebLogic Serverリリース12.1.2以降でOracle 12cデータベースを使用している場合は、Active GridLinkデータ・ソース構成の一部としてONSリスナー・リストを提供する必要がありません。ONSリストはデータベースからドライバに自動的に提供されます。「FANイベントの有効化」を参照してください。

WebLogic Serverでの12Cデータベース機能サポートのサマリー

この項では、Oracle 12cデータベース機能がWebLogic Serverの各リリースでどのようにサポートされているかを説明します。

表A-3 WebLogic Serverでの12cデータベース機能サポートのサマリー

機能 11gドライバおよび11gR2 DBを使用するWebLogic Server 10.3.6/12.1.1/12.1.2 11gドライバおよび12c DBを使用するWebLogic Server 10.3.6/12.1.1/12.1.2 12cドライバおよび11gR2 DBを使用するWebLogic Server 10.3.6/12.1.1 12cドライバおよび11gR2 DBを使用するWebLogic Server 12.1.2 12cドライバおよび12c DBを使用するWebLogic Server 10.3.6/12.1.1 12cドライバおよび12c DBを使用するWebLogic Server 12.1.2

JDBCリプレイ(読取り/書込み)

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

はい(Active GridLinkによる読取り/書込みのみ、XAトランザクションなし)

はい(Active GridLinkおよび汎用データ・ソースによる読取り/書込み、XAトランザクションなし)

プラガブル・データベース(PDB)

いいえ

はい(Set Containerを除く)

いいえ

いいえ

はい

はい

PDBの動的切替え

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

はい

データベース常駐接続プーリング(DRCP)

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ

はい

Oracle Notification Service (ONS)の自動構成

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

はい(Active GridLinkのみ)

Global Database Services (GDS)

いいえ

はい(Active GridLinkのみ)

いいえ

いいえ

はい(Active GridLinkのみ)

はい(Active GridLinkのみ)

JDBC 4.1 (ojdbc7.jarファイル& JDK 7を使用)

いいえ

いいえ

はい

はい

はい

はい