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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server WebLogic Tuxedo Connectorの管理
12c (12.1.2)
E48052-02
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10 WebLogic Tuxedo Connectorのトラブルシューティング

この章では、WebLogic Tuxedo Connectorのトラブルシューティング情報について説明します。

この章の内容は以下のとおりです。

WebLogic Tuxedo Connectorのモニター

WebLogic Tuxedo Connectorは、WebLogic Serverログ・ファイルを使用してログ情報を記録します。ログ情報を記録するには、次のことを行ってください。

トレース・レベルの設定(非推奨)

TraceLevelがサポートされなくなったため、システム・デバッグを使用してください。デフォルトではすべてのデバッグ・トレースは無効になっています。デバッグの設定方法については、「システム・レベルのデバッグ設定」を参照してください。

WebLogic Serverのプロパティ設定の詳細は、「Oracle WebLogic Tuxedo Connectorプロパティの設定方法」を参照してください。

デバッグ・モードの有効化

ログ・ファイルにトレース情報を書き込む指定は、以下の手順で行います。

  1. 左ペイン内で「サーバー」のノードをクリックします。

  2. 左ペイン内で使用するサーバーを選択します。

  3. 「ロギング」を選択します。

  4. 「全般」ページで次の手順を実行します。

    1. 「標準出力のロギングのリダイレクトを有効化」をクリックします。

    2. 「標準出力」の「重大度」しきい値を「Info」に設定します。

ユーザー・データのダンプの有効化

ユーザー・データのダンプを有効化するには、java.weblogic.Serverコマンドに次の行を追加します。

JAVA_OPTIONS=-Dweblogic.debug.DebugWTCUData=true

ダンプを有効化すると、接続の確立後にユーザー・データがダンプされます。他のデバッグ・プロパティが有効化されていない場合、通常のWTCエラー・メッセージと情報メッセージ以外では、このデータが唯一のダンプされるWTC情報になります。ダンプはWLSのサーバー・ログ・ファイルで使用できます。

ダンプのフォーマットは次のとおりです。

  • 発信メッセージの場合

    Outbound UDATA: buffer type (<type>, <subtype>)
    +++++ User Data(size) +++++
    ......
    
  • 着信メッセージの場合

    Inbound UDATA: buffer type (<type>, <subtype>)
    +++++ User Data(size) +++++
    ......
    

よくある質問

この節では、よくあるユーザーからの質問に対する解決策について説明します。

このEJBデプロイメント・メッセージはどういう意味ですか?

simpservサンプルを構築すると、次のようなエラーが表示されます。

<date> <Error> <EJB> <EJB Deployment: Tolower has a class weblogic.wtc.jatmi.tpserviceHome which is in the classpath. This class should only be located in the ejb-jar file.> 

このエラー・メッセージは、このリリースのWebLogic Tuxedo Connectorでは無視できます。EJBは、EJB jarファイルのEJB呼出しにすべてのインタフェースを要求します。しかし、WebLogic Tuxedo ConnectorのインタフェースのいくつかはCLASSPATHで実装されるため、コンパイラが例外を発生します。EJBをデプロイするとき、コンパイラはクラスのいくつかがCLASSPATHで検出されるために再デプロイできないことを示します。

コネクタはどのように起動するのですか?

WebLogic Server 7.0より前のリリースでは、WebLogic Tuxedo Connectorのセッションの開始にWebLogic Serverの起動クラスを、またセッションの終了にWebLogic Serverの停止クラスを使用していました。WebLogic Server 8.1以降では、WTCサーバーを使用してWebLogic Tuxedo Connectorセッションが管理されます。

  • WebLogic Tuxedo Connectorセッションは、構成済のWTCサーバーが、選択されたサーバー・インスタンスに割り当てられたときに開始します。

  • WebLogic Tuxedo Connectorセッションは、WTCサーバーがWebLogic Serverインスタンスから削除されたとき、またはWebLogic Serverインスタンスが停止されたときに終了します。

Tuxedoキュー・ブリッジはどのように起動するのですか?

Tuxedoキュー・ブリッジは、WTCサーバーにTuxedoキュー・ブリッジおよびリダイレクトの構成が存在し、選択したサーバーにWTCサーバーを割り当てる場合に開始されます。

WTCサーバーはどのようにサーバー・インスタンスに割り当てるのですか?

WTCサーバーをサーバー・インスタンスに割り当てようとすると、管理コンソールに例外が表示されます。どうすればよいでしょうか。

構成済の有効なWTCサーバーがあることを確認します。各WTCサーバーには、サーバー・インスタンスに割り当てる前に、1つ以上のローカルTuxedoアクセス・ポイントが構成されている必要があります。サーバーのログに、次のように表示されます。

<Apr 22, 2002 4:21:35 PM EDT> <Error> <WTC> <180101> <At least one local domain has to be defined.> 

接続の問題はどのように解決するのですか?

Oracle WebLogic Tuxedo ConnectorとTuxedo間で接続の確立中に問題が発生します。どうすればよいでしょうか。

  • Tuxedoサーバーが起動されていることを確認します。

  • TraceLevelを設定し、デバッグ・モードを有効にします。接続テストを再度行い、WebLogic Tuxedo ConnectorとTuxedoログ・ファイルにエラー・メッセージがないかチェックします。

  • マシン名やlocalhostの使用は避けます。ネットワークの位置を指定する場合には、必ずIPアドレスを使用します。

  • AclPolicy属性とCredentialPolicy属性をチェックします。AclPolicyLOCALなら、リモート・ドメインDOMAINIDをWebLogic Serverユーザーとして登録する必要があります。詳細は、第3.5項「ユーザー認証」を参照してください。

  • WebLogic Server 6.xからの移行で、使用していたアプリケーションでセキュリティ機能を使用していた場合、PasswordKeyをWebLogic Serverプロパティとして設定する必要があります。詳細は、第2.2.5項「Oracle WebLogic Tuxedo Connectorプロパティの設定方法」を参照してください。

  • Tuxedoリモート・ドメインに対するWebLogic Tuxedo Connector構成をチェックします。リモート・ドメインは、Oracle WebLogic Tuxedo Connectorで構成されたリモート・ドメインの名前と一致している必要があります。

    たとえば、Tuxedo DMCONFIG *DM_LOCAL_DOMAINSセクションでsimpappという名前が構成されている場合、この名前はリモートTuxedoアクセス・ポイントの「アクセス・ポイントID」属性内の名前と一致している必要があります。

  • BEAカスタマ・サポートに問い合わせます。

旧リリースからの移行はどのように行いますか?

詳細は、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』を参照してください。