Oracle® X4 シリーズサーバー管理ガイド

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更新: 2014 年 4 月
 
 

診断の概要

サーバー設置の検証、問題のトラブルシューティング、あるいはハードウェア修復の検証を行うには、Oracle 診断テストを実行します。

次の表に診断ツールの概要を示します。詳細は、http://www.oracle.com/goto/x86AdminDiag/docs にある『Oracle ILOM 3.1 および Oracle ILOM 3.2.x 搭載サーバー用 Oracle x86 サーバー診断、アプリケーション、およびユーティリティーガイド』を参照してください。

ツール
説明
詳細
U-Boot 診断
U-Boot は、SP をブートするのに十分な機能があることを確認するため、ハードウェアの基本機能を自動的にテストします。
U-Boot 診断を起動するには、サーバーを再起動し、「e」、「q」、「n」のいずれかを入力して対応する診断テストを開始します。
Oracle ILOM 3.1 および Oracle ILOM 3.2.x 搭載サーバー用 Oracle x86 サーバー診断、アプリケーション、およびユーティリティーガイド』の「U-Boot 診断」セクションを参照してください。
Oracle ILOM のブート前メニュー
Oracle ILOM の実行中には修正不可能な Oracle ILOM の問題を修正するには、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM) のブート前メニューを使用します。たとえばこのメニューを使えば、Oracle ILOM のブートプロセスに割り込みをかけ、設定を構成し、ブート処理を続行させることができます。Oracle ILOM のブート前メニューを使えば、特に、Oracle ILOM root パスワードの出荷時のデフォルトへのリセット、シリアルポートへの Oracle ILOM アクセスの復元、サービスプロセッサ (SP) ファームウェアの更新を行うことができます。
ブート前メニューを起動するには、SP をリセットしてブートプロセスに割り込む必要があります。ローカルでこれを行うには、サーバーの位置特定ボタンを押したまま、SP をリセットします。リモートでこれを行うには、ブートストラッププロセスの一時停止中に xyzzy と入力します。
Oracle ILOM 3.1 および Oracle ILOM 3.2.x 搭載サーバー用 Oracle x86 サーバー診断、アプリケーション、およびユーティリティーガイド』の「Oracle ILOM の「Preboot」メニュー」セクションを参照してください。
BIOS POST
システムの起動時、システム BIOS は電源投入時自己診断テスト (POST) を実行してサーバー上のハードウェアをチェックし、すべてのコンポーネントが存在すること、および適切に機能することを確認します。これは、システムコンソールにこのテストの結果を表示します。
電源投入時自己診断を起動してテストの出力を表示するには、サーバーの電源をリセットします。
Oracle ILOM 3.1 および Oracle ILOM 3.2.x 搭載サーバー用 Oracle x86 サーバー診断、アプリケーション、およびユーティリティーガイド』の「BIOS POST」セクションを参照するか、POST でエラーメッセージを表示して解決するを参照してください。
OracleVTS
Oracle VTS は、ほとんどのハードウェアコントローラおよびデバイスの接続性と機能を検査する、包括的診断ツールです。Oracle VTS は、I/O やホストバスアダプタ (HBA) の問題を診断する際の推奨のテストです。
Oracle Solaris オペレーティングシステムが実行されているシステム上で、Oracle VTS を起動します。あるいは、Oracle VTS の ISO イメージを Oracle サーバーや CD/DVD にダウンロードしたあと、Oracle ILOM のリダイレクションを使ってそのイメージをブートすることもできます。
Oracle ILOM 3.1 および Oracle ILOM 3.2.x 搭載サーバー用 Oracle x86 サーバー診断、アプリケーション、およびユーティリティーガイド』の「Oracle VTS」セクションを参照してください。
Run Diagnostics on Boot

「Run Diagnosticson Boot」という名前は、UEFI BIOS システムの Oracle ILOM で表示されます。

または
PC-Check

「PC-Check」というツール名は、レガシー BIOS システムの Oracle ILOM で表示されます。

定義済みの一連の診断テストを実行することで、マザーボードコンポーネント、ドライブ、ポート、およびスロットの問題を検出します。
これらのテストは、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM) の Web インタフェースまたはコマンド行インタフェース (Command-Line interface、CLI) から起動します。
Web:
  1. 「Host Management」>「Diagnostics」をクリックします。

  2. 「Run Diagnostics on Boot」リストボックスで、実行する診断のレベル (「Enable」、「Disable」、「Extended」、「Manual」のいずれか) を選択したあと、「Save」をクリックします。

CLI:
  • 次のように入力します。

    set /HOST/diag [enable|disable|extended| manual]

Oracle ILOM 3.1 および Oracle ILOM 3.2.x 搭載サーバー用 Oracle x86 サーバー診断、アプリケーション、およびユーティリティーガイド』の PC-Check または Run Diagnostics on Boot に関するセクションを参照してください。
Oracle ILOM 3.2.1 以降を含むシステムの場合、Oracle ILOM の「Diagnostics」Web ページで「More details」リンクをクリックします。
Oracle ILOM CLI で次を入力します。
help /HOST/diag
サービスプロセッサ (Oracle ILOM)
Oracle ILOM がシステムコンポーネントのステータスを表示します。そこで、故障したコンポーネントを交換すれば、通常は問題が解決します。

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