Oracle® X4 シリーズサーバー管理ガイド

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 4 月
 
 

リモートシステムコンソールリダイレクションセッションの起動

image:Oracle ILOM の中サイズのアイコン

Oracle ILOM Web インタフェースから Oracle ILOM リモートシステムコンソール (プラス) アプリケーションを使用して、リモートコンソールリダイレクションセッションを起動します。このアプリケーションを使用すると、リモートからサーバーにソフトウェアをインストールしたり、シリアルまたはビデオリダイレクションセッションを通してサーバーをリモートから管理したりできます。

Oracle X4-2 ラックマウントサーバーおよびブレードサーバーの場合、Oracle ILOM リモートシステムコンソールアプリケーションのオリジナルのバージョンが提供されます。このアプリケーションでは、Oracle ILOM Web インタフェースから複数の KVMS リダイレクションセッションを起動する機能のほか、ストレージデバイスをリダイレクトするための個別のコマンド行インタフェース (CLI) もサポートされています。Web インタフェースからの Oracle ILOM リモートシステムコンソール KVMS セッションの起動についての詳細は、「始める前に」とこのトピックのあとに示す手順を参照してください。Oracle ILOM のストレージリダイレクション CLI 機能の設定および使用の詳細は、ファームウェアリリース 3.1 または 3.2 の『Oracle ILOM 構成および保守ガイド』の「Oracle ILOM Storage Redirection CLI」の情報を参照してください。


注 -  Oracle X4-2 ラックマウントサーバーまたはブレードサーバーを使用している場合、Oracle ILOM リモートシステムコンソールで Web インタフェースからシリアルリダイレクションセッションを起動できません。Oracle ILOM からシリアルリダイレクションセッションを起動する方法の詳細は、ホストシリアルコンソールリダイレクションセッションの起動を参照してください。

Oracle X4-4 以降の X4 シリーズのラックマウントサーバーおよびブレードサーバーの場合、Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスアプリケーションが提供されます。このアプリケーションでは、最大で 4 つのビデオリモートコンソールセッションと 1 つのシリアルリモートコンソールセッションを Oracle ILOM Web インタフェースから起動できます。SP にログインした最初の (プライマリ) リダイレクションセッションユーザーには、フルリダイレクション制御権限が付与されます。SP にログインしたその他のリダイレクションセッションユーザーには、表示専用リダイレクション制御権限が付与されます。プライマリユーザーがリダイレクションセッションのフル制御を放棄するには、ビデオまたはシリアルセッションウィンドウを閉じるか、ビデオセッションウィンドウの KVMS メニューで「Relinquish Full-Control」を選択します。表示専用ユーザーが放棄されたフル制御リダイレクションセッションを取得するには、セッションウィンドウを一度閉じて再起動するか、ビデオセッションウィンドウの KVMS メニューで「Take Full-Control」を選択します。

始める前に

Oracle ILOM からリモートコンソールリダイレクションセッションを起動する前に、次の前提条件が満たされていることを確認します。

  • 適切な Java Runtime Environment (JRE) がインストールされていることを確認します。

    Oracle X4-2 ラックマウントサーバーおよびブレードサーバーの場合、Oracle ILOM リモートシステムコンソールで JRE 1.5 以降が必要になります。また、Windows Internet Explorer (IE) Web ブラウザユーザーの場合、Oracle ILOM リモートシステムコンソールを起動する前に、管理クライアント上の 32 ビット JDK ファイルを登録する必要があります。

    Oracle X4-4 以降の X4 シリーズのラックマウントサーバーおよびブレードサーバーの場合、Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスで JRE 1.6 以降が必要になります。

  • はじめてリモートシステムコンソールセッションを起動する場合は、適切な KVMS プロパティーが Oracle ILOM SP に設定されていることを確認します。KVMS プロパティーを表示または設定するには、Oracle ILOM Web インタフェースで「Remote Control」>「KVMS」をクリックします。

    Oracle ILOM リモートシステムコンソールを使用するには「KVMS State」が有効になっている必要があります (デフォルトで有効)。オプションで、KVMS ページで「Host Lock」プロパティーを設定すると、リモートコンソールセッションからの切断時にホストオペレーティングシステムデスクトップを自動的にロックできます。また、KVMS ページでは、Solaris ベースおよび Linux ベースのオペレーティングシステムのマウスモードプロパティー (「Absolute」または「Relative」) を構成できます。リモートホストで Windows、Oracle Solaris、または Absolute Mouse モードのドライバサポートを含む Linux バージョンを実行している場合は、Absolute Mouse モードを使用します。それ以外の場合、リモートホストで Absolute Mouse モードのドライバサポートが含まれていない Linux バージョンを実行している場合は、Relative Mouse モードを使用します。

  • Oracle ILOM で有効な Console (c) 役割特権を持っていることを確認します。Oracle ILOM リモートシステムコンソールセッションを使用する場合、この役割は必須です。

  • リダイレクトされたホストオペレーティングシステムデスクトップにログインする前に、ホストサーバーのオペレーティングシステムユーザー資格を持っていることを確認します。

  • Oracle ILOM SP Web インタフェースからリモートシステムコンソールセッションを起動するには、使用しているサーバーに応じて、次に示す適切なリモートシステムコンソール手順を実行します。
    リモートシステムコンソール
    手順
    詳細
    Oracle ILOM リモートシステムコンソール
    (Oracle X4-2 ラックマウントサーバーおよびブレードサーバーで使用可能)
    1. Oracle ILOM Web インタフェースで、「Remote Control」>「Redirection」の順にクリックします。

    2. 「Redirection」ページで「Launch Remote Console」をクリックします。

      「Oracle ILOM Remote System Console」セッションウィンドウが表示されます。

    ヒント  -  リモートクライアントとローカルデスクトップの間でキーボードまたはマウス入力を切り替えるには、Alt+M (マウスの場合) または Alt+K (キーボードの場合) を押します。

    ヒント  -  または、Oracle ILOM SP CLI で ストレージリダイレクション CLI 機能を使用して、ストレージデバイスをリダイレクトできます。詳細は、ファームウェアバージョン 3.1 または 3.2 の『Oracle ILOM 構成および保守ガイド』の Storage Redirection CLI に関する情報を参照してください。

    ファームウェアリリース 3.1 または 3.2 の『Oracle ILOM 構成および保守ガイド』の「Oracle ILOM リモートシステムコンソール」の情報を参照してください。
    Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラス
    (Oracle X4-4 以降の X4 シリーズのラックマウントサーバーおよびブレードサーバーで使用可能)
    1. Oracle ILOM Web インタフェースで、「Remote Control」>「Redirection」の順にクリックします。

    2. 「Redirection」ページでシリアルまたはビデオリダイレクションのいずれかのオプションをクリックし、「Launch Remote Console」をクリックします。

      シリアルリダイレクションの場合、テキストベースの Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスのホストセッションウィンドウが表示されます。

      ビデオリダイレクションの場合、グラフィックベースの KVMS Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスのホストセッションウィンドウが表示されます。

    ヒント  -  SP にログインした最初の (プライマリ) リダイレクションセッションユーザーには、フルリダイレクション制御特権が付与されます。SP にログインしたその他のリダイレクションセッションユーザーには、表示専用リダイレクション制御が付与されます。フルリダイレクション制御セッションを終了すると、フルリダイレクション制御特権が自動的に放棄され、SP 上のほかのセッションユーザーがフルリダイレクション制御特権を取得できるようになります。

    「Redirection」Web ページで「More Details」リンクをクリックします。

関連項目

  • ファームウェアリリース 3.1 または 3.2 の『Oracle ILOM 構成および保守ガイド』の「Oracle ILOM リモートシステムコンソール」

  • ファームウェアリリース 3.2 の『Oracle ILOM 構成および保守ガイド』の「Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラス」