Oracle ILOM Web インタフェースから Oracle ILOM リモートシステムコンソール (プラス) アプリケーションを使用して、リモートコンソールリダイレクションセッションを起動します。このアプリケーションを使用すると、リモートからサーバーにソフトウェアをインストールしたり、シリアルまたはビデオリダイレクションセッションを通してサーバーをリモートから管理したりできます。
Oracle X4-2 ラックマウントサーバーおよびブレードサーバーの場合、Oracle ILOM リモートシステムコンソールアプリケーションのオリジナルのバージョンが提供されます。このアプリケーションでは、Oracle ILOM Web インタフェースから複数の KVMS リダイレクションセッションを起動する機能のほか、ストレージデバイスをリダイレクトするための個別のコマンド行インタフェース (CLI) もサポートされています。Web インタフェースからの Oracle ILOM リモートシステムコンソール KVMS セッションの起動についての詳細は、「始める前に」とこのトピックのあとに示す手順を参照してください。Oracle ILOM のストレージリダイレクション CLI 機能の設定および使用の詳細は、ファームウェアリリース 3.1 または 3.2 の『Oracle ILOM 構成および保守ガイド』の「Oracle ILOM Storage Redirection CLI」の情報を参照してください。
Oracle X4-4 以降の X4 シリーズのラックマウントサーバーおよびブレードサーバーの場合、Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスアプリケーションが提供されます。このアプリケーションでは、最大で 4 つのビデオリモートコンソールセッションと 1 つのシリアルリモートコンソールセッションを Oracle ILOM Web インタフェースから起動できます。SP にログインした最初の (プライマリ) リダイレクションセッションユーザーには、フルリダイレクション制御権限が付与されます。SP にログインしたその他のリダイレクションセッションユーザーには、表示専用リダイレクション制御権限が付与されます。プライマリユーザーがリダイレクションセッションのフル制御を放棄するには、ビデオまたはシリアルセッションウィンドウを閉じるか、ビデオセッションウィンドウの KVMS メニューで「Relinquish Full-Control」を選択します。表示専用ユーザーが放棄されたフル制御リダイレクションセッションを取得するには、セッションウィンドウを一度閉じて再起動するか、ビデオセッションウィンドウの KVMS メニューで「Take Full-Control」を選択します。
始める前に
Oracle ILOM からリモートコンソールリダイレクションセッションを起動する前に、次の前提条件が満たされていることを確認します。
適切な Java Runtime Environment (JRE) がインストールされていることを確認します。
Oracle X4-2 ラックマウントサーバーおよびブレードサーバーの場合、Oracle ILOM リモートシステムコンソールで JRE 1.5 以降が必要になります。また、Windows Internet Explorer (IE) Web ブラウザユーザーの場合、Oracle ILOM リモートシステムコンソールを起動する前に、管理クライアント上の 32 ビット JDK ファイルを登録する必要があります。
Oracle X4-4 以降の X4 シリーズのラックマウントサーバーおよびブレードサーバーの場合、Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスで JRE 1.6 以降が必要になります。
はじめてリモートシステムコンソールセッションを起動する場合は、適切な KVMS プロパティーが Oracle ILOM SP に設定されていることを確認します。KVMS プロパティーを表示または設定するには、Oracle ILOM Web インタフェースで「Remote Control」>「KVMS」をクリックします。
Oracle ILOM リモートシステムコンソールを使用するには「KVMS State」が有効になっている必要があります (デフォルトで有効)。オプションで、KVMS ページで「Host Lock」プロパティーを設定すると、リモートコンソールセッションからの切断時にホストオペレーティングシステムデスクトップを自動的にロックできます。また、KVMS ページでは、Solaris ベースおよび Linux ベースのオペレーティングシステムのマウスモードプロパティー (「Absolute」または「Relative」) を構成できます。リモートホストで Windows、Oracle Solaris、または Absolute Mouse モードのドライバサポートを含む Linux バージョンを実行している場合は、Absolute Mouse モードを使用します。それ以外の場合、リモートホストで Absolute Mouse モードのドライバサポートが含まれていない Linux バージョンを実行している場合は、Relative Mouse モードを使用します。
Oracle ILOM で有効な Console (c) 役割特権を持っていることを確認します。Oracle ILOM リモートシステムコンソールセッションを使用する場合、この役割は必須です。
リダイレクトされたホストオペレーティングシステムデスクトップにログインする前に、ホストサーバーのオペレーティングシステムユーザー資格を持っていることを確認します。
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関連項目
ファームウェアリリース 3.1 または 3.2 の『Oracle ILOM 構成および保守ガイド』の「Oracle ILOM リモートシステムコンソール」
ファームウェアリリース 3.2 の『Oracle ILOM 構成および保守ガイド』の「Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラス」