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Oracle® Fusion Middlewareユーザー通信プリファレンスの管理
12c (12.1.3)
E59393-01
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1 ユーザー通信プリファレンスの概要

この章では、ユーザー通信プリファレンス(UCP)について説明します。ここでは、通信チャネルの使用方法、およびメッセージング・フィルタを使用した連絡プリファレンス・ルールの作成方法について説明します。この章では、Webインタフェースからチャネルとフィルタを管理することにより、通信プリファレンスを管理する方法についても説明します。また、UCPの構成に関するシステム管理者向けの情報と、アプリケーションとUCPの統合に関する開発者向けの情報も提供します。


注意:

Oracle User Messaging Serviceのアーキテクチャとコンポーネントの詳細は、『Oracle User Messaging Serviceの管理』を参照してください。


この章の内容は次のとおりです。

1.1 ユーザー通信プリファレンスの概要

ユーザー通信プリファレンスを使用すると、複数のチャネルにアクセスするユーザーは、メッセージを受信する方法、タイミングおよび場所を制御できます。ユーザーは、フィルタ(配信プリファレンス)を定義して、メッセージの配信先チャネルとその環境を指定します。ユーザーのチャネルおよびフィルタに関する情報は、Oracle Fusion Middlewareでの使用がサポートされているデータベースに格納されます。プリファレンスはデータベースに格納されるため、プリファレンスの情報は、ドメイン内のUCPの全インスタンス間で共有されます。

UCPは、メッセージ配信サービスを提供するのではなく、ユーザーのチャネルと配信プリファレンスに対するアクセスと管理を行うためのユーザー・インタフェースおよびAPIを提供します。ユーザー・メッセージング・サービス(UMS)ではUCPサービスを使用してメッセージを配信します。メッセージがユーザーにアドレス指定されると、UMSは、UCPサービスからそのユーザーの配信プリファレンスを取得し、ユーザーのプリファレンスに応じてメッセージを送信します。アプリケーション開発者にとっては、ユーザー通信プリファレンスを使用すると柔軟性が増します。UMSを介してメッセージを送信することにより、アプリケーションは間接的にUCPサービスを使用します。アプリケーションは、UCP APIをコールしてユーザーのプリファレンスにアクセスし、これを管理したり、タスク・フロー・ライブラリを使用してUCPと統合することによりWebユーザー・インタフェースを提供することで、UCPサービスに直接アクセスすることもできます。

1.2 ユーザー通信プリファレンスの用語

ユーザー通信プリファレンスでは、次のように用語を定義しています。


注意:

ユーザー通信プリファレンスの条件一致は、デフォルトで大/小文字を区別しません。大/小文字を区別するには、JVMシステム・プロパティoracle.ums.userprefs.filter.match-casetrueに設定する必要があります。このプロパティの詳細は、ユーザー・メッセージング・サービスJava APIリファレンスを参照してください。