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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server 12.1.3管理コンソール・アクセシビリティ・ノート
12c (12.1.3)
E59427-03
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2 管理コンソール・アクセシビリティ

この章では、WebLogic Server 12.1.3管理コンソール・アクセシビリティについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

概要

WebLogic Server管理コンソールおよびそのオンライン・ヘルプでは、現在様々なアクセシビリティ機能が利用できます。ページが確実にユーザー補助テクノロジで表示されるように、適切な情報がアプリケーション自体により提供されます。ユーザーはWebブラウザで提供されるアクセシビリティ機能を利用して、キーボードからアプリケーションを制御したり、アプリケーションのルック・アンド・フィールをカスタマイズしたりできます。

Oracleは、障害のあるお客様にも使用していただける高品質の情報テクノロジを提供できるよう取り組んでいます。その中でも特に、アクセシビリティ標準の第508条に完全に準拠できるよう全力を注いでいます。そのために、Oracleは、Oracle WebLogic Serverのアクセシビリティを確保するための重要なプロジェクトに着手しています。Oracleでは、これらの拡張機能を実装している最中であり、課題となるアクセシビリティ問題すべてに取り組んでいく予定です。Oracleのアクセシビリティに関するポリシーについては、http://www.oracle.com/accessibility/index.html「Oracle's Accessibility Program」を参照してください。

アクセシビリティ機能

WebLogic Server管理コンソールには次のアクセシビリティ機能があります。

キーボード・アクセス

WebLogic Server管理コンソールのすべての機能は、キーボードから使用できます。アプリケーションではWebブラウザが提供する標準的なキーボード・コントロールがサポートされますので、オペレーティング・システムの標準的なキーボード・コントロールが妨害されることはありません。

カスタマイズ可能な外観

WebLogic Server管理コンソールでは、ユーザーがカスタム・スタイル・シートを定義および使用できる機能がサポートされています。これにより、ユーザーはブラウザでのアプリケーションの表示方法を制御できます。ユーザーは、独自のカスタム・スタイル・シートを使用することも、単に適切なブラウザ・コマンドを使用してページをデフォルトのフォーマットに戻すこともできます。

補助テクノロジの使用

Oracleは、業界でトップ・レベルのユーザー補助テクノロジを使用する際に選択できる、推奨の構成オプションを提供しています。これらの構成オプションを使用することで、ユーザー補助テクノロジのユーザーはアプリケーションで提供されているアクセシビリティ拡張機能を確実に利用できます。詳細は、http://www.oracle.com/accessibility/index.html「Oracle's Accessibility Program」を参照してください。

スクリーン・リーダーがリンクのタイトル属性を読み取るように構成されていることを確認してください。


注意:

スクリーン・リーダーは、Microsoft Internet Explorer 7を使用してWebLogic Server管理コンソールでテスト済です。

既知の問題

WebLogic Server管理コンソールでは、現在、第508条への準拠に関連したいくつかの問題が提示されています。問題の詳細を以下に示します。

キーボードのアクセシビリティ

キーボードのアクセシビリティは、以下のように制限されています。

  1. WebLogic Server管理コンソールは、異なるキーボードのナビゲーションを用いる2種類のツリー・コントロールを使用します。

    • 診断「監視ダッシュボード」および診断「リクエスト・パフォーマンス」の各ページでは、矢印キーを用いた拡張キーボード・ナビゲーションによるツリー・コントロールを使用します。

    • その他のツリー・コントロールは、[Tab]キーと[Enter]キーを使用して移動します。

  2. インストールされたRARアプリケーションのアウトバウンド接続プールの編集可能なプロパティ値は、キーボードからアクセスできません。ただし、JAWSユーザーは表ナビゲーション・キーを使用してこれらのフィールドにアクセスできます。

スクリーン・リーダー

スクリーン・リーダーの有効性は、以下のように制限されます。

  1. 診断「監視ダッシュボード」は、スクリーン・リーダーから全面的にアクセスすることはできません。

  2. WebLogic Server管理コンソールのボタンの一部はメニューとして動作します。例: 「サーバーのサマリー」 > 制御ページ上の「中断」「停止」ボタン。これらのボタンを押すと、コマンドの一覧が表示されます。JAWSではボタンはボタンとして認識され、メニュー上のコマンドを読み取ることはできません。

  3. スクリーン・リーダーは、一部のイメージをスキップしたり間違って読み込むことがあります。

    • 再起動が必要な場合があります。

      リーダーは、「再起動が必要な場合があります」のイメージを常に読み込むわけではありません。このイメージは、サーバーの再起動を必要とすることがある構成オプションの隣にあります。

    • 記録の開始/停止

      リーダーは、コンソールの右側ペイン上部にあるツールバー領域の「記録」ボタンを、ステータスが「記録停止」に変わったときでも「記録開始」としてアナウンスします。

    • リーダーは、ファイル・タイプを表すイメージの一部を読み込みません。

  4. 不正なエントリを保存しようとした場合にページ上部に表示される「次に進むには、エラーを修正する必要があります。」のエラー・メッセージをリーダーが読まない場合があります。しかし、リーダーは、エラーが発生した時点で返される特定のエラー・メッセージは正しく読みます。

  5. スクリーン・リーダーは、ユーザーが「記録」ボタンをクリックして記録を開始したときに、スクリプトの記録が開始されたことをアナウンスしません。

  6. スクリーン・リーダーは、次のような場合に突然ページ上部に移動することがあります。

    • ユーザーが複数の項目を読み込んだ後に、チューザのコントロール・リストでタブを使用して移動し続ける場合。

    • ユーザーがヘルプ・ビューアでツリー表示項目をクリックする場合。

  7. 「非同期タスクのサマリー」ページの非同期タスク「開始時刻」「終了時刻」について、スクリーン・リーダーで予期しない情報が読み込まれます。

「高コントラスト」とテキスト拡大を用いた実行

高コントラストまたはテキスト拡大を使用しながらWebLogic Server管理コンソールを実行すると、一部のブラウザで次の問題が発生することがあります。

  1. Microsoft Windowsを高コントラスト・モードで使用すると、一部のイメージやナビゲーション・コントロールが表示されなかったり、ゆがむことがあります。

  2. テキスト拡大を使用して実行すると、一部のテキストが重複したり読みにくいことがあります。