プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server 12.1.3 JMSアプリケーションの開発
12c (12.1.3)
E56268-02
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
次
 

1 概要とロードマップ

この章では、『Oracle WebLogic Server 12.1.3 JMSアプリケーションの開発』の内容と構成について説明します。

ドキュメントのスコープおよび対象読者

このドキュメントは、WebLogic Server Java Message Service (JMS)を利用したアプリケーションを開発および構成するソフトウェア開発者を対象としています。また、WebLogic Serverを評価するビジネス・アナリストや、特定のアプリケーション用にWebLogic Server JMSの使用を考えているシステム設計者にとって便利な情報も掲載しています。

このドキュメントのトピックでは、ソフトウェア・プロジェクトの設計および開発段階に関連する情報を提供します。また、プロジェクトのテストおよび本番前のフェーズで見つかるアプリケーションの問題を解決するうえで便利なトピックもあります。

このドキュメントでは、本番フェーズでのJMSの管理、モニター、パフォーマンス・チューニングについては扱いません。これらのトピックに関するWebLogic Serverのドキュメントとリソースへのリンクについては、「関連ドキュメント」を参照してください。

このドキュメントは、Java EEおよびJMSの概念に精通している読者を対象としています。このドキュメントでは、WebLogic Server JMSが提供する付加価値機能と、JMSアプリケーションを実行するWebLogic Server機能の使い方に関する主要な情報が重点的に扱われています。

このドキュメントの手引き

関連ドキュメント

このドキュメントには、JMS固有の設計および開発上の情報が含まれています。

WebLogic Serverアプリケーションを開発、デプロイ、およびモニターするための包括的なガイドラインについては、以下のドキュメントを参照してください。

  • 『Oracle WebLogic Server JMSリソースの管理』。JMSリソースの構成と管理に関する情報が記載されています。

  • 『Oracle WebLogic Serverストア・アンド・フォワード・サービスの管理』。WebLogic JMSでのストア・アンド・フォワード・サービスの利点および用法に関する情報が記載されています。

  • 「WebLogic永続ストアの使い方」。システム・レベルの永続ストアの利点と使い方に関する情報が記載されています。

  • 『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』。WebLogic Serverアプリケーションのデプロイメントについての主要な情報源です。

JMS開発者向けのサンプルとチュートリアル

このドキュメントの他にも、様々なサンプル・コードやチュートリアルがJMS開発者向けに用意されています。サンプルとチュートリアルではWebLogic Server JMSの動作が例示され、主要なJMS開発タスクを実行する実際的な手順が示されています。

独自のJMSアプリケーションを開発する前に、まずJMSサンプルの一部またはすべてを実行することをお薦めします。

Avitek Medical Recordsアプリケーション(MedRec)とチュートリアル

MedRecはWebLogic Serverに付属したエンドツーエンドのサンプルJava EEアプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、様々なクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。

MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、Oracle推奨のベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecは、WebLogic Serverインストールでオプションでインストールされます。MedRecはORACLE_HOME\user_projects\domains\medrecディレクトリから起動できます。ORACLE_HOMEは、Oracle WebLogic ServerをインストールしたときにOracleホームとして指定したディレクトリです。

MedRecには、Webアプリケーション、Webサービス、ワークフロー・アプリケーション、および将来のクライアント・アプリケーションからのリクエストを連携して処理する複数のエンタープライズJava Bean (EJB)で主に構成されるサービス層があります。このアプリケーションには、メッセージドリブンEJB、ステートレス・セッションEJB、ステートフル・セッションEJB、およびエンティティEJBが含まれます。

このリリースでのJMSの新機能と変更された機能

このリリースには、WebLogic Server 12.xの次の新機能と変更された機能が含まれます。

  • 重み設定された分散宛先は、WebLogic Server 10.3.4.0では非推奨です。共通分散宛先を使用することをお薦めします。

  • 高可用性アプリケーションの設計に必要な、高度なWebLogic JMSのパブリッシュとサブスクライブ(pub/sub)の概念および共通分散トピック(UDT)の機能。「拡張パブリッシュ/サブスクライブ・アプリケーションの開発」を参照してください。

  • JMSDestinationAvailabilityHelper APIは、宛先が使用可能または使用不可になったときに通知を取得する手段を提供します。これらのAPIは、高度な使用事例のみを対象としています。このヘルパーは、WebLogic分散コンシューマの問題を解決する手段が他にない場合にのみ使用してください。『Oracle WebLogic Server JMSアプリケーションの開発』の分散キューでのJMS宛先可用性ヘルパーAPIの使用に関する項を参照してください。

  • WebLogic Server 10.3.6以降では、JMSModuleHelperは、既存のWebLogicセキュリティ・モデルに準拠する匿名のルックアップ(-Dweblogic.management.anonymousAdminLookupEnabled=trueを使用)をサポートしません。「匿名ユーザーのセキュリティの考慮事項」を参照してください。

WebLogic Serverのこのリリースに追加された新機能の一覧については、『「Oracle WebLogic Serverの新機能」』を参照してください。