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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server 12.1.3 ノード・マネージャの管理
12c (12.1.3)
E56251-06
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6 ノード・マネージャの使用

この章では、WebLogic Server 12.1.3でJavaベースおよびスクリプトベースのノード・マネージャを起動と停止する方法について説明します。また、ノード・マネージャを使用してサーバー・インスタンスを起動する際の推奨手順も示します。

この章には次の項が含まれます:

ノード・マネージャの起動と停止

次の方法で、ノード・マネージャの起動と停止を行います。

起動サービスとしてのノード・マネージャの実行

ノード・マネージャは、ノード・マネージャを使用して制御するWebLogic Serverインスタンスをホストする各コンピュータ上で実行する必要があります。理想としては、システム障害の発生時や再起動時にノード・マネージャが自動的に再起動されるように、ノード・マネージャはオペレーティング・システムのサービスまたはデーモンとして実行する必要があります。

デフォルトでオペレーティング・システム・サービスは、ノード・マネージャを起動しlocalhost:5556でリスニングします。ノード・マネージャでリモート・システムからのコマンドを受け付けるようにする場合は、localhost以外のリスニング・アドレスでリスニングするようにスクリプトを編集します。

ノード・マネージャは、起動サービスとして実行するようにインストールすることをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャが自動で起動されます。「xinetdサービスとしてのノード・マネージャの構成」および「init.dサービスとしてのノード・マネージャの構成」を参照してください。


注意:

UNIXプラットフォームでは、ノード・マネージャのrootユーザーとしての実行はお薦めしません。ただし、バインド後のグループIDを取得するには、ノード・マネージャをrootユーザーとして実行する必要があります。バインド後のグループIDを使用すると、ご使用のマシンで稼働するサーバーが、すべての権限のある起動アクションの実行後に、UNIXグループID (GID)にバインドできるようになります。

Windowsマシンでドメインごとのノード・マネージャWindowsサービスをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 管理者権限でマシンにログインします。

  2. DOSコマンド・プロンプトを開きます。

  3. DOMAIN_HOME\binディレクトリに移動します。

  4. 次のコマンドを入力します。

    installNodeMgrSvc.cmd

  5. 数秒後に、次のメッセージが表示されます。

    Oracle WebLogic <domain-name> NodeManager installed.
    

    サービスはデフォルトのノード・マネージャ・リスニング・ポート(5556)を使用してインストールされます。このリスニング・ポートが使用中の場合、プログラムから別のリスニング・ポートの入力を要求されます。


注意:

ノード・マネージャのWindowsサービスがすでにインストールされている場合、次のメッセージがかわりに表示されます。
CreateService failed - The specified service already exists.

ドメインごとのノード・マネージャWindowsサービスをアンインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 管理者権限でマシンにログインします。

  2. DOSコマンド・プロンプトを開きます。

  3. DOMAIN_HOME\binディレクトリに移動します。

  4. 次のコマンドを入力します。

    uninstallNodeMgrSvc.cmd

  5. 数秒後に、次のメッセージが表示されます。

    Oracle WebLogic <domain-name> NodeManager removed.
    

デフォルトでは、NODEMGR_HOSTinstallNodeMgrSvc.cmdlocalhostに設定され、ノード・マネージャはローカル・ホストでのみリスニングします。ノード・マネージャがローカル・ホストでのリスニングを行わないようにするには、NODEMGR_HOSTを有効なホスト名またはIPアドレスに設定してからノード・マネージャ・サービスをインストールします。


注意:

WL_HOME\server\bin\installNodeMgrSvc.cmdを使用して、ホストごとのノード・マネージャをWindowsサービスとして実行するには、「ホストごとのノード・マネージャの構成」に説明されているように、前提条件の構成手順を最初に実行する必要があります。

スクリプトを使用したJavaベースのノード・マネージャの起動

オペレーティング・システム・サービスとしてノード・マネージャを実行することをお薦めしますが、コマンド・プロンプトまたはスクリプトを使用してノード・マネージャを手動で起動することもできます。ノード・マネージャに必要な環境変数については、「ノード・マネージャ環境変数の設定」を参照してください。

ノード・マネージャのサンプル起動スクリプトは、各DOMAIN_HOME/binおよびWL_HOME\server\binディレクトリにインストールされます。ここでWL_HOMEは、WebLogic Serverの最上位のインストール・ディレクトリです。ただし、WL_HOME\server\binのスクリプトを使用する場合は、「ホストごとのノード・マネージャの構成」に説明されているように、前提条件の手順を最初に実行する必要があります。

WindowsシステムではstartNodeManager.cmd、UNIXシステムではstartNodeManager.shを使用します。

スクリプトにより、必須の環境変数が設定され、NodeManagerHomeディレクトリのノード・マネージャが起動します。ノード・マネージャは、このディレクトリを出力およびログ・ファイルを格納するための作業ディレクトリとして使用します。別の作業ディレクトリを指定するには、テキスト・エディタで起動スクリプトを編集し、NODEMGR_HOME変数の値を目的のディレクトリに設定します。

Javaベースのノード・マネージャを起動するためのコマンド構文

Javaベースのノード・マネージャを起動するための構文は次のとおりです。

java [java_option=value ...] -D[nodemanager_property=value] -D[server_
property=value] weblogic.NodeManager

説明:

  • java_optionは、java実行可能ファイルの直接引数(-ms-mxなど)。


    注意:

    CLASSPATH環境変数を設定しなかった場合、-classpathオプションを使用して必須のノード・マネージャ・クラスを指定します。

  • nodemanager_propertyは、ノード・マネージャ・プロパティ。ノード・マネージャ・プロパティ値をコマンド行で指定するかわりに、NodeManagerHomeディレクトリに作成されているnodemanager.propertiesファイルを編集できます。詳細は、「nodemanager.propertiesのレビュー」を参照してください。

    nodemanager.propertiesの値は、コマンド行で指定するノード・マネージャ・プロパティ値によってオーバーライドされます。

  • server_propertyは、ノード・マネージャがコマンド行で受け付ける、サーバー・レベルのプロパティ。以下のプロパティがあります。

    • bea.home - 現在のマシン上のサーバー・インスタンスが使用するBEAホーム・ディレクトリ。

    • java.security.policy - 現在のマシン上のサーバー・インスタンスが使用するセキュリティ・ポリシー・ファイルのパス。


      注意:

      UNIXシステムの場合:

      Solaris以外のUNIXオペレーティング・システム上でノード・マネージャを実行する場合、ノード・マネージャの起動時にjavaコマンド行に渡すパラメータで空白は使用できません。たとえば次のコマンドは、"big iron"にスペースが含まれているので無効です。

      -Dweblogic.Name="big iron"
      

      SolarisおよびLinux以外のUNIXオペレーティング・システムでは、ノード・マネージャの起動時にコマンド行でweblogic.nodemanager.nativeVersionEnabledオプションを無効にするか、nodemanager.propertiesでプロパティを設定して、pure Java実装を使用する必要があります。詳細は、「nodemanager.propertiesのレビュー」を参照してください。


スクリプト・ベースのノード・マネージャの実行


注意:

このリリースのWebLogic Serverでは、スクリプト・ベース実装のノード・マネージャを実行する前に、NodeManagerHomeに、ノード・マネージャ・インスタンスで制御するドメインを指定するnodemanager.domainsファイルを作成またはコピーする必要があります。「nodemanager.domainsファイルの構成」を参照してください。または、WLSTコマンドnmEnrollを使用してWebLogicドメインをノード・マネージャに登録することも可能です。

指定しない場合、デフォルトのNodeManagerHomeの場所はWL_HOME/common/nodemanagerです。


SSHノード・マネージャのコマンド・シェルを使用するには、次のコマンド行オプションを使用して、管理サーバーを起動します。

-Dweblogic.nodemanager.ShellCommand='ssh -o PasswordAuthentication=no %H wlscontrol.sh -d %D -r %R
 -s %S -x -c -f sample_custom_startscript.sh %C'

注意:

%Cを、wlscontrol.shに渡す最後の引数にする必要があります。

weblogic.nodemanager.ShellCommand属性では、リモートのスクリプト・ベースのノード・マネージャとの通信と、制御下にあるサーバー・インスタンスに対するノード・マネージャ機能の実行に使用するコマンド・テンプレートを指定します。

テンプレートは、ノード・マネージャをホストしているリモート・マシン上のデフォルトのパスにwlscontrol.shがあることを前提としています。

ShellCommand構文は次のとおりです。

ssh -o PasswordAuthentication=no %H wlscontrol.sh -d %D -r %R -s %S %C'

使用可能なコマンド行オプションを、表6-1に示します。使用可能なパラメータ値を、表6-2に示します。

たとえば、次のコマンドを入力したとします。

ssh -o PasswordAuthentication=no wlscontrol.sh myserver start

SSHサーバーのリスニング・アドレスとリスニング・ポートは、デフォルトではリモート・マシン上のノード・マネージャで使用されるリスニング・アドレスとリスニング・ポートになります。ドメイン名とドメイン・ディレクトリは、ターゲット・サーバー・インスタンスmyserverに対して指定されているルート・ディレクトリと見なされます。

別の例として、次のコマンドを入力したとします。

ssh -o PasswordAuthentication=no 172.11.111.11 wlscontrol.sh -d ProductionDomain
 -r ProductionDomain -s ServerA'

domains/ProductionDomainディレクトリにあるProductionDomainというドメインのサーバー・インスタンスServerASTARTコマンドが発行されます。

sshコマンドには、次の文字列が含まれている必要があります。

-o PasswordAuthentication=no

この文字列によって、SSH PasswordAuthenticationオプションが渡されます。値をyesにすると、コンソールから読み込もうとするときにクライアントがハングします。

表6-1 wlscontrol.shコマンド行オプション

パラメータ 説明

-n

ノード・マネージャのルート・ディレクトリを指定します。

-s

サーバー名を指定します。

-d

ドメイン名を指定します。

-r

ドメイン・ディレクトリを指定します。

-c

サーバー起動スクリプトを有効化します。

-f

サーバー起動スクリプトの名前。

-p

サーバー停止スクリプトの名前。

-v

冗長な出力を有効にします。

-h

wlscontrol.shの使用方法を出力します。


表6-2 シェル・コマンド・テンプレート

パラメータ 説明 デフォルト

%H

SSHサーバーのホスト名

NodeManagerMBean.ListenAddress

%N

ノード・マネージャのホーム・ディレクトリ

NodeManagerMBean.NodeManagerHome

%P

SSHサーバーのポート番号

NodeManagerMBean.ListenPort

22

%S

WebLogic Server名

none

%D

WebLogicドメイン名

なし

%R

ドメイン・ディレクトリ(サーバーのルート)

ServerStartMBean.RootDirectory

%C

ノード・マネージャ・スクリプトのコマンド

  • START - サーバーを起動する

  • KILL - サーバーを強制停止する

  • STAT - サーバーのステータスを取得する

  • GETLOG - サーバーの出力ログを取得する

  • VERSION - ノード・マネージャのバージョンを戻す

注意:この要素を、ファイル内の最後の要素にする必要があります。

none 

ノード・マネージャの停止

ノード・マネージャを停止するには、それが実行されているコマンド・シェルを閉じます。

またはnodemanager.propertiesQuitEnabledの属性をtrueに設定した後(デフォルトはfalseです)、WLSTを使用して、ノード・マネージャに接続して停止できます。詳細は、『WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンス』stopNodeManagerに関する項を参照してください。

ノード・マネージャを使用したサーバーの制御

一般的に、管理サーバーおよび管理対象サーバーの起動と停止には、WebLogic Scripting Toolとノード・マネージャを使用することをお薦めします。この項では、ノード・マネージャとWLSTを使用してサーバー・インスタンスを起動する際の推奨手順を示します。

詳細は、『WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンス』のWLSTとノード・マネージャを使用したサーバー管理に関する項およびノード・マネージャ・コマンドに関する項を参照してください。

ノード・マネージャを使用した管理サーバーの起動

WLSTとノード・マネージャを使用して管理サーバーを起動する場合は、次の一般的な手順に従うことをお薦めします。

nmGenBootStartupPropsコマンドを使用して起動情報を確立します。このコマンドは、ノード・マネージャのプロパティ・ファイルboot.propertiesstartup.propertiesを生成します。

ドメイン内で初めて管理サーバーを起動するときや、管理サーバーの構成を変更する場合は、次の手順をすべて実行する必要があります。

それ以降の管理サーバーの起動時は、ステップ7に進んで管理サーバーを直接ノード・マネージャで起動します。

  1. 次のアクションのいずれかを実行して管理サーバーを手動で起動します。

    • startWebLogicスクリプトをDOMAIN_HOME/binディレクトリから実行します。DOMAIN_HOMEは、WebLogic Serverドメインが構成されているディレクトリを表します。

    • WLSTを呼び出し、WLSTのstartServerコマンドを使用して管理サーバーを起動します。

  2. (省略可能) 管理サーバーについて他にも構成情報がある場合は追加します。

  3. WLSTを呼び出します(まだ実行中ではない場合)。

    Windowsの場合は、「スタート」メニューのショートカットで環境変数を設定し、WLSTを呼び出すことができます。

  4. connectコマンドを使用してWLSTを管理サーバー・インスタンスに接続します。

  5. nmGenBootStartupPropsコマンドを使用して起動情報を確立します。このコマンドは、ノード・マネージャのプロパティ・ファイルboot.propertiesstartup.propertiesを生成します。

  6. 管理サーバーを停止します。WLSTとの接続も切断されます。

  7. ノード・マネージャを起動します。「ノード・マネージャの起動と停止」を参照してください。

  8. WLSTを呼び出します。

  9. nmConnectコマンドを使用してWLSTをノード・マネージャに接続します。

  10. nmStartコマンドを使用して管理サーバーを起動します。

管理サーバーが起動したら、WLSTを使用してドメイン内の管理対象サーバーを起動できます。


注意:

nmStartコマンドを使用してサーバー・インスタンスを起動すると、ノード・マネージャが管理サーバーの状態を監視して障害発生時に再起動できるようになります。ノード・マネージャによって再起動できるのは、この方法で起動したサーバー・インスタンスのみです。

nmStartを使用すると、特定のプロパティをサーバー・インスタンスに渡すことができますが、デバッグの際にのみ使用するようにしてください。nmStartで渡したサーバー・プロパティは、次回のサーバー・インスタンス再起動時までは保持されません。


WLSTを使用した管理対象サーバーの起動

WLSTとノード・マネージャを使用して管理対象サーバーを起動する場合は、次の一般的な手順に従うことをお薦めします。

  1. ノード・マネージャを起動します。「ノード・マネージャの起動と停止」を参照してください。

  2. 管理サーバーを起動します。『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』の起動スクリプトによる管理サーバーの起動に関する項を参照してください。

  3. WLSTを呼び出し、connectコマンドを使用して管理サーバーに接続します。

  4. WLSTのstartコマンドを使用して管理対象サーバーを起動します。

startコマンドを使用した場合は、WLSTが管理サーバーにアクセスして管理対象サーバーの起動プロパティを識別します。これらのプロパティは、最終的にはノード・マネージャに渡され、管理対象サーバーの起動に使用されます。

管理コンソールを使用した管理対象サーバーの起動

WebLogic Server管理コンソールを使用して管理対象サーバーを起動するには、次の一般的な手順をお薦めします。

  1. 管理対象サーバーをまだ作成していない場合は作成します。

  2. ノード・マネージャは、ノード・マネージャを使用して制御するWebLogic Serverインスタンスのホストとなる各コンピュータ上で実行する必要があります。WebLogic Server内で、各コンピュータをマシンとして構成します。「ノード・マネージャを使用するためのマシンの構成」を参照してください。

  3. ノード・マネージャで制御する各サーバー・インスタンスを、そのインスタンスを実行するマシンに割り当てます。「マシンへのサーバー・インスタンスの割当て」を参照してください。

  4. 管理対象サーバーをホストするコンピュータでノード・マネージャを起動します。WebLogic Serverのカスタム・インストール・プロセスでは、必要に応じてノード・マネージャをWindowsシステム上のWindowsサービスとしてインストールおよび起動できます。ノード・マネージャが実行されていない場合は、コマンド・プロンプトまたはスクリプトを使用して手動で起動できます。

詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプ管理コンソールからの管理対象サーバーの起動に関する項を参照してください。

ノード・マネージャを使用するためのマシンの構成

WebLogic Serverマシン・リソースでは、特定のマシンとそれがホストするサーバー・インスタンスを関連付け、そのシステム上のノード・マネージャ・プロセスの接続属性を指定します。

WebLogic Server管理コンソールの「環境」「マシン」「machine_name」「ノード・マネージャ」ページを使用して、ノード・マネージャ・プロセスを実行するマシンごとにマシン定義を構成します。以下の値を入力します。

  1. ノード・マネージャがリスニングするDNS名またはIPアドレスを「リスニング・アドレス」フィールドに入力します。

  2. ポート番号を「リスニング・ポート」フィールドに入力します。ポート番号の入力が特に重要になるのは、デフォルト値から変更した場合です。


注意:

ノード・マネージャの「リスニング・アドレス」の値には、クライアント側の構成が反映されます。これは、管理サーバーや管理サーバー上のクライアントに、ノード・マネージャへの接続方法を指示するものです。この属性は、ノード・マネージャを構成するものではありません。

指定するリスニング・アドレスは、ノード・マネージャSSLサーバーのデジタル証明書のサブジェクトDNのCNコンポーネントに表示されるホスト名と正確に一致する必要があります。


マシンへのサーバー・インスタンスの割当て

各コンピュータを1つのマシン・リソースとして構成した後、ノード・マネージャを使用して制御する各サーバー・インスタンスを、ノード・マネージャが実行されるマシンに割り当てる必要があります。

  1. WebLogic Server管理コンソールで「環境」「サーバー」「server_name」「構成」「全般」を選択します。

  2. 「マシン」フィールドで、サーバー・インスタンスの割当て先となるマシンを選択します。


注意:

管理サーバーのマシンを、WebLogic Server管理コンソールを使用して変更することはできません。実行中のサーバー・インスタンスのクラスタやマシンを変更することはできません。

管理サーバーを使用しない管理対象サーバーの起動

管理対象サーバーの起動プロパティの識別に管理サーバーを使用したくない場合は、WLSTとノード・マネージャを使用して、次に示す一般的な手順に従って管理対象サーバーを起動することをお薦めします。

  1. ノード・マネージャを起動します。「ノード・マネージャの起動と停止」を参照してください。

  2. WLSTを呼び出し、nmConnectコマンドを使用してノード・マネージャに接続します。

  3. WLSTのnmStartコマンドを使用して管理対象サーバーを起動します。


    注意:

    デフォルト・セキュリティ・プロバイダを使用する場合は、管理対象サーバー・インスタンスの初回起動時に、そのサーバー・インスタンスが管理サーバーにアクセスできる状態にある必要があります。管理サーバーが停止しているときに管理対象サーバーをMSIモードで起動するには、WLSTを使用してノード・マネージャに直接接続する必要があります。

nmStartコマンドを使用すると、管理サーバーを使用しなくても管理対象サーバーを起動でき、任意のサーバー起動プロパティを指定できます。ただし、以下の点を考慮に入れてください。

  • nmStartを使用してサーバー・インスタンスを起動するには、boot.propertiesおよびstartup.propertiesが定義済であることを確認する必要があります。

  • サーバー・インスタンスの起動プロパティを恒久的に変更するには、nmStartを使用しないでください。次回サーバー・インスタンスが管理サーバーから移行または再起動されるときに、そのプロパティは使用されません。

  • サーバー・インスタンスのユーザー名とパスワードをnmStartを使用して渡すと、これらの値は暗号化されません。