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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server 12.1.3スタンドアロン・クライアントの開発
12c (12.1.3)
E57581-04
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12 Tuxedo ORBを使用するWebLogic C++クライアントの開発

この章では、WebLogic C++クライアントは、Tuxedo 8.1以降のC++クライアントORBを使用して、WebLogic Server 12.1.3で実行しているEJBに対してIIOPリクエストを生成する方法について説明します。このクライアントでは、object-by-valueおよびCORBA Interoperable Naming Service (INS)がサポートされます。

この章の内容は次のとおりです。

WebLogic C++クライアントの利点と制限事項

WebLogic C++クライアントを使用する利点は以下のとおりです。

  • サード・パーティ製品を使用せずに開発プロセスを簡略化できる

  • 既存のC++クライアントを開発または修正するためのクライアント側ソリューションを提供できる

  • Tuxedo C++クライアントORBはTuxedo 8.1以降にパッケージ化されています。

WebLogic C++クライアントには、次のような制限があります。

  • WebLogic Server Securityサービスを使用してセキュリティを提供します。

  • サーバー側のトランザクション境界設定のみを提供します。

WebLogic C++クライアントはどのように動作するか

WebLogic C++クライアントでは、リクエストが次のように処理されます。

  • WebLogic C++クライアント・コードでWebLogic Serverサービスをリクエストします。

    • Tuxedo ORBでIIOPリクエストを生成します。

    • 最初にORBオブジェクトがインスタンス化され、Object-by-Valueデータ型がサポートされます。

クライアントでは、CORBA Interoperable Name Service (INS)を使用して、JNDIネーミング・サービスにバインドされているEJBオブジェクトをルックアップします。Interoperable Naming Serviceを使用してNameServiceなどの初期オブジェクトへのオブジェクト参照を取得する方法の詳細は、Oracle Tuxedoの『CORBAプログラミング・リファレンス』のInteroperable Naming Serviceブートストラップ処理メカニズムに関する項を参照してください。

例12-1 WebLogic C++クライアントとWebLogic Serverの相互運用性

c_plusplus.gifの説明が続きます
図c_plusplus.gifの説明

WebLogic C++クライアントの開発

C++クライアントを開発するには、次の手順に従います。

  1. C++クライアントと相互運用するEJBを、ejbcコンパイラで-idlオプションを指定してコンパイルします。これにより、EJBのIDLスクリプトが生成されます。

  2. C++ IDLコンパイラを使用してIDLスクリプトをコンパイルし、CORBAクライアント・スタブ、サーバー・スケルトンおよびヘッダー・ファイルを生成します。C++ IDLコンパイラの使用方法の詳細は、Oracle Tuxedoの『CORBAプログラミング・リファレンス』のOMG IDL構文とC++ IDLコンパイラに関する項を参照してください。

  3. EJBでサーバー側実装を表現したら、サーバー・スケルトンを破棄します。

  4. EJBをCORBAオブジェクトとして実装するC++クライアントを作成します。CORBAクライアント・アプリケーションの作成方法に関する全般的な情報は、Oracle Tuxedoの『CORBAクライアント・アプリケーションの作成』を参照してください。

  5. Tuxedoのbuildobjclientコマンドを使用してクライアントをビルドします。