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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server 12.1.3セキュリティの管理
12c (12.1.3)
E57576-07
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22 SAMLを使用するWebブラウザとHTTPクライアントでのシングル・サインオンの構成

この章では、Security Assertion Markup Language (SAML)バージョン1.1および2.0に基づく認証を使用した、Webブラウザや他のHTTPクライアントでのシングル・サインオン(SSO)の設定に関する補足情報を説明します。SAMLを使用すると、WebLogicドメインで実行されているWebアプリケーションまたはWebサービスと、Webブラウザまたはその他のHTTPクライアントの間でクロス・プラットフォーム認証を実行できます。WebLogic Server 12.1.3ではSAMLに基づくシングル・サインオン(SSO)がサポートされています。シングル・サインオン(SSO)構成に参加する1つのサイトでユーザーが認証されると、SSO構成の他のサイトでも自動的に認証されるので、別個にログインする必要がありません。

この章の内容は以下のとおりです。


注意:

次の点に注意してください。
  • SAML 2.0 SSO用に構成されたWebLogic Serverインスタンスと、SAML 1.1用に構成されたインスタンスの間で、リクエストを送受信することはできません。

  • WebLogic Serverでは、暗号化されたSAMLのアサーションをサポートしていません。


SAMLベースのシングル・サインオンの概要については、『Oracle WebLogic Serverセキュリティの理解』の次のトピックを参照してください。

SAMLサービスの構成

WebブラウザとHTTPクライアントでのシングル・サインオンのためのSAMLサービスの構成方法は、使用する予定になっている特定のSAMLバージョンによって変わります。詳細は、次の表を参照してください。

構成するSAMLバージョン 参照先
SAML 1.1 第23章「SAML 1.1サービスの構成」
SAML 2.0 第24章「SAML 2.0サービスの構成」

SAMLホワイト・ペーパーを使用したシングル・サインオンの構成

ホワイト・ペーパー「WebLogic Server 9.2におけるSAMLを使用したシングル・サインオンの構成」(http://www.oracle.com/technetwork/articles/entarch/sso-with-saml-099684.html)は、2種類のWebLogicドメインで稼働している2つの単純なJava EE Webアプリケーション間のシングル・サインオン機能の構成に関するステップ・バイ・ステップの手順を提供します。シングル・サインオン用のSAML構成は、WebLogic Server 9.2管理コンソールを使用してプログラミングを組み込まずに実行されます。また、このチュートリアルでは、シングル・サインオン処理中のWebLogicコンテナ、セキュリティ・プロバイダ、およびセキュリティ・フレームワーク間の基本的な相互作用を簡単に紹介します。

以前のバージョンのWebLogic Serverに基づいていますが、このチュートリアルは独自のSAML実装を開発する際に有用なリソースとなります。

Webシングル・サインオン・シナリオ用SAMLのAPIサンプル

WebLogic ServerのServer Examplesコンポーネント(カスタム・インストールを実行すると利用可能)をインストールすると、WebLogic Serverでは数個のAPIサンプル・コードもインストールされます。Server Examplesによりサンプル・コードおよびサンプル・アプリケーションにアクセスでき、様々な方法でWebLogic Serverについて学習したり操作ができます。

Web SSOシナリオのSAMLがセキュリティAPI例において含められています。このサンプルのビルド、実行およびデプロイを行うと、WebLogic ServerとSAMLを使用して、アプリケーションの様々なシングル・サインオン(SSO)構成が表示されます。次の3つのシナリオがあります。

  • SAML 2.0 POSTバインディング

  • SAML 1.1

  • カスタム属性のあるSAML 2.0アーティファクト・バインディング

サンプルのビルド、実行およびデプロイで必要なファイルはすべて含まれており、使用されるWebLogicドメインを構成するスクリプトも同様に含まれています。インストールされるディレクトリを含め、サンプルの詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションとコード・サンプルに関する項を参照してください。