プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server 12.1.3 Webアプリケーション、サーブレット、JSPの開発
12c (12.1.3)
E57573-06
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
次
 

6 JSFおよびJSTLの使用

この章では、WebLogic Server 12.1.3でJavaServer Faces (JSF)およびJSP Standard Tag Library (JSTL)を使用する方法について説明します。

この章の内容は以下のとおりです。

WebアプリケーションでのJSFおよびJSTLの使用

WebLogic Server 12.1.1では、JSF 2.xおよびJSTL 1.2がサーバーのクラスパスに直接組み込まれています。WebLogic Serverにデプロイされたアプリケーションは、JSF 2.xおよびJSTL 1.2をシームレスに活用できます。以前のリリースの場合とは異なり、個別の共有ライブラリをデプロイして参照する必要はありません。

後方互換性のために、WebLogic Serverには、アプリケーションからデプロイおよび参照できるJSFおよびJSTLライブラリが用意されています。「JSF 1.2およびJSTLライブラリのデプロイ」を参照してください。

Webアプリケーションでのこれらの共有ライブラリの参照については、『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』の共有Java EEライブラリおよびオプション・パッケージの作成に関する項を参照してください。

WebLogic ServerにバンドルされたJSF共有ライブラリのかわりに参照するJSF JARがアプリケーションに含まれている場合は、次のようにweblogic.xml (.war)またはweblogic-application.xml (.ear)でフィルタ・クラスローダーを構成できます。

<prefer-application-packages> 
   <package-name>javax.faces.*</package-name> 
   <package-name>com.sun.faces.*</package-name> 
   <package-name>com.bea.faces.*</package-name> 
   </prefer-application-packages> 
 
   <prefer-application-resources> 
   <resource-name>javax.faces.*</resource-name> 
   <resource-name>com.sun.faces.*</resource-name> 
   <resource-name>com.bea.faces.*</resource-name> 
 
<resource-name>META-INF/services/javax.servlet.ServletContainerInitializer</resource-name>
<resource-name>META-INF/services/com.sun.faces.*</resource-name>
   </prefer-application-resources>

JavaServer Faces (JSF)

JavaServer Facesは、JavaServerアプリケーションのユーザー・インタフェースの構築を容易にするための技術です。ページ内で再利用可能なUIコンポーネントを組み立て、それらのコンポーネントとアプリケーションのデータ・ソースを結合し、クライアント生成のイベントをサーバー側のイベント・ハンドラに関連付けることで、開発者はそのスキル・レベルに関係なく、Webアプリケーションを迅速に構築できます。

WebLogic Serverでは、JSF 2.1仕様(http://jcp.org/aboutJava/communityprocess/mrel/jsr314/index2.html)をサポートしています。JSFテクノロジの詳細は、製品概要(http://www.oracle.com/technetwork/java/javaee/javaserverfaces-139869.html)を参照してください。

サーバー・サンプルをインストールするように選択した場合、JSFコード・サンプル(「WebアプリケーションへのAJAXの組込み」、「Faceletsとテンプレート作成の使用」および「ブックマーク可能なWebアプリケーションの作成」)が、WebLogic Server配布キットのEXAMPLES_HOME\wl_server\examples\src\examples\javaee6\jsfディレクトリ内に提供されます。EXAMPLES_HOMEは、WebLogic Serverのサンプル・コードが構成されているディレクトリを表します。WebLogic Serverサンプル・コードの詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションおよびサンプル・コードに関する項を参照してください。

JavaServer Pages Standard Tag Libraries (JSTL)

JavaServer Pages Standard Tag Library (JSTL)は、多くのWebアプリケーションに共通の中核機能を単純なタグとしてカプセル化するための技術です。JSTLでは、反復や条件文などの共通の構造的なタスク、XMLドキュメントを操作するためのタグ、国際化タグ、およびSQLタグがサポートされています。また、既存のカスタム・タグとJSTLタグを統合するためのフレームワークも提供されています。

WebLogic Serverでは、JSTL 1.2仕様(http://jcp.org/en/jsr/detail?id=52)をサポートしています。JSTLテクノロジの詳細は、製品概要(http://www.oracle.com/technetwork/java/index-jsp-135995.html)を参照してください。

JSFの旧リリースとの互換性

共有ライブラリを使用する場合は、次のパッケージを利用できます。

JSFおよびJSTLライブラリはWARファイルとしてバンドルされており、WL_HOME/common/deployable-librariesディレクトリにあります。JSFライブラリには、簡便性を考慮してJSTL JAR ファイルが含まれています。これによって、アプリケーションはJSFライブラリを参照する際に、JSTLサポートも自動的に得ることができます。


注意:

jsf-2.0.war共有ライブラリは空であり、以前にその共有ライブラリを参照していたアプリケーションの後方互換性のために提供されています。

個々のJSFおよびJSTL JARファイルおよび実装JARファイルも、WL_HOME/server/lib/api.jarファイル内に提供されています。これらの JAR ファイルは、コンパイル目的で、またはWebアプリケーションの開発時に他のユーティリティを使用する場合に参照できます。

JSF 1.2およびJSTL 1.1パッケージは、後方互換性のために共有ライブラリとしてWebLogic Serverとバンドルされていますが、このリリースでは非推奨となっています。JSF 1.2およびJSTL 1.1の機能を使用する既存のWebアプリケーションを、WebLogic Serverで実行できます。Webアプリケーションに基づいて適切なJSFまたはJSTLライブラリを選択します。

このリリースでは、jsf-1.2.war内のweblogic.xmlファイルで、アプリケーションのJSFクラスおよびリソースのフィルタ・クラスローダーが構成されています。

JSF 1.2およびJSTLライブラリのデプロイ


注意:

このリリースのWebLogic Serverでは、JSF 2.xおよびJSTL 1.2アプリケーションを直接デプロイできます。後方互換性のために、JSF 1.xおよびJSTL 1.1アプリケーションをデプロイする際は次のディレクトリを使用してください。

JSF 1.2アプリケーションをデプロイする際は、Webアプリケーション・ライブラリとして提供されているJSFおよびJSTLライブラリを使用してください。JSF 1.2またはJSTLの機能を使用するWebアプリケーションをデプロイする前に、これらのライブラリをデプロイする必要があります。これらのライブラリをデプロイするには、WebLogic Server管理コンソールを使用するか、コマンドラインでweblogic.Deployerユーティリティを使用します。

次に、weblogic.Deployerコマンド・ライン・ツールを使用してJSF 1.2ライブラリをデプロイする例を示します。

  java weblogic.Deployer -adminurl t3://localhost:7001 
  -user weblogic -password weblogic
  -deploy -library
   d:/oracle_home/wlserver/common/deployable-libraries/jsf-1.2.war

このコマンドでは、ライブラリのMANIFEST.MFで定義されているデフォルトのlibrary-namespecification-version、およびimplementation-versionを使用してJSF 1.2ライブラリがデプロイされます。

ライブラリのデプロイ後は、WebLogic Server管理コンソールにライブラリのextension-namespecification-versionおよびimplementation-versionが表示されます。こうした情報は、ライブラリWARファイルのMANIFEST.MFファイルでも確認できます。

Webモジュールのデプロイメントの詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』のアプリケーションおよびモジュールのデプロイメント準備に関する項を参照してください。

JSFまたはJSTLライブラリの参照

JSFまたはJSTLライブラリを参照するには、標準のWebアプリケーションでは、アプリケーションのweblogic.xmlファイルで<library-ref>記述子を定義します。次に例を示します。

  <library-ref>
    <library-name>jsf</library-name>
    <specification-version>1.2</specification-version>
    <implementation-version>1.2</implementation-version>
    <exact-match>false</exact-match>
  </library-ref>

Webアプリケーション・ライブラリの参照の詳細は、『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』の共有Java EEライブラリおよびオプション・パッケージの作成に関する項を参照してください。