Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server 12.1.3 ドメイン・テンプレート・ビルダーによるドメイン・テンプレートの作成 12c (12.1.3) E56259-02 |
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この章では、ドメイン・テンプレート・ビルダーを使用してWebLogic Server 12.1.3にテンプレートを作成する方法の概要を説明します。
この章には次の項が含まれます:
WebLogicドメインを作成または拡張するために必要なキー属性およびファイルを含む拡張テンプレートおよびドメインを使用してWebLogicドメインを作成できます。ドメインまたは拡張テンプレートを作成するには、スタンドアロンのJavaアプリケーションのドメイン・テンプレート・ビルダーを使用します。このプロセスについては、図1-1を参照してください。
ドメイン・テンプレート・ビルダーはオフラインのグラフィカル・モードで使用するように設計されています。コンソール・モードではサポートされません。したがって、ドメイン・テンプレート・ビルダーを使用するマシンに接続されるコンソールは、JavaベースのGUIをサポートする必要があります。す。Windowsシステムの場合、すべてのコンソールがJavaベースのGUIをサポートしています。UNIXベースのコンソールのうちいくつかが、JavaベースのGUIをサポートしています。
製品のインストールには、事前に定義したドメインおよび拡張テンプレートのセットが含まれています。テンプレートのセットは、WebLogic Serverのベース・ドメイン・テンプレート、およびベース・ドメインに製品機能を追加するのに使用できる様々な拡張テンプレートを含みます。様々な製品に有効なテンプレートの詳細は、『ドメイン・テンプレート・リファレンス』を参照してください。
ドメインを作成し、それに新しいリソースやアプリケーションを追加したあと、ドメイン・テンプレート・ビルダーを使用してカスタム・ドメイン・テンプレートを作成します。また、既存のテンプレートをカスタマイズするために、ドメイン・テンプレート・ビルダーを使用することもできます。たとえば、テンプレートからアプリケーションを削除できます。このためには、新しいカスタム・テンプレートのソースとして、既存のドメインまたはテンプレートを選択します。カスタム・ドメイン・テンプレートが完成すると、これらを利用し構成ウィザード、WLSTオフラインまたはunpack
コマンドを使用してドメインを作成します。これらのツールの詳細は、テンプレートを作成するための追加ツールを参照してください。
ドメイン・テンプレート・ビルダーとの関連で、テンプレートはJavaアーカイブ(JAR)ファイルを参照します。テンプレートJARには、WebLogicドメインを作成したり拡張するうえで必要なファイルやスクリプトが含まれています。ドメインを作成したり拡張するうえで、構成ウィザードにより使用可能なテンプレートのタイプは次のものを含んでいます。
ドメイン・テンプレート- WebLogicドメイン内にリソースの完全なセットを定義し、これにはインフラストラクチャ・コンポーネント、アプリケーション、サービス、セキュリティ・オプションや一般環境およびオペレーティング・システム・オプションが含まれます。ドメイン・テンプレート・ビルダーまたはpack
コマンドを使用し、既存のドメインからテンプレートのタイプを作成します。さらに、テンプレートをもとに、ドメインを作成することもできます。
製品の配布にはWebLogic Serverベース・ドメイン・テンプレートも含まれています。このテンプレートでは、ドメイン内の中核的なリソース・セットを定義しています。これには、管理サーバーと基本的な構成情報、インフラストラクチャ・コンポーネント、および一般的な環境とオペレーティング・システムのオプションが含まれます。サンプル・アプリケーションは含まれません。このテンプレートを使用して基本的なWebLogic Serverドメインを作成し、アプリケーションとサービスまたは追加の製品コンポーネント機能を使用して拡張できます。
拡張テンプレート- アプリケーション、またはJDBCリソース、JMSコンポーネントあるいはデプロイ済ライブラリのような追加機能を備えたアプリケーションおよびサービスを定義します。このようなテンプレートは、既存のWebLogicドメインを更新するために使用可能です。
管理対象サーバーのテンプレート- リモート・マシン上で管理対象サーバー・ドメインを作成するために必要なリソースのサブセット(ドメイン内)を定義します。テンプレートのこのタイプはpack
コマンドを使用して作成できます。
製品のインストールには、事前に定義したドメインおよび拡張テンプレートのセットが含まれています。セットは、WebLogic Serverベース・ドメイン・テンプレートや様々な拡張テンプレートを含んでおり、ベース・ドメインにコンポーネント機能やサンプルを追加することができます。テンプレートやテンプレート間の相互関係の詳細は、「ドメイン・テンプレート・リファレンス」を参照してください。
以上の説明に従って、ドメイン・テンプレート・ビルダーを使用してカスタム・ドメインおよび拡張テンプレートを作成できます。次のツールも、テンプレートおよびドメインの作成に使用することができます。
pack
このコマンドを使用し、WebLogicドメイン全体またはWebLogicドメインのサブセットのスナップショットを含むテンプレート・アーカイブ(JARファイル)を作成できます。ドメインのサブセットを含むテンプレートを使用し、リモート・マシン上で管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリの階層を作成できます。
詳細は、『PackおよびUnpackコマンドによるテンプレートとドメインの作成』を参照してください。
WebLogic Scripting Tool (WLST)
WLSTはコマンド行スクリプティング・インタフェースで、WebLogic Serverのインスタンスおよびドメインの対話的操作と構成に使用できます。WLSTがオフラインのとき、稼働中のWebLogic Serverに接続することなくWebLogicドメインを作成したり、既存のWebLogicドメインを更新できます - つまり、構成ウィザードと同じ機能がサポートされます。
詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』およびWebLogic Server WLSTコマンド・リファレンスを参照してください。