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Oracle® Data Miningユーザーズ・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B72967-05
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逆変換の理解

逆変換では、モデルによって戻される情報は、モデルのトレーニングに使用されたデータの形式に似た形式または同じ形式で表されます。内部変換は、モデルの詳細およびスコアリング結果で元に戻されます。

モデルで使用される属性の一部は、作成データ内の列に対応します。ただし、アルゴリズム、ネストしたデータおよび変換に固有のロジックがあるため、一部の属性は列に対応しません。

たとえば、モデルでは、トレーニング・データ内のネストした列は属性として解釈されません。Oracle Data Miningではモデルの作成時に、ネストした列が展開され、各行(属性の名前と値のペア)が1つの属性となります。

サポート・ベクター・マシン(SVM)や一般化線形モデル(GLM)などのように、量的属性に対してのみ有効なアルゴリズムがあります。SVMの場合、作成データ内の非数値列は2項属性に展開されます(列内の各個別値に対して1つ)。GLMでは、元の列内の最頻値に対して新しい属性は生成されません。これらの2項属性は、ケースの列値がその2項属性に関連付けられた値と等しい場合にのみ、1に設定されます。

係数を生成するアルゴリズムは、結果の解釈性に関する課題を示しています。SVMやNon-Negative Matrix Factorization (NMF)などがそれに当たります。これらのアルゴリズムは、変換された属性と組み合せて使用される係数を生成します。これらの係数は、元のデータのスケールではなく、変換されたスケール上のデータに関連があります。

こうしたことすべてが理由となって、モデルの詳細にリストされる属性は、モデルのトレーニングに使用されるデータ列と似ていません。ただし、自動データ準備(ADP)で開始されるかユーザーが指定した変換リストで開始されるかにかかわらず、組込みの変換が行われる属性は、元の列値とできるだけ近い変換前の状態でモデルの詳細に表示されます。属性は、モデルによって使用される際に変換されますが、モデルの詳細ではユーザーが解釈できる形式で表示されます。

関連項目:

『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』GET_MODEL_DETAILSGET_MODEL_TRANSFORMATIONSおよびALTER_REVERSE_EXPRESSIONに関する説明