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Oracle® Database Clientクイック・インストレーション・ガイド
12c リリース1 (12.1) for Linux x86-64
B72981-09
 

 

Oracle® Database

Clientクイック・インストレーション・ガイド

12cリリース1 (12.1) for Linux x86-64

B72981-09(原本部品番号:E55098-08)

2017年7月

このガイドでは、Oracle Database Client 12cリリース1 (12.1)をLinux x86-64システムで簡単にインストールする方法について説明します。内容は次のとおりです。

1 このガイドの内容の確認

このガイドでは、OracleソフトウェアがインストールされていないシステムでOracle Database Clientのデフォルトのインストールを実行する方法について説明します。次のいずれかのインストール・タイプをインストールする方法を説明します。

  • 管理者: ローカル・システムまたはリモート・システム上のOracle Databaseインスタンスにアプリケーションを接続できます。Oracle Databaseを管理できるツールも提供されます。

  • ランタイム: アプリケーションでローカル・システムまたはリモート・システムのOracleデータベース・インスタンスに接続できます。

  • InstantClient: Oracle Call Interface(OCI)、Oracle C++ Call Interface(OCCI)、Pro*CまたはJava Database Connectivity(JDBC)OCIの各アプリケーションで必要とされる共有ライブラリのみをインストールできます。このインストール・タイプは、Oracle Database Clientの他のインストール・タイプと比較してディスク領域が少なくてすみます。


関連項目:

Instant Clientの詳細は、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。

このマニュアルでは、「カスタム」インストール・タイプのインストール方法は説明していません。また、インプレース・クライアント・アップグレードの実行方法も説明していません。

その他のインストール情報の参照先

Oracle Database Clientのインストールの詳細は、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイド for Linux』を参照してください。

Oracle Database製品に関する製品ドキュメントは、HTML形式およびPDF形式でオンラインで入手可能です。

http://docs.oracle.com/

2 システムへrootとしてログイン

Oracleソフトウェアをインストールする前に、rootユーザーとしていくつかの作業を完了する必要があります。rootユーザーとしてログインするには、次の手順のいずれかを実行します。


注意:

サイレント・モードのインストールを実行する場合を除き、X Window Systemワークステーション、Xターミナル、またはXサーバーがインストールされているPCやその他システムからソフトウェアをインストールする必要があります。

  • X Window SystemワークステーションまたはXターミナルからソフトウェアをインストールする手順は、次のとおりです。

    1. Xターミナル(xterm)など、ローカル・ターミナル・セッションを開始します。

    2. ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、次のコマンドを入力して、リモート・ホストでのローカルのXサーバーのXアプリケーションの表示を可能にします。

      $ xhost fully_qualified_remote_host_name
      

      次に例を示します。

      $ xhost somehost.us.example.com
      
    3. ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、sshrlogin、またはtelnetコマンドを使用して、ソフトウェアをインストールするシステムに接続します。

      $ telnet fully_qualified_remote_host_name
      
    4. rootユーザーとしてログインしていない場合は、次のコマンドを入力し、ユーザーをrootに切り替えます。

      $ sudo sh
      password:
      #
      
  • Xサーバー・ソフトウェアがインストールされているPCやその他システムからソフトウェアをインストールする場合の手順は、次のとおりです。


    注意:

    必要に応じて、Xサーバーのドキュメントを参照して、この手順の実行方法の詳細を確認してください。使用しているXサーバーのソフトウェアによっては、別の順序でタスクを実行する必要がある場合があります。

    1. Xサーバー・ソフトウェアを開始します。

    2. Xサーバー・ソフトウェアのセキュリティ設定を、リモート・ホストでローカル・システムのXアプリケーションを表示できるように構成にします。

    3. ソフトウェアをインストールするリモート・システムに接続し、そのシステム上でXターミナル(xterm)などのターミナル・セッションを開始します。

    4. rootユーザーとしてリモート・システムにログインしていない場合は、次のコマンドを入力し、ユーザーをrootに切り替えます。

      $ sudo sh
      password:
      #
      

3 Oracle Database用のサーバーの構成

この項では、Oracle Databaseのインストール前に完了しておく必要のある、次のオペレーティング・システムの作業について説明します。

3.1 サーバーのハードウェアとメモリー構成の確認

現在のシステム情報を確認するには、次のコマンドを実行します。

  1. 物理RAMサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # grep MemTotal /proc/meminfo
    

    システムに搭載されている物理RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。

  2. 構成済スワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # grep SwapTotal /proc/meminfo
    

    追加のスワップ領域の構成方法は、必要に応じてオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

  3. /tmpディレクトリ内の使用可能な領域の量を確認するには、次のコマンドを入力します。

    # df -h /tmp
    
  4. システムの空きディスク領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # df -h
    
  5. 次のコマンドを入力して、システムのRAMおよびディスク・スワップ領域の空き領域の大きさを確認します。

    # free
    
  6. システム・アーキテクチャでソフトウェアを実行できるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # uname -m
    

    プロセッサ・アーキテクチャがインストールするOracleソフトウェアのリリースと適合することを確認します。たとえば、x86-64ビット・システムでは次のように表示されます。

    x86_64
    

    必要な出力が表示されない場合、このシステムにソフトウェアをインストールできません。

3.2 一般的なサーバーの最低要件

ご使用のシステムが、次に示す一般的な最低要件を満たしていることを確認してください。

  • システムが必ず実行レベル3または実行レベル5で起動されるようにします。

  • システム・コンソールベースのインストールの実行中に、Oracle Universal Installerが正しく表示されるよう、ディスプレイ・カードの表示解像度が少なくとも1024 x 768であることを確認してください。

3.3 サーバー記憶域の最低要件

ご使用のシステムが、次の最小記憶域要件を満たしていることを確認してください。

  • Linux x86-64システムが、ソフトウェア・ファイルに必要な次のディスク領域要件を満たしていることを確認します。

    表1 Linux x86-64におけるソフトウェア・ファイルのディスク領域要件

    インストール・タイプ ディスク領域

    InstantClient

    260MB

    管理者

    1.8GB

    ランタイム

    1.4GB


    自動バックアップを構成する場合は、高速リカバリ領域のために、ファイル・システムまたはOracle ASMディスク・グループのいずれかに追加のディスク領域が必要です。

  • /tmpディレクトリに400MBの領域。

    /tmpディレクトリの空き領域が、必要な領域の要件を満たさない場合、次のいずれかの手順を実行します。

    • ディスク領域の要件が満たされるように、/tmpディレクトリから不要なファイルを削除します。

    • oracleユーザーの環境を設定するときに、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。


      関連項目:

      TMPおよびTMPDIRの設定の詳細は、「Oracleソフトウェア所有者環境の構成」を参照してください。

    • /tmpディレクトリを含むファイル・システムを拡張します。

3.4 サーバー・メモリーの最低要件

ご使用のシステムが、次のメモリー要件を満たしていることを確認してください。

256MB以上のRAM

表2は、インストールされているRAMと構成済スワップ領域の推奨サイズの関係を示したものです。

表2 Linuxのスワップ領域要件

RAM スワップ領域

256MB

RAMのサイズの3倍

256MBから512MB

RAMのサイズの2倍

512MBから2GB

RAMのサイズの1.5倍

2GBから16GB

RAMのサイズと同じ

16GB超

16GB



注意:

HugePages機能により、メモリー・マップ・ファイルを使用して、ラージ・ページ表にスワップできないメモリーが割り当てられます。HugePagesを有効にする場合は、スワップ領域を計算する前に、HugePagesに割り当てられるメモリー分を使用可能なRAMから差し引く必要があります。

3.5 SQL Developerのハードウェア要件

表3は、SQL Developerの推奨ハードウェア要件を示したものです。

表3 Linux x86におけるソフトウェア・ファイルのディスク領域要件

リソース 推奨

メモリー

1GBのRAM (推奨)、256MBのRAM (最低)

ディスプレイ

65536色、1024 X 768以上の解像度に設定


4 オペレーティング・システムの一般的なセキュリティの措置の確認

セキュアなオペレーティング・システムは、一般的なシステム・セキュリティの重要な基本です。オペレーティング・システムのデプロイメントが、オペレーティング・システム・ベンダーのセキュリティ・ガイドに記載されている一般的なセキュリティの措置に準拠していることを確認してください。

5 オペレーティング・システム要件について

インストールする製品に応じて、必要なオペレーティング・システム・カーネルとパッケージがインストールされていることを確認してください。

このマニュアルに記載されているのは、タイトル・ページに記載されている日付での最新の要件です。カーネル要件の最新情報については、次のURLでオンライン版を参照してください。

http://docs.oracle.com/

Oracle Universal Installerによって、システムが示されたオペレーティング・システム・パッケージの要件を満たしていることを確認するチェックが実行されます。これらのチェックが正常に終了するように、Oracle Universal Installerを起動する前に要件を確認してください。

6 x86-64 Linuxプラットフォームのオペレーティング・システム要件

この項に記載されているLinuxのディストリビューションおよびパッケージは、x86-64上のこのリリースでサポートされています。

Oracle Databaseインストールのオペレーティング・システム要件を特定します。


注意:

  • Oracle Linux 5 Update 5またはRed Hat Enterprise Linux 5 Update 5のいずれかを実行中のx86-64サーバー上に、Unbreakable Enterprise Kernel for Oracle Linuxをインストールできます。Oracle Linux 5 Update 6では、Unbreakable Enterprise Kernel for Oracle Linuxがデフォルトのシステム・カーネルです。Unbreakable Enterprise Kernel for Oracle Linuxを含むOracle Linuxのx86 (32ビット)リリースは、Oracle Linux 5 Update 7以降で使用できます。

  • 次の項に示す32ビット・パッケージは、32ビット・クライアント・インストールのみに必要です。

  • Oracle Universal InstallerにはX Window System (libxなど)が必要です。libxパッケージは、デフォルトのLinuxインストールの一部です。Oracle RDBMS Server 12cR1 Pre-Install RPMを使用してLinuxをインストールすると、libxパッケージがそのRPMの一部としてインストールされます。低減されたパッケージ・セットを使用してシステムへのインストールを実行する場合は、libxがインストールされることを確認する必要があります。



注意:

このマニュアルに記載されているプラットフォーム固有のハードウェア要件とソフトウェア要件は、このマニュアルの発行時点での最新情報です。ただし、このマニュアルの発行後にプラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新しいバージョンが動作保証されている場合があるため、My Oracle SupportのWebサイトの動作保証マトリックスで、動作保証済のハードウェア・プラットフォームおよびオペレーティング・システムのバージョンの最新リストを参照してください。

https://support.oracle.com/


6.1 x86-64でサポートされているOracle Linux 7およびRed Hat Enterprise Linux 7ディストリビューション

次の情報を使用して、サポートされているOracle Linux 7およびRed Hat Linux 7のディストリビューションをチェックしてください。


注意:

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以降、Oracle Linux 7およびRed Hat Enterprise Linux 7はLinux x86-64システムでサポートされます。

表4 x86-64のサポートされるLinux 7オペレーティング・システム要件

項目 要件

Oracle Linux 7

Unbreakable Linux NetworkでOracle Linux 7チャネルにサブスクライブするか、Oracle Linux yumサーバーWebサイトからyumリポジトリを構成した後、Oracle Preinstallation RPMをインストールします。このRPMにより、Oracle Grid InfrastructureとOracle Databaseのインストールに必須のすべてのカーネル・パッケージがインストールされ、他のシステム構成が実行されます。

サポートされているディストリビューション:

  • Oracle Linux 7およびUnbreakable Enterprise Kernel: 3.8.13-33.el7uek.x86_64以上

  • Red Hatと互換性があるカーネルを使用したOracle Linux 7: 3.10.0-123.el7.x86_64以上

Red Hat Enterprise Linux 7

サポートされているディストリビューション:

  • Red Hat Enterprise Linux 7: 3.10.0-123.el7.x86_64以上

Oracle Linux 7およびRed Hat Enterprise Linux 7の各パッケージ

次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。

binutils-2.23.52.0.1-12.el7.x86_64 
compat-libcap1-1.10-3.el7.x86_64
compat-libstdc++-33-3.2.3-71.el7.i686
compat-libstdc++-33-3.2.3-71.el7.x86_64 
gcc-4.8.2-3.el7.x86_64 
gcc-c++-4.8.2-3.el7.x86_64 
glibc-2.17-36.el7.i686 
glibc-2.17-36.el7.x86_64 
glibc-devel-2.17-36.el7.i686 
glibc-devel-2.17-36.el7.x86_64 
ksh
libaio-0.3.109-9.el7.i686 
libaio-0.3.109-9.el7.x86_64 
libaio-devel-0.3.109-9.el7.i686 
libaio-devel-0.3.109-9.el7.x86_64 
libgcc-4.8.2-3.el7.i686 
libgcc-4.8.2-3.el7.x86_64 
libstdc++-4.8.2-3.el7.i686 
libstdc++-4.8.2-3.el7.x86_64 
libstdc++-devel-4.8.2-3.el7.i686 
libstdc++-devel-4.8.2-3.el7.x86_64 
libXi-1.7.2-1.el7.i686 
libXi-1.7.2-1.el7.x86_64 
libXtst-1.2.2-1.el7.i686 
libXtst-1.2.2-1.el7.x86_64 
make-3.82-19.el7.x86_64 
sysstat-10.1.5-1.el7.x86_64 

6.2 x86-64でサポートされているOracle Linux 6およびRed Hat Enterprise Linux 6ディストリビューション

次の情報を使用して、サポートされているOracle Linux 6およびRed Hat Linux 6のディストリビューションをチェックしてください。

表5 x86-64のサポートされるLinux 6オペレーティング・システム要件

項目 要件

Oracle Linux 6

Unbreakable Linux NetworkでOracle Linux 6チャネルにサブスクライブするか、Oracle Linux yumサーバーWebサイトからyumリポジトリを構成した後、Oracle RDBMS Pre-Install RPMをインストールします。このRPMでは、Oracle Databaseのインストールに必要なすべてのカーネル・パッケージがインストールされ、他のシステム構成が実行されます。

サポートされているディストリビューション:

  • Unbreakable Enterprise Kernel (UEK)を使用したOracle Linux 6:

    Update 2以上、2.6.39-200.24.1.el6uek.x86_64以上のUEK2カーネル

    Update 4以上、3.8.13-16以上のUEK3カーネル

    Update 7以上、4.1.12-32以上のUEK4カーネル

  • Red Hatと互換性があるカーネルを使用したOracle Linux 6: 2.6.32-71.el6.x86_64以上

Red Hat Enterprise Linux 6

サポートされているディストリビューション:

  • Red Hat Enterprise Linux 6: 2.6.32-71.el6.x86_64以上

Oracle Linux 6およびRed Hat Enterprise Linux 6の各パッケージ

次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。

binutils-2.20.51.0.2-5.11.el6 (x86_64)
compat-libcap1-1.10-1 (x86_64)
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (x86_64)
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (i686)
gcc-4.4.4-13.el6 (x86_64)
gcc-c++-4.4.4-13.el6 (x86_64)
glibc-2.12-1.7.el6 (i686)
glibc-2.12-1.7.el6 (x86_64)
glibc-devel-2.12-1.7.el6 (x86_64)
glibc-devel-2.12-1.7.el6 (i686)
ksh
libgcc-4.4.4-13.el6 (i686)
libgcc-4.4.4-13.el6 (x86_64)
libstdc++-4.4.4-13.el6 (x86_64)
libstdc++-4.4.4-13.el6 (i686)
libstdc++-devel-4.4.4-13.el6 (x86_64)
libstdc++-devel-4.4.4-13.el6 (i686)
libaio-0.3.107-10.el6 (x86_64)
libaio-0.3.107-10.el6 (i686)
libaio-devel-0.3.107-10.el6 (x86_64)
libaio-devel-0.3.107-10.el6 (i686)
libXext-1.1 (x86_64)
libXext-1.1 (i686)
libXtst-1.0.99.2 (x86_64)
libXtst-1.0.99.2 (i686)
libX11-1.3 (x86_64)
libX11-1.3 (i686)
libXau-1.0.5 (x86_64)
libXau-1.0.5 (i686)
libxcb-1.5 (x86_64)
libxcb-1.5 (i686)
libXi-1.3 (x86_64)
libXi-1.3 (i686) 
make-3.81-19.el6
sysstat-9.0.4-11.el6 (x86_64)

6.3 x86-64でサポートされているOracle Linux 5およびRed Hat Enterprise Linux 5ディストリビューション

次の情報を使用して、サポートされているOracle Linux 5およびRed Hat Linux 5のディストリビューションをチェックしてください。

表6 x86-64のサポートされるLinux 5オペレーティング・システム要件

項目 要件

Oracle Linux 5

Unbreakable Linux NetworkでOracle Linux 5チャネルにサブスクライブした後、Oracle Validated RPMをインストールします。このRPMにより、Oracle Grid InfrastructureとOracle Databaseのインストールに必須のすべてのカーネル・パッケージがインストールされ、他のシステム構成が実行されます。

サポートされているディストリビューション:

  • Oracle Linux 5 Update 6およびUnbreakable Enterprise kernel: 2.6.32-100.0.19以上

  • Red Hatと互換性があるカーネルを使用したOracle Linux 5 Update 6: 2.6.18-238.0.0.0.1.el5以上

Red Hat Enterprise Linux 5

サポートされているディストリビューション:

  • Red Hat Enterprise Linux 5 Update 6: 2.6.18-238.0.0.0.1.el5以上

Oracle Linux 5およびRed Hat Enterprise Linux 5のパッケージ要件

次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。

binutils-2.17.50.0.6
compat-libstdc++-33-3.2.3
compat-libstdc++-33-3.2.3 (32 bit)
gcc-4.1.2
gcc-c++-4.1.2
glibc-2.5-58
glibc-2.5-58 (32 bit)
glibc-devel-2.5-58
glibc-devel-2.5-58 (32 bit)
ksh
libaio-0.3.106
libaio-0.3.106 (32 bit)
libaio-devel-0.3.106
libaio-devel-0.3.106 (32 bit)
libgcc-4.1.2
libgcc-4.1.2 (32 bit)
libstdc++-4.1.2
libstdc++-4.1.2 (32 bit)
libstdc++-devel 4.1.2
libXext-1.0.1
libXext-1.0.1 (32 bit)
libXtst-1.0.1
libXtst-1.0.1 (32 bit)
libX11-1.0.3
libX11-1.0.3 (32 bit)
libXau-1.0.1
libXau-1.0.1 (32 bit)
libXi-1.0.1
libXi-1.0.1 (32 bit) 
make-3.81
sysstat-7.0.2

6.4 x86-64でサポートされているSUSEのディストリビューション

次の情報を使用して、サポートされているSUSEのディストリビューションをチェックしてください。


注意:

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以降、SUSE Linux Enterprise Server 12はLinux x86-64システムで動作保証されます。

表7 x86-64でサポートされているSUSEオペレーティング・システムの要件

項目 要件

SUSE Linux Enterprise Server 11

サポートされているディストリビューション:

  • SUSE Linux Enterprise Server 11 SP2: 3.0.13-0.27以上

SUSE Linux Enterprise Serverの場合 12

サポートされているディストリビューション:

  • SUSE Linux Enterprise Server 12 SP1: 3.12.49-11以上

SUSE 11

次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。

binutils-2.21.1-0.7.25
gcc-4.3-62.198
gcc-c++-4.3-62.198 
glibc-2.11.3-17.31.1
glibc-devel-2.11.3-17.31.1
ksh-93u-0.6.1
libaio-0.3.109-0.1.46
libaio-devel-0.3.109-0.1.46
libcap1-1.10-6.10
libstdc++33-3.3.3-11.9
libstdc++33-32bit-3.3.3-11.9
libstdc++43-devel-4.3.4_20091019-0.22.17
libstdc++46-4.6.1_20110701-0.13.9
libgcc46-4.6.1_20110701-0.13.9
make-3.81
sysstat-8.1.5-7.32.1
xorg-x11-libs-32bit-7.4
xorg-x11-libs-7.4
xorg-x11-libX11-32bit-7.4
xorg-x11-libX11-7.4
xorg-x11-libXau-32bit-7.4
xorg-x11-libXau-7.4
xorg-x11-libxcb-32bit-7.4
xorg-x11-libxcb-7.4
xorg-x11-libXext-32bit-7.4
xorg-x11-libXext-7.4

SUSE 12

次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。

binutils-2.25.0-13.1
gcc-4.8-6.189
gcc48-4.8.5-24.1
glibc-2.19-31.9
glibc-32bit-2.19-31.9
glibc-devel-2.19-31.9.x86_64
glibc-devel-32bit-2.19-31.9.x86_64
mksh-50-2.13
libaio1-0.3.109-17.15
libaio-devel-0.3.109-17.15
libcap1-1.10-59.61
libstdc++48-devel-4.8.5-24.1.x86_64
libstdc++48-devel-32bit-4.8.5-24.1.x86_64
libstdc++6-5.2.1+r226025-4.1.x86_64
libstdc++6-32bit-5.2.1+r226025-4.1.x86_64
libstdc++-devel-4.8-6.189.x86_64
libstdc++-devel-32bit-4.8-6.189.x86_64
libgcc_s1-5.2.1+r226025-4.1.x86_64
libgcc_s1-32bit-5.2.1+r226025-4.1.x86_64
make-4.0-4.1.x86_64
sysstat-10.2.1-3.1.x86_64
xorg-x11-driver-video-7.6_1-14.30.x86_64
xorg-x11-server-7.6_1.15.2-36.21.x86_64
xorg-x11-essentials-7.6_1-14.17.noarch
xorg-x11-Xvnc-1.4.3-7.2.x86_64
xorg-x11-fonts-core-7.6-29.45.noarch
xorg-x11-7.6_1-14.17.noarch
xorg-x11-server-extra-7.6_1.15.2-36.21.x86_64
xorg-x11-libs-7.6-45.14.noarch
xorg-x11-fonts-7.6-29.45.noarch

6.5 x86-64でサポートされているNeoKylin Linux Advanced Serverディストリビューション

次の情報を使用して、サポートされているNeoKylin Linux Advanced Serverのディストリビューションをチェックしてください。


注意:

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以降、NeoKylin Linux Advanced Server 6はLinux x86-64システムで動作保証されます。

表8 x86-64でサポートされるNeoKylinオペレーティング・システムの最小要件

項目 要件

SSH要件

サーバーにOpenSSHがインストールされていることを確認します。OpenSSHは必須のSSHソフトウェアです。

NeoKylin Linux Advanced Server

サポートされているディストリビューション:

  • NeoKylin Linux Advanced Server 6: 2.6.32-431.el6.x86_64以上

NeoKylin 6.0

次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。

binutils-2.20.51.0.2-5.36.el6 (x86_64) 
compat-libcap1-1.10-1 (x86_64) 
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (x86_64) 
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (i686) 
gcc-4.4.7-4.el6 (x86_64) 
gcc-c++-4.4.7-4.el6 (x86_64) 
glibc-2.12-1.132.el6 (i686) 
glibc-2.12-1.132.el6 (x86_64) 
glibc-devel-2.12-1.132.el6 (x86_64) 
glibc-devel-2.12-1.132.el6 (i686) 
ksh 
libgcc-4.4.7-4.el6 (i686) 
libgcc-4.4.7-4.el6 (x86_64) 
libstdc++-4.4.7-4.el6 (x86_64) 
libstdc++-4.4.7-4.el6 (i686) 
libstdc++-devel-4.4.7-4.el6 (x86_64) 
libstdc++-devel-4.4.7-4.el6 (i686) 
libaio-0.3.107-10.el6 (x86_64) 
libaio-0.3.107-10.el6 (i686) 
libaio-devel-0.3.107-10.el6 (x86_64) 
libaio-devel-0.3.107-10.el6 (i686) 
libXext-1.3.1-2.el6 (x86_64) 
libXext-1.3.1-2.el6 (i686) 
libXtst-1.2.1-2.el6 (x86_64) 
libXtst-1.2.1-2.el6 (i686) 
libX11-1.5.0-4.el6 (x86_64) 
libX11-1.5.0-4.el6 (i686) 
libXau-1.0.6-4.el6 (x86_64) 
libXau-1.0.6-4.el6 (i686) 
libxcb-1.8.1-1.el6 (x86_64) 
libxcb-1.8.1-1.el6 (i686) 
libXi-1.6.1-3.el6 (x86_64) 
libXi-1.6.1-3.el6 (i686) 
make-3.81-20.el6
sysstat-9.0.4-22.el6 (x86_64)

7 Linuxの追加のドライバおよびソフトウェア・パッケージ

追加のドライバやパッケージをインストールする必要はありませんが、次のリストのドライバおよびパッケージをインストールまたは構成することが可能です。


注意:

Oracle Database Smart Flash Cacheは、Enterprise Edition専用の機能です。

7.1 Open Database Connectivityのインストール要件

Open Database Connectivity (ODBC)をインストールする場合は、次の項を確認してください。

7.1.1 ODBCドライバおよびOracle Databaseについて

Open Database Connectivity(ODBC)は、データベースにアクセスするためのAPIのセットで、データベースに接続してデータベース上でSQL文を実行します。ODBCドライバを使用するアプリケーションは、スプレッドシートやカンマ区切りファイルなど、不均一なデータ・ソースにアクセスできます。

7.1.2 Linux x86-64でのOracle ODBCドライバのインストール

ODBCを使用する場合は、最新のLinux用のODBCドライバ・マネージャをインストールします。ODBCドライバ・マネージャおよびLinux RPMを次のWebサイトからダウンロードし、インストールします。

http://www.unixodbc.org

サポートされる最低限のODBCドライバを確認し、次に示すリリース以上のODBCドライバをインストールします(Linuxの全ディストリビューションが対象)。

unixODBC-2.3.1 or later

7.2 LinuxでのPAMのインストール要件

PAMをインストールする場合は、次の項を確認してください。

7.2.1 PAMおよログイン認証について

Pluggable Authentication Modules (PAM)は、アプリケーションのユーザー認証タスクを処理するライブラリのシステムです。Linuxでは、外部スケジューラ・ジョブにPAMが必要です。ご使用のLinuxのディストリビューション用の最新のLinux-PAMライブラリをインストールすることを強くお薦めします。

7.2.2 PAMライブラリのインストール

ご使用のディストリビューションのパッケージ管理システム(yumup2dateYaST)を使用して、最新のpamライブラリをインストールします。

7.3 Oracle Messaging Gatewayのインストール要件

Oracle Messaging Gatewayをインストールする場合は、次の項を確認してください。

7.3.1 Oracle Messaging Gatewayについて

Oracle Messaging Gatewayは、Oracleデータベースの機能の1つです。Oracle以外のメッセージ・システムとOracle Streams Advanced Queuingに基づくアプリケーション間の通信が可能になります。

Oracle Messaging Gatewayでは、Oracle Streams Advanced Queuing (AQ)とWebSphereおよびTIBCO Rendezvousをベースとするアプリケーションとの統合がサポートされています。サポートされるバージョンについては、『Oracle Databaseアドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

7.3.2 Oracle Messaging Gatewayのインストール

Oracle Messaging Gatewayは、Oracle Databaseとともにインストールされます。

IBM WebSphere MQのCSDが必要な場合は、IBMのWebサイトでダウンロードおよびインストールの情報を参照してください。

http://www.ibm.com

7.4 Lightweight Directory Access Protocolのインストール要件

Lightweight Directory Access Protocolをインストールする場合は、次の項を確認してください。

7.4.1 LDAPおよびOracleプラグインについて

Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)は、IPネットワーク上に分散したディレクトリ情報サービスにアクセスし、維持するためのアプリケーション・プロトコルです。Oracle Databaseスクリプトodisrvreg、Oracle Internet Directory用のoidca、またはサード・パーティのLDAPディレクトリ用のschemasyncなど、LDAPを必要とする機能を使用する場合は、LDAPパッケージが必要です。

7.4.2 LDAPパッケージのインストール

LDAPは、デフォルトのLinuxオペレーティング・システムのインストールに含まれます。

デフォルトのLinuxインストールを実行せず、LDAPを必要とするOracleスクリプトを使用する場合、ご使用のディストリビューションのパッケージ管理システム(up2dateYaST)を使用して、ディストリビューションでサポートされているLDAPパッケージをインストールし、そのLDAPパッケージに必要な他のパッケージをインストールします。

7.5 Linux用のプログラミング環境のインストール要件

プログラミング環境をインストールする場合は、次の項を確認してください。

7.5.1 プログラミング環境およびOracle Databaseについて

Oracle Databaseでは、様々な環境におけるアプリケーション開発用に複数のプログラミング言語がサポートされています。一部の言語では、オペレーティング・システムに追加のコンパイラ・パッケージをインストールする必要があります。

プログラミング環境はオプションです。Oracle Database Clientには不要です。


関連項目:

プログラミング環境の概要は、『Oracle Database開発ガイド』を参照してください。

7.5.2 プログラミング環境のサポートの構成

システムが、構成するプログラミング環境の要件を満たしていることを確認してください。

表9 Linux x86-64のプログラミング環境の要件

プログラミング環境 サポート要件

Java Database Connectivity (JDBC) / Oracle Call Interface (OCI)

JDK 6 (Java SE Development Kitリリース1.6.0_37以上の1.6へのアップデート): JNDI拡張およびOracle Java Database Connectivityを含みます。このリリースでは、JDK 1.6がインストールされています。


Oracle C++
Oracle C++ Call Interface
Pro*C/C++
Oracle XML Developer's Kit (XDK)

Intel C/C++コンパイラ12.0.5以降、およびご使用のプラットフォーム用のこのドキュメントのソフトウェア要件に関する項に記載されているGNU CとC++コンパイラのバージョン。

Oracle C++ Call Interface (OCCI)アプリケーションを構築できるのは、ご使用のプラットフォーム用のこのドキュメントのソフトウェア要件に関する項に記載されているgccバージョンの標準テンプレート・ライブラリで使用される、Intel C++コンパイラ12.0.5を使用する場合のみです。

Oracle XML Developer's Kitは、OCCIと同じコンパイラでサポートされます。

Pro*COBOL

Micro Focus Server Express 5.1


7.6 Webブラウザのインストール要件

Oracle Enterprise Manager Database ExpressおよびOracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用する場合のみ、Webブラウザが必要です。WebブラウザがJavaScriptおよびHTML 4.0標準とCSS 1.0標準をサポートしている必要があります。

これらの要件を満たすブラウザの一覧については、My Oracle SupportでEnterprise Manager動作保証マトリックスを参照してください。

https://support.oracle.com

関連項目:

Enterprise Manager動作保証マトリックスにアクセスする手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

8 ソフトウェア要件の確認

システムがこれらの要件を満たしていることを確認する手順は、次のとおりです。

  1. インストールされているLinuxのディストリビューションおよびバージョンを確認するには、次のコマンドのいずれかを入力します。

    # cat /etc/oracle-release
    # cat /etc/redhat-release
    # lsb_release -id
    

    注意:

    「x86-64 Linuxプラットフォームのオペレーティング・システム要件」で示したディストリビューションおよびバージョンのみがサポートされます。他のバージョンのLinuxには、このソフトウェアをインストールしないでください。

  2. 次のコマンドを入力して、必要なカーネル・エラータがインストールされているかどうかを確認します。

    # uname -r
    

    このコマンドをOracle Linux 6システム上で実行した場合のサンプル出力を次に示します。

    2.6.39-100.7.1.el6uek.x86_64
    

    ご使用のディストリビューションに必要なエラータ・レベルを確認します。エラータ・レベルが必要最小限のエラータ更新より以前の場合は、Linuxのディストリビュータからカーネルの最新の更新を取得してインストールします。

  3. 必要なパッケージがインストールされているかどうかを調べるために、次のようなコマンドを入力します。

    # rpm -q package_name
    

    特定のシステム・アーキテクチャ情報が必要な場合は、次のコマンドを入力します。

    # rpm -qa --queryformat "%{NAME}-%{VERSION}-%{RELEASE} (%{ARCH})\n" | grep package_name
    

    複数のパッケージの問合せをまとめて行い、その出力によって適切なバージョンかどうかを確認することもできます。次に例を示します。

    # rpm -q binutils compat-libstdc++ gcc glibc libaio libgcc libstdc++ \
    make sysstat unixodbc
    

    パッケージがインストールされていない場合は、Linuxのディストリビューション・メディアからインストールするか、LinuxディストリビュータのWebサイトから必要なパッケージのバージョンをダウンロードします。

9 64ビット・プラットフォーム用の独立した32ビット・クライアント・ソフトウェア

64ビットのOracle Database Clientソフトウェアには、32ビット・クライアント・バイナリは含まれていません。64ビット・プラットフォーム上で32ビット・クライアント・バイナリが必要な場合は、それぞれの32ビット・クライアント・ソフトウェアから32ビット・バイナリを別々のOracleホーム内にインストールします。

64ビットのOracle Database Clientのインストール前の要件は、32ビットのOracle Database Clientにも適用されます。


関連項目:

詳細は、My Oracle Supportノート883702.1を参照してください。

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=883702.1


10 必要なオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成

Oracle Databaseをインストールする場合、次のローカル・オペレーティング・システム・グループおよびユーザーが必要です。

  • Oracleインベントリ・グループ(通常はoinstall)

  • Oracleソフトウェア所有者(通常はoracle)

これらのグループおよびユーザーが存在するかを確認し、必要に応じて作成するには、次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを入力して、oinstallグループが存在するかどうか確認します。

    # more /etc/oraInst.loc
    

    このコマンドの出力にoinstallグループ名が表示される場合、グループは存在します。

    oraInst.locファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。

    inventory_loc=/u01/app/oraInventory
    inst_group=oinstall
    

    inst_groupパラメータは、Oracleインベントリ・グループの名前oinstallを示します。

  2. 必要に応じて、次のコマンドを入力してoinstallグループを作成します。

    # /usr/sbin/groupadd oinstall
    
  3. 次のコマンドを入力して、oracleユーザーが存在するかどうか、適切なグループに属しているかどうかを確認します。

    # id oracle
    

    oracleユーザーが存在する場合、このコマンドでユーザーが属するグループの情報が表示されます。出力は次のようになり、oinstallはプライマリ・グループ、dbaはセカンダリ・グループであることを示します。

    uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)
    
  4. 必要に応じて、次のいずれかの処理を実行します。

    • oracleユーザーは存在するが、プライマリ・グループがoinstallではない場合、またはdbaグループのメンバーではない場合は、次のコマンドで変更します。

      # /usr/sbin/usermod -g oinstall -G dba oracle
      

      -gオプションを使用してプライマリ・グループを指定し、セカンダリ・グループが必要な場合は-Gオプションを使用して指定します。


      注意:

      Oracleでは、既存のOracle Databaseサーバーまたは他のOracleソフトウェア・インストールの所有者の変更はサポートされていません。OracleではOracle Database Clientソフトウェア所有者の変更のみがサポートされています。

    • oracleユーザーが存在しない場合は、次のコマンドを入力して作成します。

      # /usr/sbin/useradd -g oinstall -G dba oracle
      

      このコマンドにより、oracleユーザーが作成され、oinstallがプライマリ・グループとして、dbaがセカンダリ・グループとして指定されます。

  5. 次のコマンドを入力して、oracleユーザーのパスワードを設定します。

    # passwd oracle
    

11 必要なディレクトリの作成


注意:

別にOracleデータファイル・ディレクトリを作成しない場合、データファイルをOracleベース・ディレクトリのサブディレクトリにインストールできます。ただし、本番データベースでは推奨しません。

Oracleベース・ディレクトリを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを入力して、マウントされたすべてのファイルシステムの情報を表示します。

    # df -h
    

    このコマンドにより、次のものも含め、システムにマウントされたすべてのファイルシステムの情報が表示されます。

    • 物理デバイス名

    • ディスク領域の合計サイズ、使用中のサイズおよび使用可能なサイズ

    • そのファイルシステムのマウント・ポイント・ディレクトリ

  2. 表示から、この項で前述したディスク領域要件を満たすファイルシステムを1つまたは2つ識別します。

  3. 識別した各ファイルシステムのマウント・ポイント・ディレクトリの名前を記録します。

  4. 次のようなコマンドを入力して、識別したマウント・ポイント・ディレクトリ内の推奨サブディレクトリを作成し、適切な所有者、グループおよびそれらの権限を設定します。

    # mkdir -p /mount_point/app/
    # chown -R oracle:oinstall /mount_point/app/
    # chmod -R 775 /mount_point/app/
    

    次に例を示します。

    # mkdir -p /u01/app/
    # chown -R oracle:oinstall /u01/app/
    # chmod -R 775 /u01/app/
    

12 Oracleソフトウェア所有者環境の構成

Oracle Universal Installerはoracleアカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracleユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次のことが必要です。

  • シェル起動ファイルで、デフォルトのファイル・モード作成マスク(umask)を022に設定します。

  • DISPLAY環境変数を設定します。


注意:

オペレーティング・システム・ベンダーによってサポートされているシェル・プログラムを使用します。オペレーティング・システムでサポートされていないシェル・プログラムを使用すると、インストール時にエラーが発生する場合があります。

oracleユーザーの環境を設定する手順は、次のとおりです。

  1. 新規Xターミナル・セッション(xterm)を開始します。

  2. 次のコマンドを入力し、Xウィンドウ・アプリケーションがこのシステム上に表示されることを確認します。

    $ xhost + RemoteHost
    

    RemoteHostは完全修飾されたリモートのホスト名です。次に例を示します。

    $ xhost + somehost.example.com
    
  3. ソフトウェアをインストールするシステムにログインしていない場合は、そのシステムにoracleユーザーとしてログインします。

  4. oracleユーザーとしてログインしていない場合は、次のようにユーザーをoracleに切り替えます。

    $ su - oracle
    
  5. oracleユーザーのデフォルト・シェルを確認するには、次のコマンドを入力します。

    $ echo $SHELL
    
  6. シェル起動スクリプトを実行するには、次のいずれかのコマンドを入力します。

    • Bashシェルの場合:

      $ . ./.bash_profile
      
    • BourneまたはKornシェルの場合:

      $ . ./.profile
      
    • Cシェルの場合:

      % source ./.login
      
  7. ソフトウェアをローカル・システムにインストールしない場合は、Xアプリケーションがローカル・システムに表示されるように、次のようなコマンドを入力します。

    • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

      $ DISPLAY=local_host:0.0
      
    • Cシェルの場合:

      % setenv DISPLAY local_host:0.0
      

    この例で、local_hostは、Oracle Universal Installerの表示に使用するシステム(ワークステーションまたはPC)のホスト名またはIPアドレスです。

  8. /tmpディレクトリの空きディスク領域が400MBに満たないことが確認された場合は、400MB以上の空き領域があるファイル・システムを識別し、このファイル・システムの一時ディレクトリを指定するようにTMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。

    1. マウント済の各ファイル・システム上の空きディスク領域を確認するには、次のコマンドを使用します。

      # df -k 
      
    2. 必要に応じて、次のようなコマンドを入力し、識別したファイル・システム上に一時ディレクトリを作成し、そのディレクトリに適切な権限を設定します。

      $ sudo mkdir /mount_point/tmp
      $ sudo chmod a+wr /mount_point/tmp
      # exit
      
    3. 次のようなコマンドを入力し、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。

      • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

        $ TMP=/mount_point/tmp
        $ TMPDIR=/mount_point/tmp
        $ export TMP TMPDIR
        
      • Cシェルの場合:

        % setenv TMP /mount_point/tmp
        % setenv TMPDIR /mount_point/tmp
        
  9. システムに既存のインストール環境があり、同じユーザー・アカウントを使用して今回のインストールを行う場合は、ORACLE_HOMEORACLE_BASEORACLE_SIDTNS_ADMINの環境変数と、Oracleソフトウェア・ホームに接続されているOracleインストール・ユーザーに対して設定されたその他の環境変数の設定を削除します。

    次のコマンドを入力し、ORACLE_HOMEORACLE_BASEORACLE_SIDおよびTNS_ADMINの環境変数が設定されていないことを確認します。

    • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

      $ unset ORACLE_HOME
      $ unset ORACLE_BASE
      $ unset ORACLE_SID
      $ unset TNS_ADMIN
      
    • Cシェルの場合:

      % unsetenv ORACLE_HOME
      % unsetenv ORACLE_BASE
      % unsetenv ORACLE_SID % unsetenv TNS_ADMIN

    次のコマンドを使用してPATH環境変数をチェックします。

    $ echo $PATH
    

    $ORACLE_HOME/binパスがPATH環境変数から削除されていることを確認します。


    注意:

    ORACLE_HOME環境変数が設定されている場合、Oracle Universal Installerはその値を使用してOracleホーム・ディレクトリのデフォルト・パスとして指定します。ORACLE_BASE環境変数を設定する場合は、ORACLE_HOME環境変数の設定を解除し、Oracle Universal Installerによって提示されるデフォルト・パスを選択することをお薦めします。

  10. 環境設定が正しく行われたかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    $ umask
    $ env | more
    

    umaskコマンドの実行により、値22022または0022が表示されることを確認します。また、ここで設定した環境変数に正しい値が設定されることを確認します。

13 製品ディスクのマウント

ほとんどのLinuxシステムでは、ドライブに製品ディスクを挿入するとディスクが自動的にマウントされます。自動的にマウントされない場合は、次の手順に従ってマウントしてください。

  1. 次のようなコマンドを入力し、現在マウントされているディスクを取り出して、ドライブから取り除きます。

    • Oracle LinuxおよびRed Hat Enterprise Linux:

      $ sudo eject /mnt/dvd
      
    • SUSE Linux Enterprise Serverの場合:

      # eject /media/dvd
      

    この例の/mnt/dvdおよび/media/dvdは、ディスク・ドライブのマウント・ポイント・ディレクトリです。

  2. DVDをディスク・ドライブに挿入します。

  3. ディスクが自動的にマウントされたかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。

    • Oracle LinuxおよびRed Hat Enterprise Linux:

      # ls /mnt/dvd
      
    • SUSE Linux Enterprise Serverの場合:

      # ls /media/dvd
      
  4. このコマンドがディスクの内容の表示に失敗した場合は、次のようなコマンドを入力します。

    • Oracle LinuxおよびRed Hat Enterprise Linux:

      # mount -t iso9660 /dev/dvd /mnt/dvd
      
    • SUSE Linux Enterprise Serverの場合:

      # mount -t iso9660 /dev/dvd /media/dvd
      

    この例の/mnt/dvdおよび/media/dvdは、ディスク・ドライブのマウント・ポイント・ディレクトリです。

14 Oracle Database Clientのインストール

oracleユーザーの環境を構成した後、次のようにOracle Universal Installerを起動してOracle Database Clientをインストールします。

  • Oracleソフトウェア所有者ユーザー(通常はoracle)として、Oracleコンポーネントのインストール先コンピュータにログオンします。

  • ソフトウェアをインストール・メディアからインストールする場合、ディスクがマウントされていないときは、マウントします。

  • 次のコマンドを入力してOracle Universal Installerを起動します。

    $ /directory_path/runInstaller
    

    インストール・ファイルがハードディスク上にある場合は、clientディレクトリに変更して次のコマンドを入力します。

    $ ./runInstaller
    

    Oracle Universal Installerが表示されない場合は、X Windowの表示に関する問題のトラブルシューティング方法について、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor Linux』を参照してください。

  • 次の手順では、Oracle Universal Installerの各画面で推奨される処理について説明します。次のガイドラインを使用して、インストールを実行します。

    • 追加の情報が必要な場合、またはデフォルト以外のオプションを選択する場合は、追加の情報について「ヘルプ」をクリックしてください。

    • ソフトウェアのインストールまたはリンク中にエラーが発生した場合は、トラブルシューティングについて、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。


    注意:

    前述した作業を完了している場合、ほとんどの画面でデフォルト値を選択することで、インストールを完了することができます。

    1. 既存のOracle Database Client 12cリリース1 (12.1.0.1)以降がシステムにインストールされている場合、インストール・モードの選択画面が表示されます。Oracle Database Clientソフトウェアを新規の場所にインストールする場合は「新規インストール」を選択し、以前のリリースのOracle Database Clientをアップグレードする場合は「アップグレード」を選択して、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor Linux』のOracle Database Clientのインプレース・アップグレードの実行に関する項の手順に従います。

    2. 「インストール・タイプの選択」画面で、インストール・タイプ(「InstantClient」、「管理者」または「ランタイム」)を選択し、「次へ」をクリックします。

    3. 「製品言語の選択」では、製品の実行に使用する言語を選択できます。

      製品の言語を、「使用可能な言語」リストから選択して、「選択された言語」リストに移します。「次へ」をクリックします。

      手順2で「InstantClient」をインストール・タイプとして選択した場合、この画面は表示されません。

    4. 「インストール場所の指定」画面で、次の詳細を入力します。

      Oracleベース: このパスはデフォルトで表示されます。このパスは要件に応じて変更できます。手順2で「InstantClient」をインストール・タイプとして選択した場合、「Oracleベース」セクションは表示されません。

      「ソフトウェアの場所」セクションで、デフォルト値をそのまま使用するか、Oracleコンポーネントのインストール先であるOracleホーム・ディレクトリ・パスを入力します。ディレクトリ・パスにはスペースを入れないようにしてください。「次へ」をクリックします。

    5. コンピュータにOracleソフトウェアを初めてインストールする場合、インストーラの「インベントリの作成」画面で、中央インベントリのディレクトリ・パスを指定するように求められます。Oracleインベントリ・ディレクトリを所有するオペレーティング・システム・グループ(Oracleインベントリ・グループ)のoraInventoryグループ名を選択し、「次へ」をクリックします。


      注意:

      デフォルトでは、Oracleインベントリ・ディレクトリはOracleベース・ディレクトリの下にインストールされません。これは、すべてのOracleソフトウェア・インストールが共通のOracleインベントリを共有するためです。その結果、すべてのユーザーに対してOracleインベントリは1つしかない一方で、各ユーザーには個別のOracleベースがあります。

    6. 「前提条件チェックの実行」画面で、コンピュータが、目的の製品をインストールするための最低システム要件を満たしているかどうかを確認します。「次へ」をクリックします。

      注意: 「すべて無視」オプションを選択する際には、注意が必要です。このオプションを選択すると、Oracle Databaseをシステムに正常にインストールできるかどうかをOracle Universal Installerが確認できない場合があります。

    7. 「サマリー」画面に表示された情報を確認して、「終了」をクリックします。


      注意:

      「レスポンス・ファイルの保存」をクリックすることで、すべてのインストール手順をレスポンス・ファイルに保存できます。後で、サイレント・インストールを実行する際にこのファイルを使用できます。

    8. 「製品のインストール」画面に、クライアント・インストールの進捗状況が表示されます。Oracle Database Clientをインストールした後に、rootユーザーとしてroot.shスクリプトを実行してインストールを完了し、「OK」をクリックします。

    9. 「終了」画面で、「閉じる」をクリックしてOracle Universal Installerを終了します。

15 インストール後の作業

Oracle Database Clientが正常にインストールされた後、必須およびオプションのインストール後の作業の詳細は、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイド for Linux』を参照してください。

16 追加情報

この項の内容は次のとおりです。

製品ライセンス

トライアルの使用許諾条項により30日間このメディア・パックに含まれる製品をインストールおよび評価できます。ただし、30日間の評価期間後も製品の使用を継続する場合はプログラム・ライセンスを購入する必要があります。プログラム・ライセンスの購入の詳細は、次の項を参照してください。

ライセンスおよびバージョン更新の購入

次のOracle Store WebサイトからOracle製品のプログラム・ライセンスと更新バージョンを購入できます。

https://shop.oracle.com

Oracleサポート・サービスへの問合せ

Oracle Product Supportを購入した場合、Oracleサポート・サービスにいつでも問合せできます。Oracle Product Supportの購入またはOracleサポート・サービスへの問合せの情報については、Oracleサポート・サービスのWebサイトを参照してください。

http://www.oracle.com/us/support/index.html

My Oracle Supportの動作保証マトリックスの確認

このマニュアルの発行後にプラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新しいバージョンが動作保証されている場合があるため、My Oracle SupportのWebサイトの動作保証マトリックスで、動作保証済のハードウェア・プラットフォームおよびオペレーティング・システムのバージョンの最新リストを参照してください。

https://support.oracle.com/

My Oracle Supportを使用するには、オンライン登録する必要があります。ログイン後、メニュー・オプションから「動作保証」タブを選択します。「動作保証」ページで、「動作保証検索」オプションを使用して、製品、リリースおよびプラットフォームで検索します。製品デリバリやライフタイム・サポートなどの、動作保証クイック・リンクのオプションを使用して検索することもできます。

製品ドキュメントの場所

製品ドキュメントには、任意のプラットフォームでのOracle製品の構成、使用または管理方法について記載されています。Oracle Database製品に関する製品ドキュメントは、HTML形式およびPDF形式でオンラインで入手可能です。

http://docs.oracle.com/

17 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoまたはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs (聴覚障害者向け)を参照してください。


Oracle Database Clientクイック・インストレーション・ガイド, 12cリリース1 (12.1) for Linux x86-64

B72981-09

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