この章では、Oracle Database Client製品をインストールする前に完了しておく必要のある次の作業について説明します。
表2-1に、Windows(32-bit)でのOracle Database Clientの必須ハードウェア・コンポーネントを示します。
表2-2に、Windows x64でのOracle Database Clientの必須ハードウェア・コンポーネントを示します。
表2-1 Windows(32-bit)のハードウェア要件
要件 | 最小値 |
---|---|
システム・アーキテクチャ |
プロセッサ: Intel(x86)、AMD64、Intel EM64T 注意: Oracle Database Clientには、32ビット(Windows x86)および64ビット(Windows x64)のバージョンが用意されています。32ビット・バージョンのデータベース・クライアントは、x86またはx64ハードウェアの32ビット・バージョンのWindows上で実行されます。Windows x64で32ビットのOracle Database Clientは、動作保証されています。表2-5に、Windows 32-bitでサポートされるオペレーティング・システムを示します。 |
物理メモリー(RAM) |
1GB(最小) |
仮想メモリー |
RAM容量の2倍 |
ハードディスク領域 |
合計は、300から1160MB。詳細は、表2-3を参照。 |
ビデオ・アダプタ |
256色 |
画面解像度 |
1024 X 768以上 |
表2-2 Windows x64のハードウェア要件
要件 | 最小値 |
---|---|
システム・アーキテクチャ |
プロセッサ: AMD64およびIntel EM64T 注意: Oracle Database Clientには、32ビット(Windows x86)および64ビット(Windows x64)のバージョンが用意されています。Windows x64で32ビットのOracle Database Clientは、動作保証されています。表2-6に、Windows x64でサポートされるオペレーティング・システムを示します。 |
物理メモリー(RAM) |
2GB(最小) |
仮想メモリー |
RAM容量の2倍 |
ハードディスク領域 |
合計は、430から1570MB。詳細は、表2-4を参照。 |
ビデオ・アダプタ |
256色 |
画面解像度 |
1024 X 768以上 |
このセクションでは、NT File System(NTFS)を使用するWindowsプラットフォームのシステム要件を示します。
この項で示すNTFSのシステム要件は、Oracle Universal Installerのサマリー・ウィンドウで報告されるハードディスクの値より正確です。サマリー・ウィンドウには、ディスク領域、データベースの作成に必要な領域、またはハード・ドライブ上で展開される圧縮ファイルのサイズの正確な値は表示されません。
Oracle Database Clientコンポーネントのハードディスク要件には、オペレーティング・システムがインストールされているパーティションへのJava Runtime Environment(JRE)およびOracle Universal Installerのインストールに必要な領域が含まれます。 十分な領域が検出されないと、インストールは失敗し、エラー・メッセージが表示されます。
表2-3に、Windows(32-bit)におけるNTFSでのディスク領域要件を示します。
表2-4に、Windows x64におけるNTFSでのディスク領域要件を示します。
表2-3 NTFSのWindows(32-bit)のディスク領域要件
インストール・タイプ | TEMP領域 | SYSTEM_DRIVE:\Program Files\Oracle\Inventory | Oracleホーム | 合計 |
---|---|---|---|---|
130MB |
5MB |
350MB |
485MB |
|
130MB |
5MB |
1.5GB |
1635MB |
|
130MB |
5MB |
1.1GB |
1235MB |
|
カスタム(全コンポーネントがインストールされる) |
130MB |
5MB * |
1.5GB * |
1635MB * |
* ディスク領域の要件は、選択されたコンポーネントによって変わります。
表2-4 NTFSのWindows x64のディスク領域要件
インストール・タイプ | TEMP領域\ | SYSTEM_DRIVE:\Program Files\Oracle\Inventory | Oracleホーム | 合計 |
---|---|---|---|---|
130MB |
5MB |
350MB |
485MB |
|
130MB |
5MB |
1.5GB |
1635MB |
|
130MB |
5MB |
1.1GB |
1235MB |
|
カスタム(全コンポーネントがインストールされる) |
130MB |
5MB * |
1.5GB * |
1635MB * |
* ディスク領域の要件は、選択されたコンポーネントによって変わります。
注意: Instant ClientのInstant Client Lightコンポーネントのみを構成する場合、関連ファイルを格納するために30から32MBのディスク領域が必要です。詳細は、「Instant Client Lightの構成」を参照してください。 |
関連項目: 『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windows』 |
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次のようにします。
物理RAMサイズを確認します。たとえば、Windows Server 2008のコンピュータの場合、Windowsのコントロール パネルの「システム」をダブルクリックして、プロセッサ、メモリー(RAM)、システム・タイプなどのシステム情報を表示します。
Windows Server 2008 R2のコンピュータの場合、Windowsのコントロール パネルの「システムとセキュリティ」をクリックして、「システム」をクリックします。
システムにインストールされている物理RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。
構成済の仮想メモリーのサイズ(ページング・ファイル・サイズ)を確認します。たとえば、Windows Server 2008で稼働するコンピュータの場合、「システム」をダブルクリックし、「詳細設定」タブをクリックして、「パフォーマンス」セクションで「設定」をクリックします。次に、「詳細設定」タブを選択します。
Windows Server 2008 R2のコンピュータの場合、「システムとセキュリティ」をクリックし、「システム」をクリックして、「システムの詳細設定」をクリックし、「システムのプロパティ」ページで「詳細」タブをクリックし、「パフォーマンス」セクションの「設定」をクリックします。それから「パフォーマンス オプション」の「詳細設定」タブを選択します。
仮想メモリーが「仮想メモリ」セクションに表示されます。
システムの空きディスク領域量を確認します。たとえば、Windows Server 2008で稼働するコンピュータの場合、「マイ コンピュータ」をダブルクリックし、Oracleソフトウェアをインストールするドライブを右クリックして、「プロパティ」を選択します。
Windows Server 2008 R2で稼働するコンピュータの場合、「マイ コンピュータ」を右クリックして、「開く」をクリックします。
temp
ディレクトリ内の使用可能なディスク領域の量を確認します。これは、空きディスク領域の合計量から、インストールするOracleソフトウェアに必要な領域量を引いた量に相当します。
Windows x64の場合、temp
ディレクトリで使用可能なディスク領域が125MB未満の場合は、不要なファイルをすべて削除します。それでもtempディスク領域が125MB未満である場合は、TEMP
またはTMP
環境変数が別のハード・ドライブの場所を指すように設定します。
たとえば、Windows Server 2008のコンピュータで環境変数を変更するには、「システム」をダブルクリックし、「詳細設定」タブをクリックして、「環境変数」をクリックします。
Windows Server 2008 R2のコンピュータの場合、「システムとセキュリティ」をクリックし、「システム」をクリックして、「システムの詳細設定」をクリックし、「システムのプロパティ」ページで「詳細」タブをクリックし、「環境変数」をクリックします。
この項の内容は、次のとおりです。
表2-5に、Windows(32-bit)でのOracle Database Clientのソフトウェア要件を示します。
表2-5 Windows(32-bit)のソフトウェア要件
要件 | 説明 |
---|---|
オペレーティング・システム |
Oracle Database Client for Windowsは、次のオペレーティング・システムでサポートされています。
Windows Multilingual User Interface Packがサポートされています。 Hyper-Vサポートの詳細は、My Oracle Supportを参照してください。
|
Pro*COBOLは、Net Express 5.1でテストおよび動作保証されています。 次のコンポーネントは、Microsoft Visual C++ 2010 SP1、Microsoft Visual C++ 2012、Microsoft Visual C++ 2013 Update 2およびIntel 12.1 Cの各コンパイラでサポートされています。
Oracle C++ Call Interfaceは、次のコンパイラでサポートされています。
|
|
ネットワーク・プロトコル |
Oracle Net Foundationレイヤーでは、Oracleプロトコル・サポートを使用して、業界標準の次のネットワーク・プロトコルと通信します。
|
表2-6に、Windows x64でのOracle Database Clientのソフトウェア要件を示します。
表2-6 Windows x64のソフトウェア要件
要件 | 説明 |
---|---|
オペレーティング・システム |
Oracle Database Client for Windowsは、次のオペレーティング・システムでサポートされています。
Windows Multilingual User Interface Packがサポートされています。サーバー・コア・オプションはサポートされていません。 注意 :Hyper-Vサポートの詳細は、My Oracle Supportを参照してください。
|
Pro*COBOLは、Net Express 5.1でテストおよび動作保証されています。 次のコンポーネントは、Microsoft Visual C++ 2010 SP1、Microsoft Visual C++ 2012、Microsoft Visual C++ 2013 Update 2およびIntel 12.1 Cの各コンパイラでサポートされています。
Oracle C++ Call Interfaceは、次のコンパイラでサポートされています。
|
|
ネットワーク・プロトコル |
Oracle Net Foundationレイヤーでは、Oracleプロトコル・サポートを使用して、業界標準の次のネットワーク・プロトコルと通信します。
|
Instant Client Lightを使用する場合は、前の項で説明した要件の他に、アプリケーションで次の言語とキャラクタ・セットを使用する必要があります。
言語: Oracleでサポートされている任意の言語。ただし、クライアント側で発生したエラーには、アメリカ英語のエラー・メッセージのみが返されます。
地域: Oracleでサポートされる地域。
キャラクタ・セット:
シングルバイト
US7ASCII
WE8DEC
WE8ISO8859P1
WE8MSWIN1252
Unicode
UTF8
AL16UTF16
AL32UTF8
Instant Client Lightは、次のデータベース・キャラクタ・セットのいずれかを備えるデータベースに接続できます。クライアントまたはデータベースのキャラクタ・セットとしてリスト以外のキャラクタ・セットが使用されると、エラーが返されます。
US7ASCII
WE8DEC
WE8MSWIN1252
WE8ISO8859P1
WE8EBCDIC37C
WE8EBCDIC1047
UTF8
AL32UTF8
Instant Client Lightは、OCI_UTF16モードで作成されたOCI環境ハンドルでも操作できます。
言語、地域およびキャラクタ・セットは、NLS_LANG
パラメータによって決まります。このパラメータは、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\
KEY_HomeName
\NLS_LANG
サブキーの下のレジストリに格納されています。HomeName
は、Oracleホームを識別する一意の名前です。
Oracle Database Clientのインストール時に、Oracleホームに関連付けるオプションのOracleホーム・ユーザーを指定できます。たとえば、ソフトウェアのインストールにOraSys
という管理者ユーザー(Oracleインストール・ユーザー)を使用する場合は、このインストールのOracleホーム・ユーザーとしてORADOMAIN\OraClient
ドメイン・ユーザーを指定できます。Oracle Databaseソフトウェアをインストールする前に、指定したOracleホーム・ドメイン・ユーザーが存在する必要があります。
Oracleホーム・ユーザーには、Windows組込みアカウントまたは標準のWindowsユーザー・アカウント(管理者アカウント以外)を指定できます。Windowsユーザー・アカウントには、Windowsローカル・ユーザー、Windowsドメイン・ユーザーまたは管理されたサービス・アカウント(MSA)を使用できます。インストール時に新規作成できるユーザーは、Windowsローカル・ユーザーのみであり、Windowsドメイン・ユーザーやMSAは作成できません。新規作成されたユーザーは、Windowsコンピュータへの対話型ログオン権限を拒否されます。ただし、Windows管理者は他のWindowsアカウントと同様にこのアカウントを管理できます。
注意: インストールが完了した後は、Oracleホーム・ユーザーを変更できません。Oracleホーム・ユーザーを変更する必要がある場合は、Oracle Database Clientソフトウェアを再インストールする必要があります。 |
関連項目: 『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windows』 |
サイレント・インストールが機能強化され、Oracleホーム・ユーザーのパスワード・プロンプトがサポートされるようになりました。これにより、カスタマおよび独立系ソフトウェアベンダー(ISV)は、パスワードをソース・コードにハード・コードせずにレスポンス・ファイルを使用できます。
Oracle Universal Installerは、ORA_INSTALL
、ORA_CLIENT_LISTENERS
、ORA_
HOMENAME
_SVCSIDS
などのグループをインストール中に作成するため、これらのグループ、メンバーシップ、およびOracle作成の様々なグループに関連付けられているACLを変更しないでください。
通常、Oracle Database Clientをインストールするコンピュータはネットワークに接続されていて、Oracle Database Clientのインストールを格納するローカルの記憶域があり、ディスプレイ・モニターとメディア・ドライブが備わっています。
この項では、このような標準的な構成とは異なるコンピュータにOracle Database Clientをインストールする方法を説明します。内容は次のとおりです。
複数のIPアドレスを持つコンピュータ(マルチホーム・コンピュータ)にOracle Database Clientをインストールできます。通常、マルチホーム・コンピュータには複数のネットワーク・カードがあります。各IPアドレスにはホスト名が関連付けられており、ホスト名には別名を設定できます。デフォルトでは、Oracle Universal InstallerはORACLE_HOSTNAME
環境変数の設定を使用してホスト名を検索します。
クライアントは、このホスト名またはこのホスト名の別名を使用して、コンピュータにアクセスできる必要があります。確認するには、短縮名(ホスト名のみ)と完全名(ホスト名とドメイン名)を使用して、クライアント・コンピュータからホスト名をpingします。どちらも機能する必要があります。
ORACLE_HOSTNAME環境変数の設定
ORACLE_HOSTNAME
環境変数を設定する手順は、次のとおりです。
Windowsの「コントロール パネル」の「システム」を表示します。
「システムのプロパティ」ダイアログ・ボックスで、「詳細」をクリックします。
「詳細」タブで、「環境変数」をクリックします。
「環境変数」ダイアログ・ボックスの「システム変数」の下で、「新規」をクリックします。
「新しいシステム変数」ダイアログ・ボックスに次の情報を入力します。
変数名: ORACLE_HOSTNAME
変数値: 使用するコンピュータのホスト名。
「OK」をクリックした後、「環境変数」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。
「環境変数」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックした後、「システムのプロパティ」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。
複数の別名を持つコンピュータは、単一のIPアドレスのもとにネーミング・サービスで登録されていますが、複数の別名を持っています。ネーミング・サービスは、これらの別名のすべてを同じコンピュータに解決します。こうしたコンピュータにOracle Database Clientをインストールする前に、ORACLE_HOSTNAME
環境変数を、使用するホスト名のコンピュータに設定してください。
ネットワーク化されていないコンピュータにもOracle Database Clientをインストールできます。ラップトップなどのコンピュータがDHCP用に構成されており、Oracle Database Clientのインストール後にコンピュータをネットワークに接続する予定の場合は、Oracle Database Clientを非ネットワーク・コンピュータにインストールする前に、次の手順を実行します。
ループバック・アダプタをコンピュータにインストールします。
ループバック・アダプタとローカルIPアドレスによって、ネットワーク化されたコンピュータをシミュレートします。コンピュータをネットワークに接続した場合でも、Oracle DatabaseはローカルIPアドレスおよびホスト名を使用します。
ホスト名のみと完全修飾名を使用して、コンピュータを自身からpingします。これはDRIVE_LETTER:
\system32\drivers\etc\hosts
ファイルにあります。
たとえば、ループバック・アダプタをmydomain.com
ドメイン上のmycomputer
というコンピュータにインストールした場合、次の点を確認します。
DRIVE_LETTER:\>ping mycomputer Ping itself using just the hostname. Reply from 10.10.10.10 Returns local IP. DRIVE_LETTER:\>ping mycomputer.mydomain.com Ping using a fully qualified name. Reply from 10.10.10.10 Returns local IP.
注意: コンピュータを自身からpingする場合、ping コマンドによってローカルのIPアドレス(ループバック・アダプタのIPアドレス)が返されます。 |
ping
コマンドが失敗した場合、ネットワーク管理者に問い合せてください。
インストール後のネットワークへのコンピュータの接続
インストール後にネットワークにコンピュータを接続する場合、コンピュータ上のOracle Databaseインスタンスはネットワーク上にある他のインスタンスとともに動作可能です。ループバック・アダプタをコンピュータ上にインストールしておく必要がある点に注意してください。接続するネットワークによっては、コンピュータが静的IPまたはDHCPを使用できます。
ループバック・アダプタのインストール時に、ループバック・アダプタはコンピュータのローカルIPアドレスを割り当てます。ループバック・アダプタをインストールすると、コンピュータのネットワーク・アダプタは、独自のネットワーク・アダプタとループバック・アダプタの少なくとも2つになります。WindowsでOracle Database Clientを実行するには、ループバック・アダプタをプライマリ・アダプタとして設定します。
アダプタのバインド順は、ループバック・アダプタを再インストールしなくても変更できます。プロトコルに対するアダプタのバインド順は、アダプタの使用順序を示します。ループバック・アダプタが最初にTCP/IPプロトコルに対して使用される場合、TCP/IPにアクセスするすべてのプログラムは最初にループバック・アダプタを調査します。Oracle Enterprise Managerなどのツールに対してローカル・アドレスが使用されます。異なるイーサネット・セグメントを使用する他のすべてのアプリケーションは、ネットワーク・カードへルーティングされます。
次の場合にループバック・アダプタが必要です。
ネットワーク化されていないコンピュータにインストールして、インストール後にネットワークにコンピュータを接続する予定である。
この項の内容は、次のとおりです。
コンピュータにループバック・アダプタがインストールされているか確認するには、ipconfig /all
コマンドを実行します。
DRIVE_LETTER:\>ipconfig /all
注意: コンピュータにインストールされたループバック・アダプタは、プライマリ・ネットワーク・アダプタにする必要があります。 |
ループバック・アダプタがインストール済の場合、ループバック・アダプタの値がリストされたセクションが表示されます。次に例を示します。
Ethernet adapter Local Area Connection 2: Connection-specific DNS Suffix . : Description . . . . . . . . . . . : Microsoft Loopback Adapter Physical Address. . . . . . . . . : 02-00-4C-4F-4F-50 DHCP Enabled. . . . . . . . . . . : No IP Address. . . . . . . . . . . . : 10.10.10.10 Subnet Mask . . . . . . . . . . . : 255.255.0.0
ループバック・アダプタをWindows Server 2008にインストールする手順:
Windowsの「コントロール パネル」を開きます。
「ハードウェアの追加」をダブルクリックして、ハードウェアの追加ウィザードを起動します。
「ようこそ」ウィンドウで、「次へ」をクリックします。
「ウィザードで、ほかのハードウェアをインストールできます」ウィンドウで、「一覧から選択したハードウェアをインストールする」を選択して「次へ」をクリックします。
「次の一覧からインストールするハードウェアの種類を選択してください」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を選択して「次へ」をクリックします。
「ネットワーク アダプタの選択」ウィンドウで、次の項目を選択します。
製造元: Microsoftを選択。
ネットワーク アダプタ: Microsoft Loopback Adapterを選択。
「次へ」をクリックします。
「ハードウェアをインストールする準備ができました」ウィンドウで、「次へ」をクリックします。
「ハードウェアの追加ウィザードの完了」ウィンドウで、「完了」をクリックします。
Windows Server 2008を使用している場合は、コンピュータを再起動します。
デスクトップの「マイ ネットワーク」を右クリックして、「プロパティ」を選択します。Windows Server 2008で稼働するコンピュータを使用している場合、「ネットワーク接続の管理」をクリックします。こうすると、ネットワーク接続のコントロール パネル項目が表示されます。
先ほど作成された接続を右クリックします。通常これは「ローカル エリア接続2」という名前です。「プロパティ」を選択します。
「全般」タブで「インターネット プロトコル(TCP/IP)」を選択し、「プロパティ」をクリックします。
「プロパティ」ダイアログ・ボックスで、「次の IP アドレスを使う」をクリックして次の手順を実行します。
IPアドレス: ループバック・アダプタにルーティング不可のIPを入力します。次のルーティング不可のアドレスを推奨します。
192.168.
x
.x
(x
は0から255の任意の値)
10.10.10.10
サブネット マスク: 255.255.255.0
と入力します。
入力した値を保存します。この手順で後に必要となります。
他のフィールドはすべて空欄にします。
「OK」をクリックします。
「閉じる」をクリックします。
「ネットワーク接続」を閉じます。
コンピュータを再起動します。
DRIVE_LETTER
:\ WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts
ファイルのlocalhost
行の後に、次の形式で1行を追加します。
IP_address hostname.domainname hostname
各パラメータの意味は次のとおりです。
IP_address
は、手順16で入力したルーティング不可のIPアドレスです。
hostname
はコンピュータ名です。
domainname
はドメイン名です。
次に例を示します。
10.10.10.10 mycomputer.mydomain.com mycomputer
ネットワーク構成を確認します。
注意: ドメイン名はオプションです。 |
コントロール パネルで「システム」を開き、「コンピューター名」タブを選択します。Windows Server 2008では、「コンピュータ名」タブはありません。「フル コンピューター名」で、たとえばsales.us.example.com
のようにホスト名とドメイン名が表示されているか確認します。
「変更」をクリックします。「コンピューター名」の場合はホスト名、「フル コンピューター名」ではホスト名とドメイン名が表示されている必要があります。前述の例では、ホスト名はsales
でドメイン名はus.example.com
となります。
「詳細」をクリックします。「このコンピュータのプライマリ DNS サフィックス」に、たとえばus.example.com
のようなドメイン名が表示されているはずです。
Windows 7およびWindows Server 2008 R2にループバック・アダプタをインストールする手順は、次のとおりです。
「スタート」をクリックして、検索ボックスにhdwwiz
と入力します。
hdwwizをクリックして、「ハードウェアの追加」ウィザードを起動します。
前項の手順3に進みます。残りの手順は、Windows Server 2008の場合と同じです。
Windows 8およびWindows Server 2012にループバック・アダプタをインストールする手順は、次のとおりです。
「Windows Server 2008でのループバック・アダプタのインストール」の項の手順1-5を実行します。
「ネットワーク アダプタの選択」ウィンドウで、次の項目を選択します。
製造元: Microsoftを選択。
ネットワーク アダプタ: 「Microsoft KM-TEST Loopback Adapter」を選択。
以降の手順は、Windows Server 2008の場合と同じです。
ループバック・アダプタを削除する手順は、次のとおりです。
Windowsの「コントロール パネル」の「システム」を表示します。
「ハードウェア」タブで、「デバイス マネージャー」をクリックします。このタブは、Windows Server 2008にはありません。かわりに「デバイス マネージャー」をクリックしてください。
「デバイス マネージャー」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を展開表示します。「Microsoft Loopback Adapter」が表示されます。
「Microsoft Loopback Adapter」を右クリックして、「アンインストール」を選択します。
Windows 8およびWindows Server 2012で、「Microsoft KM-TEST Loopback Adapter」を右クリックし、「アンインストール」を選択します。
「OK」をクリックします。
コンピュータを再起動します。
他のWindowsオペレーティング・システムへのループバック・アダプタのインストール時にlocalhost行の後に追加された行を、DRIVE_LETTER:
\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts
ファイルから削除します。
このマニュアルに記載されているプラットフォーム固有のハードウェア要件とソフトウェア要件は、このマニュアルの発行時点での最新情報です。ただし、このマニュアルの発行後にプラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新しいバージョンが動作保証されている場合があるため、My Oracle SupportのWebサイトの動作保証マトリックスで、動作保証済のハードウェア・プラットフォームおよびオペレーティング・システムのバージョンの最新リストを参照してください。このWebサイトでは、互換性のあるクライアントおよびデータベースのバージョン、パッチ、および不具合の回避策情報も提供しています。My Oracle SupportのWebサイトは、次のURLで参照できます。
My Oracle Supportを使用するには、オンライン登録する必要があります。ログイン後、メニュー・オプションから「動作保証」タブを選択します。「動作保証」ページで、「動作保証検索」オプションを使用して、製品、リリースおよびプラットフォーム別で検索します。製品デリバリやライフタイム・サポートなどの、「動作保証クイック・リンク」のオプションを使用して検索することもできます。
次の項では、動作保証情報を示しています。
Windowsでは、リモート・デスクトップ・サービス(以前のターミナル・サービス)によるOracle Database Clientのインストール、構成、実行がサポートされています。Oracle Database Clientをインストールする場合、すべての構成ツールをサーバーのTerminal Serverコンソール・セッションから(mstsc/console
を使用して)開始することをお薦めします。
プラットフォーム固有のサポート情報は、次のとおりです。
Windowsクライアント・オペレーティング・システム: 単一ユーザー・モードでは、リモート・デスクトップのみを使用できます。
Windowsサーバー・オペレーティング・システム: 複数のリモート・デスクトップ・セッションが可能です。
関連項目:
|
Oracle SQL Developerを使用して、複数のOracle以外のデータベースのメタデータおよびデータを表示できます。詳細は、『Oracle SQL Developerインストレーション・ガイド』のSQL Developer (Oracleおよびサード・パーティ)用のデータベースの動作保証に関する項を参照してください。
Oracle Database 11gリリース2(11.2)以降では、64ビット・クライアント・ソフトウェアに32ビット・クライアント・バイナリは含まれません。64ビット・プラットフォーム上で32ビット・クライアント・バイナリが必要な場合は、それぞれの32ビット・クライアント・ソフトウェアから、32ビット・バイナリをインストールできます。
32ビット・クライアントのバイナリを64ビット・プラットフォームにインストールする際、インストーラにより既存の32ビット・ソフトウェアの確認が行われます。
Oracle Database Clientのインストール中の前提条件チェックでは、コンピュータのシステム・ドライブにデフォルト共有が構成されている必要があります。net use
コマンドを使用して、たとえば次のように検証します。
C:\>net use\\hostname
\c$
The command completed successfully.
現在のユーザー、つまり管理者グループのユーザーにデフォルト共有のすべての権限が付与されていることを確認してください。
Oracle Enterprise Manager Database ExpressおよびOracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用するには、Webブラウザが必要です。WebブラウザがJavaスクリプトおよびHTML 4.0標準とCSS 1.0標準をサポートしている必要があります。これらの要件を満たすブラウザの一覧については、My Oracle SupportでOracle Enterprise Manager動作保証マトリックスを参照してください。
関連項目: 『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』 |