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Oracle® Databaseリリース・ノート
12cリリース1 (12.1) for Microsoft Windows
B72975-11
 

 

Oracle® Database

リリース・ノート

12cリリース1 (12.1) for Microsoft Windows

B72975-11(原本部品番号:E52120-11)

2017年3月

このリリース・ノートには、今回のリリースのプラットフォーム固有または製品固有のマニュアルに記載されていない情報が含まれています。このドキュメントは、『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』の補足です。

このドキュメントはリリース後に更新されている可能性があります。次のURLで、このドキュメントに更新があるかどうかをチェックし、その他のOracleドキュメントを参照することができます。

http://docs.oracle.com/en/database/database.html

このリリース・ノートは、次の項目で構成されています。

1 動作要件

Oracle Database 12cの最新の動作要件は、次に示すMy Oracle Supportを参照してください。

https://support.oracle.com

Windows 10のサポート情報

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以降、Oracle Databaseサーバーおよびクライアント・バージョンはWindows 10でサポートされています。

2 最新のアップグレード情報

アップグレード前後の処理、互換性、相互運用性に関する最新の更新とベスト・プラクティスについては、次のMy Oracle Supportのノート1462240.1を参照してください。これは「Upgrade Companion」ページにリンクしています。

https://support.oracle.com

3 製品サポート

Oracle Database 12cでサポートされている製品または機能のリストは、次のとおりです。

データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュのサポート

データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュはOracle SolarisおよびOracle Linuxでのみサポートされます。

Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイル・システム(Oracle ACFS)およびOracle Automatic Storage Management動的ボリューム・マネージャ(Oracle ADVM)のサポート

サポート対象のプラットフォームおよびリリースについての最新情報は、My Oracle Supportのノート1369107.1を参照してください。

https://support.oracle.com

Oracle ASM Filter Driverのサポート

Oracle Automatic Storage Management Filter Driver (Oracle ASMFD)はLinux x86-64でのみサポートされます。

Pro*COBOLのサポート

Pro*COBOLは、次のMicrosoft Windowsオペレーティング・システムでサポートされています。

  • Microsoft Windows 7 (32ビットおよび64ビット)

  • Microsoft Windows 8 (32ビットおよび64ビット)

  • Microsoft Windows 8.1 (32ビットおよび64ビット)

  • Microsoft Windows 10 (32ビットおよび64ビット)

  • Microsoft Windows 2008

  • Microsoft Windows 2008 R2

  • Microsoft Windows 2012

  • Microsoft Windows 2012 R2


注意:

Oracle Database 12.1.0.1.9バンドル・パッチにはPro*COBOLの修正が含まれているため、Oracle Database 12.1.0.1.9バンドル・パッチのインストールをお薦めします。

4 サポート対象外の製品

『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』の「このリリースのOracle Database 12.1.0.2で使用できない機能または制限されている機能」の2.2項にリストされている項目に加えて、次の製品または機能がサポートされていません。

製品/コンポーネント サポートのステータス
DCEアダプタのサポート Windows x64ではサポートされない。
Entrust Authority Windows x64ではサポートされない。
Oracle RACおよびOracle RAC One Node x86 (32ビット) Windowsオペレーティング・システムではサポートされません。
サーバー管理 x64クライアント・オペレーティング・システムではサポートされない。
Oracle Grid Infrastructure (Oracle ClusterwareおよびOracle ASM)およびOracle Restart x86 (32ビット) Windowsオペレーティング・システムではサポートされません。
IPv6用のOracle Notification Serviceベースの高速アプリケーション通知 Windows x64ではサポートされない。
Thales

Hardware Security Modulesは、nCipher製品ラインからのものです。

Windows 7 (x64)プラットフォームではサポートされない。
SafeNet Windows x64ではサポートされない。
Oracle Messaging Gateway x64クライアント・オペレーティング・システムではサポートされない。
Business Components for Java(BC4J) Windows x64ではサポートされない。
CyberSafeアダプタのサポート Windows x64ではサポートされない。
Java Server Pages Windows x64ではサポートされない。
Object Oriented COBOL(OOCOBOL)の仕様 Windows x64ではサポートされない。
Oracle HTTP Server Windows Server 2008 x64ではサポートされない。
スタンドアロン・バージョンの削除ツール Windows x64ではサポートされない。
Oracle RAC、Oracle Grid InfrastructureでのIPv6 Windows x64ではサポートされない。

Oracle ADVMでのOracle Grid InfrastructureのNTFSサポート

NTFSは、このリリースの高可用性単一ファイル・システム・リソースとしてサポートされていません。NTFSは、Oracle Grid InfrastructureのサポートなしでOracle ADVMで実行できます。

Oracle SQL Developerのサポート

Oracle Databaseリリース12cリリース1 (12.1)とともにインストールされるOracle SQL Developerは、Windows x64ではサポートされません。

回避策:

次のOracle Technology Network (OTN)からOracle SQL Developer 3.2以上をダウンロードしてください

http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/sql-developer/overview/index.html

ASMLIBのサポート

ASMLIBはサポートされません。

ReFSのサポート

Resilient File Systemは、Windows 8およびWindows Server 2012で使用可能な新しいファイル・システムですが、このリリースではサポートされません。

Oracle Fail Safeのサポート

マルチテナント・コンテナ・データベース環境では、Oracle Fail Safe 4.1はサポートされていません。これに対し、マルチテナント・コンテナ・データベース環境で、Oracle Fail Safeリリース4.1.1はサポートされています。

SNAPSHOT COPY句のサポート

ソース・プラガブル・データベース(PDB)をクローニングするようデータベースに指示するSNAPSHOT COPY句は、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされていません。

5 Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)に固有の情報

次の内容は、リリース12.1.0.1に固有の情報です。

5.1 リリース12.1.0.1のインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

5.1.1 OracleベースとOracle RACの共有の問題

以前のリリースのOracleベースをOracle RACと共有すると、Database Configuration Assistantが次のエラーをレポートする場合があります。

ORA-48141: error creating directory during ADR initialization 
ORA-48189: OS command to create directory failed

回避策:

次を追加して、ORACLE_BASE/diagディレクトリの権限を手動で変更します。

hostname\ORA_GRID_LISTENERS Full Control
Oraclehomeuser Full control

次に例を示します。

cacls.exe ORACLE_BASE\diag /E /T /G ORA_GRID_LISTENERS:F OracleHomeUser:F

この問題は、Oracle Bug#14353370によって追跡されます。

5.1.2 Oracle RACのインストール中にディスク領域が不十分とOracle Universal Installerによって間違ってレポートされる

任意のドライブ文字にマウントされたOracle ACFSで、Oracle RACのインストール時に次のエラーが発生することがあります。

[INS-32021] Insufficient disk space on this volume for the selected Oracle home.
[INS-30052] Check for free disk space across nodes failed.

回避策:

Oracleホームに選択した場所に3614MB以上の空きディスク領域がある場合は、Oracle ACFSドライブに最上位ディレクトリのORACLE_HOMEを作成し、このディレクトリをマウント・ポイントとして使用します。

この問題は、Oracle Bug#14255871および#14547206によって追跡されます。

5.1.3 Oracle Grid Infrastructureのアップグレード後にクラスタ検証ユーティリティのチェックが失敗する

クラスタ用のOracle Grid Infrastructureをリリース11.1.0.7から12.1にアップグレードすると、Oracle Cluster RegistryがOracle File System (非推奨)にある可能性があるため、Oracle Cluster Registry整合性チェックが失敗する場合があります。

エラーは次のとおりです。

PRVF-10037 : Failed to retrieve storage type for xx on node xx 

回避策:

Oracle Grid Infrastructureをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Grid Infrastructureのリリース11.1.0.7からリリース11.2.0.3にアップグレードします。

  2. Oracle Cluster RegistryをOracle Automatic Storage Managementに移動します。

  3. Oracle Grid Infrastructureをリリース12.1にアップグレードします。

この問題は、Oracle Bug#13615858によって追跡されます。

5.1.4 削除ツールでinvDetails.propertiesファイルが削除されない

Oracle RACホームを削除する際、削除ツールはinvDetails.propertiesファイルの削除に失敗します。

回避策:

dbhome\inventoryディレクトリを手動で削除します。

この問題は、Oracle Bug#13940962によって追跡されます。

5.1.5 単一インスタンスのOracle Databaseに削除ツールを使用すると、エラーが返される

Oracleホームから実行されているサービスおよびプロセスが、Oracleホームの削除前に完全に削除されていない場合、削除ツールがOracleホームの削除に失敗し、file in use errorsを表示します。

回避策:

Oracleホームを手動で削除します。

この問題は、Oracle Bug#10035858によって追跡されます。

5.1.6 Oracle Grid Infrastructureのアップグレード後にOracle Restart整合性チェックが失敗する

スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureをリリース12.1にアップグレードすると、システムの再起動後にサービスOracleOHServiceが起動されないためにOracle Restart整合性チェックが失敗する場合があります。

回避策:

Windows Services ManagerでOracleOHService「スタートアップの種類」「自動」に設定し、OracleOHServiceを起動します。

この問題は、Oracle Bug#14592705によって追跡されます。

5.1.7 Oracleホームに無効なアクセス制御リストが存在する

共有されていないOracleベース・ディレクトリのサブディレクトリである共有Oracleホーム・ディレクトリに、Oracle RACをインストールしようとすると、Oracleホームのアクセス制御リストが無効になります。その結果、ショートカットが機能しなくなる場合があります。

回避策:

Oracle RACのインストール中は、Oracle ACFSをOracleベースのサブディレクトリとしてマウントしないでください。

この問題は、Oracle Bug#14593681によって追跡されます。

5.1.8 Oracle ACFSバージョンが一致しない問題

スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureをリリース12.1にアップグレードすると、次のエラーが発生する場合があります。

ACFS-00515: version mismatch

回避策:

スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureのアップグレードを開始する前に、次の手順を実行します。

  1. Oracle高可用性サービス・スタックを停止します。

    crsctl stop has
    
  2. Oracle高可用性サービス・スタックの自動起動を無効にします。

    crsctl disable has
    
  3. ノードを再起動します。

  4. Oracle ACFSをアンインストールします。

    acfsroot uninstall
    
  5. Oracle高可用性サービス・スタックを起動します。

    crsctl start has
    
  6. スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureのアップグレードを開始します。

  7. SQL、Oracle Automatic Storage Management Configuration Assistantまたはコマンドライン・ユーティリティを使用して、Oracle ACFSボリュームおよびマウント・ポイントを再有効化します。

この問題は、Oracle Bug#14615024によって追跡されます。

5.1.9 Oracle Grid Infrastructureをアップグレードする際のOUI-35078エラー

クラスタ・リリース12.1用のOracle Grid Infrastructureにアップグレードすると、次のエラーが発生する場合があります。

OUI-35078: Error in updating env on nodes 'node_name' 
PRKN-1019: Failed to create directory "C:\%Temp%\oraremservice\"on node" node_name "
Error: The network name cannot be found.

回避策:

このエラーは無視し、アップグレードを続行します。

この問題は、Oracle Bug#14646033によって追跡されます。

5.1.10 リモート・ノードでアクセス制御リストの設定に失敗する

Oracle Grid Infrastructureリリース11.2.0.3をリリース12.1にアップグレードすると、リモート・ノードでのアクセス制御リストの設定が次のエラーで失敗する場合があります。

PRKN-1019 : Failed to create directory
""%TMPDIR%\oraremservice\" on node
"node_name", Error: "0|The network name cannot be found.

回避策:

このエラーは無視し、アップグレードを続行します。

この問題は、Oracle Bug#14639343および#14579961によって追跡されます。

5.1.11 Oracle Clusterwareのアップグレード前にクラスタ検証ユーティリティ(CVU)を停止する必要がある

Oracle Clusterwareリリース11.2からリリース12.1にアップグレードすると、Oracle Universal Installerはリリース12.1のサービスを使用しますが、CVUは前のリリースからのOracleホームを使用します。

回避策:

次の手順を実行します。

  1. アップグレードを開始する前に、CVUを手動で停止します。

    srvctl stop cvu
    

    または

    crsctl stop res ora.cvu
    
  2. すべてのノードの「サービス」コントロール パネルからターゲットのGridホームのdbconsoleサービスを停止します。

この問題は、Oracle Bug#14669580によって追跡されます。

5.1.12 データベースのアップグレード時のINS-30052エラー

クラスタ用のOracle Grid Infrastructureをリリース11.2.0.3からリリース12.1にアップグレードすると、Oracle Universal Installerで次のエラーが表示される場合があります。

WARNING: [WARNING] [INS-30052] Check for free disk space across nodes failed.

回避策:

「取消」を選択して、「次へ」をクリックします。エラーは表示されなくなります。

この問題は、Oracle Bug#14667513によって追跡されます。

5.1.13 Oracle Database Upgrade Assistantを使用したOracle Databaseのアップグレード時のORA-01565エラー

Oracle Databaseをリリース12.1にアップグレードし、Oracleホーム・ユーザーを指定すると、Oracle Database Upgrade Assistantがデータベースの起動に失敗し、次のエラーが表示されます。

ORA-01565: error in identifying file 'string'

回避策:

次の手順を実行します。

  1. Oracle Grid Infrastructureデータベース・リリース11.2からOracle Grid Infrastructureリリース12cにアップグレードします。グリッド・インフラストラクチャ管理リポジトリ・データベースを構成するオプションは選択しないでください。また、Oracleホーム・ユーザーも指定しないでください。

  2. アップグレードが完了したら、次のコマンドを使用してすべてのOracle ASMディスクのリストを取得します。

    asmtool -list
    
  3. Oracle ASMディスクごとに、oradimコマンドを使用して、適切なDosDeviceName\\.\XXXXXXXXの形式で渡し、すべてのOracle ASMディスクの権限を更新します。各クラスタ・ノードで、Oracle ASMディスクごとに次のコマンドを実行します。

    oradim  -ACL -setperm RawDevice -USER oracle -OBJTYPE RawDevice -OBJPATH \\.\ORCLDISKDATA0 -RECURSE false
    
  4. Oracle Databaseのアップグレードに進みます。

この問題は、Oracle Bug#14646315によって追跡されます。

5.1.14 Oracle Grid Infrastructureの構成の問題

クラスタ用のOracle Grid Infrastructureをリリース11.2.0.3からリリース12.1にアップグレードすると、Oracle Grid Infrastructure構成が失敗し、次のエラー・メッセージがログ・ファイルGrid_home/cfgtoollogs/crsconfig/に表示される場合があります。

unable to run (%ORACLE_HOME%\perl\bin\perl.exe %ORACLE_HOME%/crs/install/rootcrs.pl -remotenode -upgrade) on node node_name

回避策:

次の手順を実行します。

  1. 障害が発生した各ノードで次のコマンドを実行します。

    Grid_home\crs\config\crsconfig.bat -upgrade
    
  2. Oracle Universal Installerの画面で、「スキップ」をクリックしてエラー・メッセージを無視し、次の構成ツールに進みます。

この問題は、Oracle Bug#14492080によって追跡されます。

最後の手順を実行したら、インストールを続行します。ノードnode_namePRKN-1014 : Failed to execute remote command "Grid_home\bin\olsnodes.exe"のエラー・メッセージが表示されたら、「無視」をクリックしてインストールを続行します。

この問題は、Oracle Bug#14646125によって追跡されます。

5.1.15 クラスタ用のOracle Grid Infrastructureをリリース12.1にアップグレードする際の問題

古いOracle ASMリンクが削除されていないために、Oracle Grid Infrastructure管理リポジトリ・データベースの作成中に、Oracle Database Configuration Assistantがハングアップする場合があります。

回避策:

「グリッド・インフラストラクチャ管理リポジトリ・オプション」画面で「いいえ」を選択します。

この問題は、Oracle Bug#14511564によって追跡されます。

5.1.16 Oracle Databaseの再起動に失敗する

ACCESS_CONTROL.ENABLEDディスク・グループ属性を有効にすると、ファイル・アクセス制御機能が正しく動作せず、Oracle Databaseの再起動が失敗します。

回避策:

ACCESS_CONTROL.ENABLED属性を無効にし、Oracle Databaseを再起動します。

この問題は、Oracle Bug#14083902によって追跡されます。

5.1.17 データベースのアップグレード時のPLS-00923エラー

Windows Server 2008 R2以上で、Oracle Label SecurityまたはOracle Database VaultがインストールされているOracle Databaseリリース10.2をアップグレードすると、olspreupgrade.sqlスクリプトが失敗し、次のエラーが表示される場合があります。

Errors for FUNCTION GET_SPACE_REQUIRED:
0/0      PLS-00923: native compilation failed: C compilation or linking
           failed:cl : Command line error D8037 : cannot create temporary il
           file; clean temp directory of old il files
Warning: Function created with compilation errors.

回避策:

この問題は、Oracle Databaseリリース10.2で修正され、Oracle Bug#14304710によって追跡されます。10.2 Oracleホームに修正を適用してからolspreupgrade.sqlスクリプトを実行します。

5.1.18 Personal Editionのディスク領域の要件の問題

Personal Editionのディスク領域の要件は4.85GBですが、Oracle Universal Installerでは3.9GBと表示されます。

この問題は、Oracle Bug#16771442によって追跡されます。

5.1.19 Oracle Netリスナーの起動に失敗する

ループバック・アドレス127.0.0.1が構成されていないWindowsホストで、Oracle Netリスナーの起動に失敗する場合があります。

回避策:

このループバック・アドレスは必須です。ただし、外部ネットワーク・レベルで、ホストはサポートされる構成のIPv6アドレスのみを保持するように構成される場合があります。

この問題は、Oracle Bug#16867401によって追跡されます。

5.1.20 削除ツールでオペレーティング・システム・グループが削除されない

Oracle Databaseゲートウェイを削除する際、削除ツールは次のオペレーティング・システム・グループの削除に失敗します。

ORA_DBA
ORA_INSTALL
ORA_CLIENT_LISTENERS
ORA_HOMENAME_DBA
ORA_HOMENAME_SVCSIDS

回避策:

次のコマンドを使用して、グループORA_HOMENAME_DBAおよびORA_HOMENAME_SVCSIDSを手動で削除します。

net localgroup /DELETE group_name

中央インベントリに他のOracleホームが登録されていない場合、または削除中にインベントリが削除された場合は、ORA_DBAORA_INSTALLおよびORA_CLIENT_LISTENERSグループも削除します。

この問題は、Oracle Bug#16870153によって追跡されます。

5.1.21 削除ツールのエラー・メッセージ

削除ツールには、一部のレジストリ・エントリのクリーンアップが失敗したことが次のエラー・メッセージで表示されますが、多くの場合、レジストリ・キーが存在しません。

The specified path is invalid.. 

回避策:

エラー・メッセージに示されるレジストリ・キーを手動で削除します(存在する場合)。

この問題は、Oracle Bug#16805631によって追跡されます。

5.1.22 Oracle Configuration Manager (OCM)がクローンOracleホームで非接続モードのままである

deriveCCRコマンドの使用時に、次のような状況で、OCMは情報を入力するためのプロンプトを表示せずに、非接続モードのままになる場合があります。

  • クローンOracleホームへのコピー時に、ソースのOracleホームのOCMが非接続モードになっています。

  • エンド・ポイントへの接続がありません。

  • 資格証明を検証できません。

回避策:

deriveCCRコマンドの完了後、クローンOracleホームからconfigCCRコマンドを実行することによってOCMを接続モードに変更します。

この問題は、Oracle Bug#11723395によって追跡されます。

5.1.23 ホスト名が大文字の場合の問題

システムのホスト名を大文字で指定すると、Oracle Universal Installerは「管理オプションの指定」画面で次のエラーをレポートします。

[INS-35026] Unable to connect to Enterprise Manager Cloud Control.

この問題は、Oracle Bug#16814249によって追跡されます。

5.1.24 Oracle Grid Infrastructureのインストールが共有グリッド・ネーミング・サービス(GNS)で失敗する

共有GNSのクラスタ用のOracle Grid Infrastructureをインストール中に、クライアント・データ・ファイルのパスの場所をリモート・コンピュータ上に指定すると、インストールが失敗する場合があります。

回避策:

クライアント・データ・ファイルをローカル・コンピュータにコピーし、Oracle Universal Installerにローカル・パスを入力します。

この問題は、Oracle Bug#17017165によって追跡されます。

5.1.25 Oracle RAC 10.2 Databaseインスタンスのサービス開始に失敗する

Oracle Grid Infrastructureリリース12.1上でOracle RACリリース10.1、10.2または11.1を構成した後、ノードを再起動すると、そのノードで実行中のデータベース・インスタンス・リソースにより、実際はオフラインでもオンライン状態が誤ってレポートされることがあります。インスタンスに関連するすべてのサービスが、開始に失敗します。

回避策:

再起動したノードで次のコマンドを実行します。

srvctl stop instance -d db_unique_name -i instance_name
srvctl start instance -d db_unique_name -i instance_name

この問題は、Oracle Bug#10224187によって追跡されます。

5.1.26 特定の言語でASCII以外の文字を使用する場合のOracleホーム・ユーザー・パスワードの問題

Oracle DatabaseをインストールするためにOracle Universal Installerを実行中に、Oracleホーム・ユーザーにASCII以外のパスワードを指定した場合、簡体字中国語、繁体字中国語、日本語および韓国語では、次のエラーでインストールが失敗することがあります。

INS-20802 Oracle net configuration assistant failed

回避策:

Oracleホーム・ユーザーにはASCIIのパスワードを指定してください。

この問題は、Oracle Bug#17073971によって追跡されます。

5.2 リリース12.1.0.1のその他の既知の問題

次の項には、Oracle Database 12cおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

5.2.1 データベース・ホームおよびラージ・オブジェクト・ファイルに対するOracle ACFSの使用

OracleホームがOracle ACFSに存在する場合、インストールの場所は、DRIVE_LETTER:\ディレクトリ形式にする必要があり、Oracle ACFSは新しいドライブにマウントする必要があります。

この問題は、Oracle Bug#9527303によって追跡されます。

Oracle ACFS上でOracle Databaseホームをインストールまたはアップグレードすると、Oracle Database Configuration AssistantおよびOracle Database Upgrade Assistantは、ラージ・オブジェクトを保持するスキーマ(Databaseサンプル・スキーマなど)のインスタンス化に失敗します。

回避策:

OracleホームがOracle ACFSにある場合は、SQL*Plusを使用してLOBファイルを管理します。

この問題は、Oracle Bug#13702902によって追跡されます。

5.2.2 Oracle Grid Infrastructureのリスナーの問題

Oracle Grid Infrastructureのインストール後、デフォルトのリスナーがパブリック・アドレスでリスニングをしません。そのため、リスナーが使用可能でも、リスナーはデータベースまたはOracle ASMインスタンスにサービスを提供しません。

回避策1:

DHCPでGNSを使用しない場合、次の手順を実行します。

  1. ローカルのIP addressおよびhost name情報を%Systemroot%\System32\Drivers\Etc\Hostsに追加します。

    たとえば、IP address: 192.0.2.254

    host name: dbhost

  2. Oracle Grid Infrastructureリスナーを再起動します。

この問題は、Oracle Bug#9382523によって追跡されます。

回避策2:

GNSを構成し、DHCPを使用してクラスタ・ノードにアドレスを割り当てる場合、各クラスタ・ノードのホスト名に割り当てられるIPアドレス(パブリックIPアドレス)が、ノードの仮想IP(VIP)アドレス、GNS VIPアドレスまたはSCAN VIPアドレスに割り当てられるIPアドレスより小さな数値になるようDHCPを構成します。

たとえば、ホストのIPアドレスのみにxxx.xxx.xxx.0からxxx.xxx.xxx.099の範囲のIPアドレスを使用し、他のすべてのIPアドレスの割当てには、xxx.xxx.xxx.100以上の値を使用する必要があります。

この問題は、Oracle Bug#9441288によって追跡されます。

5.2.3 Oracle ACFSセキュリティ・レルムの問題

オブジェクトをOracle ACFSセキュリティ・レルムに追加すると、コマンドが成功しますが、次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

acfsutil sec realm add: ACFS-10583: Internal API error : [Save DOM failed, 202].

回避策:

完全なファイル・システムを含むレルムにセキュリティ管理者を追加します。

この問題は、Oracle Bug#14586440によって追跡されます。

5.2.4 ショートカットの実行時の不正なパラメータ・エラー

Windows 2008 R1で、Oracle ACFSファイル・システム上の実行可能ファイルに解決するショートカットを実行し、ショートカット・プロパティの「管理者として実行」チェック・ボックスを選択すると、次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

The parameter is incorrect

回避策1:

管理者権限が必要ない場合は、「管理者として実行」チェック・ボックスを選択しないでください。必要に応じて、チェック・ボックスを選択し、プログラムを実行します。

回避策2:

Oracle ACFSファイル・システムをNTFSファイル・システムのフォルダにマウントします。

この問題は、Oracle Bug#14635955によって追跡されます。

5.2.5 データベースの削除時にデータベース・ファイルの削除に失敗する

削除操作の前にデータベースが開いている場合(その後、閉じた場合でも)、データベースを削除してもデータベース・ファイルが物理的に削除されないことがあります。この問題は、通常のデータベースまたはプラガブル・データベースで発生する場合があります。

SQL*Plusコマンドでエラーは報告されませんが、データベース・ファイルが物理的に削除されない場合があります。ファイルの削除失敗に関して、アラート・ログがエラーを報告する場合があります。

回避策:

関連するデータベース・ファイルを手動で削除します。

この問題は、Oracle Bug#15865933によって追跡されます。

5.2.6 追加のマウント・オプションのサポートの問題

SRVCTL modify filesystemおよびadd filesystemコマンドでは、引数-fsoptionsを使用して、すべてのプラットフォームのオプションのファイル・システム・マウント・オプションを指定できます。このオプションを使用して、Oracle ACFSおよびオペレーティング・システム固有のマウント・オプションを指定します。ただし、Windowsは追加のマウント・オプション(読取り専用など)をサポートしていないため、-fsoptionsは、基礎となるマウントでは無効です。

この問題は、Oracle Bug#14579939によって追跡されます。

5.2.7 Windows Server 2012でショートカットが構成されない

「スタート」画面では、すべてのショートカットがまとめて表示され、ショートカットは適切にグループ化されません。

この問題は、Oracle Bug#16023635によって追跡されます。

5.2.8 マルチテナント・コンテナ・データベースのORA-01017エラー

Microsoft Windowsプラットフォームのマルチテナント・コンテナ・データベースでは、エンタープライズ・ユーザー・セキュリティを介したユーザー認証はサポートされません。エンタープライズ・セキュリティ・ユーザーとしてプラガブル・データベースにログインしようとすると、次のエラー・メッセージが表示されて失敗します。

ORA-01017: Invalid username/password;logon denied.

回避策:

なし

この問題は、Oracle Bug#16385258によって追跡されます。

5.2.9 高負荷の状況でプロセスが失敗した後、Grid管理リポジトリ・データベースの再起動に失敗する

Grid管理リポジトリ・データベースを使用していて、高負荷のシステムでプロセスの失敗が発生する場合、データベースの再起動に失敗することがあります。

回避策:

次のコマンドを使用して、Grid管理リポジトリ・データベース・リスナーを再作成し、リポジトリ・データベースを起動します。

crsctl check res ora.MGMTLSNR
srvctl start mgmtdb

この問題は、Oracle Bug#16772567によって追跡されます。

5.2.10 Oracle Flex ASMの起動に失敗する

Gridホームを新しい場所に移動中に、Oracle Flex ASMサービスの起動に失敗する場合があります。

回避策:

コントロール・パネルを開き、前のGridホームから実行されている、Oracleの名前が付いたサービスをすべて削除します。

この問題は、Oracle Bug#16801852によって追跡されます。

5.2.11 Oracle Enterprise Manager Database ExpressのURLの問題

Oracle RACを作成すると、グリッド・リスナーにウォレット・ディレクトリへのアクセス権限がないため、Oracle Enterprise Manager ExpressのHTTPS URLが機能しない場合があります。HTTP URLは正しく機能します。

回避策:

次のコマンドを実行して、XDBウォレット・フォルダのすべてのウォレット・ファイルに対する権限を追加します。

cacls.exe xdb_wallet path /T /E /G ORA_GRID_LISTENERS:F

Oracle RACのインストール中にOracleホーム・ユーザーが設定されると、インストール・ユーザーはウォレット・ファイルのACLの更新権限が付与されない可能性があります。この場合、特定のOracleホーム・ユーザーでコマンドを実行します。

この問題は、Oracle Bug#16394272によって追跡されます。

5.2.12 オンライン・データベース再配置の問題

Oracle RAC One Nodeデータベースのオンライン再配置で次のエラーが表示される場合があります。

A fatal error has been detected by the Java Runtime Environment: 
EXCEPTION_ACCESS_VIOLATION (0xc0000005

The relocation completes regardless of the error.

回避策:

なし

この問題は、Oracle Bug#14680430によって追跡されます。

5.2.13 英語以外のロケールでASCII以外の文字をコマンドライン・ユーティリティに使用した場合のOracleホーム・ユーザー・パスワードの問題

コマンドライン・ユーティリティ(ORADIMLSNRCTL、または、英語以外のロケールでOracleホーム・ユーザー・パスワードを入力するOracleホーム・ユーザー・ツールのorahomeuserctl.batなど)を実行すると、パスワードに使用されるASCII以外の文字が、文字化けしたテキストとして入力される場合があります。画面に表示されるASCII以外のデータも、文字化けしたテキストとして表示される場合があります。この問題は、英語以外のロケールを使用しているコンピュータで、Oracle Enterprise Managerコード・ページがローカルのWindows ANSIコード・ページと異なる場合にのみ再現されます。

回避策:

次の手順を実行します。

  1. Windowsレジストリの次のキーの値を表示して、ローカル・コンピュータのシステムのWindows ANSIコード・ページを確認します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\NLS\CodePage\ACP
    
  2. コマンド・プロンプト(コンソール)のウィンドウを開き、chcpコマンドを実行します。

    chcp Windows_ANSI_code_page
    
  3. このコマンド・プロンプト・ウィンドウのフォントのプロパティをTrueTypeフォントに設定します。

    1. ウィンドウのタイトル・バーを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

    2. 「フォント」をクリックして、リストから「Lucida Console」を選択します。

    3. 「OK」をクリックします。

  4. 次に、同じコマンド・プロンプト・ウィンドウでユーティリティを実行します。

この問題は、Oracle Bug#16420596によって追跡されます。

5.2.14 標準クラスタ用のOracle Grid Infrastructureに関するOracle ASMインスタンス・ステータスの問題

Oracle Flex ASMストレージおよび共有GNSオプションを設定して標準クラスタ用のOracle Grid Infrastructureをインストールすると、Oracle ASMリソースのステータスがINTERMEDIATE状態と表示される場合があります。

回避策:

なし(Oracle ASMリソースの状態は自動的にONLINEに変わる場合があります。)

この問題は、Oracle Bug#17038111によって追跡されます。

5.2.15 Oracle RACでのOracleホームの権限の問題

Oracle RACのインストール中に、Windowsオペレーティング・システム・グループAuthenticated Usersの読取りおよび実行権限が、次の条件がすべてtrueな場合に、ORACLE_HOMEディレクトリから削除されることがあります。

  • 指定のOracleホームの場所がOracleベースの下である

  • Oracleホームがノード間で共有されているOracle ACFSマウント上にある

  • Oracleベースが共有されない場所であるローカル・ファイル・システム上にある

  • OracleベースおよびOracleホーム・ディレクトリ名に使用されている大/小文字がOracle Universal Installer画面と異なる

    次に例を示します。

    C:\app\base
    c:\app\base\product\dbhome_1
    

回避策:

Windowsオペレーティング・システム・グループAuthenticated UsersにOracleホーム・ディレクトリ(すべてのサブフォルダおよびファイルを含む)に対する読取りおよび実行権限を与えます。

この問題は、Oracle Bug#17041387によって追跡されます。

5.2.16 PRVF-7535 Windows 8でのエラー

Windows 8でのOracleデータベース・クライアント(32ビット)のインストール時に、次のエラーが表示されることがあります。

PRVF-07535: Proper architecture is not found on node "{0}" [Expected = "{1}" ; Found = "{2}"]

回避策:

エラーを無視してインストールを続行します。

この問題は、Oracle Bug#17015590によって追跡されます。

5.2.17 管理データベース再配置の問題

ターゲット・ノードにOracle ASMインスタンスがないと、管理データベースの初回の再配置が失敗します。

回避策:

2回目の管理データベース再配置は成功します。

この問題は、Oracle Bug#16987418によって追跡されます。

5.2.18 Oracleホーム・ユーザー・ドメインがOracle Database Extensions for .NETおよびOracle Database Gatewaysでの問題の原因になる

Oracleホーム・ユーザーがWindowsドメイン・ユーザーで、そのコンピュータのドメインとは異なるWindowsドメインに属している場合、実行中の.NETストアド・プロシージャが次のエラーで失敗します。

ORA-28575: unable to open RPC connection to external procedure agent
ORA-06512: at stringline string

Oracle Database Gatewayへのアクセスも、次のエラーで失敗します。

SQL> select * from dual@holink2;
select * from dual@holink2

ORA-28545: error diagnosed by Net8 when connecting to an agent
Unable to retrieve text of NETWORK/NCR message 6553

この問題は、Windowsの組込みアカウントまたはWindowsローカル・ユーザー・アカウントをOracleホーム・ユーザーとしている場合には発生しません。

回避策:

そのコンピュータのドメインと同じWindowsドメインに属するOracleホーム・ユーザーを使用するか、またはOracleサポートに問い合せてください。

この問題は、Oracle Bug#16221493によって追跡されます。

6 Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)に固有の情報

次の内容は、リリース12.1.0.2に固有の情報です。

6.1 リリース12.1.0.2のインストールの事前要件

インストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。

6.2 リリース12.1.0.2のインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

6.2.1 12.1.0.2へのアップグレード

12.1.0.1 Standard Editionから12.1.0.2 Standard Edition 2へアップグレードする前に、Windows DBバンドル・パッチ12.1.0.1.20以上をインストールします。

6.2.2 Oracle RACのインストール中にディスク領域が不十分とOracle Universal Installerによって間違ってレポートされる

任意のドライブ文字にマウントされたOracle ACFSで、Oracle RACのインストール時に次のエラーが発生することがあります。

[INS-32021] Insufficient disk space on this volume for the selected Oracle home.
[INS-30052] Check for free disk space across nodes failed.

回避策:

Oracleホームに選択した場所に3614MB以上の空きディスク領域がある場合は、Oracle ACFSドライブに最上位ディレクトリのORACLE_HOMEを作成し、このディレクトリをマウント・ポイントとして使用します。

この問題は、Oracle Bug#14255871および#14547206によって追跡されます。

6.2.3 データベースのアップグレード時のPLS-00923エラー

Windows Server 2008 R2以上で、Oracle Label SecurityまたはOracle Database VaultがインストールされているOracle Databaseリリース10.2をアップグレードすると、olspreupgrade.sqlスクリプトが失敗し、次のエラーが表示される場合があります。

Errors for FUNCTION GET_SPACE_REQUIRED:
0/0      PLS-00923: native compilation failed: C compilation or linking
           failed:cl : Command line error D8037 : cannot create temporary il
           file; clean temp directory of old il files
Warning: Function created with compilation errors.

回避策:

この問題は、Oracle Databaseリリース10.2で修正され、Oracle Bug#14304710によって追跡されます。10.2 Oracleホームに修正を適用してからolspreupgrade.sqlスクリプトを実行します。

6.2.4 削除ツールのエラー・メッセージ

削除ツールには、一部のレジストリ・エントリのクリーンアップが失敗したことが次のエラー・メッセージで表示されますが、多くの場合、レジストリ・キーが存在しません。

The specified path is invalid. 

回避策:

エラー・メッセージに示されるレジストリ・キーを手動で削除します(存在する場合)。

この問題は、Oracle Bug#16805631によって追跡されます。

6.2.5 削除ツールでinvDetails.propertiesファイルが削除されない

Oracle RACホームを削除する際、削除ツールはinvDetails.propertiesファイルの削除に失敗します。

回避策:

dbhome\inventoryディレクトリを手動で削除します。

この問題は、Oracle Bug#13940962によって追跡されます。

6.2.6 削除する際の一時フォルダの問題

Microsoft WindowsプラットフォームでOracle Database、Oracle Client、Oracle Grid Infrastructure、Oracle Gatewayまたはグローバル・サービス・マネージャ(GSD)を削除する際に、削除ツールは「temp」フォルダ内の「deinstall boot strap」フォルダを自動的には削除しません。

回避策:

「temp」フォルダ内の「deinstall boot strap」フォルダを手動で削除します。

この問題は、Oracle Bug#18250031によって追跡されます。

6.2.7 Oracle Grid Infrastructureの削除エラー

Oracleホームのクローニング後に構成されたスタンドアロン・サーバー・ホームのOracle Grid Infrastructureを削除する場合、削除が失敗して次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

Root script execution failed on one or more nodes

回避策:

削除する前に、Oracle_Restart_Home\crs\config\gridconfig.batファイル内のHA_CONFIG=falseHA_CONFIG=trueに変更します。

この問題は、Oracle Bug#18749481によって追跡されます。

6.2.8 Oracle Databaseを削除する際のオペレーティング・システム・グループの問題

Oracle Database 12c リリース1製品をインストールする場合、作成された次のオペレーティング・システム・グループがソフトウェアの削除時に自動的に削除されない場合があります。

ORA_ASMADMIN
ORA_ASMDBA
ORA_ASMOPER
ORA_CLIENT_LISTENERS
ORA_GRID_LISTENERS
ORA_INSTALL

回避策:

次のコマンドを使用して、Oracleホーム・リリース12c以降の削除後にシステム内で見つかったオペレーティング・システム・グループを手動で削除します。

net localgroup /DELETE group_name

この問題は、Oracle Bug#18972422によって追跡されます。

6.2.9 削除する際のレジストリ・キーの問題

単一インスタンスのOracle Database、Oracle Clientまたはグローバル・サービス・マネージャ(GSD)を削除しても、次のレジストリ・エントリが削除されません。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\DEINSTALL

回避策:

次のレジストリ・エントリを手動で削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\DEINSTALL

この問題は、Oracle Bug#19251849によって追跡されます。

6.2.10 データベースのアップグレード後にリスナー、SCANリスナーおよびSCAN VIPリソースの起動に失敗する

Oracle Grid InfrastructureまたはOracle RACをリリース10.2.0.4から11.2.0.4にアップグレードした後、ノードを再起動すると、リスナー、SCANリスナーおよびSCAN VIPリソースの起動に失敗します。

回避策:

Oracle ARPプロトコル・ドライバを手動でインストールし、次のコマンドを実行して、ノードの再起動時にoraarpドライバを自動的に起動します。

sc config oraarpdrv start= auto

この問題は、Oracle Bug#17084320によって追跡されます。

6.2.11 特定の言語でASCII以外の文字を使用する場合のOracleホーム・ユーザー・パスワードの問題

Oracle DatabaseをインストールするためにOracle Universal Installerを実行中に、Oracleホーム・ユーザーにASCII以外のパスワードを指定した場合、簡体字中国語、繁体字中国語、日本語および韓国語では、次のエラーでインストールが失敗することがあります。

INS-20802 Oracle net configuration assistant failed

回避策:

Oracleホーム・ユーザーにはASCIIのパスワードを指定してください。

この問題は、Oracle Bug#17073971によって追跡されます。

6.2.12 Oracle Databaseが起動に失敗する

Microsoft Windowsプラットフォームで、データベース・ホームのWindowsレジストリのORACLE_HOMEの値がデータベース・リソースとは異なる場合、Oracle Databaseが起動に失敗し、次のエラー・メッセージが表示されます。

LRM-00109: could not open parameter file 

このエラーは、対応するデータベース・リソース属性に指定されているSPFILEとは関係なく表示されます。

回避策:

Microsoft Windowsレジストリとデータベース・ホームでORACLE_HOMEに同じ値を設定します。

この問題は、Oracle Bug#19333533によって追跡されます。

6.2.13 Oracle Grid Infrastructureをインストールする際のPRVG-5150エラー・メッセージ

Oracle Grid Infrastructureリリース12cをインストールする際に、Oracle ASMデバイスのチェックにより、前提条件警告エラー・メッセージPRVG-5150が表示される場合があります。このエラー・メッセージは、Windowsプラットフォーム上に存在しないファイル/etc/multipath.confに対する読取りアクセスを示しています。

回避策:

エラー・メッセージは無視し、ファイル/etc/multipath.confに対する読取りアクセス・オプションは選択しないでください。

この問題は、Oracle Bug#18824041によって追跡されます。

6.2.14 Oracle Universal Installerの問題

IPv6ネットワーク環境でMicrosoft Windows Server 2012 R2にOracle Grid Infrastructureをインストールする場合、Oracle Universal Installerにより、ローカル・ノードのノード名が誤って表示されます。

回避策:

次のパブリック・ホスト名を指定して、Oracle Universal Installerを実行します:

setup.exe -debug  ORACLE_HOSTNAME=public_hostname

この問題は、Oracle Bug#18729203によって追跡されます。

6.2.15 Oracle ADVMボリュームとOracle ASMおよびWindows Fast FATファイルシステムとの非互換性

可用性の高いOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を使用して構成されているクラスタ・ノードでOracle ASM Dynamic Volume Manager (Oracle ADVM)ボリュームを使用する場合、Oracle ASMまたはOracle ADVMとWindows Fast FATファイルシステムの間でデッドロックが発生する可能性があります。デッドロックにより、acfsformat.exeacfsmount.exe、あるいはOracle ADVMボリュームをオープンしようとする他のツールまたはアプリケーションが一時停止される可能性があります。

回避策:

FATまたはFAT32ファイルシステムを使用している場合は、レガシーのOracle ASMを使用してWindowsクラスタ・ノードを構成します。

この問題は、Oracle Bug#19269068によって追跡されます。

6.2.16 DBCAを実行する際にCVUチェックが失敗する

Windowsプラットフォームで、Database Configuration Assistant (DBCA)を実行して前提条件クロック同期チェックを作成するときに、クラスタ・ノードで時間同期メカニズムとしてネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)がインストールされている場合、クラスタ検証ユーティリティ(CVU)が失敗する可能性があります。

回避策:

すべてのクラスタ・ノードでWindowsサービスNTPが実行されていることを確認します。このエラーは無視し、DBCAの実行を続行します。

この問題は、Oracle Bug#19463695によって追跡されます。

6.2.17 DBCAでデータベースの削除オプションが無効化されている

Oracle Grid Infrastructureをリリース11.2.0.3からリリース12.1.0.2にアップグレードする場合、データベースの削除オプションが誤って無効化されているため、Database Configuration Assistant (DBCA)で11.2.0.3データベースの削除に失敗します。

回避策:

My Oracle Supportに用意されているパッチ14613223をダウンロードしてインストールします。

この問題は、Oracle Bug#19537493によって追跡されます。

6.2.18 Oracle Database Gatewayをインストールする際のJREの問題

Oracle Database Gatewayをインストールする場合、新しくインストールされたOracleホームでJREを使用する別のJavaプロセスとしてOracle Net Configuration Assistant (NETCA)が起動します。このJREには、JAWSに必要なアクセシビリティ・ライブラリおよびファイルがありません。

回避策:

次の手順を実行します。

  1. Oracle Database Gatewayインストールによって起動されるNETCAインスタンスを取り消します。

  2. インストールされているOracleホームに次のファイルをコピーします。

    %ORACLE_HOME%\jdk\jre\bin\JavaAccessBridge-64.dll
    %ORACLE_HOME%\jdk\jre\bin\JAWTAccessBridge-64.dll
    %ORACLE_HOME%\jdk\jre\bin\WindowsAccessBridge-64.dll
    %ORACLE_HOME%\jdk\jre\lib\accessibility.properties
    %ORACLE_HOME%\jdk\jre\lib\ext\access-bridge-64.jar
    %ORACLE_HOME%\jdk\jre\lib\ext\jaccess.jar
    
  3. NETCAを再起動します。

この問題は、Oracle Bug#19071592によって追跡されます。

6.2.19 GIのアップグレード後にProxy_ADVMの起動が失敗する

Oracle Flex ASMを使用してOracle Grid Infrastructureをリリース12.1.0.1からリリース12.1.0.2にアップグレードする場合、proxy_advmを新しいホームにアップグレードできないため、proxy_advmおよび関連するOracle ADVMおよびOracle ACFSリソースが起動に失敗します。

回避策:

ローリング方式で次の手順を実行します。

  1. Oracle GIをアップグレードする前に、次のコマンドを実行してOracle ASMを変更します。

    srvctl modify asm -count all
    
  2. アップグレードが完了したら、次のコマンドを使用して、1つのノードでapx serviceを停止して削除します。

    sc stop/delete apx service name
    
  3. ノードを再起動します。

  4. 次のノードに進み、手順2および3を繰り返します。

この問題は、Oracle Bug#19362833によって追跡されます。

6.2.20 Oracle ASMでのデータベースのエラー

Oracle Grid Infrastructureホームをリリース12.1.0.2にアップグレードした後、Oracle ASM記憶域でリリース12.1.0.2のOracle Databaseホームからデータベースを作成すると、次のデータベース・エラーが発生する可能性があります。

ORA-00200: control file could not be created
ORA-00202: control file: '...'
ORA-17502: ksfdcre:4 Failed to create file +...

または

ORA-01501: CREATE DATABASE failed
ORA-00200: control file could not be created
ORA-00202: control file: '...'
ORA-17502: ksfdcre:3 Failed to create file +...
ORA-15001: diskgroup "..." does not exist or is not mounted
ORA-15040: diskgroup is incomplete

また、Recovery Managerも失敗して次のエラーが表示される可能性があります。

RMAN-03002: failure of restore command at ...
ORA-01119: error in creating database file +¿
ORA-17502: ksfdcre:4 Failed to create file +...
ORA-15001: diskgroup "..." does not exist or is not mounted
ORA-15040: diskgroup is incomplete
RMAN-06956: create datafile failed; retry after removing +¿ from OS

回避策:

Oracle ASMをデータ記憶域として使用するソフトウェア・ホームからデータベースを作成する場合、リリース12.1.0.1のソフトウェア・ホームでBug#19168335の修正を適用します。Oracle GIをリリース12.1.0.2にアップグレードする前に、リリース12.1.0.1のすべてのデータベース・ホームにこの修正が適用されていることを確認します。

新しいデータベースがOracle ACFSまたは他のデータ宛先記憶域で作成される場合、この修正は必要ありません。

この問題は、Oracle Bug#19168335によって追跡されます。

6.2.21 Oracle Grid Infrastructureをアップグレードする際のOUIエラー

Oracle Grid Infrastructureをリリース11.1.0.7から11.2.0.3にアップグレードしてからリリース12.1.0.2にアップグレードすると、Oracle Universal Installerで次のエラーが表示される場合があります。

Execution of GI Upgrade script is successful on nodes
Configure Grid Infrastructure on nodes of Batch 1 failed
Overall status of execution of root/configuration scripts : failed

回避策:

gridconfig.batを実行してバッチ内のノードでOracle Grid Infrastructureを構成していることを確認します。ログ・ファイルが正常に完了せずメッセージCLSRSC-325が表示されない場合、そのノードでgridconfig.batを手動で再実行します。

この問題は、Oracle Bug#18731658によって追跡されます。

6.2.22 SCANリスナーおよびOracle ASMの正しくないステータス

Oracle Enterprise Manager Cloud Controlをグリッド・ネーミング・サービス(GNS)構成環境にインストールしているときに、Oracle Management Server (OMS)がSCANリスナーおよびOracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)に対し正しくないステータスを表示することがあります。

回避策:

次の手順を実行します。

  1. 正しくないステータスを示すターゲットを選択します。ターゲットのドロップダウン・リストから、「ターゲット設定」「モニタリング構成」の順に選択します。

  2. ターゲットの「マシン名」プロパティに対し正しいVIP名とドメインを入力してインストールを進めます。

この問題は、Oracle Bug#19466637によって追跡されます。

6.2.23 Oracle DatabaseまたはOracle Clientをインストールする際のINS-30131エラー

12c リリース1 (12.1)の単一インスタンスのOracle DatabaseまたはOracle Clientを、Microsoft Windows 7、Microsoft Windows 8およびMicrosoft Windows 10へインストールする場合、管理共有が有効化されていないと、インストールは失敗し、INS-30131エラーが発生します。

回避策:

net shareコマンドを実行して、管理共有が有効かどうか確認します。それらが無効化されている場合、Microsoft Windowsのドキュメントで説明する手順に従って、有効にします。または、次のオプションを指定して、クライアントまたはサーバー・インストールを実行します。

  • クライアント・インストールの場合:

    -ignorePrereq

    -J"-Doracle.install.client.validate.clientSupportedOSCheck=false"

  • サーバー・インストールの場合:

    -ignorePrereq -J"-Doracle.install.db.validate.supportedOSCheck=false"

この問題は、Oracle Bug#21452473によって追跡されます。

6.3 リリース12.1.0.2のその他の既知の問題

次の項には、Oracle Database 12cおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

6.3.1 データベース・ホームおよびラージ・オブジェクト・ファイルに対するOracle ACFSの使用

OracleホームがOracle ACFSに存在する場合、インストールの場所は、DRIVE_LETTER:\ディレクトリ形式にする必要があり、Oracle ACFSは新しいドライブにマウントする必要があります。

この問題は、Oracle Bug#9527303によって追跡されます。

Oracle ACFS上でOracle Databaseホームをインストールまたはアップグレードすると、Oracle Database Configuration AssistantおよびOracle Database Upgrade Assistantは、ラージ・オブジェクトを保持するスキーマ(Databaseサンプル・スキーマなど)のインスタンス化に失敗します。

回避策:

OracleホームがOracle ACFSにある場合は、SQL*Plusを使用してLOBファイルを管理します。

この問題は、Oracle Bug#13702902によって追跡されます。

6.3.2 Microsoft Windows Server 2012でショートカットが構成されない

「スタート」画面では、すべてのショートカットがまとめて表示され、ショートカットは適切にグループ化されません。

この問題は、Oracle Bug#16023635によって追跡されます。

6.3.3 ダウングレードする際にACFSドライバのロードが失敗する

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)からOracle Database 11gリリース2 (11.2)にダウングレードする場合、acfsrootのインストールは、ダウングレード後に各ノードでスタックを起動する前に手動で実行する必要があります。それ以外の場合、ACFSドライバのロードは失敗します。

回避策1:

acfsrootのインストールを手動で実行するには、ORACLE_HOMEをリリース11.2のOracle Grid Infrastructureホーム・パスに設定してから、%ORACLE_HOME%\bin\acfsroot.batのインストールを実行します。

回避策2:

次のコマンドを実行します。

crsctl disable crs
reboot
set ORACLE_HOME=old Grid Home
old Grid Home\acfsroot install
crsctl enable crs
crsctl start crs

この問題は、Oracle Bug#19076502によって追跡されます。

6.3.4 英語以外のロケールでASCII以外の文字をコマンドライン・ユーティリティに使用した場合のOracleホーム・ユーザー・パスワードの問題

コマンドライン・ユーティリティ(ORADIMLSNRCTL、または、英語以外のロケールでOracleホーム・ユーザー・パスワードを入力するOracleホーム・ユーザー・ツールのorahomeuserctl.batなど)を実行すると、パスワードに使用されるASCII以外の文字が、文字化けしたテキストとして入力される場合があります。画面に表示されるASCII以外のデータも、文字化けしたテキストとして表示される場合があります。この問題は、英語以外のロケールを使用しているコンピュータで、Oracle Enterprise Managerコード・ページがローカルのMicrosoft Windows ANSIコード・ページと異なる場合にのみ再現されます。

回避策:

次の手順を実行します。

  1. Microsoft Windowsレジストリの次のキーの値を表示して、ローカル・コンピュータのシステムのMicrosoft Windows ANSIコード・ページを確認します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\NLS\CodePage\ACP
    
  2. コマンド・プロンプト(コンソール)のウィンドウを開き、chcpコマンドを実行します。

    chcp Windows_ANSI_code_page
    
  3. このコマンド・プロンプト・ウィンドウのフォントのプロパティをTrueTypeフォントに設定します。

    1. ウィンドウのタイトル・バーを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

    2. 「フォント」をクリックして、リストから「Lucida Console」を選択します。

    3. 「OK」をクリックします。

  4. 次に、同じコマンド・プロンプト・ウィンドウでユーティリティを実行します。

この問題は、Oracle Bug#16420596によって追跡されます。

6.3.5 Oracle Enterprise Manager Database ExpressのURLの問題

Oracle RACを作成すると、グリッド・リスナーにウォレット・ディレクトリへのアクセス権限がないため、Oracle Enterprise Manager ExpressのHTTPS URLが機能しない場合があります。HTTP URLは正しく機能します。

回避策:

次のコマンドを実行して、XDBウォレット・フォルダのすべてのウォレット・ファイルに対する権限を追加します。

cacls.exe xdb_wallet path /T /E /G ORA_GRID_LISTENERS:F

Oracle RACのインストール中にOracleホーム・ユーザーが設定されると、インストール・ユーザーはウォレット・ファイルのACLの更新権限が付与されない可能性があります。この場合、特定のOracleホーム・ユーザーでコマンドを実行します。

この問題は、Oracle Bug#16394272によって追跡されます。

6.3.6 ASCII以外の文字をOracleホーム・ユーザーのパスワードで使用する際のOracle VSSライター・サービスの問題

英語以外のロケール・システムでOracle Volume Shadow Copy Service (VSS)ライターが作成されるときに、Oracleホーム・ユーザーのパスワードにASCII以外の文字が使用されている場合、ライター・サービスが起動に失敗します。

回避策:

サービス・コンソールまたはOracleホーム・ユーザーのツールorahomeuserctl.batを使用して、Oracle VSSライター・サービスのログオン・アカウントに対して正しいパスワードを設定します。

この問題は、Oracle Bug#19530427によって追跡されます。

6.3.7 PDBを切断する際のORA-65026エラー

プラガブル・データベース(PDB)を切断するときに、デフォルトのDatabase Configuration Assistant (DBCA)テンプレート・ディレクトリassistants/dbca/templatesORACLE_BASEの下に存在しない場合、PDBの切断が失敗してORA-65026エラーが表示されます。

回避策:

PDBを切断する前に、デフォルトのDBCAテンプレート・ディレクトリassistants/dbca/templatesORACLE_BASEの下に作成します。

この問題は、Oracle Bug#19457087によって追跡されます。

6.3.8 Oracle Enterprise Manager ExpressでPDBを差し込む際のエラー

Microsoft Windowsプラットフォームでプラガブル・データベース(PDB)を差し込むときに、PDBの名前を指定しない場合、エラーが発生する可能性があります。

回避策:

PDBの名前を指定してから、PDBの差込みに進みます。

この問題は、Oracle Bug#19521689によって追跡されます。

6.3.9 Oracle RACでノードを追加する際の問題

Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイルシステム(Oracle ACFS)でOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)ホームにノードを追加する場合、次のエラー・メッセージが表示される可能性があります。

setAclsForUserException_desc

回避策:

エラーを無視し、ノードを正常に追加するプロセスを続行します。

この問題は、Oracle Bug#19512151によって追跡されます。

6.3.10 VS2013でPro*Cがサポートされていない

Windowsプラットフォームでは、Pro*CはVisual Studio 2013 (VS2013)でサポートされません。

この問題は、Oracle Bug#19446251によって追跡されます。

6.3.11 2番目のノードでのPDBエラー

PDBをクローニングする記憶域のSNAPSHOT COPY句を使用して、最初のノードでプラガブル・データベース(PDB)を作成した後に2番目のノードでこれをオープンしようとすると、次のエラーが発生する場合があります。

ORA-00704: bootstrap process failure
ORA-01157: cannot identify/lock data file 48 - see DBWR trace file
ORA-01110: data file 48

回避策:

最初のノードで作成されたPDBをクローズしてから、最初または2番目のノードでこれをオープンします。

この問題は、Oracle Bug#19446095によって追跡されます。

6.3.12 2ノード・クラスタの1つのノードでPrivate NIC (プライベートNIC)が失敗した後、データベースの起動に失敗する

2ノード・クラスタで、ノードBが削除された後、ノードAでOracle Grid Infrastructure管理リポジトリ・データベースが実行している、ノードのプライベートNICで障害が発生した場合、プライベート・ネットワークがノードAで再確立されると、ノードBはクラスタに参加するものの、ノードBのデータベース・インスタンスは開始できません。

回避策:

次の手順を実行します。

  1. 両方のノードでcrsスタックを停止してから、両方のノードでcrsスタックを開始します。

  2. プライベート・ネットワーク・エラーが発生したノード(ノードA)でデータベース・インスタンスを停止してから、両方のノードでデータベースを起動します。今度はノードAでデータベース・インスタンスの起動に失敗します。もう一方のノードBでインスタンスを起動後、ノードAでインスタンスを起動できるようになります。

この問題は、Oracle Bug#19642240によって追跡されます。

6.3.13 パスワード・ファイルの認証エラー

Microsoft Windowsプラットフォームで、データベース・システムが、アクセスできない認証に基づくパスワード・ファイルを使用して構成されている場合、クローズしたプラガブル・データベース(PDB)に管理ユーザーとしてログインしようとすると、次のエラーが発生することがあります。

ORA-600 [14005]

回避策:

次の手順を実行して、パスワード・ファイルを構成します。

  1. パスワード・ユーティリティを使用してパスワード・ファイルを作成します。

    C:\> orapwd FILE=PWDsid.ora ENTRIES=max_users
    
    • FILEは、パスワード・ファイル名を指定します。

    • SIDは、データベース・インスタンスを示します。

    • ENTRIESは、パスワード・ファイルのエントリの最大数を設定します。

  2. 初期化パラメータ・ファイルREMOTE_LOGIN_PASSWORDFILEexclusivesharedまたはnoneに設定します。

  3. SQL*Plusを起動します。

    C:\> sqlplus /NOLOG
    
  4. SYSDBAとして接続します。

    SQL> CONNECT / AS SYSDBA
    

    Oracle ASMインスタンスの場合、AS SYSASMに接続します。

    SQL> CONNECT / AS SYSASM
    
  5. Oracle Databaseを起動します。

    SQL> STARTUP
    
  6. 各ユーザーに適切な権限を付与します。たとえば、データベース管理を実行する必要のあるユーザーには、SYSDBA権限が付与されます。

    SQL> GRANT SYSDBA TO db_administrator;
    

    Oracle ASMインスタンスの場合:

    SQL> GRANT SYSASM TO SYS;
    

    構成が正しいことをテストするには、SQLNET.ORAのパラメータAUTHENTICATION_SERVICESを一時的にnoneに設定して、NTS認証を無効にします。テストの完了後、AUTHENTICATION_SERVICESNTSに変更できます。

この問題は、Oracle Bug#19076343によって追跡されます。

7 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートをご契約のお客様には、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoか、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。


Oracle Databaseリリース・ノート, 12cリリース1 (12.1) for Microsoft Windows

B72975-11

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ここに記載された情報は予告なしに変更される場合があります。また、誤りが無いことの保証はいたしかねます。誤りを見つけた場合は、オラクル社までご連絡ください。

このソフトウェアまたは関連ドキュメントを、米国政府機関もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアまたは関連ドキュメントをライセンスされた者に提供する場合は、次の通知が適用されます。

U.S. GOVERNMENT END USERS: Oracle programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, delivered to U.S. Government end users are "commercial computer software" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations.As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, shall be subject to license terms and license restrictions applicable to the programs.No other rights are granted to the U.S. Government.

このソフトウェアもしくはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアもしくはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。

OracleおよびJavaはOracle Corporationおよびその関連企業の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

Intel、Intel Xeonは、Intel Corporationの商標または登録商標です。すべてのSPARCの商標はライセンスをもとに使用し、SPARC International, Inc.の商標または登録商標です。AMD、Opteron、AMDロゴ、AMD Opteronロゴは、Advanced Micro Devices, Inc.の商標または登録商標です。UNIXは、The Open Groupの登録商標です。

このソフトウェアまたはハードウェア、そしてドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。適用されるお客様とOracle Corporationとの間の契約に別段の定めがある場合を除いて、Oracle Corporationおよびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。適用されるお客様とOracle Corporationとの間の契約に定めがある場合を除いて、Oracle Corporationおよびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても一切の責任を負いかねます。