DBA_*ビューごとにCDB_*ビューが定義されます。マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)のルートで、CDB_*ビューを使用して、ルートおよびプラガブル・データベース(PDB)に含まれている表、表領域、ユーザー、権限、パラメータなどに関する情報を取得できます。
CDB_*ビューは、コンテナ・データ・オブジェクトです。ルートに接続したユーザーがCDB_*ビューを問い合せる場合、問合せ結果はそのビューに対するユーザーのCONTAINER_DATA
属性によって異なります。ユーザーのCONTAINER_DATA
属性を設定および変更するには、SQL文のALTER USER
のCONTAINER_DATA
句を使用します。
基礎となるDBA_*ビューの所有者に関係なく、CDB_*ビューの所有者はSYS
です。
デフォルトでは、ルートに接続したユーザーにはルートに関連するデータのみが表示されます。
関連項目:
コンテナ・データ・オブジェクトの詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。
SQL文のALTER USER
のCONTAINER_DATA
句の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。
PDBでは、CDB_*ビューに、対応するDBA_*ビューを介して表示可能なオブジェクトのみが表示されます。
特定のDBA_*ビューで見つかったすべての列に加えて、対応するCDB_*ビューにはCON_ID
列も含まれ、これにより、特定のCDB_*行が表しているデータがどのコンテナのものであるかが識別されます。CDB以外のコンテナにある場合、CON_ID
列の値は0
になります。
これらのビューによって、問合せの発行時に開いているすべてのPDBからデータが返されます(ただし、RESTRICTEDモードで開いているPDBは除く)。Oracle RAC環境では、これらのビューで返されるデータはセッションの接続先であるインスタンスによって異なる場合があります。