V$UNDOSTAT
は、統計データのヒストグラムを示して、システムがどれだけ効果的に動作しているかを示します。使用可能な統計情報には、UNDO領域の消費量、トランザクションの同時実行性およびインスタンスで実行された問合せの長さなどがあります。このビューを使用すると、現行のワークロードに必要なUNDO領域の量を見積もることができます。Oracleは、このビューを使用して、システム内のUNDO使用率をチューニングします。システムが手動UNDO管理モードになっている場合、このビューはNULL値を戻します。
このビューの各行では、10分間隔でインスタンス内で統計が収集されます。各行は、BEGIN_TIME
列の値の降順で表示されます。各行は(BEGIN_TIME
、END_TIME
)でマークされた時間間隔に属します。各列は、その時間間隔中に特定の統計に関して収集されたデータを表します。ビューの最初の行は、現行の(部分的な)時間間隔に関する統計を示します。このビューには、4日サイクルによる合計576行が含まれます。
列 | データ型 | 説明 |
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時間間隔の開始点を示す |
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時間間隔の終了点を示す |
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該当する期間の最後にアクティブであったUNDO表領域を示す。このアクティブUNDO表領域の表領域IDは、この列に戻される。期間中に、複数のUNDO表領域がアクティブであった場合、その中で最後にアクティブであったアクティブUNDO表領域がレポートされる。 |
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コンシューム済UNDOブロックの合計数を示す。この列を使用してUNDOブロックの使用率を取得し、システム上のワークロード処理に必要なUNDO表領域のサイズを見積もることができる。 |
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期間中に実行されたトランザクションの合計数を示す |
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期間中、インスタンスで実行された最も長い問合せの長さ(秒)を示す。この統計情報を使用して、 |
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期間中、実行時間が最も長いSQL文のSQL識別子 |
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期間中に同時実行されたトランザクションの最大数を示す。 |
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別のトランザクションから期限切れ前のエクステントを移動して、UNDO領域を取得するための試行数 |
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別のトランザクションで使用できるように、特定のUNDOセグメントから削除された期限切れ前のブロックの数 |
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トランザクションで再利用された期限切れ前のUNDOブロックの数 |
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別のUNDOセグメントから期限切れのUNDOブロックを移動するための試行数 |
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別のUNDOセグメントから移動された期限切れのUNDOブロックの数 |
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同じUNDOセグメントで再利用された期限切れのUNDOブロックの数 |
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エラー |
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UNDO表領域で領域が要求され、空き領域がなかった(UNDO表領域のすべての領域がアクティブ・トランザクションによって使用されていた)回数を識別する。つまり、UNDO表領域のすべての領域がアクティブなトランザクションによって使用されていた。対処措置は、UNDO表領域の領域を増やすことである。 |
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期間中、サンプリングが行われた時点におけるインスタンスのUNDO表領域のアクティブ・エクステント内のブロック合計数 |
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期間中、サンプリングが行われた時点におけるインスタンスのUNDO表領域の期限内のエクステント内のブロック合計数 |
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期間中、サンプリングが行われた時点におけるインスタンスのUNDO表領域の期限切れのエクステント内のブロック合計数 |
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コミットされた時刻からUNDOが再利用されない期間(秒)。任意の時点で、過去の特定の時刻にコミットされたデータが再利用可能かどうかを判断するために、 |
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データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。
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関連項目: