プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Databaseリファレンス
12c リリース1 (12.1)
B71292-14
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

8.111 V$PGASTAT

V$PGASTATは、PGAメモリー使用統計と、使用可能になっている場合(つまり、PGA_AGGREGATE_TARGETが設定されている場合)の自動PGAメモリー・マネージャに関する統計を示します。V$PGASTATでの累積値は、インスタンスの起動以降に蓄積されます。

データ型 説明

NAME

VARCHAR2(64)

統計名(表8-4を参照)

VALUE

NUMBER

統計値

UNIT

VARCHAR2(12)

値の単位:

  • bytes

  • microseconds

  • percent

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID

表8-4 V$PGASTAT統計情報

統計名 説明

aggregate PGA auto target

自動モードで実行中の作業領域に使用できるPGAメモリーの量。この量は、PGA_AGGREGATE_TARGET初期化パラメータの値と現行の作業領域のワークロードから動的に導出され、Oracle Databaseにより継続的に調整される。

この値がPGA_AGGREGATE_TARGETの値より小さいと、システムの他のコンポーネント(PL/SQLまたはJavaメモリーなど)により大量のPGAメモリーが使用され、作業領域用にはわずかしか残らない。データベース管理者は、自動モードで実行中の作業領域用に十分なPGAメモリーが残っていることを確認する必要がある。

aggregate PGA target parameter

PGA_AGGREGATE_TARGET初期化パラメータの現在の値。このパラメータが設定されていない場合、値は0になり、PGAメモリーの自動管理は使用禁止になる。

bytes processed

メモリー集中型のSQL演算子により処理された、インスタンスの起動以後の累積バイト数。

cache hit percentage

PGAメモリー・コンポーネントのパフォーマンスを反映させるためにOracle Databaseにより計算された、インスタンスの起動以後の累積測定値。値100%は、インスタンス起動後にシステムで実行されたすべての作業領域で、最適な量のPGAメモリーが使用されたことを意味します。

作業領域を最適モードで実行できない場合は、入力データに対して1回以上の追加受渡しが実行される。これにより、入力データのサイズと追加実行された受渡し数に比例して、キャッシュ・ヒット率が低下する。

extra bytes read/written

入力データの追加受渡し中に処理された、インスタンスの起動以後の累積バイト数。作業領域を最適モードで実行できない場合は、これらの追加受渡しが1回以上実行される。

global memory bound

自動モードで実行される作業領域の最大サイズ。この値は、作業領域のワークロードの現在の状態が反映されるように、Oracle Databaseにより継続的に調整される。通常は、システム内のアクティブな作業領域の数が増えると、グローバル・メモリー・バウンドが縮小します。

global boundの値が1MBを下回る場合は、PGA_AGGREGATE_TARGETの値を増やす必要がある。

max processes count

インスタンスの起動以後の常にアクティブなプロセスの最大数。

maximum PGA allocated

インスタンスの起動以後の、同時に割り当てられているPGAメモリーの最大バイト数。

maximum PGA used for auto workareas

自動メモリー管理モードで実行中の作業領域により同時にコンシュームされたPGAメモリーの、インスタンスの起動以後の最大量。

maximum PGA used for manual workareas

手動メモリー管理モードで実行中の作業領域により同時にコンシュームされたPGAメモリーの、インスタンスの起動以後の最大量。

over allocation count

インスタンス起動以後の累積値。PGA_AGGREGATE_TARGETの値が小さすぎると、PGAメモリーの過剰割当てが発生することがある。この状況が発生すると、Oracle DatabaseはPGA_AGGREGATE_TARGETの値を処理できなくなるため、PGAメモリーの追加割当てが必要になる。

過剰割当てが発生した場合は、V$PGA_TARGET_ADVICEビューに示される情報を使用してPGA_AGGREGATE_TARGETの値を増やす。

PGA memory freed back to OS

解放されてオペレーティング・システムに戻されたPGAメモリーの、インスタンスの起動以後の累積バイト数。

process count

最後の3秒以内にアクティブだったプロセス数。

recompute count (total)

バインドされているインスタンス(アクティブな各作業領域の最大サイズに対する上限)がインスタンスの起動以後に再計算された回数。通常、バインドされているインスタンスはバックグラウンドで3秒ごとに再計算されるが、作業領域数が短時間で急激に変化する場合にはフォアグラウンド・プロセスによって再計算されることがある。

total freeable PGA memory

解放されてオペレーティング・システムに戻される可能性のある、すべてのプロセスのPGAメモリーのバイト数。

total PGA allocated

インスタンスにより割り当てられた現行のPGAメモリーの量。この値は、PGA_AGGREGATE_TARGET初期化パラメータの値を下回るように保たれる。ただし、作業領域のワークロードが急増する場合や、PGA_AGGREGATE_TARGETが小さい値に設定されている場合は、わずかかつ短時間であれば、割当済PGAが初期化パラメータの値を超えることが許される。

total PGA inuse

現在、作業領域でコンシュームされているPGAメモリーの量。この値を使用して、PGAメモリーの他のコンシューマ(PL/SQLやJavaなど)によりコンシュームされているメモリーの量を判断できる。

total PGA used for auto workareas

現在、自動メモリー管理モードで実行中の作業領域によりコンシュームされているPGAメモリーの量。この値を使用して、PGAメモリーの他のコンシューマ(PL/SQLやJavaなど)によりコンシュームされているメモリーの量を判断できる。

total PGA used for manual workareas

現在、手動メモリー管理モードで実行中の作業領域によりコンシュームされているPGAメモリーの量。この値を使用して、PGAメモリーの他のコンシューマ(PL/SQLやJavaなど)によりコンシュームされているメモリーの量を判断できる。

関連項目:

PGA_AGGREGATE_TARGET