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Oracle® Databaseリファレンス
12c リリース1 (12.1)
B71292-14
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1.89 DST_UPGRADE_INSERT_CONV

プロパティ 説明

パラメータ・タイプ

ブール

デフォルト値

true

変更可能

ALTER SESSIONALTER SYSTEM

PDBで変更可能

はい

値の範囲

true | false

基本

いいえ

DST_UPGRADE_INSERT_CONVには、TIMESTAMP WITH TIME ZONEデータに夏時間のパッチを適用するアップグレード・ウィンドウ中にアップグレードされなかった表のTIMESTAMP WITH TIME ZONE(TSTZ)列上に内部演算子を割り当てるかどうかを指定します。

  • true

    アップグレードされなかった表のTSTZ列上に内部演算子を割り当てます。これはデフォルトです。

  • false

    アップグレードされなかった表のTSTZ列上に内部演算子を割り当てません。

夏時間のパッチを適用する処理のアップグレード・ウィンドウ中にDST_UPGRADE_INSERT_CONVをtrueに設定すると、次のような処理が行われます。

  • アップグレードされなかったTSTZデータを含む表を問い合せるSELECTは、TSTZ列上で内部演算子を使用し、新しいタイムゾーン変換ルールを使用してデータが記録されたかのようにTSTZデータを表示します。

  • アップグレードされなかったTSTZデータを含む表に対するDMLは、同じ表に含まれる既存のTSTZデータとの整合性を取るために、TSTZ列上で内部演算子を使用し、古いタイムゾーン変換ルールを使用してTSTZデータが記録されるようにします。

注意:

夏時間のパッチを適用する処理のアップグレード・ウィンドウ中は、このパラメータをtrueに設定しておくことを強くお薦めします。内部演算子が割り当てられている場合は常にTSTZ列の索引が使用禁止になるため、このパラメータを使用するとパフォーマンスへの影響が軽減されます。パラメータをfalseに設定した場合は、索引が使用されるため、DSTアップグレード・ウィンドウ中のTSTZデータに対する問合せのパフォーマンスに影響することがあります。まだアップグレードが終了していないTSTZデータを含む表に対するDMLが発生する場合は、アップグレード・ウィンドウ中にこのパラメータをオフにすると、ディスク上のデータが破損することがあります。

関連項目:

このパラメータの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。