この付録では、Oracleエンキューを示します。エンキューは、データベース・リソースへのアクセスをシリアライズする共有メモリーの構造(ロック)です。エンキューは、セッションまたはトランザクションと対応付けることが可能です。エンキュー名は、DBA_LOCK
およびDBA_LOCK_INTERNAL
データ・ディクショナリ・ビューのLOCK_TYPE
列に表示されます。
リソースによってオブジェクトが一意に識別されます。このオブジェクトは、1つのインスタンス内(ローカル・リソース)またはインスタンス間(グローバル・リソース)で様々なセッションによってロックできます。各セッションがリソースをロックしようとする場合、そのリソースのエンキューを取得します。
注意:
エンキューおよびその定義は、リリースごとに変更されることがあります。
次に、Oracleエンキューを示します。
BL、バッファ・キャッシュ管理
BR、バックアップおよびリストア
CF、制御ファイル・トランザクション
CI、インスタンス間コール起動
CU、バインド・エンキュー
DF、データ・ファイル
DL、ダイレクト・ローダー索引作成
DM、データベース・マウント
DR、分散リカバリ・プロセス
DW、SecureFiles
DX、分散トランザクション
FP、ファイル・オブジェクト
FS、ファイル・セット
HW、最高水位標ロック
IN、インスタンス番号
IR、インスタンス・リカバリ
IS、インスタンス状態
IV、ライブラリ・キャッシュ無効化
JI、AJVスナップショット・リフレッシュ中に使用されるエンキュー
JQ、ジョブ・キュー
KK、REDOログ・キック
KP、Oracle Data Pumpの起動プロセスと停止プロセスでの競合
KO、複数のオブジェクトのチェックポイント
L[A-P]、ライブラリ・キャッシュ・ロック
LS、ログ開始またはログ・スイッチ
MM、マウント定義
MR、メディア・リカバリ
N[A-Z]、ライブラリ・キャッシュ確保
PE、ALTER SYSTEM SET PARAMETER = VALUE
PF、パスワード・ファイル
PI、パラレル・スレーブ
PR、プロセス起動
PS、パラレル・スレーブ同期化
Q[A-Z]、行キャッシュ
RO、オブジェクト再利用
RT、REDOスレッド
RW、行待機
SC、システム変更番号
SM、SMON
SN、順序番号
SQ、順序番号エンキュー
SR、同期化レプリケーション
SS、ソート・セグメント
ST、領域管理トランザクション
SV、順序番号値
TA、トランザクション・リカバリ
TC、スレッド・チェックポイント
TE、表拡張
TM、DMLエンキュー
TO、一時表オブジェクト・エンキュー
TS、一時セグメント(表領域を含む)
TT、一時表
TX、トランザクション
UL、ユーザー定義ロック
UN、ユーザー名
US、ロールバック・セグメント、シリアライズ
WL、書込み中REDOログ
XA、インスタンス属性ロック
XI、インスタンス登録ロック
ZA、監査表を移動するときの排他ロック