プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Databaseリリース・ノート
12c リリース1 (12.1) for Oracle Solaris
B71315-07
 

 

Oracle® Database

リリース・ノート

12cリリース1 (12.1.0.1) for Oracle Solaris

B71315-07(原本部品番号:E51863-10)

2016年8月

このリリース・ノートには、今回のリリースのプラットフォーム固有または製品固有のマニュアルに記載されていない情報が含まれています。このドキュメントは、『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』の補足です。

このドキュメントは、リリース後に更新される場合があります。次のURLで、このドキュメントに更新があるかどうかをチェックし、その他のOracleドキュメントを参照することができます。

http://docs.oracle.com/en/database/database.html

このリリース・ノートは、次の項目で構成されています。

1 動作要件

Oracle Database 12cの最新の動作要件は、次に示すMy Oracle Supportを参照してください。

https://support.oracle.com

2 最新のアップグレード情報

アップグレード前後の処理、互換性、相互運用性に関する最新の更新とベスト・プラクティスについては、次のMy Oracle SupportのNote 1462240.1を参照してください。「Upgrade Companion」ページにリンクしています。

https://support.oracle.com

3 製品サポート

Oracle Database 12cでサポートされている製品または機能のリストは、次のとおりです。

データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュのサポート

データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュはOracle SolarisおよびOracle Linuxでのみサポートされます。

Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイル・システム(Oracle ACFS)およびOracle Automatic Storage Management動的ボリューム・マネージャ(Oracle ADVM)のサポート

Oracle ADVMは、Oracle Automatic Storage Managementディスク・グループのRAWディスクをサポートしていますが、RAW(8)で作成されたOracle ADVMデバイス特殊ファイルはサポートされません。Oracle ADVMは、ブロック・デバイス特殊ファイルのみをサポートしています。

サポート対象のプラットフォームおよびリリースについての最新情報は、My Oracle Supportのノート1369107.1を参照してください。

https://support.oracle.com

Oracle ASMフィルタ・ドライバ・サポート

Oracle Automatic Storage Management Filter Driver (Oracle ASMFD)はLinux x86-64でのみサポートされます。

4 サポート対象外の製品

『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』の「このリリースのOracle Database 12.1.0.2で使用できない機能または制限されている機能」の2.2項にリストされている製品または機能は、サポートされていません。

5 Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)に固有の情報

次の内容は、リリース12.1.0.1に固有の情報です。

5.1 リリース12.1.0.1のインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

5.1.1 Oracle Clusterwareでのノード接続の失敗の問題

Cluster Verification Utility (CVU)は、次の場合に断続的なノード接続障害をレポートします。

  • Oracle Databaseインストールの前提条件の確認時

  • cluvfyコマンドの実行時

回避策:

データベースのインストール時に、「再チェック」をクリックして前提条件の確認を再実行し、エラーが表示されないことを確認します。

cluvfyコマンドを実行する場合、再度このコマンドを実行して、エラーが表示されないことを確認します。


注意:

前回の実行では検証にパスしたエラーが表示される場合がありますが、このようなエラーはネットワーク・インタフェースが異なるためのものです。

この問題は、Oracle Bug#16040260によって追跡されます。

5.1.2 Oracle Grid Infrastructureのインストール時に前提条件チェックに失敗する

Oracle Grid Infrastructureのインストール時にOracle ASMディスク記憶域としてiSCSIを使用すると、次のエラーを表示して前提条件チェックが失敗します。

PRVF-5150 : Path disk_path is not a valid path on all nodes

回避策:

このエラーは無視してください。

この問題は、Oracle Bug#16044541によって追跡されます。

5.1.3 データベースのアップグレード時にOracle ACFSドライバがロードに失敗する

Oracle Databaseリリース11.2をリリース12.1にアップグレードする場合、Oracle ACFSドライバがロードに失敗し、次のエラー・メッセージのいずれかまたは複数が表示されることがあります。

ACFS-9308: Loading installed ADVM/ACFS drivers.
ACFS-9320: Missing file: '/./oracleoks'
ACFS-9320: Missing file: '/./oracleadvm'  
ACFS-9320: Missing file: '/./oracleacfs'

回避策:

スクリプトを再実行するか、ルートの自動化を使用している場合は「再試行」をクリックします。エラーが解消されない場合は、アップグレードが成功するまで、回避策を繰り返します。

この問題は、Oracle Bug#15970384によって追跡されます。

5.1.4 デフォルトの言語が英語以外の場合にOracle RACのインストールとアップグレードに失敗する

Solaris 10でOracle RACホームをインストールまたはアップグレードしているときに、デフォルトの言語が英語以外の場合は、次のエラーが発生します。

PRCT-1011 : failed to execute "srvctl". Details of the error: [couldn't set locale correctly]

回避策:

rootとして次の手順を実行し、システムにNorth America (nam)パッケージをインストールします(これには、英語の言語とキャラクタ・セットが含まれます)。

  1. lofiadm -aを使用して、既存のイメージ(sol-10-u9-ga-x86-dvd.iso)をマウントします。

    lofiadm -a /mnt/ISO/sol-10-u9-ga-x86-dvd.iso /dev/lofi/1
    
  2. lofiadmを実行して、マウントされたブロック・デバイスとファイルを検証し、標準出力に送ります。

    # lofiadm
    Block Device             File
    /dev/lofi/1              /mnt/ISO/sol-10-u9-ga-x86-dvd.iso
    
  3. ファイル・システムにマウント・ディレクトリを作成します。

    # mkdir /mnt/iso
    
  4. mountコマンドを使用して、イメージをマウントします。

    # mount -F hsfs -o ro /dev/lofi/1 /mnt/iso
    
  5. North America (nam)リージョンを追加します。

    # localeadm -a nam  -d  /mnt/iso/Solaris_10/Product
    
  6. 現在のシステムにインストールされているすべてのロケールまたはリージョンをリストします。

    # localeadm -l 
    

この問題は、Oracle Bug#14607661によって追跡されます。

5.1.5 データベースのアップグレード時にルート構成スクリプトが失敗する

ルート・スクリプト自動化オプションとしてSudoを選択すると、Oracle Universal Installerは、指定したユーザー・アカウントでSudoを使用して構成スクリプトを自動的に実行します。ただし、Sudoのユーザー名がソフトウェアをインストールしているユーザーの名前と異なる場合、またはインストール時に必要なディレクトリへの書込みを抑止するその他の原因がクラスタ・メンバー・ノードの構成にある場合、ルート構成スクリプトは失敗します。次のエラー・メッセージが表示されることがあります。

PROTL-3: Failed to create export file 'OLRUPGRADEFILE'
CLSRSC-169: Failed to create or upgrade OLR 

回避策:

rootユーザーに、Sudoユーザーのホーム・ディレクトリに書込みを行う権限があることを確認します。Oracle Universal Installerがスクリプトの実行を終了した後、権限をリセットできます。

この問題は、Oracle Bug#16242252によって追跡されます。

5.1.6 データベースのインストール時のINS-10008エラー

Oracle Grid Infrastructureのインストールを行っているときに、Grid Naming Service (GNS)およびDynamic Host Configuration Protocol (DHCP)オプションが選択されており、ルート・スクリプトの自動実行が有効になっていると、インストールは次のエラーを表示して失敗します。

[INS-10008] Session Initialization failed 

回避策:

サマリー・ページで「インストール」ボタンをクリックする前に、GI_HOMEディレクトリを再帰的に削除します。

この問題は、Oracle Bug#16196582によって追跡されます。

5.1.7 Oracle Grid Infrastructureのアップグレードの問題

Oracle Grid Infrastructureをリリース12.1にアップグレードしているときに、Oracle Universal Installerがハングし、ログ・ファイルに次のエラーが表示される場合があります。

Exception in thread "AWT-EventQueue-0" java.lang.OutOfMemoryError: PermGen space

回避策:

次のコマンドを実行します。

./runInstaller -J-Xmx1024m -J-Xms150m

この問題は、Oracle Bug#16620650によって追跡されます。

5.2 リリース12.1.0.1のその他の既知の問題

次の項には、Oracle Database 12cおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

5.2.1 Oracle ACFSのエクスポート中に発生する問題

高可用性ネットワーク・ファイル・ストレージ(HANFS)でのエクスポート用のスナップショットを追加する際に、単一構成のexportfsリソースをスナップショット・ディレクトリの.ACFS/snapsのルートに使用する必要がある場合。

この制限は、Solarisでの64ビットinodeのNFSエクスポートの処理方法によるものです。

複数のリソースがスナップショットに使用される場合、開始する最初のエクスポート・リソースからエクスポート・オプション文字列が使用され、追加のスナップショットへのクライアント・アクセスが許可されない可能性があります。

親と子が同じファイル・システムを表す場合、すでにエクスポートされた親の子またはすでにエクスポートされた子の親はエクスポートできません。このため、HANFS共有をSolarisに作成する場合は、ピアであるディレクトリを別のクライアントにエクスポートできますが、ファイル・システムごとに単一ルートのみがエクスポートされるようにする必要があります。

この問題は、Oracle Bug#15901493および#15895156によって追跡されます。

5.2.2 Pro*COBOLでのVARCHAR記憶域制限

Pro*COBOLプログラムのVARCHAR変数がSPARC 64ビット・システムで格納できる文字は最大9999(4桁)です。これは、COMP-5修飾子がSPARC 64-bitシステムで使用できないためであり、これにより、表の作成時に32KのVARCHAR機能を使用しても、VARCHARの処理容量がPro*COBOLアプリケーションによって9999文字に制限されます。

回避策:

Pro*COBOLのLOB読取りおよび書込みサポートを使用して、9999文字より長いデータをチャンクで挿入または取得します。

この問題は、Oracle Bug#14375964によって追跡されます。

5.2.3 Oracle Grid Infrastructureシステムでのプロジェクトの使用

Oracle Grid Infrastructure 12cリリース1 (12.1.0)をインストールしている場合に、Oracle Solaris Projectsを使用してシステム・リソースを管理する場合は、Oracle Databaseのインストール所有者ごとに異なるデフォルト・プロジェクトを指定できます。

たとえば、gridという名前のOracle Grid Infrastructure所有者と、oracle1oracle2の2人のOracle Databaseインストール所有者がいる場合、これらのインストール所有者に、それぞれ、mygridprojmyoradb1proj、およびmyoradb2projなどの異なるデフォルト・プロジェクトと固有のリリース制御および設定を指定できます。

Oracle Solarisプロジェクトを使用したリソースの構成の詳細は、Oracle Solarisのドキュメントを参照してください。

この問題は、Oracle Bug#11776492によって追跡されます。

5.2.4 Oracle Solaris on x86-64 (64-Bit)におけるリンクの問題

Oracle Solaris 10 update 10またはOracle Solaris 10 update 11でPro*COBOLアプリケーションをリンクしようとすると、アプリケーションがリンクされません。リンク・エディタが次のエラーをレポートすることがあります。

make: Fatal error: Command failed for target `build'

回避策1:

Oracle Solaris 11にアップグレードします。

回避策2:

次のようにして、リンク・エディタを実行する前にオブジェクト・ファイルを編集します。

% elfdump -cN.eh_frame foo
 
     Section Header[4]:  sh_name: .eh_frame
         sh_addr:      0x400378            sh_flags:   [ SHF_ALLOC ]
         sh_size:      0x6b8               sh_type:    [ SHT_PROGBITS ]
         sh_offset:    0x378               sh_entsize: 0
         sh_link:      0                   sh_info:    0
         sh_addralign: 0x8
     % elfedit -e 'shdr:sh_type .eh_frame sht_amd64_unwind' foo
     % elfdump -cN.eh_frame foo
 .
     Section Header[4]:  sh_name: .eh_frame
         sh_addr:      0x400378            sh_flags:   [ SHF_ALLOC ]
         sh_size:      0x6b8               sh_type:    [ SHT_AMD64_UNWIND ]
         sh_offset:    0x378               sh_entsize: 0
         sh_link:      0                   sh_info:    0
         sh_addralign: 0x8

この問題は、Oracle Bug#15827517によって追跡されます。

5.2.5 Oracle Solaris 11におけるメモリー・リークの問題

Cluster Health Monitor実行ファイルosysmond.binを、Solaris 11または11.1バージョン(Solaris 11.1 SRU3を含む)がインストールされたシステムで実行すると、メモリー・リークが発生します。

回避策:

システムをSolaris 11.1 SRU4に更新します。

この問題は、Oracle Bug#14602157によって追跡されます。

5.2.6 Oracle ACFSボリューム作成時の問題

ストライプ列1を持つOracle ACFSボリュームの作成に、Oracle Automatic Storage Management Configuration Assistantを使用することはできません。

回避策:

asmcmd volcreateコマンドまたはALTER DISKGROUP SQL文を使用してボリュームを作成します。ボリュームの作成後は、Oracle Automatic Storage Management Configuration Assistantを使用してOracle ACFSファイル・システムを作成できます。

この問題は、Oracle Bug#16347687によって追跡されます。

5.2.7 Oracle ACFS Restartの問題

プライベート・ネットワークが応答を停止した場合、Oracle Grid Infrastructureはプライベート・ネットワークを再起動します。しかし、Oracle ACFSはオフラインのままです。

回避策:

My Oracle Support WebサイトからOracle Bug#16654282に関連するパッチをダウンロードしてインストールします。

この問題は、Oracle Bug#16654282によって追跡されます。

6 Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)に固有の情報

次の内容は、リリース12.1.0.2に固有の情報です。

6.1 リリース12.1.0.2のインストールの事前要件

インストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。

6.2 リリース12.1.0.2のインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

6.2.1 デフォルトの言語が英語以外の場合にOracle RACのインストールとアップグレードに失敗する

Solaris 10でOracle RACホームをインストールまたはアップグレードしているときに、デフォルトの言語が英語以外の場合は、次のエラーが発生します。

PRCT-1011 : failed to execute "srvctl". Details of the error: [couldn't set locale correctly]

回避策:

rootとして次の手順を実行し、システムにNorth America (nam)パッケージをインストールします(これには、英語の言語とキャラクタ・セットが含まれます)。

  1. lofiadm -aを使用して、既存のイメージ(sol-10-u9-ga-x86-dvd.iso)をマウントします。

    lofiadm -a /mnt/ISO/sol-10-u9-ga-x86-dvd.iso /dev/lofi/1
    
  2. lofiadmを実行して、マウントされたブロック・デバイスとファイルを検証し、標準出力に送ります。

    # lofiadm
    Block Device             File
    /dev/lofi/1              /mnt/ISO/sol-10-u9-ga-x86-dvd.iso
    
  3. ファイル・システムにマウント・ディレクトリを作成します。

    # mkdir /mnt/iso
    
  4. mountコマンドを使用して、イメージをマウントします。

    # mount -F hsfs -o ro /dev/lofi/1 /mnt/iso
    
  5. North America (nam)リージョンを追加します。

    # localeadm -a nam  -d  /mnt/iso/Solaris_10/Product
    
  6. 現在のシステムにインストールされているすべてのロケールまたはリージョンをリストします。

    # localeadm -l 
    

この問題は、Oracle Bug#14607661によって追跡されます。

6.2.2 Oracle Grid Infrastructureのインストール時に前提条件チェックに失敗する

Oracle Grid Infrastructureのインストール時にOracle ASMディスク記憶域としてiSCSIを使用すると、次のエラーを表示して前提条件チェックが失敗します。

PRVF-5150 : Path disk_path is not a valid path on all nodes

回避策:

このエラーは無視してください。

この問題は、Oracle Bug#16044541によって追跡されます。

6.2.3 Oracle Databaseのアップグレード時のエラー

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)からOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)へアップグレードするとき、またはOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)とOracle Grid Infrastructure 12cリリース1 (12.1.0.2)ホームを使用するとき、次のいずれかまたは複数のエラー・メッセージが表示される可能性があります。

Failure to open parameter file (ORA-01078, ORA-01565, and ORA-17503)
ORA-00205: error in identifying control file
orapwd command during DBCA may complain: referenced symbol not found

回避策:

My Oracle Support Webサイトから、パッチ15881443をダウンロードしてインストールします。

この問題は、Oracle Bug#15881443によって追跡されます。

6.2.4 SPARCのData Analytics AcceleratorのOracle Databaseでの有効化

SPARC M7、T7およびS7シリーズのサーバー用マイクロプロセッサには、Data Analytics Accelerator (DAX)コプロセッサが組み込まれています。これらのコプレッサは、問合せ関連の操作をハードウェアから直接実行するため、Oracle Databaseのパフォーマンスが向上します。次に示すOracle Database Enterprise EditionおよびOracle Solarisの最小限のバージョンでは、DAXハードウェア・アクセラレーションを使用してOracle Database 12cのインメモリー・データベースを操作できます。

DAXを使用するための最小要件は、次のとおりです。

  • Solarisバージョン: システム固有(一般に、Solaris 11.3以降が含まれます)。具体的な最小要件と要求されるSolaris 11.3 SRUについては、特定のシステム用のサーバー製品ノートを参照してください。

  • SPARC M7/T7に最小限必要なOracleのバージョンとパッチ:

    • Oracle Database 12c 12.1.0.2

    • パッチ21744410: DATABASE PATCH FOR ENGINEERED SYSTEMS AND DB IN-MEMORY 12.1.0.2.13 (2015年10月)以降

    • パッチ21249747: FOLLOWUP FOR BUG 18867241 FOR NON PQ ENABLED QUERIES

  • SPARC M7/T7に推奨されるOracleのバージョンとパッチ:

    • Oracle Database 12c 12.1.0.2

    • パッチ23273686: DATABASE PROACTIVE BUNDLE PATCH 12.1.0.2.160719 (2016年7月)

    • パッチ21249747: FOLLOWUP FOR BUG 18867241 FOR NON PQ ENABLED QUERIES

    • パッチ21888938: CPUSPEEDNW IS UNDER REPORTED ON SPARC

  • SPARC S7に最小限必要なOracleのバージョンとパッチ:

    • Oracle Database 12c 12.1.0.2

    • パッチ23273686: DATABASE PROACTIVE BUNDLE PATCH 12.1.0.2.160719 (2016年7月)

    • パッチ24353230: MERGE REQUEST ON TOP OF DATABASE BP 12.1.0.2.160719 FOR BUGS 22091036 23235386

    • パッチ23265829: CPU EFFECTIVE MULTIPLIER CHANGE TO 0.5 DEFAULT

    • パッチ21249747: FOLLOWUP FOR BUG 18867241 FOR NON PQ ENABLED QUERIES

    • パッチ21888938: CPUSPEEDNW IS UNDER REPORTED ON SPARC

最後に、アプリケーションのインメモリー機能を有効にします。

Oracle Database 12cのインメモリー機能の構成の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』のIn-Memory Column Storeの使用に関する項を参照してください。


注意:

DAX機能は、現在、Kernel Zonesでの使用はサポートされていません。

6.3 リリース12.1.0.2のその他の既知の問題

次の各項には、Oracle Database 12cおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

6.3.1 Oracle ACFSのエクスポート中に発生する問題

高可用性ネットワーク・ファイル・ストレージ(HANFS)でのエクスポート用のスナップショットを追加する際に、単一構成のexportfsリソースをスナップショット・ディレクトリの.ACFS/snapsのルートに使用する必要がある場合。

この制限は、Solarisでの64ビットinodeのNFSエクスポートの処理方法によるものです。

複数のリソースがスナップショットに使用される場合、開始する最初のエクスポート・リソースからエクスポート・オプション文字列が使用され、追加のスナップショットへのクライアント・アクセスが許可されない可能性があります。

親と子が同じファイル・システムを表す場合、すでにエクスポートされた親の子またはすでにエクスポートされた子の親はエクスポートできません。このため、HANFS共有をSolarisに作成する場合は、ピアであるディレクトリを別のクライアントにエクスポートできますが、ファイル・システムごとに単一ルートのみがエクスポートされるようにする必要があります。

この問題は、Oracle Bug#15901493および#15895156によって追跡されます。

6.3.2 acfsrootインストールを実行しているときのOracleインベントリ・グループの問題

クラスタの各ノードでacfsroot installを実行し、デフォルトのOracleインベントリ・グループoinstallのみがNISを介して使用可能な場合、デバイスはoinstallのグループ所有者により作成されます。これは正しい動作です。しかし、システムを再起動し、デバイス・ドライバをリロードすると、デバイスの権限はroot:sysに設定されます。これは正しい動作ではありません。この問題はcrsuserがデバイスを管理しようとしたときに発生し、次のようなエラーが表示されます。

ERROR at line 1:
ORA-15032: not all alterations performed
ORA-15477: cannot communicate with the volume driver

回避策:

acfsroot installの実行前、またはサーバーの再起動およびドライバのリロード前に、Oracleインベントリ・グループoinstallまたはインストール所有者のプライマリ・グループを/etc/groupに追加します。

この問題は、Oracle Bug#16534869によって追跡されます。

6.3.3 Oracle Solaris 11におけるメモリー・リークの問題

Cluster Health Monitor実行ファイルosysmond.binを、Solaris 11または11.1バージョン(Solaris 11.1 SRU3を含む)がインストールされたシステムで実行すると、メモリー・リークが発生します。

回避策:

システムをSolaris 11.1 SRU4に更新します。

この問題は、Oracle Bug#14602157によって追跡されます。

6.3.4 Oracle Grid Infrastructureシステムでのプロジェクトの使用

Oracle Grid Infrastructure 12cリリース1 (12.1.0)をインストールしている場合に、Oracle Solaris Projectsを使用してシステム・リソースを管理する場合は、Oracle Databaseのインストール所有者ごとに異なるデフォルト・プロジェクトを指定できます。

たとえば、gridという名前のOracle Grid Infrastructure所有者と、oracle1oracle2の2人のOracle Databaseインストール所有者がいる場合、これらのインストール所有者に、それぞれ、mygridprojmyoradb1proj、およびmyoradb2projなどの異なるデフォルト・プロジェクトと固有のリリース制御および設定を指定できます。

Oracle Solarisプロジェクトを使用したリソースの構成の詳細は、Oracle Solarisのドキュメントを参照してください。

この問題は、Oracle Bug#11776492によって追跡されます。

6.3.5 Oracle Solaris on x86-64 (64-Bit)におけるリンクの問題

Oracle Solaris 10 update 10またはOracle Solaris 10 update 11でPro*COBOLアプリケーションをリンクしようとすると、アプリケーションがリンクされません。リンク・エディタが次のエラーをレポートすることがあります。

make: Fatal error: Command failed for target `build'

回避策1:

Oracle Solaris 11にアップグレードします。

回避策2:

次のようにして、リンク・エディタを実行する前にオブジェクト・ファイルを編集します。

% elfdump -cN.eh_frame foo
 
     Section Header[4]:  sh_name: .eh_frame
         sh_addr:      0x400378            sh_flags:   [ SHF_ALLOC ]
         sh_size:      0x6b8               sh_type:    [ SHT_PROGBITS ]
         sh_offset:    0x378               sh_entsize: 0
         sh_link:      0                   sh_info:    0
         sh_addralign: 0x8
     % elfedit -e 'shdr:sh_type .eh_frame sht_amd64_unwind' foo
     % elfdump -cN.eh_frame foo
 .
     Section Header[4]:  sh_name: .eh_frame
         sh_addr:      0x400378            sh_flags:   [ SHF_ALLOC ]
         sh_size:      0x6b8               sh_type:    [ SHT_AMD64_UNWIND ]
         sh_offset:    0x378               sh_entsize: 0
         sh_link:      0                   sh_info:    0
         sh_addralign: 0x8

この問題は、Oracle Bug#15827517によって追跡されます。

6.3.6 _lwp_infoファンクションからの正しくない戻り値によるOracle Databaseタイム統計の問題

Oracle Solaris 11.1 SRU12、SRU13およびSRU14バージョンで、_lwp_info()ファンクションの戻り値が誤ってゼロではなくランダムなゼロ以外の値を表示し、顧客に異なるCPU実行時間の計算の問題が発生する可能性があります。

対処方法:

Oracle Solaris 11.1 SRU15またはより新しいカーネル・バージョンにアップグレードします。

この問題は、Oracle Bug#17643628によって追跡されます。

6.3.7 不十分なヒープ・サイズ割当てによるOracle DBUAエラー

Oracle Database Upgrade Assistant (DBUA)を使用している場合、不十分なヒープ・サイズの割当てのため、OutOfMemoryエラーが発生することがあります。

対処方法:

次のように、512 Mのより高いヒープ・サイズの割当てを反映するようにDBUAスクリプトのJRE_OPTIONSを編集します。

JRE_OPTIONS="${JRE_OPTIONS}  
-Dsun.java2d.font.DisableAlgorithmicStyles=true
-DSET_LAF=$SET_LAF -Dice.pilots.html4.ignoreNonGenericFonts=true -mx512m
-XX:MaxPermSize=512M"

この問題は、Oracle Bug#19176203によって追跡されます。

7 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoか、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。


Oracle Databaseリリース・ノート, 12c リリース1 (12.1) for Oracle Solaris

B71315-07

Copyright © 2012, 2016, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.

このソフトウェアおよび関連ドキュメントの使用と開示は、ライセンス契約の制約条件に従うものとし、知的財産に関する法律により保護されています。ライセンス契約で明示的に許諾されている場合もしくは法律によって認められている場合を除き、形式、手段に関係なく、いかなる部分も使用、複写、複製、翻訳、放送、修正、ライセンス供与、送信、配布、発表、実行、公開または表示することはできません。このソフトウェアのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイルは互換性のために法律によって規定されている場合を除き、禁止されています。

ここに記載された情報は予告なしに変更される場合があります。また、誤りが無いことの保証はいたしかねます。誤りを見つけた場合は、オラクル社までご連絡ください。

このソフトウェアまたは関連ドキュメントを、米国政府機関もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアまたは関連ドキュメントをライセンスされた者に提供する場合は、次の通知が適用されます。

U.S. GOVERNMENT END USERS: Oracle programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, delivered to U.S. Government end users are "commercial computer software" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations.As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, shall be subject to license terms and license restrictions applicable to the programs.No other rights are granted to the U.S. Government.

このソフトウェアもしくはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアもしくはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。

OracleおよびJavaはOracle Corporationおよびその関連企業の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

Intel、Intel Xeonは、Intel Corporationの商標または登録商標です。すべてのSPARCの商標はライセンスをもとに使用し、SPARC International, Inc.の商標または登録商標です。AMD、Opteron、AMDロゴ、AMD Opteronロゴは、Advanced Micro Devices, Inc.の商標または登録商標です。UNIXは、The Open Groupの登録商標です。

このソフトウェアまたはハードウェア、そしてドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。お客様との間に適切な契約が定められている場合を除いて、オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。お客様との間に適切な契約が定められている場合を除いて、オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても一切の責任を負いかねます。