ソフトウェア要件

BDDには、多くのソフトウェア要件があります。これらの要件の多くはクラスタ内のすべてのノードで満たされる必要がありますが、特定のタイプのノードでのみ満たされる必要のある要件もあります。1つのノードにインストールする場合、そのノードはすべての要件を満たす必要があります。

次の表に、各タイプのノードのソフトウェア要件をリストします。

次の表で、BDDクラスタ内の各タイプのノードのソフトウェア要件について説明します。
サーバー ソフトウェア要件
すべてのノード(CDHを含む) クラスタ内のすべてのノードに次の要件があります。
  • Oracle Enterprise Linux 6 x86_64
  • /usr/bin/sudo(これは、OEL 6のデフォルト・バージョンのsudoです)
  • TTYが現在有効な場合、sudoに対して無効にします。これは、/etc/sudoersファイルのDefaults requirettyDefaults !requirettyに変更することで行います。
  • インストールを行うユーザーに対してパスワードなしでroot権限で実行できるsudoが有効です
  • 同じユーザーに対してBashがデフォルトのシェルとして設定されています
  • 同じユーザーが、すべてのノードでORACLE_HOMEディレクトリを作成する権限を持っている必要があります
  • すべてのノードで同じ場所にJDK 1.7.0_67以上がインストールされています
  • $JAVA_HOME環境変数がすべてのノードで同じ場所に設定されていますパスがシンボリックリンクに設定されている場合、またはシンボリックリンクを含む場合、そのシンボリックリンクは他のすべてのノードで同じである必要があります。
注意: JDK 1.7.0_67はCDH 5.3の前提条件でもあるため、すべてのCDHノードにすでにインストールされています。CDHノードからコピーすることで、BDDコンポーネントのホストのみを行う任意のノードでJDKをインストールできます。BDDコンポーネントをホストするすべてのノードで同じ場所に必ずコピーしてください。この場所は任意ですが、インストーラおよびこのドキュメントでは/usr/java/とします。
すべてのBDDノード インストールを行うユーザーが、すべてのBDDノードで$ORACLE_HOMEディレクトリ(BDDおよびWebLogicがインストールされるディレクトリ)を作成する権限を持っている必要があります。
管理サーバー 管理サーバーには次の要件があります。
  • マルチスレッド対応のPerl 5.10以上
  • 管理サーバーからクラスタ内の他のすべてのノード(CDHノードを含む)にログインできるよう、インストールを行うユーザーに対してパスワードなしのSSHログインが有効です
WebLogic管理対象サーバー 各管理対象サーバーは、ZooKeeperインスタンスにアクセスできるよう少なくとも1つのCDHサーバーに接続できる必要があります。ZooKeeperとクラスタ・デプロイメントの高可用性へのその影響の詳細は、管理者ガイドを参照してください。
データ処理ノード データ処理はCDHノードにインストールする必要があります。具体的には、データ処理には次のCDHコンポーネントが必要です。
  • Spark
  • YARN
  • HDFS
  • Hive
  • Oozie
注意: Big Data Discoveryには、サービスとしてインストールされているSpark(スタンドアロン)が必要です。YARN上にSparkは必要ありません。
Dgraphノード HDFSエージェントも稼働しているDgraphノードは、共有NFSに読取り/書込みアクセスできる必要があります。任意の一時点では、1つのDgraphインスタンス(リーダー)のみが書込みアクセスできることに注意してください。

DgraphとCDHの両方をホストする場合、cgroupsを有効にし、Dgraphのメモリー消費を制限する必要があります。

注意: Dgraphをホストするノードにはハイパースレッドを無効にすることをお薦めします。Dgraphの仕組みにより、ハイパー・スレッドを使用するとむしろキャッシュ・パフォーマンスに悪影響が生じます。