同期化されたキャッシュを有効にするためのportal-ext.propertiesの更新

各インスタンスのportal-ext.propertiesファイルには、キャッシュを同期化するためのコメント・アウトされた設定が含まれます。

各Studioインスタンスに対し、portal-ext.properties内の次のクラスタリング設定を非コメント化します。記載されているデフォルト値を使用できるはずです。

##
## Cluster
##
# Uncomment the following properties to enable clustering
# Note: Clustering will not work with Hypersonic.  Configure a common database for all cluster nodes.

#net.sf.ehcache.configurationResourceName=/ehcache/hibernate-clustered.xml
#ehcache.multi.vm.config.location=/ehcache/liferay-multi-vm-clustered.xml
#org.quartz.jobStore.isClustered=true

設定は次のとおりです。

同期化されたキャッシュを有効にするために使用されるportal-ext.propertiesの設定のリスト各設定について、必要な値の説明を表に示します。
設定 説明
net.sf.ehcache.configurationResourceName Hibernateキャッシュ用のXML構成ファイルの名前と場所。Studioでは、HibernateがStudioアプリケーション・データベースでの読取りと書込みに使用されます。

デフォルトのportal.propertiesファイルでは、クラスタリングされていない実装環境でキャッシュを実装するために、構成ファイルがhibernate.xmlに設定されています。

portal-ext.propertiesでこのプロパティを非コメント化すると、構成ファイルがhibernate-clustered.xmlに変更され、Hibernateによってキャッシュがクラスタの他のメンバーと同期化されるようになります。

ehcache.multi.vm.config.location Ehcache用のXML構成ファイルの名前と場所。

デフォルトのportal.propertiesファイルでは、クラスタリングされていない実装環境でキャッシュを実装するために、ファイルがliferay-multi-vm.xmlに設定されています。

portal-ext.propertiesでこのプロパティを非コメント化すると、構成ファイルがliferay-multi-vm-clustered.xmlに変更され、キャッシュがクラスタの他のメンバーと同期化されるようになります。

org.quartz.jobStore.isClustered 組込みQuartzジョブ・スケジューリング・エンジンでのクラスタリングを可能にします。

これらの両方の構成ファイルでは、クラスタの他のメンバーの自動検出が構成されており、更新されたキャッシュ情報の送信にIPアドレス233.0.0.1とポート4446を使用します。