パッケージの内容とディレクトリ構造

BDDのインストールとデプロイメント・プロセスでは、多数の新規ディレクトリがシステムに追加されます。以降の項でこれらのディレクトリとその内容について説明します。

$BDD_HOMEのディレクトリ構造

$BDD_HOMEは、BDDコンポーネントのルート・ディレクトリです。このディレクトリのデフォルト・パスは次のとおりです。
$ORACLE_HOME/BDD1.0

次の表で、デプロイメント直後の$BDD_HOMEの構造について説明します。

この表では、$BDD_HOMEディレクトリの内容について説明します
ディレクトリ名 説明
. oraInst.locファイルが含まれます。
/BDD_manager 次のようなBDD Managerユーティリティに関連するディレクトリが含まれます。
  • /bin: コマンド行からのクラスタの管理に使用できるBDD Managerユーティリティ・スクリプトbdd-admin.shが含まれます。
  • /conf: bdd.confおよびHDFSエージェントで必要なHadoop構成ファイルが含まれます。
  • /linux: クラスタを管理するための追加スクリプト。
  • /log: bdd-adminスクリプトのログ・ファイル。
  • version.txt: BDD Managerユーティリティのバージョン情報が含まれます。

bdd-adminスクリプトの詳細は、『Oracle Big Data Discovery管理者ガイド』に記載されています。

注意: このディレクトリは、BDDのデプロイメントおよびアンインストール後のクラスタ構成の更新に必要なため、クラスタ内のすべての管理対象サーバー、Dgraphノード、Sparkワーカー・ノードおよびYARNノード・マネージャ・サーバーに作成されます。ただし、bdd-adminスクリプトは管理サーバーからのみ実行できます。
/dgraph 次のものが含まれます。
  • /bin: Dgraphを管理するためのスクリプト。
  • /conf: Dgraph統計ページのスタイルシートおよびDgraph問合せとレスポンスのスキーマ。
  • /dgraph-hdfs-agent: HDFSエージェントとそのライブラリを管理するためのスクリプト。
  • /empty-indexes: デプロイメント後のDgraphの起動に必要な空の索引が含まれます。
  • /libおよび/lib64: Dgraphライブラリ。
  • /msg: Dgraph EQL問合せの形式を定義するドキュメント。
  • /nlsおよび/olt: OLTに関連するファイル。
  • /ssl: SSLを構成するためのファイル。このディレクトリはBDD 1.0では使用されません。
  • version.txt: DgraphおよびHDFSエージェント・コンポーネントのバージョン情報が含まれます。
  • /xquery: Dgraphと他のサービスとの間の通信用のXQueryドキュメント。
/logs DgraphおよびHDFSエージェントのログ・ファイルが含まれます。
/dataprocessing データ処理の実行可能ファイルおよびパッケージが含まれます。次のサブディレクトリも含まれます。
  • /edp/log: データ処理ログ・ファイル。
  • /edp_cli: CLIと関連ファイルが含まれます。このディレクトリは、管理対象サーバーでのみ使用可能です。
/security BDDセキュリティに関連するファイルが含まれます。
/server 次のようなDgraph Gatewayに関連するファイルおよびディレクトリが含まれます。
  • /apis: BDD Webサービスによって使用されるAPIが含まれます。
  • /endeca-cmd: コマンド行からのDgraph Gatewayの管理に使用できるendeca-cmdコマンド行ユーティリティが含まれます。
  • /endeca-server: Dgraph GatewayアプリケーションのEARファイル。
  • post-install.sh
  • README.txt
  • version.txt: Dgraph Gatewayコンポーネントのバージョン情報が含まれます。
/studio Studioアプリケーションのスクリプトおよびパッケージが含まれます。
/crfgtoollogs/common/diagnostics/inventory/OPatch/oui Oracle関連ソフトウェアのディレクトリ。

$DOMAIN_HOMEのディレクトリ構造

$DOMAIN_HOMEディレクトリは、StudioおよびWebLogicドメインのルート・ディレクトリです。このディレクトリのデフォルト・パスは次のとおりです。
$ORACLE_HOME/user_projects/domains/bdd_domain

次の表で、デプロイメント直後の$DOMAIN_HOMEの構造について説明します。

この表では、$DOMAIN_HOMEディレクトリの内容について説明します
ディレクトリ名 説明
. edit.lokファイルが含まれます。
/autodeploy アプリケーションをデプロイメント・サーバーに短時間でデプロイする方法が提供されます。このディレクトリにJ2EEアプリケーションを配置できます。これらは、WebLogic Serverを開発モードで起動した場合に自動的にWebLogic Serverにデプロイされます。
/bin サーバーおよびサービスの移行、ドメインおよび起動環境の設定、WebLogic Serverと他のコンポーネントの起動と停止のためのスクリプト。
/config StudioおよびDgraph Gatewayのデータ・ソースおよび構成ファイル。
/console-ext コンソールの拡張が含まれます。このディレクトリは、管理サーバーでのみ使用されます。
/EndecaServer Dgraph GatewayおよびDgraph Gatewayコマンド行ユーティリティ(endeca-cmd)によって使用されるファイルおよびライブラリが含まれます。
fileRealm.properties ファイル・レルムの権限を構成します。
/init-info Dgraph Gatewayによって使用されるスキーマ。
/lib ドメイン・ライブラリが含まれます。このディレクトリ内のJARファイルは、Dgraph Gatewayの起動時、Dgraph Gatewayのクラスパスの末尾に動的に追加されます。このディレクトリを使用してアプリケーション・ライブラリをDgraph Gatewayのクラスパスに追加できます。
/nodemanager ノード・マネージャによって使用されるファイルが含まれます。nodemanager.domainsには構成ウィザードによって作成されるディレクトリの場所がリストされ、nodemanager.propertiesでノード・マネージャが構成されます。
/pending
/security
/servers クラスタ内の各サーバーのログ・ファイルおよびセキュリティ情報が含まれます。
shutdown-AdminServer.pyshutdown-<hostname>.py 各サーバーを停止するためのPythonスクリプト。
startWebLogic.sh WebLogic Serverを起動するためのスクリプト。
/tmp 一時ディレクトリ。