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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理
11gリリース1 (11.1.1)
B72425-07
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1 Oracle WebCenter Contentの管理の概要

この章では、Oracle WebCenter Contentシステムの概要および基本的なシステム管理タスクの概要について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

1.1 Oracle WebCenter Contentの概要

Oracle WebCenter Contentを使用すると、ユーザーは、エンドツーエンド(作成からアーカイブまで)のコンテンツ・ファイル・サイクル管理で、ドキュメント・ファイル、イメージ・ファイル、およびリッチ・メディア・ファイルを管理できます。

WebCenter Contentシステムには、コア・コンテンツ管理機能を提供するOracle WebCenter Content Serverがデフォルトで含まれています。この管理機能により、コンテンツ、イメージ、デジタル・アセット、レコード、コンテンツ変換およびデスクトップ操作を管理するための多様な機能をサポートします。

WebCenter Contentの概念とアプリケーションは、Oracle WebCenter Contentの理解に関する項を参照してください。

1.1.1 コンテンツ・サーバー

コンテンツ・サーバーは、多種多様なWebCenter Content管理機能の基盤になります。それによって提供される柔軟かつセキュアで集中化されたWebベースのリポジトリによって、コンテンツ・ライフサイクルのすべてのフェーズ(作成と承認から公開、検索、失効およびアーカイブや配置に至るまで)を管理できます。

Oracle WebCenter Content管理には、コンテンツ・サーバーの構成と管理が必要になります。コンテンツ・サーバーには、システム・データベースと、その他のソフトウェア(ユーザー認証や認可用のOracleソフトウェア、ドメインレベルのシステム制御と監視用のOracle Fusion Middlewareなど)が含まれています。また、最適なシステム・パフォーマンスの維持に必要なソフトウェアも含まれています。

WebCenter Content管理では、システム機能を管理するために、高度な機能を提供するコンテンツ・サーバー・コンポーネントを使用します。WebCenter Contentシステムには、自動的に有効化されるコンポーネントと、システムのインストール後に有効化できるコンポーネントがあります。また、Content Serverでは、カスタマイズされたコンポーネントの作成に使用できるソフトウェアも提供されます。コンポーネントをカスタマイズする方法の詳細は、『Oracle WebCenter Contentでの開発』を参照してください。

1.1.2 コンテンツ管理

コンテンツ・リポジトリは、WebCenter Contentシステムの中核部です。コンテンツには、ドキュメント、レコード、イメージ、オーディオ・ファイルなど、多様な形式を使用できます。システムにチェックインされたすべてのコンテンツはリポジトリに保存され、そのコンテンツへの適切な権限を持つユーザーによってそこから管理されます。

組織全体のすべてのコントリビュータが、ネイティブ・デスクトップ・アプリケーションからコンテンツを簡単に提供し、リッチ・ライブラリ・サービスを使用してビジネス・コンテンツを効率的に管理し、Webブラウザを使用してどこからでもそれらのコンテンツに安全にアクセスできます。

コンテンツ・タイプに関係なく、すべてのコンテンツが、管理、再利用およびアクセスのためにWebリポジトリまたはデータベースに保存されます。リポジトリに保存されている間、すべてのコンテンツ・タイプ(電子メール、ディスカッション、ドキュメント、レポート、スプレッドシート、およびレコードからイメージ、マルチメディアまたはその他のデジタル形式まで)に、一連の同じ基本コア・サービスが提供されます。

WebCenter Content管理には、コンテンツ変換、ワークフロー、メタデータ、レコード管理などをサポートする、内部機能およびアプリケーションの管理が必要になります。これらのOracle WebCenter Contentの機能を管理する方法の詳細は、『Oracle WebCenter Contentのマネージング』を参照してください。

1.2 Oracle WebCenter Contentの管理の基本タスク

表1-1のロードマップは、アプリケーションをインストールして初期構成を完了した後で、WebCenter Contentを管理するためにシステム管理者が実行できる一般的なタスクの概要を示しています。

WebCenter Contentのインストールの詳細は、『Oracle WebCenter Contentのインストールと構成』を参照してください。

表1-1 ロードマップ: Oracle WebCenter Contentの管理

タスク ドキュメント

管理対象サーバーの起動と停止

構成の変更内容を有効にする場合や定期メンテナンスのために、Oracle WebCenter ContentアプリケーションがデプロイされているOracle WebLogic Server管理対象サーバーを再起動します。

パフォーマンスの監視

WebCenter Contentアプリケーションに関するパフォーマンスの分析と現在のステータスの監視を行います。

ログ・ファイルの表示および管理

ログ・ファイルによって問題の特定と診断を行います。WebCenter Contentのログには、多種のイベント(起動と停止の情報、エラー、警告、その他の情報など)が記録されます。

リポジトリへのコンテンツのロード

コンテンツ・サーバー・アプリケーションを使用して、大量のコンテンツをコンテンツ・サーバー・リポジトリにロードします。

データのバックアップおよび移行

コンテンツ・サーバーのメタデータとコンテンツをアーカイブ、復元、および移行します。

アプリケーション・プロパティの調整

WebCenter Content環境とコンテンツ・サーバーのパフォーマンスに関連する設定を構成または再構成します。

内部コンテンツ・サーバー・アプリケーションの詳細は、『Oracle WebCenter Contentのマネージング』を参照してください。

セキュリティ・プロパティの調整

WebCenter Content環境とContent Serverのセキュリティに関連する設定を構成または再構成します。

デフォルトでは、ユーザー、グループ、およびアカウントは、選択したLDAPプロバイダ、Oracle WebLogic Server、およびその他のOracleセキュリティ・ソフトウェアで管理される点に注意してください。一部の構成は、コンテンツ・サーバーのセキュリティ設定で実行します。

関連アプリケーションの構成

関連アプリケーションの構成または再構成を行います。