stop

stopコマンドはコンポーネントを停止します。

警告: BDD コンポーネントを停止するために、SIGKILLkill -9またはその他のOSコマンドを決して使用しないでください。必ずstopコマンドを指定してbdd-adminを実行してください。コンポーネントを即時に停止する必要がある場合は、stopをオプション-t 0を指定して実行してください。
コンポーネントを停止するには、次を管理サーバーから実行します。
./bdd-admin.sh stop [option <arg>]
注意: startrestartbackupまたはrestoreが現在実行中の場合、stopは実行できません。

stopでは次のオプションがサポートされています。

オプション 説明
-t, --timeout <minutes> コンポーネントを終了するまで待機する時間(分)。

この値が0の場合、スクリプトは、コンポーネントをただちに強制的に停止します。これが0より大きい場合、スクリプトは、指定した時間、コンポーネントが正常に停止するのを待機し、正常に停止しない場合はコンポーネントを終了します。

このオプションが指定されない場合、スクリプトはコンポーネントを正常に停止します。これには長時間かかることがあります。コンポーネントがダウンした場合、タイムアウト値が指定されている必要があります。そうしないと、スクリプトはハングします。

-c, --component <component(s)> 停止するコンポーネントのカンマ区切りリスト。
  • agent: Dgraph HDFSエージェント
  • dgraph: Dgraph
  • dp: データ処理
  • bddServer: StudioおよびDgraph Gateway
  • transform: 変換サービス
  • clustering: クラスタリング・サービス(有効な場合)

BDD_WLS_USERNAMEおよびBDD_WLS_PASSWORD環境変数が設定されていない場合、bddServerコンポーネント(またはすべてのコンポーネント)でstopを実行する際に、WebLogic Serverのユーザー名とパスワードが要求されます。

さらに、bddServerを停止すると、dpは自動的にシャットダウンします。

-n, --node <hostname(s)> 実行されるノードのカンマ区切りリスト。それぞれがbdd.confで定義される必要があります。

どのオプションも指定しない場合、スクリプトはサポートされているすべてのコンポーネントを正常に停止します。

dpコンポーネントを停止する際の注意

dpコンポーネントで実行される場合、stopは2つのアクションを実行します。
  • アクティブなすべてのデータ処理ジョブを停止する。
  • Hive表ディテクタのクローン・ジョブを無効にする(現在有効である場合)。
ただし、stopdpコンポーネントがジョブを受け入れるのを実際に停止するわけではありません。たとえば、停止してからstatusコマンドを実行すると、データ処理にジョブの受け入れ準備ができていることがわかります。
./bdd-admin.sh stop -c dp
[Admin Server] Stopping BDD components...
[b4005.example.com] Stopping active Data Processing jobs.......Success!
[Admin Server] Successfully stopped all components.
...
./bdd-admin.sh status -c dp
[Admin Server] Checking the status of BDD components...
[b4005.example.com] DP is ready to accept jobs. Hive Data Detector is not scheduled to run.
[Admin Server] Successfully checked statuses.

このようになる理由は、データ処理がサーバーでもサービスでもないからです。データ処理はSpark-on-YARNジョブを呼び出すことができるライブラリであり、そのため、常に新しいジョブ・リクエストを受け入れる準備ができています。stopが実行された後も、ジョブ(DP CLIを手動で実行するなど)を受け入れることができるのが、予期される動作です。最も重要なことは、既存のすべてのジョブが停止され、Hive表ディテクタが無効にされて、自動のジョブ呼出しがなくなることです。

次のコマンドは、サポートされているすべてのコンポーネントを正常に停止します。
./bdd-admin.sh stop
次のコマンドは、Dgraph HDFSエージェント、Dgraphおよびデータ処理が正常に停止するのを10分間待機してから、まだ実行中のものを終了します。
./bdd-admin.sh stop -t 10 -c agent,dgraph,dp