新しいDgraphノードの追加

新規DgraphノードをBDDに追加して、Dgraphクラスタを拡張できます。

注意: 新しいデータ処理ノードも追加できます。詳細は、「新規データ処理ノードの追加」を参照してください。再インストールしないでWebLogic Serverノードを追加することはできません。

新規Dgraphノードを追加する手順は、次のとおりです。

  1. 管理サーバー上で、$BDD_HOME/BDD_manager/binに移動し、BDDを停止します。
    ./bdd-admin.sh stop [-t <minutes>]
  2. クラスタ内の、Dgraphの移動先ノードを選択します。
    データベースがHDFS/MapR-FSにある場合は、このノードはHDFS DataNodeにあります。
  3. 選択したノードにBDDが現在、インストールされている場合は、次のディレクトリがあることを確認し、ないディレクトリがあれば、それをコピーします。
    • $BDD_HOME/common/edp
    • $BDD_HOME/dataprocessing
    • $BDD_HOME/dgraph
    • $BDD_HOME/logs/edp
    選択したノードにBDDがインストールされていない場合は、次の手順を実行します。
    1. ノードに新しい$BDD_HOMEディレクトリを作成します。
    2. $BDD_HOMEの権限を755に設定し、所有者をbddユーザーに設定します。
    3. 次のディレクトリを既存のDgraphノードから新規ノードにコピーします。
      • $BDD_HOME/BDD_manager
      • $BDD_HOME/common
      • $BDD_HOME/dataprocessing
      • $BDD_HOME/dgraph
      • $BDD_HOME/logs
      • $BDD_HOME/uninstall
      • $BDD_HOME/version.txt
    4. $BDD_HOMEを指すシンボリック・リンク$ORACLE_HOME/BDDを作成します。
    5. 任意で、不要になった/dgraphディレクトリを古いDgraphノードから削除します。
      他のディレクトリはまだ使用する可能性があるので、残しておいてください。
  4. MapRを保有しており、新しいDgraphノードがそのMapRクラスタの一部ではない場合は、ノードにMapRクライアントをインストールします。
    手順については、MapRのドキュメントのMapRクライアントのインストールの項を参照してください。
  5. データベースがHDFSにある場合は、新しいノードにHDFS NFS Gatewayサービス(MapRではMapR NFSと呼びます)またはFUSEをインストールします。
    使用する必要があるオプションは、ご使用のHadoopクラスタによって異なります。以下の場合は、NFS Gatewayを必ず使用する必要があります
    • MapR
    • CDH 5.7.1
    • HDFS Data at Rest暗号化が有効
    これ以外の場合はすべて、どちらのオプションも使用できます。それぞれのオプションの詳細は、『インストール・ガイド』を参照してください。
    NFSゲートウェイを使用するには、新規Dgraphノードにインストールします。手順については、Hadoopディストリビューションのドキュメントを参照してください。
    FUSEを使用するには、次の手順を実行します。
    1. FUSE 2.8+をhttps://github.com/libfuse/libfuse/releasesからダウンロードします。
    2. fuse-<version>.tar.gzを解凍します。
    3. /fuse-<version>に移動し、以下を実行してFUSEをインストールします。
      ./configure
      make -j8
      make install
    4. 次の権限を設定します。
      • bddユーザーをfuseグループに追加します。
      • bddユーザーに、fusermountに対する読取りおよび実行権限を付与します。
      • bddユーザーに、/dev/fuseに対する読取りおよび書込み権限を付与します。
  6. Spark (または、その他のメモリーを消費するプロセス)と同じノードでDgraphをホストする必要がある場合は、Dgraphが必要なリソースにアクセスできるように、cgroupを設定します。
    手順については、「Dgraphのcgroupの設定」を参照してください。
  7. ZooKeeperの索引をクリーン・アップします。
  8. 管理サーバー上で、bdd.confを新しい場所にコピーします。テキスト・エディタでコピーを開き、次のプロパティを更新します。
    プロパティ 説明
    DGRAPH_ SERVERS すべてのDgraphサーバーのホスト名。このリストに新規ノードを追加します。必ずFQDNを使用してください。
    DGRAPH_ THREADS Dgraphの起動に使用されるスレッドの数。この設定がまだ正しいことを確認します。この値は、Dgraphノード上のCPUコアの数から、HDFSおよび他のHadoopサービスの実行に必要な数を引いたものになります。
    DGRAPH_CACHE Dgraphキャッシュのサイズ。この設定がまだ正しいことを確認します。これはマシンのRAMの50%か、または空き容量合計のいずれか大きな方になります。
    DGRAPH_ENABLE_ CGROUP Dgraphのcgroupを有効にします。Dgraphのcgroupを作成した場合は、これをTRUEに設定する必要があります。また、DGRAPH_CGROUP_NAMEも設定する必要があります。
    DGRAPH_CGROUP_ NAME Dgraphを制御するcgroupの名前。DGRAPH_ENABLE_CGROUPTRUEに設定した場合は、これが必要です。
    NFS_GATEWAY_ SERVERS すべてのNFSゲートウェイ・ノードのホスト名。新しいノードにNFSゲートウェイ・サービスをインストールした場合は、そのFQDNをこのリストに追加します。
  9. 構成変更を残りのクラスタにも伝播するには、$BDD_HOME/BDD_manager/binに移動し、次を実行します。
    ./bdd-admin.sh publish-config <path>
    ここで、<path>bdd.confの更新したコピーの絶対パスです。
  10. クラスタを起動します。
    ./bdd-admin.sh start