Dgraphメモリー制限の変更

Dgraphが処理に使用できるカスタム・メモリー制限を指定できます。メモリー制限を変更すると、マシンの使用可能なRAMの80%に設定されている、Dgraphのデフォルト・メモリー消費設定がオーバーライドされます。

注意: OracleサポートはDgraphメモリー消費における制限を変更することをお薦めします。

デフォルトでは、Dgraphで使用を許可されているメモリーの制限は、マシンの使用可能なRAMの80%です。この操作により、問合せ処理やデータ収集アクティビティ中にDgraphがメモリー不足になることはなくなります。

デフォルトの制限をオーバーライドし、--memory-limitフラグを使用して、Dgraphが消費できるメモリーの量におけるカスタム制限(MB)を設定できます。この値を設定すると、現在のすべての問合せを処理するためにDgraphが必要とするメモリーの量は、この制限を超えることはできません。

Dgraphがこのフラグで設定されたメモリー消費制限に達すると、デフォルトのメモリー制限である80%の場合のDgraphの動作と同様に、Dgraphは、メモリーの最大量を消費している問合せから、問合せの取消しを開始します。Dgraphが問合せを取り消すと、問合せで使用されていたメモリーの量、および問合せが取り消された時間が、診断目的で記録されます。

$BDD_HOME/BDD_manager/confディレクトリのbdd.confファイルのDGRAPH_ADDITIONAL_ARGパラメータを介して、インストール後にDgraph --memory-limitを設定できます。

--memory-limitフラグを値0を指定して使用することは、Dgraphが使用できるメモリーの量において設定された制限がないことを意味します。

すべてのDgraphのフラグの詳細は、「Dgraphのフラグ」を参照してください。

メモリー制限を変更するには、次の手順を実行します。

  1. $BDD_HOME/BDD_manager/confディレクトリに移動し、bdd.confファイルを見つけます。
  2. DGRAPH_ADDITIONAL_ARGの設定で、--memory-limitフラグを指定します。
  3. bdd.confファイルを保存します。
  4. bdd-admin.sh publish-config bddコマンドを実行します。
    これにより、bdd.confファイルの設定が変更されたマシンをホストしているすべてのDgraphで、構成がリフレッシュされます。これを行う方法の詳細は、「BDD構成の更新」を参照してください。
  5. bdd-admin.shスクリプトを使用して、Dgraphを再起動します。