概要

このトピックでは、Big Data Discoveryクラスタのコンポーネントの概要について説明します。

BDDクラスタとは

BDDクラスタは、Oracle Big Data Appliance (BDA)などの商品ハードウェアやエンジニアド・システムでの、Big Data Discoveryのオンプレミス・デプロイメントです。任意の数の個別ノードで構成できますが、本番環境では問合せ処理の高可用性を確保するために3つ以上のノードが必要です。たとえば、本番デプロイメントでは、6つのノードを含めることができます。クラスタの各ノードは、BDDノードと呼ばれています。

クラスタはDgraphのロード・バランシングを行い、StudioからDgraphに到着するリクエストをルーティングします。

ノード

BDDクラスタ・デプロイメントのノードには、次の様々な役割があります。
  • WebLogic ServerのノードはStudioおよびDgraph Gateway(いずれもJavaベースのアプリケーション)をホストします。あるWebLogicノードは管理サーバーとして機能し、クラスタ内で管理ロールを実行します。他のすべてのWebLogicノードは管理対象サーバーと呼ばれます。
  • DgraphノードはDgraphインスタンスをホストします。DgraphはHDFS DataNodes上(DgraphデータベースがHDFSに格納されている場合)または、スタンドアロン(非HDFS)ノード上(Dgraphデータベースが共有NFSドライブに格納されている場合)にインストールできます。同時に、これらのノードは、BDDクラスタ・デプロイメント全体でDgraphクラスタを構成します。これらのノードはHadoopと通信を行い、Hadoop ZooKeeperを利用して高可用性を維持します。
  • データ処理ノードはBDDのデータ処理ジョブを実行するHadoop Sparkノードです。

ダイアグラムで表示されたノードおよびその役割の詳細は、「Big Data Discoveryクラスタのダイアグラム」を参照してください。

注意: これらの役割は相互排他的ではありません。たとえば、デモまたは学習のデプロイメントで、WebLogic Serverを実行するノードと同じノードにDgraphインスタンスを配置したり、二重の役割を果たすノードを持つ他の構成を試行することができます。デプロイメント・シナリオおよびコロケーションの詳細は、インストレーション・ガイドを参照してください。

クラスタ・デプロイメントのタイプ

BDDは様々な多くの構成をサポートしているので、ユーザーはハードウェアを最も効率的に使用できる構成を選択できます。インストレーション・ガイドには、次のようないくつかの推奨デプロイメント・シナリオが説明されています。
  • 1つまたは2つのマシンでの学習またはデモのデプロイメント(このデプロイメントは、本番デプロイメントにすることを目的としていません)。
  • 6つのマシンのセットでの本番デプロイメント(データ処理、Dgraph、WebLogic (StudioとDgraph Gatewayを含む)のそれぞれが2つずつ稼働)。本番デプロイメントにおけるノードの数は、ニーズに応じて、6つより少なくしたり(一部のソフトウェア・コンポーネントを同じ場所に配置)、多くしたりできます。