bdd-adminスクリプトについて

bdd-adminスクリプトには、クラスタの様々な管理タスク(コンポーネントの起動、BDDの構成の更新など)を実行する多数のコマンドが含まれます。スクリプトは$BDD_HOME/BDD_manager/binディレクトリにあります。

重要: bdd-adminは、bddユーザーが管理サーバーからのみ実行できます。このユーザーには次のものが必要です。
  • クラスタ内のすべてのノードで有効な、パスワードのないsudo
  • クラスタ内のすべてのノードで同じUID
bdd-adminには、次の構文があります。
./bdd-admin.sh <command> [options]
スクリプトを実行する場合、コマンドを指定する必要があります。これにより、実行する操作が決定されます。一度に複数のコマンドを実行することはできず、コマンドが完了するまで、それを2度目に実行することもできません。さらに、次のコマンドは同時に実行できません。 たとえば、stopを実行する場合、すべてのコンポーネントが停止するまでstartを実行できません。

スクリプトの動作をさらに制御するために、指定したコマンドのサポートされているオプションを含めることもできます。たとえば、すべてのノードまたは1つ以上の特定のノードでほとんどのコマンドを実行できます。各コマンドでサポートされるオプションは、この章の後半で説明しています。

bdd-adminコマンドのサポートを次に説明します。

ライフサイクル管理コマンド

bdd-adminでは、次のライフサイクル管理コマンドがサポートされています。

コマンド 説明
start コンポーネントを起動します。
stop コンポーネントを停止します。
restart コンポーネントを再起動します。

システム管理コマンド

bdd-adminでは、次のシステム管理コマンドがサポートされています。

コマンド 説明
autostart コンポーネントの自動起動を有効化/無効化します。自動起動が有効化されたコンポーネントは、ホストが再起動されると自動的に再起動します。
backup クラスタのデータおよびメタデータを単一のtarファイルにバックアップします。
restore バックアップtarファイルからクラスタのデータおよびメタデータを復元します。
publish-config 更新されたBDD、HadoopおよびKerberos構成を、すべてのBDDノードに公開します。セキュアなHadoopクラスタでTLS/SSL証明書の更新に使用することもできます。
update-model データ・エンリッチメント・モジュールのモデル・ファイルの更新、または元の状態への復元を行います。
flush コンポーネント・キャッシュをフラッシュします。
add-nodes 新規ノードをBDDクラスタに追加します。
enable-components Oracleサポートでのみ使用されます。現在無効になっているコンポーネントを有効にします。
disable-components Oracleサポートでのみ使用されます。現在有効になっているコンポーネントを無効にします。

診断コマンド

bdd-adminでは、次の診断コマンドがサポートされています。

コマンド 説明
get-blackbox Dgraphのオンデマンド・トレース・ブラックボックス・ファイルを生成し、その名前および場所を返します。このコマンドは、Oracleサポートによる使用のみを目的としています。
status コンポーネント・ステータスまたはクラスタの全体的な状態を返します。
get-stats コンポーネント統計を返します。このコマンドは、Oracleサポートによる使用のみを目的としています。
reset-stats コンポーネント統計をリセットします。このコマンドは、Oracleサポートによる使用のみを目的としています。
get-log-levels コンポーネント・ログの現在のレベルを出力します。
set-log-levels コンポーネントおよびサブシステムのログ・レベルを設定します。
get-logs コンポーネント・ログのzipファイルを生成します。このコマンドは、Oracleサポートによる使用のみを目的としています。
rotate-logs コンポーネント・ログをローテーションします。このコマンドは、Oracleサポートによる使用のみを目的としています。

グローバル・オプション

bdd-adminでは、次のグローバル・オプションがサポートされています。これらは、任意のコマンドに含めることも、コマンドなしで使用することもできます。

コマンド 説明
--help bdd-adminスクリプトおよびそのコマンドの使用状況情報を出力します。
--version BDDインストールのバージョン情報を出力します。
たとえば、bdd-adminスクリプト全体の使用状況を表示するには、次を実行します。
./bdd-admin.sh --help
特定のコマンドの使用状況を表示するには、--helpフラグを使用してコマンドを実行します。
./bdd-admin.sh <command> --help
BDDインストールのバージョン番号については、次を実行します。
./bdd-admin.sh --version