はじめに

このマニュアルでは、Sun Javatrademark Wireless Toolkit for CLDC の操作方法について説明します。


対象読者

このマニュアルは、Sun JavaTM Wireless Toolkit for CLDC を使用して MIDP (Mobile Information Device Profile) アプリケーションを作成する開発者を対象としています。このマニュアルは、MIDP プログラミングや、ツールキットでサポートされているオプション API のプログラミングに関するチュートリアルではありません。このマニュアルでは、読者が MIDP (Mobile Information Device Profile) と CLDC (Connected Limited Device Configuration) の使用方法を理解していることを前提にしています。

Java プログラミング言語をはじめて使用するときに支援が必要な場合は、次の URL を使用して、「New to Java Center」にアクセスしてください。

http://java.sun.com/learning/new2java/

MIDP プログラミングのクイックスタートについては、次の URL を使用して、Learning Path: Getting Started with MIDP 2.0 の内容をお読みください。

http://developers.sun.com/techtopics/mobility/learn/midp/midp20/


関連マニュアル

この節では、関連する Java Platform, Micro Edition (Java ME) の仕様を示します。Java ME は、これまで Java 2 Platform、Micro Edition、または J2ME の仕様名で呼ばれていました。仕様はもっとも信頼できる確定的なものですが、必ずしも利用しやすい情報ではありません。開発者向けのさまざまな記事については、Sun のモビリティーに関する次の Web サイトを参照してください。

http://developers.sun.com/techtopics/mobility/


表 P-1 関連マニュアル

内容

マニュアル名

Sun JavaTM Wireless Toolkit for CLDC のカスタマイズ

Sun JavaTM Wireless Toolkit for CLDC 基本カスタマイズガイド

リリースノート

Sun JavaTM Wireless Toolkit for CLDC リリースノート

CLDC 1.0 - JSR 30

J2ME Connected Limited Device Configuration

MIDP 1.0 - JSR 37

Mobile Information Device Profile for the J2ME Platform

PDAP オプションパッケージ -
JSR 75

PDA Optional Packages for the J2ME Platform

Bluetooth および OBEX - JSR 82

Java APIs for Bluetooth

MIDP 2.1 - JSR 118

Mobile Information Device Profile 2.0
(最終のリリース 2 は MIDP 2.1)

CLDC 1.1 - JSR 139

J2ME Connected Limited Device Configuration

MMAPI - JSR 135

Mobile Media API

J2ME Web Services - JSR 172

J2ME Web Services Specification

SATSA - JSR 177

Security and Trust Services APIs for J2ME

Location API - JSR 179

Location API for J2ME

SIP API - JSR 180

SIP API for J2ME

携帯 3D グラフィックス - JSR 184

Mobile 3D Graphics API for J2ME

JTWI - JSR 185

Java Technology for the Wireless Industry

WMA 2.0 - JSR 205

Wireless Messaging API (WMA)

CHAPI 1.0 - JSR 211

Content Handler API

SVG API - JSR 226

Scalable 2D Vector Graphics API for J2ME

Payment API - JSR 229

Payment API

Advanced Multimedia - JSR 234

Advanced Multimedia Supplements

Mobile Internationalization - JSR 238

Mobile Internationalization API

Java Binding for OpenGL® ES API - JSR 239

Java Binding for OpenGL® ES API

Mobile Service Architecture-
JSR 248

Mobile Service Architecture


 


マニュアルの構成

このマニュアルは、以下の章で構成されています。

第 1 章では、Sun JavaTM Wireless Toolkit for CLDC、およびこのツールキットで提供される開発機能の概要を説明します。

第 2 章では、MIDlet の作成および実行に必要な開発作業について説明します。

第 3 章では、ツールバーでプロジェクトを操作する方法について説明します。プロジェクトのプロパティーの調整方法、MIDlet の操作方法、転送レジストリの使用方法、およびプロジェクトのディレクトリ構造について説明します。

第 4 章では、エミュレータについて説明し、エミュレータのオプションの調整方法や、エミュレータのさまざまな機能の利用方法について説明します。

第 5 章では、メソッドプロファイラ、メモリーモニター、およびネットワークモニターを使用してアプリケーションのパフォーマンスを調べる方法について説明します。

第 6 章では、MIDlet スイートに署名する方法と、キーや証明書を管理する方法について説明します。

第 7 章では、ワイヤレスメッセージングアプリケーションを実行およびテストする場合のサポートについて説明します。

第 8 章では、Sun JavaTM Wireless Toolkit for CLDC の Mobile Media API のサポートについて説明します。

第 9 章では、3D グラフィックスコンテンツの開発について説明します。

第 10 章では、ローカルファイルへのアクセスと、連絡先やカレンダなどの個人情報へのアクセスが、ツールキットでどのように実装されるかについて説明します。

第 11 章では、ツールキットの Bluetooth シミュレーション環境と OBEX シミュレーション環境について説明します。

第 12 章では、Web サービスのスタブジェネレータの使用方法について説明します。

第 13 章では、エミュレータの位置情報機能の操作方法について説明します。

第 14 章では、ツールキットの SATSA サポートについて説明します。

第 15 章では、ツールキットの SIP サポートについて説明します。

第 16 章では、ツールキットの Payment API 機能について説明します。

第 17 章では、Mobile Internationalization API のリソースの管理方法について説明します。

付録 A では、Sun JavaTM Wireless Toolkit for CLDC に含まれているデモアプリケーションについて説明します。

付録 B では、Sun JavaTM Wireless Toolkit for CLDC の機能をコマンド行から使用する方法について説明します。

付録 C では、Sun JavaTM Wireless Toolkit for CLDC の各国語対応機能について説明します。


書体と記号について

表 P-2 に、このマニュアルでのフォントの使用規則を示します。


表 P-2 書体と記号について

書体または記号[1]

意味

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例。

.login ファイルを編集します。

ls -a を実行します。

% You have mail.

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して表します。

マシン名% su

Password:

AaBbCc123

コマンド行の可変部分。実際の名前や値と置き換えてください。

rm filename と入力します。

『 』

参照する書名を示します。

『Solaris ユーザーマニュアル』

「 」

参照する章、節、または、強調する語を示します。

第 6 章「データの管理」を参照。

この操作ができるのは「スーパーユーザー」だけです。

\

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。

% grep `^#define \
XV_VERSION_STRING'

{AaBbCc.dir}

可変ファイル名およびディレクトリ。

このマニュアルでは、toolkit は Sun JavaTM Wireless Toolkit for CLDC がインストールされているディレクトリを表します。workdir は、1.1.1, インストールディレクトリと作業用ディレクトリで説明したように、ユーザーの作業用ディレクトリを表します。


 


Sun のオンラインマニュアル

次のサイトで、Java テクノロジに関連したテクニカルドキュメントを参照できます。


コメントをお寄せください

マニュアルの品質改善のため、お客様からのご意見およびご要望をお待ちしております。コメントは下記よりお送りください。

developers.sun.com

ご意見をお寄せいただく際には、下記のタイトルを記載してください。

『Sun Java Wireless Toolkit for CLDC ユーザーズガイド


1 (表の脚注) 使用しているブラウザにより、これらの設定と異なって表示される場合があります。