JavaTM 2 SDK, Standard Edition, version 1.3 の 新機能および機能拡張の概要

目次

Java 2 SDK, Standard Edition, Version 1.3 の新機能の一覧を以下に示します。以前のバージョンの SDK から継承される機能を含め、すべての機能の一覧については、「機能ガイド」を参照してください。

Java 2 プラットフォーム

• Java Naming and Directory Interface^TM (JNDI)
• RMI の拡張
• RMI/IIOP
• ドラッグ＆ドロップの機能拡張
• Java Sound
• アプレットの機能拡張
• Java 2D^TM の機能拡張
• Swing の機能拡張
• AWT の拡張
• セキュリティの機能拡張
• ネットワークの機能拡張
• リフレクションの機能拡張
• オブジェクト直列化の機能拡張
• Accessibility の機能拡張
• Input Method Framework
• Collections Framework の機能拡張
• java.math の機能拡張
• java.lang および java.util.* の機能拡張
• 拡張機能機構の機能拡張および Jar ファイル

パフォーマンス

• パフォーマンス

ツールのサポート

• Java Platform Debugger Architecture (JPDA)

ツール

• ツールとユーティリティ

Java 2 プラットフォーム

• Java Naming and Directory Interface^TM (JNDI)
  • 従来は標準の拡張機能だった Java Naming and Directory Interface (JNDI) が、Java 2 プラットフォームに追加されました。JNDI によって、Java プラットフォームをベースにしたアプリケーションに対して、企業の複数のネームサービスおよびディレクトリサービスにアクセスするための統合インタフェースが提供されます。JNDI には、Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) 用のクラスライブラリとサービスプロバイダ、CORBA Object Services (COS) ネームサービス、および Java Remote Method Invocation (RMI) レジストリのサポートのほかに、イベント通知および LDAP v3 の拡張と制御に対するサポートが組み込まれています。

• RMI の拡張
  • RMI リリースノート
  • java.rmi.server.RMIClassLoader に、新しいメソッド getClassLoader が追加されました。
  • RMI の直列化の次の機能が拡張されました。
    • 64K を超える文字列を直列化できる
    • 直列化のパフォーマンスが向上し、直列化時の書き込みと直列化復元時の読み込みが最大 20% 高速化される
    • 例外報告の機能が拡張され、直列化復元時に検出されなかった実際のクラスまたはインタフェースが報告される。 従来は、直列化復元されているクラスの上位クラス (RMI スタブクラスなど) が報告されていた
  • rmic にいくつか新しいオプションが追加されました。 また、-d オプションを使用して出力先ディレクトリを指定しなかった場合は、デフォルトで「-d」が使用されます。
  • rmid は現在、セキュリティポリシーファイルを要求します。

• RMI/IIOP
  • RMI プログラマは、CORBA の IIOP 通信プロトコルを使用して、任意のタイプのクライアントと通信できるようになりました。 つまり、クライアントがすべて Java プログラミング言語で作成されている場合でも、その他の CORBA に準拠した言語で作成されたコンポーネントで構成されている場合でも、通信が可能です。従来の Java 言語のプログラマは、分散プログラミングソリューションを提供するときに、RMI または CORBA (JavaIDL) のどちらかを選択する必要がありました。RMI 技術を使用すると、Java プログラミング言語だけで簡単に分散プログラムを作成することができます。また、JavaIDL は RMI よりも複雑ですが、JavaIDL を使用して、Java プログラミング言語で作成されたアプリケーションと、CORBA に準拠した任意の言語で作成されたクライアントとサーバとの間で通信することができます。

• ドラッグ＆ドロップの機能拡張
  java.awt.datatransfer.DataFlavor クラスに次の 2 つのメソッドが追加され、ドラッグ＆ドロップ操作の機能が拡張されています。
  • getReaderForText(Transferable)
  • selectBestTextFlavor(DataFlavor[])

• Java Sound
  • サウンドエンジン
  • アプレットとアプリケーションに対するオーディオサポート
  • オーディオおよび MIDI (Musical Instrument Digital Interface) データのキャプチャ、処理、および再生を行うための新しい API
  • オーディオファイル形式: AIFF、AU、および WAV
  • 音楽ファイル形式: MIDI Type 0、MIDI Type 1、および Rich Music Format (RMF)
  • サウンド形式: モノラルまたはステレオの、8 ビットおよび 16 ビットのオーディオデータ。 サンプリングレートは 8 〜 48kHz
  • リニア、a-law、および mu-law の符号化データでサポートされているオーディオファイル形式のいずれか
  • ソフトウェア内で MIDI ウェーブテーブルの合成およびシーケンス化、およびハードウェア MIDI デバイスへのアクセス
  • 最大 64 チャンネルのデジタルオーディオおよび合成された MIDI 音楽の、ミキシングおよびレンダリングを行うことができるソフトウェアミキサー

• アプレットの機能拡張
  
  • アプレットのキャッシュ制御改善では、パフォーマンスを向上させるため、重要な関数がロードの高速なキャッシュ内に確実に保持されるようにします。
  • アプレットサポートクラスの高速ロードアプレットのサポートクラスを含む Jar ファイルが、Java 2 Runtime Environment および Plug-in の lib/applet/ ディレクトリに格納されました。これにより、アプレットクラスローダが、ネットワーク経由でダウンロードした場合と同様の保護機能を提供しつつ、アプレットクラスをローカルファイルシステムから事前にロードするため、大規模なアプレットの起動時間が短縮されます。
  • 拡張機能の自動インストールにより、エンドユーザのマシンには、適正なバージョンの拡張機能がインストールされるため、アプレットをロードするたびに拡張機能をダウンロードする必要がなくなります。このため、アプレットのより高速な起動が可能になります。
  • Jar インデックスを利用して、機能を複数の Jar ファイルに分割することにより、特定のアプレットの実行に必要な Jar ファイルだけをダウンロードできます。

• Java 2D^TM
  • 新しい Frame(GraphicsConfiguration) コンストラクタ、Window(Window, GraphicsConfiguration) コンストラクタ、および getBounds メソッドを使用して、マルチモニターサポートが有効になりました。
  • 移植可能なネットワークグラフィック形式が、Java 2D API でサポートされます。
  • 動的なフォントのロード機能が、Font クラスの新しい API によって提供されます。
  • ストロークオフセットのカスタマイズが、java.awt.BasicStroke クラスの API によって可能になりました。
  • Java 2D API が最新の ICC 仕様に準拠するように、新しい ICC プロファイルタグが追加されました。
  • 段落の均等化およびハイフネーションが、TextMeasurer クラスによって機能が向上しました。
  • カラーモデルの変換の種類に対して、新しい getTransferType メソッドを使用してアクセスすることができます。
  • パレットエントリの妥当性検査が、新しい IndexColorModel コンストラクタ、および新しい isValid(int) と getValidPixels メソッドによって可能になりました。

• Swing の機能拡張
  • Swing の多くの機能が拡張されています。たとえば、API の機能が拡張され、SDK の実装のパフォーマンスが向上しています。このリリースで Swing に追加された機能拡張についての詳細は、「Swing の変更点および新機能」を参照してください。

• AWT の拡張
  • ここで説明した変更についての詳細は、「AWT の拡張」を参照してください。
  • 新しいクラス java.awt.Robot が Java 2 プラットフォームに追加されました。Robot は、AWT コンポーネントを自動的にテストできるするように設計されています。
  • PaintEvents および Invocation イベントに対する新しいイベントマスクが、AWTEvent クラスに追加されました。
  • Paint の統合が実装され、ペイントのパフォーマンスが向上しています。
  • java.awt.JobAttributes および java.awt.PageAttributes クラスが追加され、印刷 API の機能が拡張されました。 これらのクラスを使用して、印刷ジョブおよび印刷ページの属性を制御できます。 また、これらのクラスは、新しい形式の Toolkit.getPrintJob メソッドに使用されます。
  • コンポーネント階層への変更を追跡するための新しい種類のイベントが導入されました。この新しい種類のイベントによって、上位クラスの移動、上位クラスの削除など、コンポーネント階層のさまざまな変更がリスナーに通知されます。
  • SDK に新しい C ヘッダが追加され、ネイティブコードを使用して、標準的な方法で AWT コンポーネントに簡単にアクセスすることができます。

• セキュリティ
  • このリリースでの変更の詳細な一覧は、「セキュリティ」を参照してください。
  • trustProxy プロパティは、デフォルトで true になりました。 詳細は、「セキュリティの機能拡張」 を参照してください。
  • 新しい署名検証メソッド initVerify(Certificate) が java.security.Signature に追加されました。 この新しいメソッドは、FIPS 140-1 に準拠しています。FIPS 140-1 には、証明書として公開鍵を渡す必要がありますが、initVerify(Certificate) が追加されたため可能になりました。
  • 新しい DomainCombiner インタフェースを使用して、現在の AccessControlContext に関連付けられている ProtectionDomains を動的に更新できます。
  • 新しいクラス java.security.spec.RSAKeyGenParameterSpec を使用して、RSA の鍵ペアを生成するときに、生成される公開モジュラスのサイズおよび公開指数の値を両方指定することができます。
  • 次の 2 つの新しいメソッドが java.security.Security に追加され、提供される機能を基準にして、サービスプロバイダを選択することができます。
    • getProviders(Map)
    • getProviders(String)
  • java.security.KeyPairGenerator.generateKeyPair() メソッドが復元され、 JDK 1.1.x との下位互換性が保証されています。
  • 新しい -provider コマンド行オプション が keytool および jarsigner に追加され、セキュリティプロパティファイルの一覧にないサービスプロバイダを指定することができます。
  • jarsigner を使用して、Netscape によって署名された JAR ファイルを検証することができます。
  • X.509 証明書の処理が更新され、Relative Distinguished Name (RDN) 内で複数の Attribute/Value Assertions (AVA) を使用することができます。
  • RSAKey インタフェースが追加され、鍵に対して詳細な検査が行われる前に、汎用的な検査が行われます。
  • PKIX RFC 2459 によって要求または推奨されている X.520 属性が、すべてサポートされます。

• ネットワーク機能
  ネットワーク機能に対して、次の拡張が行われました。詳細については、「ネットワーク機能」も参照してください。
  • java.net.Socket および java.net.SocketImpl クラスに shutdownInput() および shutdownOutput() メソッドが追加され、TCP 半クローズソケットがサポートされます。
  • java.net.Socket に setKeepAlive(boolean on) および boolean getKeepAlive() メソッドが追加され、Java ソケットで keepalive オプションがサポートされます。 java.net.DatagramSocketImplFactory インタフェースが追加されました。
  • このインタフェースは、ソケットの実装が実際に作成されるときに DatagramSocket によって使用されます。 この追加により、ユーザは public API を介して DatagramSocketImplFactory を設定できるため、DatagramSocket とほかのソケットタイプとの一貫性が維持されます。
  • java.net.URL、java.net.URLConnection、および java.net.ContentHandler が変更され、システムの柔軟性が向上しています。URL が構文解析されるときに、RFC 2396 の規則に対する準拠レベルが向上しています。 構文解析された URL のコンポーネントを取得するためのメソッドが、いくつか追加されました。
  • HTTP 1.1 が、クライアント側でサポートされるようになりました。

• リフレクションの機能拡張
  • ダイナミックプロキシクラスに使用する新しい API が Java 2 プラットフォームに追加されました。ダイナミックプロキシクラスでは、実行時にインタフェースのリストが実装されます。 クラスのインスタンス上でインタフェースの 1 つからメソッドが呼び出されると、統一インタフェースによって符号化され、別のオブジェクトにディスパッチされます。このため、インタフェースリストに対して型保証されたプロキシオブジェクトを生成することができます。 コンパイル時のツールなどでプロキシクラスを事前に生成する必要はありません。ダイナミックプロキシクラスは、型保証された呼び出しの反射的なディスパッチをインタフェース API を表すオブジェクトに提供する必要のあるアプリケーションに有用です。 たとえば、ダイナミックプロキシクラスをアプリケーションで使用すると、複数の任意のイベントリスナーインタフェース (java.util.EventListener を継承するインタフェース) を実装するオブジェクトを作成し、すべてのイベントログをファイルに記録するなど、さまざまなタイプのイベントを統一された方式で処理できます。

• オブジェクトの直列化
  Java 2 プラットフォームのバージョン 1.3 では、直列化の機能およびパフォーマンスに対して多くの機能拡張が行われています。詳細は、「オブジェクト直列化の機能拡張」を参照してください。
  • 64K を超える文字列を直列化できる
  • 直列化のパフォーマンス向上により、直列化時の書き込みと直列化復元時の読み込みが最大 20% 高速化される
  • 例外報告の機能の向上により、直列化復元時に検出されなかった実際のクラスまたはインタフェースが報告される。 従来は、直列化復元されているクラスの上位クラス (RMI スタブクラスなど) が報告されていた
  • 新規メソッドによる機能拡張
    • java.io.ObjectOutputStream.writeClassDescriptor
    • java.io.ObjectOutputStream.annotateProxyClass
    • java.io.ObjectInputStream.readClassDescriptor
    • java.io.ObjectInputStream.resolveProxyClass

• Accessibility
  • Java 2 プラットフォームの Accessibility API に、新しいクラスおよびインタフェースがいくつか追加されました
    • AccessibleIcon。アイコンの情報を提供する。 Swing アイコンによって実装される
    • AccessibleRelation および AccessibleRelationSet は、ユーザインタフェースオブジェクトが互いにどのように関係しているかについての情報を提供します。
    • AccessibleTable。テーブルの情報を提供する。 Swing の JTable.AccessibleJTable クラスによって実装される
    • AccessibleTableModelChange。テーブルのモデルへの変更がカプセル化されているヘルパークラス
  • Accessibility が、AWT コンポーネントおよび AWT コンテナでサポートされます。この結果、ユーザ補助のカスタムコンポーネントの作成が簡単になりました。つまり、Accessibility は、Swing コンポーネントだけでなく、軽量 AWT コンポーネントの一部でもサポートされることになります。
  • java.applet.Applet クラスが、Accessible インタフェースでも実装されます
  • AWT の新しい Robot クラス を使用して、システムレベルでキーストロークおよびマウスイベントを挿入できます。この機能は、画面上のマウスカーソルを物理的に移動することを可能にするため、ユーザ補助機能を強化します。これにより、ネイティブ環境の画面拡大ソフトウェアが、以前は Virtual Machine 外のユーザ補助技術によって識別できなかったマウスの動作を認識し、応答することが可能になります。

• Input Method Framework
  • Input Method Engine Service Provider Interface がプラットフォームに追加されました。この新しい SPI により、任意の Java 実行環境で使用できるインプットメソッドエンジンを、Java プログラミング言語で開発することができます。
  • ビロウザスポットテキスト入力が実装されました。ビロウザスポットテキスト入力は、中国語圏の国で普及しています。 この入力では、独立した変換ウィンドウが、確定したテキストの挿入位置の近くに自動的に配置されます。

• Collections Framework の機能拡張
  • singletonList および singletonMap を追加。以前は、単独 Set の簡易実装はあったが、List および Map の簡易実装はなかったユーザからの要望に応えて追加した実装です。
  • EMPTY_MAP を追加。従来は、空の Set および List の簡易実装 (不変) は存在していましたが、Map に対応する実装は存在しませんでした。
  • WeakHashMap に対する Map コンストラクタが追加されました。Map インタフェースには、Map 引数を取る「コピーコンストラクタ」がほとんどの Map の実装で必要であると定義されている。リリース 1.2 では、WeakHashMap にこのようなコンストラクタはなかった

• java.math の機能拡張
  • BigDecimal(String) コンストラクタの機能が拡張され、符号付き文字列 (「+2.71828」 など) および指数の表記法 (「1.23E-23」 など) を入力として受け取ることができるようになりました。
  • Pure Java プログラミング言語のコードで、java.math.BigInteger クラスが実装し直されました。従来の BigInteger の実装は、基礎 C ライブラリを基にして実装されていました。新しい実装により、すべての標準操作が古い実装よりずっと高速に実行されます。実行される操作とオペランドの長さによって異なりますが、5 倍以上高速化されます。

• java.lang および java.util.* の機能拡張
  • java.lang パッケージには、Math および StrictMath クラスが組み込まれています。新規クラスである StrictMath は、Math クラスと同じ API を保持しますが、すべての実装の数値演算に対して、ビット単位で再現可能な結果を返すように定義されています。この点が、複数の実装にわたってビット単位で同じ結果を返すわけではない Math とは異なります。Math クラスの実装は、パフォーマンス向上のために柔軟性を与えることで一定の制約内で変更することが可能です。
  • 新しい Timer API が Java 2 プラットフォームに追加され、アニメーション、ユーザとの対話のタイムアウト、画面上の時計およびカレンダ、仕事のスケジュール管理ルーチン、通知機能などがサポートされます。
    • java.util.Timer
    • java.util.TimerTask
    Countdown.java は、新しい Timer API を使用した簡単なデモアプリケーションです。
  • Virtual Machine のシャットダウンフック用の API が java.lang.Runtime クラスに追加され、配下のオペレーティングシステムのプロセスシャットダウン通知に対して、簡単で移植性のあるインタフェースが提供されます。 Java プログラミング言語で作成されたアプリケーションから、ネットワークの切断、セッションの状態の保存、一時ファイルの削除などのシャットダウンアクションを開始できます。
  • Zip および Jar ファイルを開くときのモードに、新しく「delete-on-close」が追加されました。 サーバアプリケーションが長期間実行されている場合、使用が終了した JarFile オブジェクトおよびデータを削除して、ディスク領域を解放することができます。

• 拡張機能機構の機能拡張および Jar ファイル
  • 拡張機能の自動インストールにより、エンドユーザのマシンには、適正なバージョンの拡張機能がインストールされるため、アプレットをロードするたびに拡張機能をダウンロードする必要がなくなります。このため、アプレットのより高速な起動が可能になります。
  • Jar インデックスを利用して、機能を複数の Jar ファイルに分割することにより、特定のアプレットの実行に必要な Jar ファイルだけをダウンロードできます。

パフォーマンス

• パフォーマンス
  • Java 2 SDK および Java 2 Runtime Environment のパフォーマンスを向上するために、多くの機能が拡張されています。たとえば、SDK に Java HotSpot^TM Client Virtual Machine が追加されています。Client VM では、最新の Java HotSpot 技術が採用されており、クライアントのパフォーマンスが最大限に向上するように調整されています。新しい SDK では、起動時間、メモリのフットプリント、およびプログラム実行速度の領域でもパフォーマンスが向上しています。

ツールのサポート

• Java Platform Debugger Architecture
  • Java Platform Debugger Architecture (JPDA) は、3 つのインタフェースで構成されており、デスクトップシステムの開発環境でデバッガを使用することを前提として設計されています。Java Virtual Machine Debug Interface には、デバッグを行うときに必要な VM のサービスを定義します。Java Debug Wire Protocol には、デバッグする処理とデバッガフロントエンドとの間で転送される情報と要求の形式を定義します。 デバッガフロントエンドには、Java Debug Interface が実装されています。Java Debug Interface には、ユーザコードレベルの情報と要求を定義します。

ツール

• ツールとユーティリティ
  ここで説明した変更についての詳細は、「ツールの変更点」を参照してください。

  • オペレーションの高速化を実現するため、javac コンパイラは、Java 2 SDK バージョン 1.3 で完全に再実装されました。

  • 予約済みのスタックサイズの削減により、以前のバージョンに比べ、より多くのスレッドを同時に終了させることが可能になりました。

  • jarsigner および keytool ユーティリティは、新たに -provider オプションを保持します。 このオプションは、暗号化サービスプロバイダがセキュリティプロパティファイルにリストされていない場合、サービスプロバイダのマスタークラスファイル名の指定に使用されます。

  • Jar ツールには、Jar ファイルのインデックスが作成され、Jar ファイルの内容にすばやく簡単にアクセスすることができます。

  • rmic ツール (Java RMI スタブコンパイラ) の機能が拡張され、新たなオプションが追加されました。

  • Java 2 SDK バージョン 1.3 では、Java HotSpot^TM 技術の採用により新しいハイパフォーマンスの Client Virtual Machine がデフォルトの Virtual Machine として使用されます。

  • Java アプリケーション起動ツールのバージョンに関連したオプションが変更され、システムプロパティの値を使って情報が提供されるようになりました。

  • javaw 起動ツールは修正され、アプリケーションが起動に失敗するとエラーメッセージ付きのウィンドウが表示されるようになりました。

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