Accessibility のプロパティ

利用可能なプロパティ

javax.accessibility パッケージにより、次のプロパティが提供されます。

assistive_technologies
screen_magnifier_present
screen_reader_present

ユーザ補助機能のロード
assistive_technologies プロパティは、ユーザ補助機能を JVM にロードするように指定します。その入力には、コンマで区切られたリストが使用されます。
画面拡大機能の存在の表示
screen_magnifier_present プロパティが true に設定されている場合、Java プラットフォームライブラリは画面拡大機能がシステムに存在することを認識します。アプリケーション開発者はこのプロパティをチェックし、画面拡大機能が存在する場合には、アプリケーションが画面拡大機能に対応していることを確認する必要があります。たとえば、Microsoft Windows オペレーティングシステムでは、Java 2D^TM API のリファレンス実行がこのプロパティをチェックして、true の場合には画面拡大機能で問題が発生しないように Microsoft DirectDraw をオフにします。 (画面拡大機能では、DirectDraw を利用したグラフィックスを拡大できない場合があります。)
画面リーダの存在の表示

screen_reader_present プロパティが true に設定されている場合、Java プラットフォームライブラリは画面リーダがシステムに存在することを認識します。このプロパティをチェックすると、自己音声を使用するアプリケーションでは、画面リーダが存在する場合は自己音声をオフにできます。

プロパティの設定

プロパティは、実行時に設定するか、プロパティファイル内で設定できます。プロパティを実行時に設定する場合は、次のようなコマンドを入力します。
java -Djavax.accessibility.screen_magnifier_present=true foo.class
リファレンス実装には、jre/lib ディレクトリ内の accessibility.properties ファイルが含まれます。プロパティを accessibility.properties ファイル内で設定する場合は、次のような行を追加します。
assistive_technologies=Ferret,Monkey
screen_magnifier_present=true
screen_reader_present=true