目次 | 前の項目 | 次の項目 Java オブジェクト直列化仕様


5.6 直列化に影響する型変更

この概念を使えば、展開するクラスのさまざまなケースに対し、設計上どのように対応するかを説明することができます。これらのケースは、クラスのどれかのバージョンによって書き込まれたストリームの観点から記述されます。ストリームが同じクラスの同じバージョンで読み込まれた場合には、情報や機能が失われることはありません。このストリームは、元のクラスに関する唯一の情報源です。そのクラス記述は、それが元のクラス記述のサブセットである限り、そのストリームのデータと、再構成されるクラスのバージョンを一致させるのに十分な情報です。

これらの記述は、クラスの以前のバージョンか以後のバージョンを再構成するためにストリームを読み込む、という観点からのものです。RPC システムの用語でいえば、これは「受け取り側が正しくする」システムです。書き込み側は、そのデータをもっとも適した形式で書き込むので、受け取り側は、その情報を解釈して必要な部分を抽出し、入手できない部分を補う必要があります。



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