Java

国際化の機能拡張

ここでは、JDK 5.0 における国際化の機能拡張について概説します。


コア Java の国際化

Unicode 4.0 および補助文字のサポート

文字処理が、Unicode 標準のバージョン 4.0 に基づいて行われるようになりました。このことは、java.lang パッケージの Character および String クラス、 java.text パッケージの照合および双方向テキスト解析の機能、java.util.regex パッケージの文字クラス、および JDK の他の多くの部分に影響を与えます。このアップグレードの一環として、補助文字のサポートが JSR 204 エキスパートグループによって規定され、JDK 全体に実装されました。詳細については、「Supplementary Characters in the Java Platform」および「Java Specification Request 204」の各資料と、Character クラスのドキュメントを参照してください。

DecimalFormat における大きい数のサポート

DecimalFormat クラスの機能が拡張され、BigDecimal および BigInteger の値を精度を失わずに書式設定および解析することが可能になりました。それらの値の書式設定の機能は、自動的に有効になります。ただし、解析結果を BigDecimal にするには、setParseBigDecimal メソッドを使用して機能を有効にする必要があります。

java.text および java.util の機能におけるベトナム語のサポート

java.util および java.text パッケージに含まれる、ロケールに依存するすべての機能で、ベトナム語がサポートされるようになりました。サポートされるロケールと書記法の実装については、「サポートするロケール」を参照してください。


デスクトップ Java の国際化

多言語のテキストレンダリング

論理フォントを使用して多言語のテキストレンダリングを行うために、サポートされるすべての書記法について、インストール済みのホスト OS フォントを 2D で利用できるようになりました。たとえば、タイ語のロケール環境で実行中でありながら韓国語のフォントがインストールされている場合は、タイ語と韓国語の両方がレンダリングされます。また、JRE は、lib/fonts/fallback ディレクトリにインストールされている物理フォントを自動的に検出して、2D レンダリング用のすべての論理フォントにそれらの物理フォントを追加するようになりました。

Windows での Unicode API の使用

AWT は、Windows 2000/XP において Unicode API を使用するようになりました。その結果、AWT の一部のコンポーネントでは、Windows のロケール設定の制約を受けずにテキストを処理できます。たとえば、AWT のテキストコンポーネントは、Windows のロケール設定にかかわりなく、デーバナーガリー文字の書記法でテキストを受け入れ、表示することができます。


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