klist - Kerberos での資格キャッシュおよびキータブにおけるエントリの表示

klist を使用すれば、ローカルの資格キャッシュおよび鍵テーブルのエントリを表示できます。

形式

klist [ commands ]

説明

klist は、ローカルの資格キャッシュおよび鍵テーブルのエントリを表示します。ユーザーが、kinit を使用して資格キャッシュを変更したか、ktab を使用してキータブを変更した場合、この変更を確認する唯一の方法として、klist を使用して資格キャッシュまたはキータブ、あるいはその両方の内容を表示することができます。 klist を実行しても、Kerberos データベースは変更されません。

コマンド

使用方法: klist [-c [-fe]] [-k [-tK]] [<<name>>] [-help]

コマンドオプション	説明
-c	資格キャッシュエントリを一覧表示するように指定する
-k	キータブエントリを一覧表示するように指定する
<name>	資格キャッシュ名またはキータブ名を指定する。名前が指定されていない場合、デフォルトのキャッシュ名およびキータブが使用される。デフォルトのキャッシュおよびキータブは、kinit のマニュアルページに指定されている
-help	説明を表示する

-c オプションが指定されている場合 (資格キャッシュのオプション)
-f	資格フラグを表示する
-e	暗号化の種類を表示する

-k オプションが指定されている場合 (キータブのオプション)
-t	キータブエントリのタイムスタンプを表示する
-K	キータブエントリの DES キーを表示する

例

キータブエントリのタイムスタンプと DES キーを含めて、鍵テーブル内のエントリを一覧表示する場合

klist -k -t -K FILE:\temp\mykrb5cc

 

資格フラグとアドレスリストを含めて、資格キャッシュのエントリを一覧表示する場合

klist -c -f FILE:\temp\mykrb5cc