JRE インストーラのオプション

JDK 7 および JRE 7 のインストールに関する一般的な情報については、「JDK 7 および JRE 7 インストールガイド」を参照してください。

ここでは、Windows 32 ビットプラットフォームにおける Java SE Runtime Environment (JRE) のインストールのオプションについて説明します。次のユーザーを対象にしています。

JRE のインストールは、Microsoft Windows Installer (MSI) 2.0 テクノロジを使用して構築されています。MSI にはサイレントインストールのサポートが組み込まれています。このセクションでは、MSI を実行する .exe ファイルを使用して、JRE を手動でインストールする方法について説明します。

次の項目について説明します。

コマンド行インストール

Java SE 7 の Windows オフラインインストーラのコマンド構文は次のとおりです。

<jre>.exe [/s] [INSTALLDIR=<drive>:\<JRE_install_path>] [STATIC=1] [WEB_JAVA=0/1] [WEB_JAVA_SECURITY_LEVEL=VH/H/M]

:

Java Runtime Environment の構成

このセクションでは、次のトピックについて説明します。

以前は、Java Runtime Environment (JRE) の複数のバージョンをインストールすると、複数のインストールディレクトリが作成され、コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」ダイアログには複数のエントリが表示されていました。そのため、使用されていない JRE が必要以上に増えることになりました。

現在、JRE のインストールには、パッチインプレース構成と静的構成の 2 種類を使用できます。JRE 更新は、既存のインストールにパッチを適用するように構成するか、新規インストールを実行するように構成できます。

JRE は、サイレントモード (ユーザーによる操作なし) またはサイレントモード以外でインストールできます。サイレントインストールおよびサイレントインストールのアンインストールに関する詳細は、「コマンド行インストール」セクションを参照してください。

パッチインプレース構成

パッチインプレースモードでは、あるバージョンの JRE がマシンに存在する場合、同じ JRE ファミリに属する更新はすべてインプレースで実行されます。つまり、パッチによって既存の JRE に変更が適用されます。JRE は、デフォルトではパッチインプレースモードでインストールされます。デフォルトのインストールディレクトリは c:/Program Files/Java/jre<n> で、この <n> は Java SE のマイナーバージョン番号です (たとえば、バージョン 1.7.0_10 の場合は <n> = 7)。

たとえば、JRE 7u10 を c:/Program Files/Java/jre7 ディレクトリにすでにインストールしてある場合に、JRE 7u14 をインストールすると、バージョン 7u14 のインストーラでは新しいディレクトリは作成されません。代わりに、既存の c:/Program Files/Java/jre7 ディレクトリが新しい 7u14 の内容で更新されます。ユーザーには 7u14 JRE だけが残ります。7u10 JRE は存在しなくなります。

静的構成

静的モードでインストールされた JRE は、新しいバージョンによってインプレースで更新されることはありません。同じ JRE ファミリの以降のバージョンは、別のディレクトリにインストールされます。自社の製品に特定のバージョンの JRE を必要とするベンダーは、このモードを使用することで、その JRE が新しいバージョンで上書きされないようにすることができます。

JRE の静的インストールには、次のような特徴があります。

静的 JRE のデフォルトのインストールディレクトリは、c:/Program Files/Java/jre<version> という形式です。たとえば、Java SE 7u10 の静的 JRE は、デフォルトではディレクトリ c:/Program Files/Java/jre1.7.0_10 にインストールされます。

インストーラの動作の例については、「Java Runtime Environment の更新シナリオ」を参照してください。

ログファイルの作成

インストールが成功したかどうかを確認するには、ログファイルを使用します。インストールを記述するログファイルを作成するためにインストールコマンドに /L C:\<path>setup.log を追加し、ログファイルの最後までスクロールして確認します。

ログファイルの作成の例を次に示します。

jre-7-windows-i586.exe /s /L C:\<path>setup.log

上記のコマンドにより、setup.log ファイルにログが書き込まれます。


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