JDK 7 および JRE 7 のインストールに関する一般的な情報については、「JDK 7 および JRE 7 インストールガイド」を参照してください。
インストーラに関連する JDK 7 の拡張機能については、「JDK 7 でのインストーラの拡張機能」を参照してください。
このバージョンの JDK は、Oracle Solaris 10 Update 9 またはそれ以降の OS、Oracle Solaris 11 Express OS、および Oracle Solaris 11 OS でサポートされています。サポートされているプロセッサとブラウザについては、Oracle JDK 7 および JRE 7 で認証済みのシステム構成を参照してください。
Oracle Solaris 11 に JDK 7 をインストールするには、次のように jdk-7 パッケージをインストールします。
IPS パブリッシャーから jdk-7 パッケージが提供されていることを確認します。
$ pkg list -a jdk-7 NAME (PUBLISHER) VERSION IFO developer/java/jdk-7 1.7.0.0-0.173.0.0.0.0.0 ---
I 列に「i」と表示されている場合、パッケージはすでにインストールされています。
このパッケージは、pkg.oracle.com の solaris パブリッシャーや、ほかのパブリッシャーから提供されています。そのようなパッケージが見つからないというメッセージが表示された場合は、pkg publisher コマンドを使用してパブリッシャーの詳細を確認し、システム管理者または Oracle のサポート担当者に問い合わせてください。
IPS パッケージをインストールする権限があることを確認します。
profiles コマンドを使用して、自分に割り当てられている権利プロファイルを一覧表示します。Software Installation 権利プロファイルがある場合は、pfexec コマンドを使用してパッケージをインストールおよび更新できます。
$ pfexec pkg install jdk-7
System Administrator 権利プロファイルなど、インストール権限を付与する権利プロファイルはほかにもあります。
サイトのセキュリティーポリシーに応じて、自分のユーザーパスワードで sudo コマンドを使用し、特権コマンドを実行できる場合があります。
$ sudo pkg install jdk-7
roles コマンドを使用して、自分に割り当てられている役割を一覧表示します。root 役割を持っている場合は、su コマンドと root パスワードを使用して、root 役割になることができます。
# pkg install jdk-7
Oracle Solaris プラットフォームで JDK 7 リリースをダウンロードする場合に使用可能なオプションを次の表に示します。最初の列のリンクをクリックすると、そのバージョンの手順に移動できます。
ダウンロードファイル | アーキテクチャー | インストールできるユーザー |
---|---|---|
jdk-7u<version>-solaris-sparc.tar.gz jdk-7u<version>-solaris-sparcv9.tar.gz |
64 ビット SPARC | 任意のユーザー |
jdk-7u<version>-solaris-i586.tar.gz jdk-7u<version>-solaris-x64.tar.gz |
64 ビット x64、EM64T | 任意のユーザー |
jdk-7u<version>-solaris-i586.tar.gz | 32 ビット x64、EM64T | 任意のユーザー |
jdk-7u<version>-solaris-sparc.tar.Z jdk-7u<version>-solaris-sparcv9.tar.Z |
64 ビット SPARC | root |
jdk-7u<version>-solaris-i586.tar.Z jdk-7u<version>-solaris-x64.tar.Z |
64 ビット x64、EM64T | root |
jdk-7u<version>-solaris-i586.tar.Z | 32 ビット x64、EM64T | root |
手動インストールは次のいずれかを使用して実行できます。
.tar.gz
) をインストールする場合は、現在のユーザーのプライベートバージョンの JDK を、ほかの JDK インストールに影響を与えることなく、任意の場所にインストールできます。ただし、一部の機能を動作させるために手動手順が必要になることがあります (たとえば、java
コマンドの -version:
release オプションでは、特定のクラスの実行に使用するリリースを指定できますが、/usr/jdk の下にある JDK リリースの正しいパスが必要になります)。.tar.Z
) をインストールする場合は、すべてのユーザー向けにシステム全体の JDK インストールを実行でき、これにはルートアクセス権が必要です。ただし、これはレガシーのインストールオプションであり、JDK のインストールには IPS フレームワークを使用する方法が推奨されます。注: このページのテキストに次の表記が含まれている場合は、その表記を適切な JDK 更新バージョン番号で置き換える必要があります。
<version>
たとえば、JDK 7 更新リリース 1 をインストールする場合に、バンドル名が次の文字列で表されているとします。
jdk-7u<version>-solaris-sparc.tar.gz
これは次のようになります。
jdk-7u1-solaris-sparc.tar.gz
上記の例のように、<version> 番号の前には、文字 u
が付加される場合 (7u1
など) や下線が付加される場合 (jdk1.7.0_01
など) もあります。
.tar.gz
) のインストールユーザーは、書き込み権を持っている任意の場所に、JDK アーカイブバイナリをインストールできます。Oracle Solaris OS で提供される Java プラットフォームのシステムバージョンが、これによって置き換えられることはありません。これらの手順では、プライベートバージョンの JDK がインストールされます。
32 ビット JVM を使用できる 64 ビットシステムでは、JDK をインストールするプロセスは 2 段階にわかれ、まず 32 ビット JDK をインストールし、次に 64 ビットオペレーション用の追加サポートをインストールします。ファイル名は次のとおりです。
SPARC プロセッサの場合:
jdk-7u<version>-solaris-sparc.tar.gz (32-bit) jdk-7u<version>-solaris-sparcv9.tar.gz (64-bit)
x64/EM64T プロセッサの場合:
jdk-7u<version>-solaris-i586.tar.gz (32-bit) jdk-7u<version>-solaris-x64.tar.gz (64-bit)
32 ビットバージョンの Oracle Solaris を実行している場合は、32 ビットバージョンをダウンロードしてインストールするだけです。
1. バンドルをダウンロードします (Oracle Solaris の 32 ビットバージョンだけをインストールする場合は 1 つ)。ファイルをダウンロードする前に、ライセンス契約に同意する必要があります。任意のユーザーが、書き込み権を持っている任意の場所に、このアーカイブバイナリをインストールできます。
.tar.gz
アーカイブファイル (tarball
とも呼ばれる) は、圧縮解除と抽出を 1 回のステップで同時に行うことができるファイルです。
2. JDK のインストール先となるディレクトリに移ります。.tar.gz
アーカイブバイナリを現在のディレクトリに移動します。
3. tarball をアンパックし、JDK をインストールします。
次の手順は、どちらを先に実行してもかまいません。
SPARC プロセッサの場合:
% gzip -dc jdk-7u<version>-solaris-sparc.tar.gz | tar xf - % gzip -dc jdk-7u<version>-solaris-sparcv9.tar.gz | tar xf -
x64/EM64T プロセッサの場合:
% gzip -dc jdk-7u<version>-solaris-i586.tar.gz | tar xf - % gzip -dc jdk-7u<version>-solaris-x64.tar.gz | tar xf -
JDK は、現在のディレクトリの jdk1.7.0_<version>
というディレクトリにインストールされます。たとえば、JDK 7 update 1 リリースの場合、ディレクトリの名前は jdk1.7.0_01
になります。
64 ビットサポート用の補足ファイルは、マシンアーキテクチャーモデルを表す名前が付けられたディレクトリにインストールされます。これらは、32 ビット JDK がインストールされたのと同じ jdk1.7.0_<version>
ディレクトリ内で、いくつかの場所に追加されます。たとえば、64 ビット Java VM ライブラリファイル (libjvm.so
) は、SPARC プロセッサの場合は jdk1.7.0_<version>/lib/sparcv9/server
ディレクトリに格納され、x64/EM64T 用のバージョンは jdk1.7.0_<version>/lib/x64/server
ディレクトリに格納されます。
JDK のドキュメントは別にダウンロードします。詳細は、「Java SE ダウンロード」を参照してください。
.tar.Z
) のインストールpkgadd
ユーティリティーを使用して JDK をインストールするには、この手順を使用します。この場合、システム上のすべてのユーザーが Java にアクセスできるようになります。
Oracle Solaris システムに対するルートアクセス権がない場合は、Oracle Solaris .tar.gz
アーカイブバイナリを使用して、JDK のプライベートコピーをインストールすることができます。
32 ビット JVM を使用できる 64 ビットシステムでは、JDK をインストールするプロセスは 2 段階にわかれ、まず 32 ビット JDK をインストールし、次に 64 ビットオペレーション用の追加サポートをインストールします。ファイル名は次のとおりです。
SPARC プロセッサの場合:
jdk-7u<version>-solaris-sparc.tar.Z (32-bit) jdk-7u<version>-solaris-sparcv9.tar.Z (64-bit)
x64/EM64T プロセッサの場合:
jdk-7u<version>-solaris-i586.tar.Z (32-bit) jdk-7u<version>-solaris-x64.tar.Z (64-bit)
Oracle Solaris の 32 ビットバージョンをインストールする場合は、32 ビットバージョンをダウンロードしてインストールするだけです。
1. バンドルをダウンロードします (Oracle Solaris の 32 ビットバージョンだけをインストールする場合は 1 つ)。ファイルをダウンロードする前に、ライセンス契約に同意する必要があります。
ダウンロードバンドルを保存するための新しいディレクトリを作成することをお勧めします。次のステップでは、いくつかのディレクトリとファイルをこのディレクトリに抽出します。
2. 32 ビットバージョンおよび 64 ビットバージョンの圧縮 tar ファイルから内容を抽出します。
SPARC プロセッサの場合:
% zcat jdk-7u<version>-solaris-sparc.tar.Z | tar xf - % zcat jdk-7u<version>-solaris-sparcv9.tar.Z | tar xf -
x64/EM64T プロセッサの場合:
% zcat jdk-7u<version>-solaris-i586.tar.Z | tar xf - % zcat jdk-7u<version>-solaris-x64.tar.Z | tar xf -
最初のコマンドでは、現在のディレクトリ内に、いくつかのディレクトリ (SUNWj7rt
、SUNWj7dev
、SUNWj7cfg
、SUNWj7man
、および SUNWj7jmp
) とファイルが作成されます。
2 番目のコマンドでは、現在のディレクトリ内にいくつかのディレクトリ (SUNWj7rtx、SUNWj7dvx、および SUNWj7dmx) が作成され、これらには JDK の 64 ビットサポートが格納されます。
3. root 役割になります。roles(1)
コマンドを使用すると、root 役割になることができるかどうかを確認できます。
4. すでにインストールされている JDK パッケージがあれば、それらをすべてアンインストールします。
使用しているマシンに、古いバージョンの 32 ビットまたは 64 ビット JDK がデフォルトの場所 (/usr/jdk/jdk1.<メジャーバージョン>.0_<マイナーバージョン>) にインストールされている場合、新しいバージョンを同じ場所にインストールするには、まず古いバージョンをアンインストールする必要があります。
デフォルト以外の場所に JDK をインストールする場合は、このステップはスキップできます。詳細は、「デフォルトの Java プラットフォームの選択」を参照してください。
5. pkgadd
コマンドを実行して 32 ビットおよび 64 ビットパッケージをインストールします。
# pkgadd -d . SUNWj7rt SUNWj7dev SUNWj7cfg SUNWj7man SUNWjavadb-client SUNWjavadb-common SUNWjavadb-core SUNWjavadb-demo SUNWjavadb-docs SUNWjavadb-javadoc SUNWjavadb-service # pkgadd -d . SUNWj7rtx SUNWj7dvx SUNWj7dmx
最初のコマンドでは、JDK が /usr/jdk/jdk1.7.0_<version>
にインストールされます。
2 番目のコマンドでは、JDK インストール内の /usr/jdk/jdk1.7.0_<version> に、64 ビットサポート用ファイルがインストールされます。
JDK をデフォルト以外の場所にインストールする方法については、pkgadd(1)
および admin(4)
のマニュアルページを参照してください。
6. 日本語ユーザーの場合: マニュアルページをインストールします。
使用しているマシンに、古いバージョンの日本語マニュアルページが usr/jdk/jdk1.7.0_<version>
にインストールされている場合、このバージョンの日本語マニュアルページを同じ場所にインストールするには、まず古いパッケージをアンインストールする必要があります。パッケージを削除するには、次を実行します。
# pkgrm SUNWj7jmp
次に、pkgadd
コマンドを実行して、新しい日本語マニュアルページパッケージをインストールします。
# pkgadd -d . SUNWj7jmp
7. スペースを節約するために、tar ファイルおよび抽出された SUNW* ディレクトリを削除します。
8. root 役割を終了します。リブートする必要はありません。
Java プラグインを Firefox で動作させるには、Java プラグインコンポーネントを Firefox に登録する必要があります。これを行うための手順については、「Oracle Solaris 用 Java プラグインの手動インストールおよび登録」を参照してください。
Java プラグインをサポートしているブラウザは、JDK 7 および JRE 7 で認証済みのシステム構成のリストに記載されています。
サポートされていないブラウザを使用している場合は、ブラウザのドキュメントで Java プラグインの登録方法を確認してください。
この JDK リリースには Java Web Start が含まれています。Java Web Start は JDK とともに自動的にインストールされます。ただし、次の点に注意してください。
pkgadd
ユーティリティーの使用方法: (1) pkgadd
ユーティリティーを使用して JDK の Oracle Solaris パッケージをインストールすると、../java/bin/javaws
のシンボリックリンクが /usr/bin
に作成されます。(2) 古いリリースの Java Web Start がインストールされている場合に、代わりに最新バージョンを実行したいときは、$HOME/.mailcap
ファイルを /etc/.mailcap
と同じになるように編集します。古いほうのバージョンの Java Web Start を実行したい場合は、$HOME/.mailcap.
を編集しないでください。インストールに関する一般的な注意点は次のとおりです。
このセクションでは、JDK の Oracle Solaris SVR4 パッケージのインストールを (pkgadd
コマンドで) 実行するときに、デフォルトの Java プラットフォームがどのように選択されるかについて説明します。
デフォルトの Java プラットフォーム - 1 つの Oracle Solaris システムに、複数のバージョンの Java プラットフォームが同時に存在する可能性がありますが (Oracle Solaris パッケージのデフォルトインストールを使用)、「デフォルトの」Java プラットフォームになることができるのは 1 つだけです。デフォルトの Java プラットフォームは、/usr/java
シンボリックリンクが指すディレクトリによって定義されます。デフォルトの java
実行可能ファイルを確認するには、次を実行します。
% /usr/java/bin/java -fullversion
デフォルトの Java プラットフォームを /usr/java
シンボリックリンクで変更できるのは、それを使用するシンボリックリンクが /usr/bin
(/bin
とも呼ばれる) にあるためです。(たとえば、/usr/bin/java
リンクは /usr/java/bin/java
を参照しますが、これは Java Runtime Environment です)。最近のバージョンの Java プラットフォームとは、多くの Java アプリケーションが互換性を持っていますが、一部のアプリケーションでは互換性が低い場合があります。
PATH の設定 - デフォルトの Java は、たとえば /usr/bin/java
のように、/usr/bin
を介してリンクされます。パス内でほかのバージョンの Java より前にあるバージョンが、コマンド行から、あるいは PATH 環境変数を使用して Java を特定するほかのツールから実行される Java になります。