HotSpot に移行された JRockit コマンドフラグ

次の Java コマンドフラグは Oracle JRockit VM から移植されたもので、現在は JDK7 Update 4 の HotSpot VM で使用できます。

HotSpot と JRockit のフラグの比較

Jrockit HotSpot 定義
-Xlargepages -XX:+UseLargePages このフラグは、ラージページサポートを有効にするために使用します。Solaris では、ラージページがデフォルトで有効になっています。
-Xlargepages:exitOnFailure=true (該当なし) JRockit では、このフラグが true に設定されている場合、ラージページ要求が失敗すると JVM が終了します。HotSpot に同等のフラグはありません。JVM の初期化時にラージページ要求が失敗すると、HotSpot JVM はエラーメッセージを出力します。ただし、デフォルトページサイズを使用して実行は継続します。
-XX:MaxLargePageSize=N -XXLargePageSizeInBytes=N ラージページサイズをバイト数で設定します。
-XX:+UseLargePagesForHeap HotSpot のデフォルトの動作 HotSpot でラージページが有効になっている場合、それらは常に Java ヒープ用に使用されます。
-Xms -Xms 初期ヒープサイズを設定します
-Xmx -Xmx 最大ヒープサイズを設定します。サーバー配備の場合、-Xms と -Xms が同一の値に設定されていることがよくあります
-Xns -Xmn または -XX:NewSize 若い世代 (ナーサリ) のサイズを設定します。
-XXaggressive -XX:+AggressiveOpts 積極的な最適化を有効にします。最適化のタイプとレベルは、Jrockit と HotSpot の間で、またリリースによっても異なります。そのため、JVM 間で直接比較することはできません。
-Xgc:genpar -XX:+UseParallelOldGC スループットおよび平均レスポンス時間用に最適化されたパラレルガベージコレクタを有効にします。
-Xpausetarget -XX:MaxGCPauseMillis=nnn 最大 GC 一時停止時間の目標を設定します。これはソフトゴールで、どちらの JVM もベストエフォートで達成しようとします。Jrockit では、デフォルト値は 500 ミリ秒です。HotSpot では、デフォルトで設定されている最大値はありません。
-XgcPrio:pausetime -XX:+UseConcMarkSweepGC or -XX:+UseG1GC HotSpot では、これらのフラグは、Concurrent Mark Sweep (CMS) または G1 ガベージコレクションを有効にします。
-Xxgcthreads=n -XX:ParallelGCThreads=n パラレルコレクタ内の GC スレッドの数を設定します。
-Xverbose:opt -XX:+PrintCompilation HotSpot 動的ランタイムコンパイラからの冗長出力を出力します。
-Xverbose:gcpause -XX:+PrintGCDetails -XX:+PrintGCTimeStamps ガベージコレクション出力をタイムスタンプとともに出力します。
-xverbose:compaction -XX:+PrintGCDetails -XX:+PrintGCTimeStamps ガベージコレクション出力をタイムスタンプとともに出力します。
-XxcompressedRefs -XX:+UseCompressedOops (デフォルト) 64 ビット JVM で圧縮参照を有効にします。注:HotSpot VM チューニングオプションドキュメントとの相互参照が必要です。
-XX:+UseCallProfiling HotSpot のデフォルトの動作 JRockit では、このフラグは JIT 最適化で使用する呼び出しプロファイリングを有効にします。これは HotSpot のデフォルトの動作です。
-XX:+UseAllocPrefetch -XX:AllocationPrefetchStyle=2 (デフォルト) 割り当て中に使用されるプリフェッチのスタイルを設定します。
-XX:tlasize:min=4k,preferred=2048k -XX:TLABSize=n このフラグは TLAB のサイズを調整します。Jrockit と HotSpot はどちらもデフォルトで TLABS を使用し、HotSpot は TLAB を割り当てパターンに基づいて自動的にサイズ調整します。
Jrockit は、デフォルトでより積極的なソフト参照処理です -XX:SoftRefLRUPolicyMSPerMB=0 このフラグは、ソフトウェア参照の積極的な処理を有効にしました。このフラグは、HotSpot GC がソフトウェア参照カウントの影響を受ける場合に使用します。
Jrockit 内部データ構造体は、デフォルトで、ハイクラスカウント向けに調整されています。 -XX:+UnlockExperimentalVMOptions -XX:PredictedClassLoadCount=n アプリケーションが多数のクラスをロードする場合、特に class.forName() が頻繁に使用される場合は、このフラグを使用します。推奨値は、-verbose:class の出力に示されるロード済みクラスの数です。

Copyright © 1993, 2013, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.