JavaTM RMI 実装ログ
JDKTM 6

JavaTM SE Development Kit (JDK) v1.4 では、Sun の Java Remote Method Invocation (Java RMI) 実装でロギング API を使用して、実装のログを出力します。ログ構成ファイルおよびプログラムによる API (java.util.logging) は、Java RMI 実装ログの構成に使用することができます。

JDK の前のバージョンで認識されていた、java.rmi.server.logCalls システムプロパティーおよび実装固有の sun.rmi.* ログプロパティーは引き続き使用可能です。この機能により、前のバージョンと同様、Java RMI 実装の Logger オブジェクトのデフォルトレベルの設定、および Java RMI 実装ログの System.err への出力が可能です。

Java RMI 実装によって使用される Logger オブジェクトの名前、および前バージョンでサポートされていたログプロパティーとの対応について、次の表に示します。

Java RMI 実装は、ログ記録カテゴリである、クライアント側呼び出しログ記録をサポートしていることに注目してください。これは、java.rmi.server.logCalls プロパティーによって起動されるサーバー側呼び出しログ記録と類似しています。クライアント側呼び出しログ記録は、sun.rmi.client.call という名前の Logger に出力されます。

システムプロパティー名 Logger 名前 ログ記録される情報
java.rmi.server.logCalls sun.rmi.server.call サーバー側のリモート呼び出しおよび例外
sun.rmi.server.logLevel sun.rmi.server.ref サーバー側のリモート参照動作
sun.rmi.client.logCalls
(J2SE 1.4 で新たに導入)
sun.rmi.client.call クライアント側のリモート呼び出しおよび例外
sun.rmi.client.logLevel sun.rmi.client.ref クライアント側のリモート参照動作
sun.rmi.dgc.logLevel sun.rmi.dgc 分散ガベージコレクション動作
sun.rmi.loader.logLevel sun.rmi.loader デフォルトの RMIClassLoader プロバイダの動作
sun.rmi.transport.logLevel sun.rmi.transport.misc トランスポート層の動作
sun.rmi.transport.tcp.logLevel sun.rmi.transport.tcp TCP バインディングおよび接続動作
sun.rmi.transport.proxy.logLevel sun.rmi.transport.proxy HTTP トンネリング動作
(なし) sun.rmi.runtime その他のランタイムアクティビティー

sun.rmi.client.call および sun.rmi.server.callLogger では、リモート呼び出しからスローされた例外は Level.FINE レベルでログ記録され、各リモート呼び出しは、Level.FINER レベルでログ記録されます。java.rmi.server.logCalls または sun.rmi.client.logCalls システムプロパティーを "true" 値に設定すると、対応する Logger がレベル Level.FINER に設定されます。

名前の末尾に ".logLevel" の付く sun.rmi.* ログプロパティーの場合、"BRIEF" 値に設定すると対応する Logger がレベル Level.FINE に設定され、"VERBOSE" 値に設定すると対応する Logger がレベル Level.FINER に設定されます。ロギング用のこれらの sun.rmi.* システムプロパティーを使用するよりも、ロギング構成ファイルを使用することをお勧めします。


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