JDK および JRE のファイル構造

このページでは、JDK のディレクトリと、それらのディレクトリに含まれているファイルについて概説します。JRE のファイル構造は JDK の  jre ディレクトリのものと同一です。

開発用ファイルとディレクトリ

ここでは、Java プラットフォーム用のアプリケーション開発に必要な、もっとも重要なファイルとディレクトリについて説明します。

(必要ないディレクトリには、Java ソースコードおよび C ヘッダーファイルが含まれている場合があります。これらについては、「その他のファイルとディレクトリ」セクションで説明します。)

JDK ソフトウェアは  c:\jdk1.7.0 にインストールされているものとし、いくつかの重要なディレクトリについて説明します。

 c:\jdk1.7.0
JDK ソフトウェアがインストールされるルートディレクトリです。著作権、ライセンス、README のファイルが入っています。また、Java プラットフォームのソースコードのアーカイブである  src.zip も入っています。
 c:\jdk1.7.0\bin
Java Development Kit (JDK) に含まれる開発ツールの実行ファイル用ディレクトリです。PATH 環境変数には、このディレクトリのエントリを含めるべきです。ツールの詳細は、JDK ツールを参照してください。
c:\jdk1.7.0\lib
開発ツールによって使用されるファイル用のディレクトリです。次のファイルがあります。
  • tools.jar: JDK のツールとユーティリティーをサポートするためにコア以外のクラスが含まれます
  • dt.jar: BeanInfo ファイル (対話型開発環境 (IDE) に対して、Java コンポーネントを表示する方法や、開発者がそれらをアプリケーションに合わせてカスタマイズする方法を通知する) の DesignTime アーカイブ
  • ant-javafx.jar: JavaFX アプリケーションをパッケージ化するための Ant タスクが入っています。「JavaFX アプリケーションのデプロイ」の「パッケージ化」を参照してください。
 c:\jdk1.7.0\jre
JDK 開発ツールによって使用される Java Runtime Environment のルートディレクトリです。Runtime Environment は Java プラットフォームの実装です。これは、 java.home システムプロパティーによって示されるディレクトリです。
 c:\jdk1.7.0\jre\bin
Java プラットフォームが使用するツールおよびライブラリ用の、実行ファイルと DLL のディレクトリです。実行ファイルは  /jdk1.7.0/bin 内のファイルと同じです。java 起動ツールは、アプリケーション起動ツールとして機能します (JDK のバージョン 1.1 に付属していた jre ツールに置き換わります)。このディレクトリは、PATH 環境変数に含める必要がありません。
c:\jdk1.7.0\jre\bin\client
Java HotSpot™ Client Virtual Machine が使用する DLL ファイルが入っています。
c:\jdk1.7.0\jre\bin\server
Java HotSpot™ Server Virtual Machine が使用する DLL ファイルが入っています。
c:\jdk1.7.0\jre\lib
Java Runtime Environment が使用するコードライブラリ、プロパティー設定、およびリソースファイルのディレクトリです。たとえば、
  • rt.jar : Bootstrap クラス (Java プラットフォームのコア API を構成するランタイムクラス)
  • charsets.jar: 文字変換クラス
  • jfxrt.jar: JavaFX ランタイムライブラリ
このあと説明する ext サブディレクトリのほかにも、ここでは説明しない追加のリソースサブディレクトリがいくつかあります。
c:\jdk1.7.0\jre\lib\ext
Java プラットフォームに対する拡張機能のデフォルトのインストール先ディレクトリです。
  • localedata.jar -- java.text および java.util のロケールデータ。
c:\jdk1.7.0\jre\lib\security
セキュリティー管理に使用されるファイルが入っています。これらには、セキュリティーポリシー (java.policy) やセキュリティープロパティー (java.security) のファイルが含まれます。
c:\jdk1.7.0\jre\lib\applet
アプレットのサポートクラスが含まれる JAR ファイルは、lib/applet/ ディレクトリに配置できます。このようにすると、アプレットのクラスがアプレットクラスローダによってローカルファイルシステムから事前ロードされるため、大規模なアプレットの起動時間を短縮できます。また、ネット経由でダウンロードした場合と同様の保護が提供されます。
c:\jdk1.7.0\jre\lib\fonts
プラットフォームが使用する TrueType フォントファイルが入っています。

その他のファイルとディレクトリ

このセクションでは、その他のファイルとディレクトリについて説明します。

c:\jdk1.7.0\src.zip
Java プラットフォームのソースコードを含むアーカイブです。
c:\jdk1.7.0\db
Java DB が含まれます。
c:\jdk1.7.0\include
Java Native Interface (JNI) および Java Virtual Machine Debugger Interface (JVMDI) を使用するネイティブコードのプログラミングをサポートする、C 言語ヘッダーファイルです。

:Java プラットフォーム用のプログラミングの方法を示すデモおよびサンプルは、個別のダウンロードとして Java SE Downloads で入手可能です。これらのデモおよびサンプルは .zip ファイルとして入手可能です。


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