@CalcMgrMDXDataCopy

目的:

MDXスクリプトを使用してデータベース間でデータをコピーします。

構文:

Javaクラス: com.hyperion.calcmgr.common.cdf.MDXDataCopy.copyData(String,String,String,String,String,String,String,String,String,String,String,String,String,String)

CDF仕様: @CalcMgrMDXDataCopy(Encryption Key,user,password,sourceApplicationName, sourceDatabaseName,targetApplicationName, targetDatabaseName,columnAxisMDX, rowAxisMDX, sourceMemberMappings,targetMemberMappings, targetPOVCols,maxRowsPerPage,loggingFileName)

@CalcMgrMDXDataCopyを使用したデータベース間でのデータのコピー

@CalcMgrMDXDataCopyはコピー対象の領域を定義するMDX式を利用します。これはメモリー内にグリッドを作成し、MDX式を使用してソース・データベースからグリッドに入力してから、ターゲット・データベースのデータを更新します。@CalcMgrMDXDataCopyは、calcmgrCmdLine.jarを使用して暗号化されたユーザー名とパスワードを使用します。

たとえば、ユーザー名とパスワードを暗号化するには、java -jar calcmgrCmdLine.jar -gkを使用してキーを生成する必要があります。これによって83qosW4LbxVGp6uBwqtQWbのようなキーが生成され、これをユーザー名とパスワードの暗号化に使用できます。ユーザー名を暗号化する場合、パスワードも暗号化する必要があります。CalcmgrCmdLine.jarの使用の詳細は、コマンド・ライン・ランチャを使用したEssbaseビジネス・ルールの起動を参照してください。

注:

列および行の軸のみを持つMDX式がサポートされています。

構文:

RUNJAVA com.hyperion.calcmgr.common.cdf.MDXDataCopy 
     <Key used to encrypt user name and password>
     <Encrypted user name>
     <Encrypted password>
     <Source Application>
     <Source Database>
     <Target Application>
     <Target Database>
     <MDX expression that defines column members>
     <MDX expression that defines row members>
     <Source Member Mappings>
     <Target Member Mappings>
     <Target POV columns>
     <Rows Per Page>
     <Log File>
     <Source Server>
     <Target Server>
     <Where MDX>
     <"true" or "false">

  • <Source Member Mappings>および<Target Member Mappings>が使用されるのは、ソースのメンバー名がターゲットと異なるときです。これらはカンマで区切る必要があります。関数は指定できません。

  • <Target POV columns>が使用されるのは、ターゲットのディメンションがソースよりも多い場合です。

  • <ROWS PER PAGE>は、ターゲットの更新をトリガーするために使用されます。デフォルトの-1では、更新が行われるのは完了したグリッドが移入されるときです。30に設定すると、30行が入力されるとすぐに更新がトリガーされます。その後、次の30行に続きます。

  • <Source Server>および<Target Server>が使用されるのは、ソース・サーバーとターゲット・サーバーが異なるときです。同じ場合はプレース・ホルダーとして""を使用してください。

  • <Where MDX>が使用されるのは、スクリプトに引数を指定するときです。

  • <"true"または"false">パラメータでは、"true"によってログ・ファイルが付加、"false"によってログ・ファイルがクリアされます。このパラメータを空にしておくと、デフォルトは"true"です。

カスタム定義関数が実行されるJVMのメモリーを増やすには、Oracle Essbaseのopmn.xmlファイルを編集し、ESS_JVM_OPTION1のvalueプロパティの数を変更します。<variable id="ESS_JVM_OPTION1" value="-Xmx256M"/>というエントリでは、JVMのメモリーとして256MBが設定されます

例:

RUNJAVA com.hyperion.calcmgr.common.cdf.MDXDataCopy 
     "vta2a536uC/wyX8jM2GlHA==" /* key */
     "qza9xZxUX+srS1GrlR2Qboeq77InwkNSQSvBHLO2siidSEglMndoIpneZVPK0tWt" /* user */
     "eldizBRIyqdPdXl9Bpu/HIE+YIgvRBa59aTjTDWpWM0T+ZEPjF+zyINfE0KHX0qP" /* password */
     "Sample" /* from application */
     "Basic"  /* from database */
     "Samp2"  /* to application */
     "Basic"  /* to database */
     "crossjoin({[Jan],[Feb],[March]},{[Budget]})" /* MDX that defines the column members */
     "crossjoin(crossjoin({[Sales]},{[100].CHILDREN}),{[Connecticut]})" /* MDX that defines the row members */
     "Jan,Feb" /* source member mappings */
     "January,February" /* target member mappings */
     "VP, IT" /* Target POV columns, members from dimensions that do not exist on the source*/
     "-1" /* rows per page */
     "c:\\Temp\\cpdata3.log"; /* log file could be empty */
     ""source server 
     ""destination server 
     ""where MDX