今回のリリースでは、Financial ManagementまたはPlanningで作成されたアプリケーションを使用しているOracle Hyperion Financial ManagementユーザーとOracle Hyperion Planningユーザー、さらにOracle Essbaseブロック・ストレージ・アプリケーションおよび集約ストレージ・アプリケーション・ユーザーが、Oracle Hyperion Calculation Managerでビジネス・ルールを作成して管理できます。
次の表は、Calculation Manager、Oracle Hyperion Business Rules (PlanningおよびEssbaseユーザー用)、およびFinancial Management (Financial Managementユーザー用)のビジネス・ルールの機能を比較しています。
表A-1 Calculation Manager、Financial ManagementおよびBusiness Rulesにおけるビジネス・ルールの機能比較
機能/アクション | Calculation Manager | Business Rules (PlanningおよびEssbaseユーザーの場合) | Financial Management |
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ビジネス・ルールの作成 |
ルール・デザイナ内のフロー・チャートでビジネス・ルールをグラフィカルに作成することができます。 ビジネス・ルールを設計するために使用するコンポーネントが、PlanningとEssbaseブロック・ストレージ・アプリケーションには5つ、Financial Managementアプリケーションには6つあります。
Essbase集約ストレージ・アプリケーションには、次の3つのコンポーネントがあります:
コンポーネント内で、メンバー、変数および関数を使用できます。 |
ビジネス・ルール・グラフィカル・デザイナおよびOracle Essbase Administration Servicesの管理コンソールのビジネス・ルール内でビジネス・ルールを作成することができます。 グラフィカルにビジネス・ルールをデザインできる4つのアクションおよび8つの式があります。
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ルール・エディタまたはテキスト・エディタでビジネス・ルールを作成できます。Visual BasicおよびFinancial Managementの関数、そしてFinancial Managementビジネス・ルール内のメンバーを使用することができます。 |
システム・テンプレート(Calculation Manager)、およびアクションと式( Business Rules)を使用して、ビジネス・ルールを設計できます。 |
ノート: システム・テンプレートは、Essbase集約ストレージ・アプリケーションでサポートされていません。 Calculation Managerには8つのPlanningおよびEssbaseブロック・ストレージ・システム・テンプレートがあります:
Calculation Managerには、8つのFinancial Managementシステム・テンプレートがあります:
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Business Rulesには、次の4つのCalculation Managerのいくつかのシステム・テンプレートのように機能するアクションがあります。
Busines Rulesには、計算マネージャのシステム・テンプレートのように機能する式もあります。
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該当なし |
カスタム定義のテンプレート(Calculation Manager)とマクロ(Business Rules)の作成によるビジネス・ルールの設計 | ウィザードを使用して、ビジネスに固有の計算を実行する、再利用可能なカスタム定義のテンプレートを設計できます。つまり、システム・テンプレートをコピーして別の名前で保存し、これをカスタム定義のテンプレートとして使用できます。 | ビジネスに固有の計算を実行する、再利用可能なマクロを設計できます。 | 該当なし |
設計時プロンプトの作成 | ウィザードを使用して、Calculation Managerのカスタム定義のテンプレート用の設計時プロンプトを作成できます。 | マクロの変数を使用して、情報を求めるプロンプトを表示できます。 | 該当なし |
コンポーネントの共有 | 複数のプラン・タイプ(Planningの場合)、計算タイプ(Financial Managementの場合)、データベース・タイプ(Essbaseの場合)、およびアプリケーションで、スクリプトと式コンポーネントを共有できます。 | 該当なし | 該当なし |
コンポーネントのドラッグ・アンド・ドロップ | ルール・デザイナでは、コンポーネントをビジネス・ルールのフロー・チャートにドラッグ・アンド・ドロップできます。 | グラフィカル・デザイナでは、アクションと式をビジネス・ルールのプロセス・バーにドラッグ・アンド・ドロップできます。 | 該当なし |
詳細の表示/非表示 | フロー・チャートの表示をズーム・イン/ズーム・アウトして、表示の詳細レベルを調整できます。 | 該当なし | 該当なし |
計算スクリプト・フォーマットでのビジネス・ルールの編集 | ビジネス・ルールを計算スクリプト・フォーマットで編集した後で、ルール・エディタでグラフィカルな形式に戻して編集できます。 | 計算スクリプト・フォーマットでビジネス・ルールを編集できますが、それをグラフィカルの編集に戻すことはできません。 | ビジネス・ルールはテキスト・モードでのみ編集可能です。 |
ビジネス・ルールの検証 |
Financial ManagementまたはPlanningアプリケーション管理で作成されたアプリケーションで作業する場合: Financial ManagementまたはPlanningそれぞれに対してのみビジネス・ルールを検証できます。 ノート: Essbaseビジネス・ルールは、Essbaseに対してのみ検証できます。 |
ビジネス・ルールをEssbaseまたはPlanningに対して検証できます。 | スキャン関数を使用して、Visual Basicスクリプト・ファイルをスキャンして、関数が正しいパラメータ番号に有効であり、ディメンション・メンバーがアプリケーションに対して有効であることを確認できます。 |
ビジネス・ルールのデプロイ | 計算タイプごとに1つのビジネス・ルールセットをFinancial Managementにデプロイできます。つまり、1つ以上のビジネス・ルールおよびビジネス・ルールセットをPlanningおよびEssbaseにデプロイできます。ビジネス・ルールおよびビジネス・ルールセットをデプロイし、それらをFinancial Management、PlanningまたはAdministration Services (Essbaseの場合)内から起動する必要があります。それらの起動場所は、それらをデプロイするアプリケーションおよび計算のタイプ、プラン・タイプ、またはデータベースによって決まります。 | 該当なし | 該当なし |
ビジネス・ルールの起動 | ビジネス・ルールセットをCalculation Managerからデプロイした後、Financial Managementビジネス・ルールセットおよびPlanningビジネス・ルールはFinancial ManagementおよびPlanning内から起動します。Essbaseビジネス・ルールをデプロイすると、Calculation ManagerまたはAdministration Services内からそれらのルールを起動できます。起動場所は、ビジネス・ルールおよびビジネス・ルールセットのデプロイ場所によって決まります。ビジネス・ルールの複数の起動場所を定義するには、そのショートカットをCalculation Managerに作成します。 | 起動する場所を選択することにより、ビジネス・ルールを1つの場所からでも、すべての場所からでも起動できます。Administration Services管理コンソールのルール・ノード、Business Rulesのグラフィック・デザイナ、Business Rules Webランチャ、コマンド・ライン・プロンプトまたはPlanning Webから、ビジネス・ルールを起動できます。 | ビジネス・ルールは、計算、換算、連結、配賦を実行するときに実行します。 |
ビューでの作業 | Calculation Managerには、アクセスできるオブジェクトを表示する、次の4つのビューがあります。
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Business Rulesにはビューはありません。ビジネス・ルールやその他のオブジェクトは、管理コンソール内でオブジェクト・タイプ別にフラット・リストに表示されます。 | 該当なし |
システム・ビューの使用 | システム・ビューには、Financial Management、PlanningおよびEssbaseアプリケーションと、それらの計算タイプ、プラン・タイプ、データベース、ユーザーがアクセスできるオブジェクトが階層的なリストで表示されます。このビューから、ビジネス・ルールの対象アプリケーションおよび計算タイプ、プラン・タイプ、またはデータベースを確認できます(これは、計算マネージャのデフォルトのビューです)。 | 該当なし | 該当なし |
カスタム・ビューの使用 | カスタム・ビューには、ユーザーが作成したフォルダと、そこにドラッグ・アンド・ドロップしたオブジェクトのリストが表示されます。このビューにより、ユーザーの目的に合わせてオブジェクトを整理できます。 | 脚注 1該当なし | 該当なし |
デプロイメント・ビューの使用 | デプロイメント・ビューには、デプロイ済および未デプロイのルールとルールセット、それらのデプロイと検証ステータスのリストが、アプリケーション・タイプとアプリケーション別に表示されます。 | 該当なし | 該当なし |
リスト・ビューの使用 | リスト・ビューには、「フィルタ」ダイアログで選択したオブジェクトのリストが表示されます。「フィルタ」ダイアログを使用して、アプリケーション・タイプ、属するアプリケーション、計算タイプおよびプラン・タイプ、およびアクセスできるオブジェクトでフィルタされたリストを作成できます。 | 該当なし | 該当なし |
ビジネス・ルールの移行 |
ビジネス・ルールおよびその他のオブジェクトを前回リリースされたBusiness Rulesから今回リリースされるCalculation Managerに移行することができます。 Financial ManagementおよびEssbaseのビジネス・ルールを移行するには、Calculation Managerのインポート機能を使用します。 |
ビジネス・ルールは、前のリリースのBusiness Rulesから今回のリリースのCalculation Manager、および前のリリースのBusiness Rulesから今回のリリースのBusiness Rulesへ移行できます。 | ビジネス・ルールは、前のリリースのFinancial Managementから今回のリリースのCalculation Manager、および前のリリースのFinancial Managementから今回のリリースのFinancial Managementへ移行できます。 |
ビジネス・ルールのインポート | ビジネス・ルール、およびテンプレートやコンポーネントなどのその他のオブジェクトは、Business RulesからCalculation Managerへ、またはCalculation Manager内の別のFinancial Management、PlanningまたはEssbaseアプリケーションからインポートできます。Essbaseの計算スクリプトをCalculation Managerにインポートすることもできます。インポートした計算スクリプト・ファイルは、Calculation Managerでグラフィカルなビジネス・ルールになります。 | ビジネス・ルールをxmlファイルからBusiness Rulesにインポートできます。 | 「ルールのロード」オプションを使用して、有効なVisual Basicスクリプト・ファイルをアプリケーションにインポートできます。 |
ビジネス・ルールのエクスポート | 1つ以上のビジネス・ルールおよびその他のオブジェクトをCalculation Managerから.xmlファイルにエクスポートできます。 | ビジネス・ルールとその他のオブジェクトは、Business Rulesからxmlファイルにエクスポートできます。 | 「抽出ルール」オプションを使用して、Financial Managementから外部のVisual Basicスクリプト・ファイルにビジネス・ルールをエクスポートできます。 |
ビジネス・ルールのショートカットの使用 | 複数のアプリケーション、および計算タイプまたはプラン・タイプで、ビジネス・ルールへのショートカットを作成できます。ショートカットを使用してビジネス・ルールをデプロイすると、ショートカットの作成時に対象としたアプリケーション、および計算タイプまたはプラン・タイプに、ルールのコピーがデプロイされます。 | 該当なし | 該当なし |
変数の操作 | Calculation Managerの変数タイプの個数は、Planningは4個、Financial Managementは2個、Essbaseは3個です:
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Business Rulesには2つの変数タイプがあります。
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Financial Managementには2つの変数タイプがあります。
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ビジネス・ルールを作成および編集するためのアクセス権限の割当て | Calculation Managerでは、ビジネス・ルールおよびその他オブジェクトの作成、表示および編集能力は、Oracle Hyperion Shared Servicesで割り当てられた役割およびCalculation Managerでのオブジェクト所有権によって決まります。デフォルトでは、ユーザーは自分が作成したビジネス・ルールとオブジェクトを所有します。管理者やオブジェクトの所有者は、オブジェクトの所有権を別のユーザーに割り当てることができます。 | Business Rulesでは、ビジネス・ルールおよびその他オブジェクトを変更できるユーザーとグループを選択して、それらを編集する権限を割り当てます。 | Financial Managementでは、ビジネス・ルールを作成または編集するためのアクセス権限は必要ありません。 |
ビジネス・ルールを起動するためのアクセス権限を割当て | ビジネス・ルールおよびビジネス・ルールセットをCalculation Managerからデプロイしたら、Financial Management、PlanningまたはAdministration Services (Essbase用)で、ビジネス・ルールとビジネス・ルールセットを起動する権限を割り当てます。 | ビジネス・ルールとシーケンスを起動できるデータベースの場所(またはすべての場所)を選択し、それらを起動できるユーザーとグループを選択することによりBusiness Rulesでビジネス・ルールとシーケンスを起動できる権限を割り当てます。 | 計算プロセスを実行できる権限を割り当てるには、Financial Managementで、計算プロセスが属するアプリケーションに対する適切な役割のセキュリティ・アクセスを(ユーザーに)割り当てます。たとえば、集計プロセスを実行するには、「集計」の役割が必要です。 |
脚注 1
Busines Rulesでプロジェクトを作成し、ビジネス・ルール、シーケンス、マクロ、変数を独自のわかりやすい方法で編成できます。