Oracle Databaseのインストールの前提条件

  • Oracle Data Relationship Managementスキーマ・アカウントでは、データベース・エクスポートの外部接続のためにROLE_ROLE_PRIVSに対するアクセス権が必要です。

  • Oracle RACデータベース・システムを使用している場合、インストールの前に、適切なRDBMSソフトウェアでテーブルスペースを作成する必要があります。

  • Data Relationship Managementアプリケーションごとに、一意のリポジトリ(したがってスキーマ)が必要です。

  • お客様はData Relationship Managementスキーマごとに専用のテーブルスペースを使用することをお薦めします。

  • リポジトリの作成については、データベースのインストール・スクリプトがData Relationship Managementコンソールのリポジトリ・ウィザードによって開始され、次の2つのオプションが提供されます:

    • リポジトリ・ウィザードでは、適切な資格証明が提供されている場合、Data Relationship Managementリポジトリ(テーブルスペース、スキーマ・ユーザー/権限、表およびその他のオブジェクト)を生成できます。

    • リポジトリ・ウィザードで生成できるスクリプトをデータベース管理者が使用して、Oracle SQL Developerなどのツールによってテーブルスペース、スキーマ・ユーザー/権限、表およびその他のオブジェクトを対話型で作成できます。

  • 既存のSYSTEM (または同等の)資格証明がスクリプトの最初の部分に使用されており、リポジトリ・ウィザードで入力される必要があります。

  • リポジトリ・ウィザードの後半で、スキーマ所有者名およびパスワードを定義します。

  • リポジトリ・ウィザードで使用するアカウントを指定する際に、リポジトリを作成するためのスクリプトをデータベース管理者に渡すことを意図していない場合、初期データベース・アカウントはテーブルスペースの作成および作成されるスキーマ所有者に対する権限の作成と付与に十分な権限が必要です。これらの権限は、リポジトリ作成ルーチンの後半において、表、インデックス、ビュー、ストアド・プロシージャなどを作成し、システムが起動するための最小構成データをこれらに移入するために使用されます。通常、このようなタスクにはOracle SYSTEMユーザー(または同等の権限を持つアカウント)が使用されます。より具体的に示すと、一般的に必要な権限は次のとおりです:

    • データベース・スクリプトの実行

    • CREATE TABLESPACE

    • CREATE SCHEMA (CREATE USER)

    • さらに、このアカウントには、作成するユーザー/スキーマへの次の付与を実行するための十分な権限が必要です:

      • CREATE SESSION

      • CREATE TABLE

      • CREATE VIEW

      • CREATE PROCEDURE

      • CREATE TYPE

      • CREATE SEQUENCE

      • 作成されるスキーマ所有者のUNLIMITED TABLESPACE

      アカウントには、データベース・スクリプトを実行するための十分な権限も必要です。多くの組織がアカウント権限に関して独自のポリシーを確立するために選択する特定の質問に関して、データベース管理者リソースで確認します。

    • リポジトリ作成ルーチンのこの部分では、Data Relationship ManagementコンソールでData Relationship ManagementサービスおよびアプリケーションによりData Relationship Managementリポジトリに接続するために使用されるスキーマ所有者を使用して、特定のリポジトリ・オブジェクトおよびアーティファクトが作成されます。

  • テーブルスペース、スキーマおよびリポジトリ・オブジェクトを作成するために、データベース・スクリプトのみを作成してデータベース管理者に渡す場合、データベース管理者は前述のガイダンスに従って、アクティビティの一部として必要な権限を使用および割り当てる正しいアカウントを決定できます。

詳細は、リポジトリの作成を参照してください。

注:

リポジトリおよびスキーマの作成に必要なデータベース・アカウントは、組織がOracle Databaseインスタンスを管理するために選択する方法に基づいて異なる場合があります。質問がある場合はデータベース管理者に確認してください。

注:

スキーマ所有者について言及された権限の一部を、標準サービス操作中に制限できる場合があります。ただし、製品はデフォルト権限での実行のみがサポートおよび動作保証されています。スキーマ所有者の権限が制限されている場合、将来リリース・アップグレード(あるリリースのアンインストール/更新済リリースのインストール)または「更新の適用」(あるいはその両方)が試行された際に、デフォルト権限を再確立する必要があります。

注:

UNLIMITED TABLESPACEは厳密に言えば必要ない場合がありますが、標準慣行です。これにより、組織はデータベース/スキーマに対して必要なメンテナンス・アクティビティを最小限にすることができます。データベースが継続的または定期的にリソースを使用して、1つ以上の必須のテーブルスペースまたはインデックス(あるいはその両方)の増加/メンテナンスを拡張している場合、アプリケーション・パフォーマンスが低下する可能性があります。さらに、必要なリソースがアプリケーションのタイムアウト期間内に使用可能にならない場合、この期間中はアプリケーションが一時的に使用不可となることがあります。そのため、十分なデータベース・リソースが使用可能になったら、Data Relationship Managementサービスおよびアプリケーションの再起動が必要となる可能性があります。

注:

スキーマの"QUOTA UNLIMITED"ディレクティブを変更する場合、必要となる目標およびデータベース成長率の度合の進歩を促進するために、Data Relationship Managementの使用状況を最初に非本番環境でモニターすることをお薦めします。