Data Relationship Managementアプリケーションの管理

Oracle Data Relationship Managementでは、アプリケーションを使用してデータを管理し、データへのアクセスや変更を行うためのユーザー要求を処理します。1つのData Relationship Managementインストールで、1つ以上のアプリケーションをサポートできます。アプリケーションごとに独自のシステム・メタデータおよびセキュリティ構成を使用して、データの管理とアクセスを行います。複数のデータ・セットや、共通および制限されたデータ・セットに対する様々なレベルのアクセス権を持った複数のユーザーを同じアプリケーションでサポートできます。ただし、アプリケーション内のすべてのシステム・メタデータが、同じユーザーによって共有および管理されます。システム・メタデータへの変更はすぐに有効になり、すべてのユーザーとデータが影響を受けます。別のユーザー・グループが、その他のグループにより行われたメタデータ変更の影響を受けないようにする必要がある場合は、各グループで別々のアプリケーションを使用することをお薦めします。

アプリケーションは、Data Relationship Managementのプライマリ・アプリケーション・サーバーからアクセス可能な構成コンソールで作成されます。新規アプリケーションの作成の詳細は、Oracle Data Relationship Managementインストレーション・ガイドのアプリケーションの作成を参照してください。

新しいData Relationship Managementアプリケーションには、プロパティ定義とカテゴリ、およびデフォルトの管理ユーザーなどのコア・メタデータ・オブジェクトが含まれます。この初期構成で、デフォルト・ユーザーは、アプリケーションを構築、移入、プロビジョニングするための、次の4つのタスクを実行できます:

  • バージョンおよび階層の作成

  • 問合せ、比較、インポート、ブレンダおよびエクスポートなどのユーザー・メタデータ・オブジェクトの定義

  • ドメイン、プロパティ定義、検証およびノード・タイプを含むシステム・メタデータ・オブジェクトの設定および構成

  • ユーザーの追加、および製品機能、オブジェクト、データにアクセスするためのセキュリティの構成

このガイドでは、Data Relationship Managementアプリケーションのシステム・メタデータおよびユーザー・セキュリティに関連する管理タスクを説明しています。バージョン、階層およびユーザー・メタデータ・オブジェクトの管理の詳細は、Oracle Data Relationship Managementユーザー・ガイドを参照してください。