共有ノードの使用

共有ノードは、同じ階層内のノードの複数のインスタンスです。共有ノードのグローバル・プロパティはプライマリ・ノードの値を自動的に参照します。グローバル・プロパティはプライマリ・ノードでのみ変更できます。ローカル・プロパティはプライマリ・ノードとは共有されず、各共有ノードに固有のプロパティです。

表5-4 共有ノードのタイプ

ノード 説明

プライマリ・ノード

階層およびバージョン内のノードのプライマリ・インスタンス。プライマリが存在しないバージョン内に共有ノードは存在できません。

明示的共有ノード

手動メンテナンス・プロセスまたはインポート・プロセス中に明示的に作成されるノードの重複インスタンス。これらのノードは、階層内のノードのプライマリ・インスタンスと区別するために特別な命名ルールを使用して定義されます。

手動メンテナンス・プロセスまたはインポート・プロセス中に作成される明示的共有ノードは、プライマリ・ノードとグローバル・プロパティ値を共有します。

暗黙的共有ノード

祖先の共有の結果として共有される明示的共有ノードの子孫。これらのノードは読取り専用であり、変更できません。

次が可能です:

  • 共有ノードの代替命名の自動化

  • 共有ノードをマップするシステム・レベルのプロパティの作成

  • 共有ノードの下位の構造の表示

  • 共有ノードとプライマリ・ノード間の移動

  • プライマリ共有ノードの除去および削除

  • プライマリ共有ノードの名前変更(これによるすべての共有ノードの名前変更)

  • ナビゲーションと分析を目的として使用する共有ノード・リストの検索および表示

共有ノードが機能するのは、Oracle Data Relationship Managementの次の領域のみです。

  • ツリー・ビューの階層の参照

  • ツリー・ビューでの「関連」および「共有ノード」メニューを使用した共有ノードの表示

  • 「共有ノードを暗黙的に含める」オプションを使用したエクスポート