概要

多くのシナリオにおいて、プロビジョニング済のOracle Enterprise Performance Management Systemユーザーのユーザー・アイデンティティおよびグループ・アイデンティティが陳腐化する可能性があります。EPM Systemコンポーネントは、コンポーネントで使用可能なプロビジョニング情報が陳腐化すると、アクセスできなくなります。陳腐化したプロビジョニング・データが作成される可能性のあるシナリオは次のとおりです:

  • ユーザー・ディレクトリの処分: 組織でユーザーを別のユーザー・ディレクトリに移動した後、元のユーザー・ディレクトリを処分する場合があります。

  • バージョンのアップグレード: ユーザー・ディレクトリのバージョンをアップグレードすると、ホスト・マシン名またはオペレーティング・システム環境の要件が変わる場合があります。

  • ベンダーの変更: 組織で別のベンダーのユーザー・ディレクトリを使用することにしたため、元のユーザー・ディレクトリの使用を打ち切る場合があります。たとえば、組織でOracle Internet DirectoryをSunONE Directory Serverに切り替えたとします。

注:

  • この付録では、廃止予定のユーザー・ディレクトリをソース・ユーザー・ディレクトリと呼び、ユーザー・アカウントの移行先のユーザー・ディレクトリをターゲット・ユーザー・ディレクトリと呼びます。

  • この移行手順ではソース・ユーザー・ディレクトリからターゲット・ユーザー・ディレクトリへのユーザー・アカウントの移行はサポートされておらず、EPMアプリケーションの関連付けのみがサポートされます。ユーザーはターゲット・ユーザー・ディレクトリに手動で作成する必要があります。このプロセスは、ネイティブ・ディレクトリを含む、あらゆるソース・ユーザー・ディレクトリのユーザーに適用されます。

    Hyperion Shared Servicesが構成されているソース・ユーザー・ディレクトリにネイティブ・ディレクトリ以外のグループがある場合、それらのグループもターゲット・ユーザー・ディレクトリ内に作成する必要があります。