メンバー・マッピングは、ソース値に基づいて、ターゲット・ディメンショナリティへのソース・ディメンショナリティの変換方法を指定する際に使用します。データ・ロード時にメンバー・マッピングが参照されることにより、Oracle Hyperion Financial Data Quality Management, Enterprise Editionは、ターゲット・アプリケーションにロードされるデータをディメンション化する方法を決定できます。単一ディメンション内のソース・メンバーとターゲット・ディメンション・メンバー間の関係が定義されます。メンバー・マッピングは、ターゲット・ディメンションごとに作成する必要があります。
5つのタイプのメンバー・マッピングがあります。
明示 - ソース値との完全一致がターゲット値に置き換えられます。
範囲 - ソース値の範囲が1つのターゲット値に置き換えられます。
含む - 非シーケンシャルなソース値のリストを1つのターゲット値にマッピングできます。
マルチ・ディメンション - ソース・セグメント/チャートフィールドの組合せに対してターゲット値が割り当てられます。
類似 - ソース値内の文字列との一致がターゲット値に置き換えられます。
次の表は、メンバー・マッピングの例です。現金-101、現金-102および現金-103は、1つのEPMメンバー(現金)にマップされています。
表3-1 セグメント・メンバーをEPMメンバーにマップする方法
セグメント/チャートフィールド・メンバー | EPMメンバー |
---|---|
現金-101 | 現金 |
現金-102 | 現金 |
現金-103 | 現金 |
費用-1 | 費用 |
費用-2 | 費用 |
ソース値には、特殊文字を使用できます。「類似」マッピングのソース値式での特殊文字の使用およびターゲット値式での特殊文字の使用を参照してください。
注:
マルチディメンショナル・マッピングのターゲット値は、明示的なメンバー名である必要があります。ワイルドカードまたは特殊文字はサポートされませんメンバー・マッピングを定義するには: