「値/式」フィールドで式を使用して、次の操作を実行できます:
単純な計算式を実行します。
CURVALパラメータを使用して、ロジック勘定科目演算子の値を指定します。CURVALパラメータは、論理関数内で使用するように式内でも使用できますが、式ではCURVALをパイプで囲む必要があります。たとえば、CURVAL式には、|Account|という表記法を使用した勘定科目の指定、およびエンティティ、カテゴリ、期間および勘定科目のPOV詳細を使用した値の指定が含まれます。
関数ではJython構文を使用してif/elseで単純なロジックを使用できます。Jythonコマンドは関数で使用でき、式より複雑になる場合があります。
Exp
式の演算子を使用して、「値/式」フィールドで定義されているカスタム論理式を実行します。論理式では、変数またはIf
文を使用できず、論理関数と比べてより単純です。|CURVAL|
を除いて、式は組込みパラメータを持ちません。式の場合、値をRESULT
に割り当てる必要はありません。
式の実行速度は論理関数より高速です。Oracle Hyperion Financial Data Quality Management, Enterprise Edition 参照関数は、論理関数内と同様に式内でも使用できます。カスタム式を記述するには、「値/式」フィールドをダブルクリックして、式エディタを開きます。
|CURVAL| + |810| + |238|
前述の関数は、FDMEE参照関数を使用して、論理勘定科目の値に2つのソース勘定科目を加算します。CURVAL
パラメータは、論理関数内で使用するように式内でも使用できますが、式ではCURVAL
をパイプで囲む必要があることに注意してください。
(|CURVAL| + |000,10,09/30/01,810|) * 100
前述の関数は、FDMEE参照関数を使用して、ロジック勘定科目の値に、ソース勘定科目(810)と指定したセンターからのソース勘定科目、FDMEEカテゴリ、およびFDMEE期間を加算し、その結果に100を乗算します。
関数
関数演算子を使用して、「値/式」フィールドで定義されているカスタム論理関数を実行します。
関数を記述するには、「ロジック・アイテム」行で「演算子」ドロップダウン・リストから「関数」を選択し、編集アイコンをクリックして編集ウィンドウを開きます。論理関数は通常、条件マッピングおよび複数のソース勘定科目を使用する他の複雑な操作に使用します。論理関数では、変数、if/elif/else文、数値関数およびその他のJython構造体を含むJythonコマンドを使用できます。
論理関数では、事前定義関数のパラメータを使用でき、新たに作成されたロジック勘定科目について値が更新されるようRESULT変数に値を割り当てる必要もあります。次の関数パラメータを論理関数で使用でき、これらに"|"表記を使用する必要はありません:
表4-4 関数演算子と説明
関数演算子 | 説明 |
---|---|
CURVAL | ロジック勘定科目操作のソース値 |
StrLocation | アクティブな場所の名前 |
StrCenter | ロジック勘定科目エンティティ |
StrCatKey | アクティブなカテゴリ・キー(名前ではない)。このパラメータを使用するには、データベースでカテゴリ・キーを参照する必要があります。 |
StrPerKey | アクティブな期間 |
Entity、Category、Period、Account| | 参照表記が論理関数で使用できます。これは、論理式で指定される表記法と同じです。 |
スキップ | "Skip"がキーワードRESULTに割り当てられる場合、ロジック勘定科目は作成されません。 |
関数パラメータは、大文字、小文字、または大文字と小文字を組み合せて定義できます。ただし、キーワードRESULTは大文字で指定する必要があります。
関数の戻り値の割当て
論理関数の結果は、キーワードRESULT
に割り当てる必要があります。RESULTキーワードに戻り値が割り当てられていない場合、論理エンジンにより結果の値が自動的にゼロに設定されます。これによって、計算はスキップされ、ロジック勘定科目は作成されません。
次の関数は、ロジック勘定科目計算がゼロより大きい値を戻す場合、ロジック勘定科目計算の結果を(CURVALパラメータを使用して)ロジック勘定科目(RESULT)に割り当てます。最初の条件が満たされない場合、キーワード"Skip"により、ロジック勘定科目は作成されません。
if CURVAL > 0:
RESULT = CURVAL
else:
RESULT = "Skip"
注:
論理関数にJythonの表記法とインデントを使用する必要があります。
次の関数は、"10"がアクティブなFDMEEカテゴリ・キーの場合のみ、ロジック勘定科目計算の結果をロジック勘定科目に割り当てます。
if StrCatKey == "10":
RESULT = CURVAL
else:
RESULT="Skip"
次の関数は、条件の勘定科目エンティティが"000"の場合のみ、ロジック勘定科目計算の結果をロジック勘定科目に割り当てます。
if StrCenter == "000":
RESULT = CURVAL * 100
else:
RESULT="Skip"
次の関数は、現在のFDMEE期間が2013年12月の場合に、FDMEE参照関数を使用してソース勘定科目(810)をロジック勘定科目の値に加算します。
if StrPerKey == "12/31/2013":
RESULT = CURVAL + |810|
else:
RESULT="Skip"
次の関数は、アクティブな場所がテキサス(Texas)の場合に、FDMEE参照関数を使用して異なるエンティティの別のソース勘定科目、FDMEEカテゴリおよび FDMEE期間をロジック勘定科目の値に加算します。
If StrLocation == "Texas":
RESULT = CURVAL + |000,10,09/30/13,810|
else:
RESULT="Skip"