デフォルトで、Oracle Hyperion Financial Managementは、ユーザーが計算コマンドを選択するときに、現在のディメンション・メンバーに計算ルールを適用します。計算コマンドを含む計算ルールを参照してください。現在のディメンション・メンバーは次の要因によって決定されます。
データ・グリッドで、ユーザーがデータを計算、換算または連結するときにカーソルを置いているセル。
視点バーで指定したディメンションのメンバー。
連結の場合、エンティティ・ディメンションと値ディメンションの現在のメンバーは、ルールを実行するたびに変更されます。連結コマンドを使用した計算ルールを参照してください。
ルールは、現在選択されているディメンションのメンバーに対して適用されます。ただし、計算ルールは例外で、アプリケーションのすべての勘定科目において適用されます。
カーソルが置かれたセルのディメンション・メンバーが視点バー内の対応するディメンションの対応するメンバーと異なる場合、セルのディメンション・メンバーは、視点バーのディメンション・メンバーを上書きします。たとえば、ユーザーが視点バー内でEuropeという名前のエンティティを指定し、カーソルをGermanyという名前のエンティティのセル内に配置した状態で換算を実行すると、Germanyが現在のエンティティになります。
ディメンション・メンバーを引数に指定すると、現在のディメンションとは関係なく、いくつかの関数を使用して、特定のディメンション・メンバーを操作できます。たとえば、Entityオブジェクトを指定してNumBase関数を使用すると、引数で指定するエンティティの基本エンティティの数を取得できます。
さらに複雑な関数の場合は、勘定科目式を作成して、ディメンションのメンバーを指定できます。