列または行のカスタム・ヘッダーを指定します。このオプションは、計算された列または行があり、特定の数式を非表示にして、Varianceなどの説明で置き換える場合に便利です。行または列でディメンションがネストしている場合、カスタム・ヘッダーはそのディメンションのみではなく、その行または列のヘッダー全体に適用されます。
セミコロンを区切り文字に使用して、後続するセルのカスタム・ヘッダーを指定できます。たとえば、この構文を使用すると、行内の3つのディメンション・ヘッダーにシナリオ、年および月のカスタム・ヘッダーを指定できます。
R2=S#Actual.Y#2014.P#January,CustomHeader:Scenario;Year;Month
一部のヘッダー・セルのみを置き換えるには、ピリオド(.)を使用して、元のヘッダーを表示する必要があることを示します。また、ピリオドを省略することによってヘッダーを非表示にすることもできます。たとえば、次の構文は、最初のディメンションの元のヘッダーを表示し、2番目のディメンションのヘッダーを非表示にし、3番目のディメンションの元のヘッダーを表示します。
R2=S#Actual.Y#2014.P#January,CustomHeader:.;;.
注意:
計算される行または列にCustomHeaderオプションを使用する場合は、ヘッダーの最初のセルのみにテキストを設定できます。
構文
CustomHeader:HeaderName
HeaderNameには、使用するヘッダーを指定します。
注:
カスタム・ヘッダーでは、カンマ(,)、コロン(:)、アンパサンド(&)は使用できません。
例
この例では、列3のカスタム・ヘッダーをVarianceにします。
C3=Scalc(col(1)-col(2)),customheader:Variance