勘定科目の定義

勘定科目ディメンションは、アプリケーションの勘定科目のチャートを定義します。勘定科目メンバーの属性表に記載されている属性を使用して、勘定科目を定義します。

表4-1 勘定科目メンバーの属性

属性 説明

AccountType

(必須)次のいずれかの値です。

  • ASSET - 会社の資産の値を保管します。

  • LIABILITY - 会社の負債のある時点での残高を保管します。

  • REVENUE - 期別の値および年次累計値を保管します。値が正の場合は純利益が増えます。

    ノート: リリース4.1以前のOracle Hyperion Financial Managementでは、この勘定科目タイプはINCOMEと呼ばれていました。

  • EXPENSE - 期別の値および年次累計値を保管します。値が正の場合は、純利益が減ります。

  • FLOW - 期別値および累計値を保管します。

  • BALANCE - 特定の時点での符号なしの値を保管します。

  • BALANCERECURRING - 特定の時点での符号なしの値を保管します。将来の期間で繰り返し発生します。

  • CURRENCYRATE - 換算レートの情報を保管します。

  • GROUPLABEL - 勘定科目をグループ化します。

  • DYNAMIC - 勘定科目の値が表示されているデータから動的に計算されることを示します。

勘定科目タイプの動作を参照してください。

CalcAttribute

この勘定科目のルール・ファイルで実行される計算の説明です

この情報は、データ・フォームおよびデータ・グリッドにセル情報の一部として表示されます。空白を含み、80文字まで入力できます。

CustomTop

カスタム・ディメンションの階層のどのTopMemberを、この勘定科目で有効にするかを指定します

ここで指定したメンバーとそのすべての子孫のみが有効になります。

属性の数は、アプリケーションに定義されたカスタム・ディメンションの数に基づいています。カスタム・ディメンション別名を反映するため、属性名が変更されます。たとえば、属性名のカスタムがカスタム・ディメンション別名で置換されます。

DefaultParent

勘定科目のデフォルトの親です。

説明

勘定科目の説明です

説明には、空白を含み、80文字まで入力できますが、アンパサンド(&)または円記号(バックスラッシュ)(\)は使用できません。

EnableCustomAggr

カスタム・ディメンション・データが現在の勘定科目に集約されるかどうかを指定します

この属性は、連結ではなく特別合計に使用されます。勘定科目がカスタム・ディメンションで集約できるようにする場合はYを指定し、集約できるようにしない場合はNを指定します。

属性の数は、アプリケーションに定義されたカスタム・ディメンションの数に基づいています。カスタム・ディメンション別名を反映するため、属性名が変更されます。たとえば、属性名のカスタムがカスタム・ディメンション別名で置換されます。

EnableDataAudit

勘定科目を監査できるかどうかを指定します。

勘定科目の監査を使用可能にするにはYを指定し、使用不可にするにはNを指定します。デフォルトはNです。この属性が勘定科目またはシナリオに割り当てられている場合は、この属性によって、何を監査できるかが決まります。

ICPTopMember

勘定科目の内部取引PartnerTopMember

指定したメンバーおよびその子孫のすべてが勘定科目で有効です。エンティティ・ディメンションのその他のメンバーすべてが勘定科目で無効です。

IsCalculated

勘定科目を計算できるかどうかを指定します。

基本レベルの勘定科目のみを計算できます。基本レベルの勘定科目を計算する場合は、手動で値を入力できません。勘定科目を計算する場合はYを指定し、計算しない場合はNを指定します。

IsConsolidated

勘定科目の値が親エンティティに連結されるかどうかを指定します。親勘定科目に連結しないと、勘定科目は連結時に無視されます。連結の実行時に勘定科目を連結する場合はYを指定し、連結しない場合はNを指定します。

IsICP

勘定科目が内部取引勘定科目かどうかを指定します。

  • Y: 自己ICP取引を含め、ICP取引を計上できる場合

  • N: ICP取引を計上できない場合

  • R: ICP取引を計上できるが、勘定科目自体でICP取引が制限されている場合

Member

勘定科目の名前を指定します。この属性は必須です。勘定科目名は一意である必要があります。空白を含み、80文字まで入力できますが、1文字目は空白にできません。

勘定科目名には次の文字は使用しないでください。

  • アスタリスク(*)

  • アット記号(@)

  • カンマ(,)

  • 中カッコ({})

  • 二重引用符""

  • 大なり記号(>)

  • 小なり記号(<)

  • マイナス記号(-)

  • シャープ記号(#)

  • ピリオド(.)

  • プラス記号(+)

  • セミコロン(;)

  • スラッシュ(/)

NumDecimalPlaces

勘定科目値に表示される小数点の右側の桁数を指定します。この属性は必須です。0-9から値を指定します。

PlugAcct

内部取引の矛盾の識別に使用される勘定科目名を指定します。勘定科目にIsICP属性が選択されている場合は、PlugAcct属性は必須です。空白であるか、有効な勘定科目の名前であることが必要です。空白の場合、勘定科目の内部取引消去は処理されません。

SecurityClass

勘定科目データにアクセスできるユーザーを定義するセキュリティ・クラスを指定します。セキュリティ・クラス名には、80文字まで入力できます。セキュリティ・アクセス権は、勘定科目データにのみ適用されます。

Submission Group

フェーズ送信を使用するアプリケーションの送信グループを指定します。

1から9の間の数値を入力して送信グループを指定するか、ゼロを入力して勘定科目をプロセス・コントロールから除外します。デフォルト値は1です。

UserDefined1、UserDefined2、UserDefined3

勘定科目のカスタム情報を保管します。最大256文字まで入力できます。関数UserDefined1、UserDefined2、UserDefined3は、この属性に保管されているテキストを取得します。

UsesLineItems

勘定科目がライン・アイテムを持てるかどうかを指定します。選択されている場合、勘定科目では、ライン・アイテムが有効になっているシナリオでライン・アイテムが使用されます。勘定科目がライン・アイテムを使用する場合はYを指定し、使用しない場合はNを指定します。

注意: ライン・アイテムの詳細の入力後にこの属性を変更すると、保管されたライン・アイテムの詳細が勘定科目に有効ではなくなる場合があります。次の動作が発生します:

  • この属性をYからNに変更した場合は、データベースに保管されたライン・アイテムの詳細が有効ではなくなります。合計のみが表示されます。

  • この属性をNからYに変更した場合は、合計金額は表示されますが、該当するライン・アイテムの詳細情報は表示されません。合計を抽出し、合計がライン・アイテムの詳細情報と一致するようにライン・アイテムの詳細データとしてロードできます。

XBRLタグ

勘定科目のXBRLタグを指定します。入力できる最大文字数は225文字です。