通貨は、エンティティの換算値を格納します。すべてのアプリケーションに通貨ディメンションが必要です。通貨ディメンションには、エンティティ・ディメンションでエンティティに割り当てられているデフォルトの各通貨に通貨が含まれている必要があります。通貨ディメンションに追加された各通貨は、システム生成メンバーとして値ディメンションに表示されます。値ディメンションから通貨を選択し、通貨に換算されたデータ値を表示できます。
通貨ディメンション・タイプを使用してディメンションを作成し、通貨の属性表に記載されている属性を使用して、アプリケーションの通貨を定義します。アプリケーションで必要な各通貨の通貨ディメンションにメンバーを作成します。
表4-9 通貨の属性
属性 | 説明 |
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Currency |
通貨の名前を指定します。この属性は必須です。通貨名は一意にする必要があります。空白を含み、80文字まで入力できます。 通貨名には、次の文字は使用しないでください。
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説明 |
通貨の説明を指定します。説明には、空白を含み、80文字まで入力できます。 |
DisplayInICT |
内部取引モジュールのドロップダウン・リストに通貨を表示するかどうかを指定します。通貨を表示する場合はYを指定し、表示しない場合はNを指定します。デフォルトはYです。 |
Scale |
小数点の位置を指定して、通貨の金額を表示および保管するときの単位を指定します。この属性は必須です。 また、為替レートの入力方法も決定します。たとえば、データが千の単位に調整される場合、データ・フォームに入力された1という値は、データベースでは1,000として保存されます。Scaleはエンティティの属性ではなく、通貨の属性です。この属性に次のいずれかの値を指定します:
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TranslationOperator |
内部取引を使用している場合は、ローカル通貨を為替レートで乗算または除算するかどうかを指定します。デフォルトは空白です。次のいずれかの値を指定します。
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[Currencies]システム・メンバー・リストは、通貨(元)および通貨(先)ディメンションに使用できます。アプリケーションに追加した通貨は、[Currencies]メンバー・リストに追加されます。[Currencies]リストによって、通貨の組合せに対する通貨換算レートの入力と、通貨以外のメンバーの除外が可能になります。