Difference

現在の期間の値と開始値の差を計算します。

戻り値

HS.EXP関数の一部として使用される正しい式を表す文字列が戻されます。

構文

Difference (PointOfView, View)

表12-7 Difference関数の構文

パラメータ 有効な値

PointOfView

A#CASH.C1#[None].I#[ICP Top]など、勘定科目、カスタム1から4、ICPメンバーの有効な組合せ

ビュー

次のいずれかの値にする必要があります:

"" (二重引用符) - 処理中のシナリオに定義されているデフォルト・ビューに基づきます(YTDまたはPeriodic)。

YTD - 年次累積オプションが指定され、シナリオに設定されたデフォルト・ビューが上書きされます。

Periodic - 期別オプションが指定され、シナリオに設定されたデフォルト・ビューが上書きされます。

詳細説明

この関数は、現在の期間の値と開始値の差を計算します。(現在 - 開始時)

開始値の導出方法は、関数に渡されるViewパラメータによって異なります。

  • ViewパラメータがYTDの場合、開始値は、前年の最後の期間から取得されます。

  • ViewパラメータがPeriodicの場合、開始値は、現在の年の前の期間から取得されます。現在の期間が年の最初の期間である場合、開始値は、前年の最後の期間から取得されます。

  • Viewパラメータが空白( " " )の場合、開始値は、シナリオのデフォルトのデータ・ビューに基づきます。

CASH勘定科目では、Difference関数で使用されるViewパラメータに基づいて、2014年1月、2月、3月に次の値が戻されます。処理中のシナリオに設定されたデフォルト・ビューはYTDです。Difference関数は、現在の期間の値から開始値を減算します。

表12-8 Difference関数の例

勘定科目 Dec2013 Jan2014 Feb2014 Mar2014

A#Cash

900

1,200

1,100

1,500

Difference("A#Cash", ""

N/A

300

200

600

Difference("A#Cash", "YTD")

N/A

300

200

600

Difference("A#Cash", "Periodic")

N/A

300

-100

400

サンプル・スクリプト

' sample statement written in the calling routine
Sub Calculate()
Hs.Exp  = "A#DiffCash" & Difference("A#Cash", "YTD")
End Sub
' programming of the DIFFERENCE function
FUNCTION DIFFERENCE(strPOV,strVIEW)
IF strVIEW =  "" THEN 
strVIEW = HS.SCENARIO.DEFAULTVIEW ("") 
END IF
strPOV = UCASE(strPOV)
strVIEW = UCASE(strVIEW)
IF strVIEW = "PERIODIC" THEN
DIFFERENCE = """&" "&strPOV"-& strPOV & ".P#PRIOR" &"")""
ELSEIF strVIEW = "YTD" THEN
DIFFERENCE = "" ("&strPOV &""-" & strPOV & ".Y#PRIOR.P#LAST" &"") ""
ELSE
EXIT FUNCTION
END IF
END FUNCTION