Scalc関数を使用して、列および行に、標準の算術演算子を使用するカスタム式を作成できます。この値は、行または列の定義内、またはセルの上書き定義内で使用します。指定された計算式がアプリケーション・サーバーで実行されます。次の例では、列1から列2を減算します:
Scalc(col(1)-col(2))
この値を使用して、フォーム内のテキストを作成することもできます。
構文
SCalc(<expression> [<operator> <expression>])
注:
SCalcには、[<operator> <expression>]の複数のペアを指定できます。
パラメータ | 説明 |
---|---|
operator |
計算式の算術演算子。次の演算子をサポートします。
|
expression |
計算式の値。数値以外に、セルの参照、行の参照、列の参照および様々なタイプのアイテムを指定できます。 |
SCalcの計算式では、次のタイプのアイテムを使用できます。
ディメンション・メンバーの参照。勘定科目ディメンション・メンバーのPurchasesおよびOtherCostsを参照します。R6=SCalc(((A#Purchases)-(A#OtherCosts))*100)
構文Cell(
rowIndex,
columnIndex)
を使用したセル参照。次の例は、フォーム内の4行2列目のセルを参照します。R1=SCalc(Cell(4,2))
構文Row(
rowIndex)
を使用した行の参照。次の例は、4行目を2行目で除算します。R3=SCalc(Row(4)/Row(2))
注:
行または列にメンバー・リストが含まれる場合は、リストのメンバーの合計を使用して計算が行われます。
構文Col(
columnIndex)
を使用した列の参照。次の例は、1列目と3列目を加算します。C4=SCalc(Col(1)+Col(3))
ネストされた計算式。括弧を使用してネストします。
SCalc計算を使用したセルへの前方参照。
注:
SCalc計算は、データが保存されるまで行われません。計算結果は、フォームをリフレッシュするまでフォームには表示されません。
SCalc行または列は、計算内で別のSCalc行または列を参照できますが、SCalc行または列で別のScalc行または列を前方参照することはできません。たとえば、次のSCalcの前方参照は許されます。
C1=A#Sales C2=A#COGS C3=SCalc(Col(1)-Col(2)) C4=SCalc(Col(3)/Col(1)*100)