内部取引照合レポートの通貨の指定

指定する通貨で内部取引照合レポートを生成できます。これにより、金額を連結する前に、レポートを実行して、共通の通貨で内部取引を検証できます。たとえば、EUR通貨で値をチェックするには、視点の値をUSDからEURに変更してレポートを生成します。

まだ換算されていない通貨を使用してレポートを定義する場合は、ルール・ファイルのサブ換算セクションに定義されている換算ルールを使用して、換算プロセスが実行されます。また、換算された金額が対応する通貨の値ディメンション・メンバーに保管されます。ただし、レポートの通貨が以前に換算済で、エンティティの換算ステータスがOKの場合、再換算は不要で、内部取引照合レポートの処理には保管されている換算済の金額が使用されます。

たとえば、EUR通貨の内部取引照合レポートを実行すると、まず、換算済データがEUR通貨(V#EUR)用に作成されているかどうかが確認されます。また、換算ステータスがOKであることも確認されます。エンティティの換算ステータスがTR (換算が必要)である場合は、換算済データが有効になるように再換算が行われます。それ以外の場合、処理には保管されている換算済の金額が使用されます。ただし、データがEURに換算されていない場合は、サブ換算に定義されているように換算プロセスが実行され、換算された金額がEURの値メンバーに保管されます。EURの換算済の金額も、内部取引照合レポートに使用されます。