算出ステータスの表示

Oracle Hyperion Financial Managementでは、シナリオ、年、期間、エンティティ、親および値の各組合せの算出ステータスが保持されます。算出ステータスは、たとえば、データを計算、換算または連結する必要があるかどうかを示します。算出ステータスはデータ・グリッドに表示できます。

算出ステータスは、次のことが原因で変わることがあります。

  • 組織構造の変更

  • 勘定科目の追加や削除

  • エンティティの属性の変更

  • データ・グリッドへのデータの入力、または外部ソースからのデータのロード

  • 仕訳の転記または転記の戻し

  • 内部取引の転記または転記の戻し

  • ルールのリロード

  • 連結比率の変更

  • 換算レートの変更

  • メンバー・リストのロード

  • ライン・アイテム詳細の追加、変更またはロード

表4-2 算出ステータス

ステータス 説明

OK

指定したシナリオ、年、期間、エンティティおよび値ディメンションのデータは、変更されていません。

OK ND

OK - データなし。計算は実行されましたが、データのないセルは計算に含まれていません。

OK SC

OK - システム変更済。指定したシナリオ、年、期間、エンティティおよび値ディメンションのデータに影響する変更が行われました。たとえば、新しいルール・ファイル、メタデータ・ファイルまたはメンバー・リスト・ファイルがロードされたか、通貨レートが変更されました。値10,000など、データ自体は変更されていません。ディメンション・メンバー属性などに変更が行われています。たとえば、勘定科目に関連付けられている小数点以下の桁数が2に設定されている場合、値を10,000.00に変更する必要があります。

CH

計算が必要。指定したシナリオ、年、期間、エンティティおよび値ディメンションの少なくとも1つのデータ・セルが変更されたか、メタデータのパラメータまたはルールが変更されています。その結果、計算が実行されていないので、このディメンションのその他のデータ・セルが最新ではない可能性があります。基本レベルのエンティティの場合は、データ・セルがデータ入力か、データ・ファイルのロードで入力された可能性があります。エンティティの場合は、データ・セルが仕訳の転記で入力された可能性があります。

CH ND

計算が必要 - データなし。これは、セルで計算が実行される初回を示します。

TR

換算が必要。選択された値ディメンションのメンバーは、エンティティのデフォルト通貨ではなく、換算された値が現在のものではない可能性があります。

TR ND

換算が必要 - データなし。これは、セルで換算が実行される初回を示します。

CN

連結が必要。次のアイテムが変更されたため、指定したシナリオ、年、期間、エンティティおよび値ディメンションのデータが最新ではない可能性があります:

  • 子エンティティのデータ

  • エンティティのデフォルト通貨のデータ

  • メタデータ・パラメータまたはルール

CN ND

連結が必要 - データなし。親にデータはありませんが、子エンティティのデータが変更されています。これは、セルに対して最初の連結が行われることを示します。

ロック済

指定したシナリオ、年、期間、エンティティおよび値ディメンションのデータが、管理者によってロックされました。データを手動で変更することも、計算で変更することもできません。

注:

配賦関数を使用して、ロックされた宛先POVでデータを変更できます。

NoData

指定したシナリオ、年、期間、エンティティおよび値ディメンションにデータがありません。

NoAccess

ユーザーが、指定したディメンションのメンバーへのアクセス権を持っていません。

算出ステータスを表示するには:

  1. データ・グリッドを開きます。
  2. 「グリッド表示オプション」から、「セル」「算出ステータス」を選択します。